仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十八章/GEAR電童の世界⑦

 

 

―ルルイエ遺跡―

 

 

 

そして場所は戻り、遺跡の祭壇の間ではディケイドチームとGEAR電童チームが互いに攻防を繰り返し激戦を繰り広げていた。そんな中、エルクシードを狙うディエンドはファウストに向けてドライバーを連射していき、ファウストもエネルギー弾を放って必死にソレを相殺していた。

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドォンッ!!―

 

 

ファウスト『チィ!ハッ!』

 

 

ディエンド『これじゃ埒が明かないね……じゃ、此処はコレで行こうか?』

 

 

ディエンドはそう言うと射撃を止め、左腰のホルダーから一枚のカードを取り出してドライバーへと装填しスライドさせた。

 

 

『KAMENRIDE:NEXUS!』

 

 

ディエンド『いってらっしゃい!』

 

 

電子音声と共にドライバーの引き金を引くと辺りに無数の残像が駆け巡り、それらがディエンドの目の前で重なると銀色の鎧の戦士……煌一の世界のライダーの一人である『ネクサス』となり、ファウストへと駆け出し殴り掛かっていった。

 

 

ファウスト『グッ?!このライダーは?!』

 

 

ディエンド『君の変身するライダーにとって因縁深い相手だろ?ま、それは並行世界の話だろうけどね』

 

 

 

ファウストは突然出現したネクサスに戸惑いつつもエルクシードを守りながら反撃していき、ディエンドは不敵な笑みを浮かべながらファウストに連射して突っ込んでいった。

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドォッ!!―

 

 

イルス『ハッ!フンッ!』

 

 

シュロウガ『ッ!前に戦った時より速いっ……?!』

 

 

ディエンド達の隣ではシュロウガが上空からイルスにラスターエッジで連続射撃を繰り出していたが、イルスは高速移動で射撃を避けながらシュロウガとの距離を徐々に縮めていた。

 

 

イルス『フッ!私にも負けられない理由がありますのでね!今回は手加減無しで行かせてもらいます!』

 

 

―シュンッ!ガギィンッ!!―

 

 

シュロウガ『グッ?!』

 

 

そう言いながらイルスは超高速で一気に距離を詰めてシュロウガを剣で斬り裂き、シュロウガは何とか身体を反らし直撃は避けるもバランスを崩してしまい、床に落下し倒れてしまった。

 

 

シュロウガ『っ……そう……なら私も、本気で行かせてもらう……!』

 

 

シュロウガはゆっくりと床から起き上がりながらそう言うと腰のバックルを変化させ、そして……

 

 

シュロウガ『変身……』

 

 

『CHANGE UP!ANGELG!』

 

 

電子音声と共にシュロウガの前にピンク色の魔法陳が現れ、シュロウガがソレを潜るとシュロウガはアンジュルグへと変身していき、シュロウガは左腕からミラージュ・ソードを取り出しイルスに向けて身構えた。

 

 

イルス『なっ…天使?姿を変えた?!』

 

 

アンジュルグ『仮面ライダーアンジュルグ…アズサ…目標を迎撃する!!』

 

 

イルス『クッ!!』

 

 

アンジュルグはそう言うと白い翼を広げてイルスへと勢い良く突っ込み、イルスも姿を変えたアンジュルグに驚きつつも剣を構え直して走り出し、二人は正面から剣と剣を激突させ激しく斬り合っていった。

 

 

―グガァンッ!!ガギィンッ!!ドガァンッ!!―

 

 

バロンP『ツオォォォォォォォォォォォォォオッ!!!!』

 

 

レイサー『チィ!!さっき戦った時よりパワーが……!!』

 

 

そしてその近くではバロンとレイサーが戦っていたが、レイサーはフェニックスフォームへと姿を変えたバロンのパワーに若干押され、このままでは分が悪いと感じたレイサーはすぐさまバロンから距離を離し、レイサーブレードを構えて刃に力を込めていく。

 

 

バロンP『ッ!そっちがそう来るなら!』

 

 

『PHOENIX!MAXIMUM DRIVE!』

 

 

武器を構えるレイサーから何かを感じ取ったバロンも即座に腕のブレスからメモリを抜き取り、フェニックスカリバーの柄に装填して身構えた。そして必殺技の発射態勢に入った二人はほぼ同時に地を蹴って互いへと突っ込み……

 

 

バロンP『セイクリッド!!セイバアァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

レイサー『ヴォルケーノストライク!!砕けろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!』

 

 

―ドッガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーアンッ!!!!―

 

 

中心に到達すると共に二人は渾身の力を込めた自分の獲物を相手に向けて振りかざし、それと同時に二人を中心に巨大な爆発が発生し地震を巻き起こしていったのだった。

 

 

GEAR電童『フッ!デアァッ!』

 

 

ディケイド『チッ!ハァッ!』

 

 

そして三者三様の戦いが周りで繰り広げられる中で、ディケイドとGEAR電童もまた激しい肉弾戦を行っていた。ディケイドはGEAR電童の放つ蹴りを片腕で払って右拳を飛ばし、GEAR電童はそれを受け流して飛び回し蹴りをディケイドに放つなど、両者共に一進一退の攻防を繰り広げていた。

 

 

ディケイド『ッ…!随分と張り切るな?そんなにあの石っころを取り戻したいのか?』

 

 

GEAR電童『当然だ!アレを使われればこの世界が崩壊する事になる!それだけは絶対に防がないといけないんだっ!』

 

 

ディケイド『(ッ!世界の崩壊を防ぐ為?)……グッ?!』

 

 

何処か切羽詰まった口調で叫ぶGEAR電童に思わず動きを止めてしまうディケイドだが、GEAR電童はその隙を突いてディケイドに蹴りを打ち込んで吹っ飛ばしてしまった。

 

 

ディケイド(っ……まさかコイツ……いや、コイツがまだそうだと決まったわけじゃない……確かめてみるか)

 

 

吹っ飛ばされたディケイドはGEAR電童に蹴られた箇所を抑えながらそう考えると、体をゆっくりと起こして左腰のライドブッカーから一枚のカードを取り出し、バックルへとセットしてスライドさせた。

 

 

『KAMENRIDE:INFINITY!』

 

 

電子音声が響くと共にディケイドの体が紅く発光してまばゆい輝きを放ち出し、徐々に光が収まっていくとディケイドの姿は銀色のボディに胸にY字状のコアが埋め込まれた姿……煌一が変身するインフィニティへと姿を変えたのだった。

 

 

GEAR電童『ッ?!それは、インフィニティ?!』

 

 

ディケイドが変身したインフィニティを見てGEAR電童は驚愕の表情を浮かべ、Dインフィニティはその反応を他所にもう一枚カードを取り出しディケイドライバーへと装填した。

 

 

『FORMRIDE:INFINITY!JEUNESSE BLUE!』

 

 

電子音声が再び響くと、Dインフィニティの頭上から水の流れを表すような青いオーラが現れてDインフィニティを覆って徐々に姿を変えていき、Dインフィニティは青いボディを特徴としたジュネッスブルーへと変わっていった。そして姿を変えたDインフィニティは右腕に装備された手甲……アローアームドネクサスから光の剣を形成し、GEAR電童へと突っ込んで斬り掛かっていった。

 

 

Dインフィニティ『フッ!セアッ!ハァッ!!』

 

 

―シュパァンッ!ギンッ!ズバアァンッ!!―

 

 

GEAR電童『グウッ!コイツッ……!』

 

 

Dインフィニティは光の剣でGEAR電童に斬り掛かりながら拳や蹴りを繰り出し、GEAR電童は次々と休む間もなく襲い掛かる斬撃と打撃を受け流しながら思わず舌打ちを漏らし、一旦Dインフィニティから距離を離し懐から青い機械を取り出した。

 

 

GEAR電童『そっちが得物を使うならっ……来い!レオサークルッ!』

 

 

『Reo Drive!Install!』

 

 

高らかに叫びながらベルトに青い機械を当てると電子音声が響き、それと同時にGEAR電童の隣に残像が出現して徐々に実体化していくと、残像は白いライオンのような姿をした機械獣……レオサークルとなっていった。

 

 

Dインフィニティ『ッ?!白いライオン?いや違う、あれは……DW(データウェポン)か?』

 

 

GEAR電童の隣に現れたレオサークルを見て表情を険しくするDインフィニティ。その間にもレオサークルは大地を揺るがすような雄叫びを上げながら体を丸鋸状へと変形させてGEAR電童の右脚に装着し、それを確認したGEAR電童はDインフィニティを見据え……

 

 

GEAR電童『コイツを避けられるか?セリャアァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

―シュパンシュパンシュパンシュパンッ!!―

 

 

Dインフィニティ『っ?!』

 

 

その場で突然回転し、右脚に装着したレオサークルの鬣から巨大な風の刃を無数に撃ち出したのであった。Dインフィニティはそれに驚愕しつつも咄嗟に両腕を前に突き出してバリアを形成し、風の刃を防いでいくが……

 

 

―……ピシッ……ピシピシピシィッ……!!―

 

 

Dインフィニティ『ッ?!なっ―ガシャアァァァァァァァァァァァアンッ!!―グアァッ!!』

 

 

風の刃を防いでいたバリアに皹が入り、そのまま皹が広がってバリアが砕けてしまったのである。その瞬間無数の風の刃がDインフィニティに直撃して吹っ飛ばされてしまい、GEAR電童はそれを見て態勢を崩したDインフィニティの頭上へと飛び上がり踵落としの構えを取った。

 

 

GEAR電童『コイツで終わりだ!ディケイドォッ!!』

 

 

Dインフィニティ『クッ!そうは行くかッ!!ハァッ!!』

 

 

―シュバァンッ!!―

 

 

GEAR電童『ッ?!なっ?!―ズガアァァァァァァァァァァアンッ!!―グアァァァァァァァァアッ?!』

 

 

決着を着けるべく踵落としを決めようとしたGEAR電童にDインフィニティが倒れたまま右手から光弾を放ち、GEAR電童を撃ち落としていった。

 

 

そして地上に落下したGEAR電童を見たDインフィニティはすぐに身体を起こし、右腕を胸の前に翳してアローアームドネクサスをアローモードに展開させ、GEAR電童に向けて弓を引いていき……

 

 

Dインフィニティ『アローレイ、シュトロオォォォォォォォォォォォォムッ!!!!』

 

 

―ズシュゥゥゥーーーーーンッ!!!!―

 

 

Dインフィニティの右腕から光の矢が発射され、未だ態勢を立て直せてないGEAR電童へと真っすぐ向かっていった。が……

 

 

GEAR電童『グッ……ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォッ!!!』

 

 

―ブオォンッ!!シュパアァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

Dインフィニティ『っ?!何ッ?!』

 

 

なんと、GEAR電童は地面に肩や背中を付けてその場でスピン回転し、そのままブレイクダンスを彷彿させるような動きでDインフィニティの放った光の矢を足で蹴り払い態勢を立て直していったのだった。

 

 

Dインフィニティ(チッ!あの一瞬でこっちの攻撃を弾きながらそのまま態勢を立て直すなんて、出鱈目にも程があるぞっ……!)

 

 

GEAR電童の目茶苦茶な行動に内心呆れてしまうDインフィニティ。だがGEAR電童はその間に青い機械を取り出して右脚に装着されたレオサークルの鬣を高速回転させ、それを見たDインフィニティもすぐさまカードを取り出しディケイドライバーへと装填した。

 

 

『FINALATTACKRIDE:I・I・I・INFINITY!』

 

『Reo Circle!Drive Install!』

 

 

二つの電子音声が鳴り響くとDインフィニティは右腕に再びアローモードを展開し、左手に光の剣を出現させて光の弓につがわせていく。そしてGEAR電童もレオサークルの鬣にエネルギーを溜めていき、二人は互いを見据えながら身構え……

 

 

Dインフィニティ『オーバーレイっ……シュトロオォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーームッ!!!!』

 

 

GEAR電童『レオサークルッ!!ファイナルアタックッ!!!!』

 

 

―チュドォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーオンッ!!!!―

 

 

Dインフィニティは先程のアローレイシュトロームを超える光の矢を撃ち出し、GEAR電童は勢いよく回転して右脚のレオサークルから円形のエネルギーサークルを発射し、二人の必殺技が中心地点にまで迫った瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ズドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーオンッ!!!!!!―

 

 

Dインフィニティ『?!!グアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!!』

 

 

GEAR電童『ウアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!!』

 

 

 

 

二人の必殺技が中心で激突した瞬間、大規模の爆発と爆炎が発生しDインフィニティとGEAR電童を巻き込んでいったのだった。そして爆発に呑まれた二人はそのまま吹っ飛ばされて地面に叩き付けられ、変身が強制解除されて零と銀髪の青年へと戻ってしまった。

 

 

「グゥッ!まだだ…まだ俺はっ…!」

 

 

零(っ…この力…やはりコイツが、この世界の…!)

 

 

変身が強制解除されながらも、銀髪の青年は尚戦おうとボロボロの身体を強引に引きずって立ち上がろうとし、零も傷付いた体を起こそうとしながら何かに確信を持ち、銀髪の青年の方へと振り向いた。が……

 

 

零「――――え……」

 

 

銀髪の青年の顔を見た瞬間、零は両目を見開き言葉を失った。銀髪の青年はそんな零の反応に気付かずボロボロになった身体を必死に動かし、地面に落ちた青い機械を手に取って零の方に顔を向けていく。

 

 

零「お前……はっ……」

 

 

その顔を知っている。何故なら彼は自分の友人の一人だし、以前も共に戦った事があるからだ。古代神の名を持つライダーとしてガルギリアと呼ばれる異形達と戦い、キャンセラーの世界でもフェイトを死の淵から救ってくれた恩人のひとり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「――――こう……いち……?」

 

 

 

 

 

 

煌一「はぁっ……はぁっ……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古代神・仮面ライダーインフィニティの装着者………御薙煌一。GEAR電童に変身し、先程まで自分と戦っていたのは彼だったのだ……

 

 

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

 

 

―風見市・ショッピングモール―

 

 

―ズガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―

 

 

クウガ『ウアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!』

 

 

その頃、ダグバと戦っていたクウガはやはり勝ち目がなく押されていた。全身のボディは拳の跡や足の跡でへこみ、複眼の片方もヒビ割れて見るも無惨な姿へと変わってしまっている。そんなクウガの下へとダグバが近づいていき、残念そうに首を振った。

 

 

『ふぅ……残念だよ優矢……僕は弱い者イジメが嫌いだから、君に究極の戦士になる為のキッカケを与えたのに……全然気付いてくれない』

 

 

クウガ『ぐぁ……うっ……なに、言ってっ……!』

 

 

『どうせ殺すなら、対等に戦って殺したかったよ……そうすれば心残りもなかったんだけど……仕方がない……』

 

 

体を押さえてふらつきながら起き上がろうとするクウガを心底残念そうに見つめ、ダグバはゆっくりと手の平をクウガに翳していく。その瞬間……

 

 

 

 

 

 

―ボアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!―

 

 

クウガ『?!!!う、あっ……うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあーーーーーっっ?!!!』

 

 

 

 

 

 

ダグバがクウガに手の平を翳した瞬間、突如クウガの身体が激しく炎上し燃え出したのであった。クウガは身体を包み込んで燃え盛る炎に悶え苦しみ、ダグバは悲しげな目でそんなクウガを見つめていく。

 

 

『君を消し、世界の破壊者を精神的に追い詰めて因子の力を高める。それが僕の任務なんだ……』

 

 

クウガ『うあぁ?!あぁ!うあああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっっ?!!!』

 

 

『だからさようなら、優矢……君のこと、嫌いじゃなかったよ……』

 

 

炎は徐々にその勢いを増し、クウガの身体を少しずつ飲み込んでいく。ダグバはそんなクウガの苦しむ姿を悲しげな目で見つめ、クウガが息を引き取るのをジッと待ち続けていくのだった……

 

 

 

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