仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十八章/GEAR電童の世界⑬

 

 

レイサー『セイヤッ!』

 

 

イルス『フッ!』

 

 

バロンP『ダアァッ!』

 

 

―ズバアァッ!ガギンッ!グガアンッ!―

 

 

歌舞鬼『チッ?!コイツ等っ!』

 

 

レイサーとイルス、そしてフェニックスフォームへと姿を変えたバロンはそれぞれ剣を振りかざして歌舞鬼へと攻撃していく。対する歌舞鬼も音叉剣を使い何とか斬撃を防御するも、反撃する余裕がなく舌打ちしていた。それを見たアンジュルグとイクサFは即座に歌舞鬼の背後に周りそれぞれ必殺技の発射準備に入っていく。

 

 

『FINAL CHARGE RISE UP!』

 

『I・X・S・K・N・U・C・K・L・E・R・I・S・E・U・P!』

 

 

二つの電子音声が響くと共にアンジュルグはイリュージョンアローを展開して矢をつがわせていき、イクサFもイクサナックルをバックルから取り外して膨大なエネルギーを溜めていく。そして……

 

 

アンジュルグ『いけ…ファントム・フェニックス!!』

 

 

イクサF『文字通り、噛み付けぇッ!!』

 

 

―シュバアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

歌舞鬼『!』

 

 

二人のフルパワーの必殺技が、歌舞鬼の背中目掛けて撃ち出された。だがそれに気付いた歌舞鬼は咄嗟にその場から転移して必殺技を回避してしまい、バロン達から十メートル離れた先に再び姿を現した。

 

 

アンジュルグ『ッ!かわされた……?!』

 

 

バロンP『チィ!だったらコイツだ!来い!アヴァンシェルッ!!』

 

 

レイサー『霧彦!俺達もいくぞッ!』

 

 

イルス『えぇ!』

 

 

『シンメトリカルフォーメンションッ!!』

 

 

バロンが高らかに叫びながら右手を頭上に掲げると、バロンの右手に何処からか一本の日本刀……バロンの愛剣である幻想剣アヴァンシェルが出現しバロンの手に握られた。そしてレイサーとイルスが互いの両腕を組みながら叫ぶと共に二人の体が紅と蒼の光と化し、二つの光が一つに合わさると光の中から左半身が紅、右半身が蒼を特徴としたライダーが姿を現した。

 

 

歌舞鬼『ッ!アレは…?!』

 

 

アンジュルグ『?合体……した?』

 

 

イクサF『ほおう、これは正に男のロマンだな♪』

 

 

レイサーとイルスが合体した戦士……『コリュウ』を見たライダー達がそれぞれ感想を漏らす中、バロンは右手に握ったアヴァンシェルを両手で構えて刃に炎、水、雷、風、氷、地、光、闇の八つの属性を集束していき、コリュウは両手を大きく広げて氷、焔、雷、風の属性を纏った四つのエネルギー状の龍を生み出していく。

 

 

歌舞鬼『チッ……!羅刹の四十一――』

 

 

必殺技の発射態勢に入ったバロンとコリュウを見た歌舞鬼は直感的に何かを感じ取ってすぐさま左腕を前に突き出し、手の平から黒いエネルギー球を生み出していく。そして……

 

 

バロンP『エレメンタル、クラアァァァァァァァァァァァァッシュウッ!!!』

 

 

コリュウ『必殺!!マキシマムトウロンッ!!』

 

 

―ドガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―

 

 

歌舞鬼『――轟砲ッ!!』

 

 

―ズガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!―

 

 

バロンとコリュウは同時に八つの属性を宿した巨大な斬撃波と四つの龍達を放ち、歌舞鬼は黒いエネルギー球をもう片方の手で殴り付けて漆黒の砲撃を撃ち出した。そして双方の必殺技は中心でけたたましい轟音を響かせながら激突し、大きく膨れ上がった瞬間……

 

 

 

 

 

 

―ドッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!!!!―

 

 

 

 

 

――凄まじい爆音と逆光が辺りに広がり、同時に発生した爆煙がライダー達の姿を覆い隠していったのだった。

 

 

クウガRM『ハァッ!ダァッ!』

 

 

ジエンド『フンッ!ハッ!』

 

 

―バキッ!ドガァッ!ズダダダダダダダダダダダダダダダンッ!!―

 

 

『クッ!』

 

 

そしてその一方、ダグバはライジングマイティフォームへと姿を変えたクウガの鋭い打撃技と、ジエンドの援護射撃を前に若干押されつつあった。遠近両用のコンビネーションを前に不利だと感じたダグバはクウガの拳をかわしながら後方へと跳び、二人を真っ直ぐ見据えていく。

 

 

『驚いたね。さっき戦った時とはまるで全然違う……何が其処まで君を強くしたんだい?』

 

 

クウガRM『そんなの決まってるだろ……俺も、覚悟を決めたからだ』

 

 

『覚悟……そっか……漸くその気になったって訳だね?僕を倒す覚悟を『違う!』……何?』

 

 

何かを悟ったような笑みをこぼしながら言葉を語ろうとするダグバだが、それはクウガの叫びによって遮られ、クウガは首を横に振りながらダグバに向けて口を開いた。

 

 

クウガRM『俺が戦うのは、お前を倒す為なんかじゃない!お前を……お前の笑顔を守る為だ!』

 

 

『笑顔を守る……だって?』

 

 

クウガRM『そうだ……薫、お前本当は、こんなことしたくないんじゃないのか?誰かを傷付けるような真似はしたくないんじゃないのか?!』

 

 

『…………』

 

 

身を乗り出し、仮面の奥で真剣な表情を浮かべながら問いかけるクウガ。ダグバはその問いに対して答えず無言になり、クウガは更に続けて言葉を放つ。

 

 

クウガRM『子供が好きだって言うのも、嘘じゃないんだろう?!じゃなきゃあの時、身を呈してあの親子を守る筈がない!』

 

 

『…………』

 

 

クウガRM『薫、俺と一緒に来い!お前はそんなところにいちゃいけない!お前みたいな優しい奴が、誰かを傷付けるような事をしちゃいけないんだ!だからっ!』

 

 

だから一緒に来いと、クウガは必死に説得するように呼び掛けながらダグバに手を差し出した。それを見たダグバは少し顔を俯けると、ゆっくりと顔を上げて口を開いた。

 

 

『――優矢……残念だけどそれは出来ない……僕は君とは行けないんだよ……』

 

 

クウガRM『ッ!なんでだよ?!だって…!』

 

 

『確かに、出来るなら僕も誰かを傷付けるような真似はしたくないし…君とこうして戦いたくもない…』

 

 

クウガRM『なら?!』

 

 

『でもね……僕も決めたんだよ。例えそれが僕の意思に反する事でも、彼が望むならどんな事もするって』

 

 

クウガRM『……?彼?』

 

 

彼の為ならどんな事でもする。迷いのない口調でそう告げたダグバにクウガは思わず聞き返すと、ダグバは目を鋭くさせながら言葉を紡いだ。

 

 

『そう……全てを失った僕に手を差し延べて救ってくれた彼……ヴェクタスの為に戦うとね』

 

 

クウガRM『ッ?!ヴェクタス……だって……?』

 

 

ヴェクタス、その名前には聞き覚えがある。確かキャンセラーの世界で零を追い詰めて力を暴走させ、フェイトを死の一歩手前まで追いやり、更に佐知や祐輔の世界のヴィヴィオをさらい最後は零と祐輔に倒されたライダーの名だ。

 

 

クウガRM『ど、どういうことだよ……アイツがお前を救ったって……?!』

 

 

『そのままの意味さ。僕は彼に救われた……だから僕は彼の為に戦うと誓ったんだ。そんな彼を裏切るような真似は、僕には出来ない!!』

 

 

―シュンッ!―

 

 

クウガRM『?!消え―バキイィッ!!―ウアァッ?!』

 

 

ジエンド『ッ!優矢?!』

 

 

怒号と共にクウガの視界からダグバの姿が突如消えたと思いきや、ダグバは一瞬でクウガの目の前に現れてクウガを勢い良く殴り付け吹っ飛ばしてしまった。クウガはそのまま地面を何度も転がって倒れてしまい、ダグバはそんなクウガを見下ろしながら口を開いた。

 

 

『君の言う通り、僕は子供が好きだし、本当ならあの子達から笑顔を奪うような事をしたくない……でも、それが彼の望みだと言うなら、僕は自分の意思を捨ててでも戦う……』

 

 

クウガRM『っ…駄目だ薫…そんな戦いなんてしちゃ駄目だ…それじゃお前が…!』

 

 

『もう遅いよ……君と僕が歩む道は根本的に違う……君は皆の笑顔を守る為に戦う、僕は皆から笑顔を奪う為に戦う……分かるだろ?僕と君が分かり合う事なんて、絶対にないんだッ!』

 

 

自分達が分かり合うことなんて絶対にない。断言するように告げると共にダグバは地面を蹴ってクウガへと飛び出した。クウガもそれを見てすぐに起き上がって拳を構え、ジエンドも攻撃を止めさせようとジエンドライバーの銃口をダグバの背中に定めた。その時……

 

 

 

 

 

 

 

 

―ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダンッ!!!―

 

 

『…なッ?!』

 

 

クウガRM『な、何だ?!』

 

 

一同がそれぞれ激しく激突する中、突如上空から無数のエネルギー弾が降り注ぎクウガやバロン達の周囲に着弾し爆発していったのだ。それを見た一同は驚愕の表情を浮かべ、それが撃たれてきた上空を見上げた。其処には……

 

 

 

 

 

 

『ギュアァァァァァァァァァァァァァーーーーーーッ!!!』

 

 

クウガRM『なっ……』

 

 

バロンP『何だよ、アレ?!』

 

 

上空を見上げた一同の目に映ったのは、彼方からこちらに向かってくる異形達の姿があったのだ。その数は普通では考えられないような大群であり、クウガ達がそれを見て唖然となる中、歌舞鬼は異形達を見て目を鋭くさせた。

 

 

歌舞鬼『(スペースビースト?あんな大群、誰が放って……まあいい……ひとまず此処はアレに任せるか)……白金、退くぞ』

 

 

『……分かった』

 

 

空から向かって来る異形達……スペースビースト達を見た歌舞鬼はアレにこの場を任せようとダグバに呼びかけ、ダグバもそれに頷くと歌舞鬼の下へ走り出し、背後に歪みの壁を出現させた。

 

 

クウガRM『ッ?!待てっ!行くな薫っ!!』

 

 

『…………』

 

 

歪みの壁を出現させたダグバを見て直ぐさまダグバに走り出すクウガ。ダグバは一度クウガの方へと振り向いて顔を俯かせると、そのまま歌舞鬼と共に歪みの壁へ飛び込み何処かへと消えていってしまった。

 

 

クウガRM『薫っ……クッ、クソォッ!!』

 

 

ジエンド『ッ!優矢、今は目の前の敵に集中しなさい!来るわよッ!』

 

 

クウガRM『っ……!』

 

 

何処かへと消えてしまったダグバを見て悔しげに叫ぶクウガだが、焦りの篭ったジエンドの声を聞いてすぐに空を見上げた。其処には既にスペースビースト達がこちらに向かって急降下しており、クウガ達はそれを迎撃しようと咄嗟に身構えた。その時……

 

 

 

 

 

 

―ドシュウンッ!―

 

 

『ギュアァッ?!』

 

 

バロンP『ッ?!この銃撃は……!』

 

 

突然クウガ達に襲い掛かろうてしたスペースビーストの一体に銃弾が撃ち込まれスペースビーストが吹っ飛ばされ、クウガ達が銃弾が発射された方を見ると……

 

 

 

 

 

 

大輝「……どうやら、パーティーに間に合ったようだね」

 

 

亮介「ま、ギリギリだけどな」

 

 

クウガRM『ッ?!海道さん?!』

 

 

ジエンド『亮介!』

 

 

そう、其処にいたのはボロボロの姿でディエンドライバーを構える大輝と、大輝の救援に向かった亮介だったのだ。

 

 

ジエンド『二人とも、無事だったのね……!』

 

 

大輝「まあね……でも本当に危ない所だったよ。彼が来てくれなきゃ、今頃出血多量で死んでただろうし」

 

 

亮介「ま、正確にはコイツ見付けたのは俺じゃなくてあの白いオッサンなんだけど……つか、あのオッサン何処行ったんだ?コイツ助け出したら急にどっか行っちまったけど……」

 

 

大輝「さあね……まあ取りあえず、アレをどうにかしないとお宝を手に入る隙もないし、不本意だけどやりますか……」

 

 

そう言って大輝はズボンのポケットからディエンドのカードを取り出してディエンドライバーにセットし、亮介も腰にベルトを巻いてパスを取り出した。そして……

 

 

『変身ッ!』

 

 

『KAMENRIDE:DI-END!』

 

『Blood Form!』

 

 

それぞれ変身動作を行うと大輝はディエンド、亮介は零王へと変身した。そして零王は両腰のレイオウガッシャーを組み立てて剣に変えていき、ディエンドもイクサFに視線を向けて口を開いた。

 

 

ディエンド『桜ノ神!君は零達の所に行きたまえ!あのダークライダーとデモンゾーアが相手では、君の力が必要になる!』

 

 

イクサF『ッ!わ、分かった!』

 

 

零達の下へ急げと、イクサFはそう告げたディエンドの言葉に頷き返すと直ぐに変身を解除し零達の下へと走り出した。ディエンドもそれを確認すると左腰のホルダーから二枚のカードを取り出し、バロンもバックル部のデッキからカードを一枚抜き取り、それぞれのドライバーとバックルへとセット&スラッシュさせていった。

 

 

『KAMENRIDE:HORUSU!SEIGA!』

 

『KAMENRIDE:RYUKI!』

 

 

ディエンド『ハッ!』

 

 

電子音声と共にディエンドがドライバーの引き金を引くとディエンドの前で無数の残像が駆け巡り、残像がそれぞれ二カ所で重なると一つは鷹が変身するライダーと同じホルス、もう一つは錬次が変身するのと同じセイガとなっていった。

 

 

そしてバロンの前でも無数の残像が出現して一カ所で重なると龍騎となり、二人は再び二枚ずつカードを取り出しドライバーとバックルにセット&スラッシュさせていく。

 

 

『FINALFORMRIDE:HO・HO・HO・HORUSU!SE・SE・SEIGA!』

 

『FINALFORMRIDE:KU・KU・KU・KUUGA!RY・RY・RY・RYUKI!』

 

 

ディエンド『痛みは一瞬だ』

 

 

―ドシュウンッ!―

 

 

『ウグッ?!』

 

 

バロンP『優矢、ちょっとくすぐったいぞ?』

 

 

クウガRM『へ?ま、まさか―ドンッ!―ウアァッ?!』

 

 

電子音声が響くと共にディエンドがホルスとセイガに発砲すると、ホルスはホルスデストロイド、セイガはセイガドラグーンへと超絶変形し、バロンも続けざまにクウガと龍騎の背中を押すと龍騎はリュウキドラグレッター、クウガは身体の所々に金の装甲を身に付けたライジングゴウラムへと超絶変形し、一斉に空へと飛翔してスペースビースト達と戦闘を開始していった。

 

 

ディエンド『これで大方の敵は何とかなるだろう……後は、地上に降下した敵を抑えるぐらいかな?』

 

 

零王『うんにゃ、初音島へ向かおうとする奴の対処も必要だろ。そっちは其処のカウボーイライダーと天使ちゃんに任せてもいいかい?』

 

 

バロンP『カ、カウボーイライダーって俺か?まあ別にいいけど……アズサ、行くぞ!』

 

 

『SHINRYUU FORM!』

 

 

アンジュルグ『ん…分かった……』

 

 

バロンは零王に奇妙なアダ名で呼ばれて一瞬戸惑いながらもすぐに気を取り直して神龍フォームへ変わり、初音島に向かおうとする敵を討伐する為にアンジュルグと共に上空へと飛び上がっていった。

 

 

そして島に残ったディエンド達は地上に下りたスペースビーストを撃退する為、それぞれ武器を構えて地上のスペースビースト達へと向かっていくのであった。

 

 

 

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