仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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番外編/仮面ライダーディエンド~怪盗と王女と幻の秘宝~⑪

 

 

ダンダンダンッ!と、ディエンドの持つ二丁銃が火を噴いた。放たれた無数の弾はライオオルフェノクの肩と胴体に直撃し、ライオオルフェノクはバリアを展開する隙もなく衝撃のあまり吹き飛んだ。

 

 

『ぐあぁうっ?!この!!調子に乗るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!』

 

 

ライオオルフェノクは態勢を立て直して怒りの咆哮と共に再びバリアを展開し、お返しと言わんばかりに右腕を振るうってディエンドに青い光弾を放った。だがディエンドは上半身を振っただけで光弾を避け、背後で無造作に転がっていたテーブルを踏み台にして上空へと跳び上がり、二丁の銃をライオオルフェノクに向けた。

 

 

『ハッ!馬鹿の一つ覚えだなぁ?!その攻撃がこの盾には通用しないって、まだ分からないのか?!』

 

 

先程もカイザとデルタの、そしてディエンドの必殺技をも防ぎ切ったこの盾に、あの程度の攻撃が通用するハズがない。絶対の自信に満ちているライオオルフェノクは両手を広げて愉快げに高笑うが……

 

 

 

 

二丁の銃から放たれた弾丸がバリアを貫通し、胴体に降り注いだと共にその笑みも消えた。

 

 

『ゴ……アァッ?!』

 

 

何が起きたか分からなかった。ライオオルフェノクは身体が崩れ落ちていくのを感じながら現状を理解しようとするが、その前に青と白の無数の銃弾が降り注ぎライオオルフェノクを後方へと吹っ飛ばしていった。それと同時にディエンドが地面に着地し、言葉を口にした。

 

 

ディエンドN『そういえば、君にひとつ忠告するのを忘れていたよ……』

 

 

淡々と冷たい口調で言いながらディエンドはゆっくりとライオオルフェノクへと歩き出し、ディエンドライバーの銃口をライオオルフェノクの額に突き付けた。

 

 

ディエンドN『今の俺は、さっきとは違う……一瞬で消えたくなければ、余裕と手加減は捨てておけ』

 

 

『ッ!!この、盗っ人ごときがヌケヌケとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!』

 

 

ディエンドの言葉に怒り、ライオオルフェノクは獣のような雄叫びと共に起き上がってディエンドに斬り掛かった。だが、ディエンドは一瞬ブレたと共に消えてライオオルフェノクの爪をかわし、姿を消したディエンドにライオオルフェノクは驚愕混じりに辺りを見渡した。その瞬間……

 

 

 

 

 

『――盗っ人なめるなよ、王族ごときが……』

 

 

『?!―ズガガガガガガガガガガガガガガァッ!!―ゴアァッ?!』

 

 

背後から冷たい声が投げ掛けられ、振り返る前に無数の銃弾がライオオルフェノクの背中に撃ち込まれて吹き飛ばした。そして、いつの間にかライオオルフェノクの背後に回り込んでいたディエンドは右手に持ったディエンドライバーを真上に放り投げ、左手に持ったノヴァライザーをなにかのパーツのようなモノに変形させていき、落下してきたディエンドライバーを掴み取って二つを合体させ、ライフルのような形態をしたノヴァドライバーへと姿を変えた。

 

 

『ぎぁ、ぐっ……き、貴様ぁぁぁぁぁ……!』

 

 

ライオオルフェノクはふらつきながら立ち上がると共にディエンドへと駆け出してがむしゃらに殴り掛かるが、ディエンドは片手でそれを払いながらライオオルフェノクに回し蹴りを放って後退させ、背中のマントを掴んで自身の身体を包み込むと幻のように突然消え去った。

 

 

『ぐぅ?!なっ、また消え―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ……!!!!―なッ?!!』

 

 

再び姿を消したディエンドにライオオルフェノクは思わず辺りを見渡そうとするが、その前に様々な方から無数の銃弾が放たれライオオルフェノクへとぶち込まれていった。

四方八方から10000、20000、30000発の銃弾が秒単位でライオオルフェノクへと直撃していき、最後にディエンドが背中のマントを翻しながらライオオルフェノクの目の前に姿を現し、ノヴァドライバーを突き付け至近距離から発砲していった。

 

 

『ギガアァッ?!あ、な、何故だっ……こ、この僕が……どうしてっ?!』

 

 

ディエンドN『さぁ、チェックと行こうか?』

 

 

ディエンドはよろめきながら信じられないように叫ぶライオオルフェノクを見据えながら、左腰のホルダーから一枚のカードを取り出し、ノヴァドライバーへと装填してスライドさせた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:DI・DI・DI・DI-END!』

 

 

電子音声が響くと共にディエンドがノヴァドライバーの銃口をライオオルフェノクへと向けていくと、ドライバーの銃口に無数のエネルギーが収束されて光りを放っていく。

 

 

『ふざけるな……僕は王になるんだ!!この力で!!この世界の皇帝になるんだァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!』

 

 

ライオオルフェノクは銃口を向けるディエンドを見て再びバリアを張り、右腕から衝撃波を放ちながらディエンドへと突進していった。ディエンドはそれに対して動じる事なく、ノヴァドライバーの照準をライオオルフェノクに合わせたまま……

 

 

ディエンドN『ハァァァァ……ハアァッ!!』

 

 

―チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォオンッ!!!!―

 

 

ディエンドが引き金を引くと共に、ドライバーの銃口から巨大なエネルギー砲が撃ち出されライオオルフェノクへと向かっていき、そのまま衝撃波を飲み込んでライオオルフェノクの展開するバリアと衝突していった。

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!―

 

 

『グアウッ?!まだまだっ……こんなものぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!』

 

 

正面からディエンドの放つ砲撃を受け止め、そのまま押し切ろうとするライオオルフェノク。しかし砲撃は更に勢いを付けてライオオルフェノクを押し返していき、ディエンドは背後から聞こえてくる謳声に一度目を伏せると、再び両目を見開き……

 

 

ディエンドN『これで……終わりだ!ハアァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ……ピシッ……バリイィィィィィィィィィィインッ!!―

 

 

『っ?!そ、そんなっ?!ウ、ウアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ?!!!』

 

 

―チュドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオーーーーーンッ!!!!―

 

 

ディエンドの放った必殺技……ディメンジョンノヴァがバリアを打ち破ってライオオルフェノクに炸裂し、ライオオルフェノクは光の中で蒼い炎を噴き出しながら跡形も残さずに爆発して散っていったのであった。それを確認したディエンドはゆっくりと構えを解き、バックル部分のノヴァディバイダーを取り外すとディエンドは通常形態へと戻り、ノヴァディバイダーも元の青い石へと戻っていった。

 

 

ディエンド『……これが、思いの力……か……』

 

 

青い石を見つめながらそう呟くと、ディエンドは背後へと振り返った。其処にはライオオルフェノクが倒されたのを見て謳を終え、穏やかな笑みを向けてるシュレリアの姿があった。そうしてシュレリアが、笑ってディエンドの下に近付こうとした、その時……

 

 

エルク「姫様っ!」

 

 

シュレリア「え……エルク!」

 

 

ディエンド達の戦いの行く末を見えていたエルクが、騒ぎを聞き付けてやって来た王宮の兵士達と共に駆け寄ってくる姿があったのである。シュレリアはエルクの無事な姿を見て安堵し、エルクもそんなシュレリアの様子に安心しながらシュレリアに近付こうとする。だが……

 

 

 

 

 

 

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガッ!!―

 

 

『っ?!』

 

 

エルク「?!何?!」

 

 

突如シュレリアとエルクの間に無数の銃弾が放たれ、辺りに灰色の粉塵が巻き起こったのだ。突然のそれにエルクや兵士達は思わず足を止めてしまうが、粉塵が徐々に晴れていくと彼等の目の前にはシュレリアの傍に立つ人物……ディエンドが立ち塞がるように立っていた。

 

 

エルク「?!貴様、なんの真似だ?!」

 

 

ディエンド『なんの真似?最初に言わなかったかい?俺が此処に来たのは花嫁をもらいにきたからだ。そういう訳だから、彼女は貰っていくよ?』

 

 

『なっ……』

 

 

笑ってそう告げたディエンドに、エルク達だけでなくシュレリアまで面を食らい唖然とした表情を浮かべてしまうが、ディエンドは構わず左腰のカードホルダーから一枚のカードを取り出し、ディエンドライバーへと装填してスライドさせた。

 

 

『ATTACKRIDE:INVISIBLE!』

 

 

ディエンド『んじゃ、彼女は貰っていくよ。じゃあね、ナイト君?』

 

 

エルク「ま、待てっ?!」

 

 

電子音声と共にディエンドはシュレリアを抱き寄せると、そのままシュレリアと一緒に周りの景色に溶け込むように消えてしまったのであった。エルクは消えてしまったディエンドとシュレリアの姿を探すように辺りを見回していくと、すぐに舌打ちして他の兵士達に二人を追うように指示していくのだった。その陰では……

 

 

 

 

 

『―――ふむ……せっかく555の物語からオルフェノクの力を手に入れてきたというのに、こんなぶざまな結果になってしまうとはねぇ』

 

 

王宮の屋上には、その場に腰掛けて中庭の様子を眺める人物……以前アーベルトと話していた黒いローブの人物がつまらなそうに呟いていた。

 

 

『ちゃんと忠告もしておいたのですが……まぁ、所詮はあの程度だったという事ですかね?あれではメモリアルどころか、クロスともまともに戦えないでしょうし』

 

 

見込み違いだったといった感じに軽く溜め息を吐くと、黒い人物はゆっくりと立ち上がって空を見上げた。

 

 

『さあ、早くイレイザーを集めにいかなければいけませんねぇ……『王の子』も見つけなければいけませんし……キシッ♪』

 

 

口元を歪めながらそう呟くと共に、黒いローブの人物はその場から転移し、何処かへと消えていったのだった。

 

 

 

 

 

 

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