仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第十九章/エクスの世界⑫

 

 

四葉から託された留め金の力により、リリィフォーム・カリスへ上段変身を果たしたエクス。エクスは早速四葉に貰ったフエッスルを取り出し、ベルトの止まり木に止まるエクトに噛ませていった。

 

 

エクト「オーディーンバイトッ!」

 

 

エクトの掛け声と共にメロディーが響き渡り、それと同時にフェンリルが槍に、ミカエルとライトブリンガーが融合して一本の剣へと変わっていき、更にエクスのボディが薄紫に変化していった。

 

 

エクスL・C『身体が軽い……それに頭の中に戦い方が流れてくる……これなら!』

 

 

ディケイド『よし…行くぞ稟ッ!』

 

 

エクスL・C『はいッ!』

 

 

ディケイドとエクスは互いに呼び掛け合ないがら警戒して身構える巨大機械兵器に向かって突っ込んでいく。巨大機械兵器は向かって来る二人に両腕を飛ばして叩き潰そうとするも、二人は咄嗟に左右に別れてそれを回避し距離を取り、ディケイドはライドブッカーをGモードに切り替えながらバックルにカードをセットした。

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

ディケイド『ハッ!』

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガンッ!!―

 

 

ディケイドはライドブッカーの狙いを巨大機械兵器に定めて銃弾を乱射していくが、巨大機械兵器には大したダメージが与えられず足を止めた程度だった。

 

 

エクスL・C『じゃあこれで行く!フェンリル、カートリッジロードッ!』

 

 

―ガシャンッ!―

 

 

エクスは片手に持つ槍に姿を変えたフェンリル……グングニルからカートリッジを排出すると、グングニルを構え投擲の構えを取った。そして……

 

 

エクスL・C『くらえっ!!『神槍グングニル【絶対必中の槍】』ッ!!』

 

 

―ドシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!!!―

 

 

『?!!』

 

 

エクスの投げ放ったグングニルはそのまま閃光と化し猛スピードでカイ〇キー型機械兵器へと向かっていき、それを見た〇イリキー型機械兵器は咄嗟にその場から飛び退き槍を避けたように見えたが……

 

 

エクスL・C『残念だったな……グングニルからは逃げられない!!』

 

 

―ギュイィッ!グサアァッ!!―

 

 

『ッ?!』

 

 

なんとグングニルはカイ〇キー型機械兵器を追うように突然方向を変えて曲がり、完全に油断し切っていたカイ〇キー型機械兵器のボディ目掛けて突っ込み深く突き刺さっていったのだった。

 

 

ディケイド『すげぇな……まるで翔の槍みたいだ』

 

 

グングニルの性能にディケイドも関心の声を漏らしていると、いつの間にかカイ〇キー型機械兵器に突き刺さってた筈のグングニルがエクスの手に戻っていた。更にカイ〇キー型機械兵器はダメージのせいか、突然二体に戻ってディケイドとエクスに身構えていく。

 

 

エクスL・C『二体に別れたか…零さん、そっちお願いしますっ!』

 

 

ディケイド『あぁ!時間稼ぎは任せろ!』

 

 

状況が優勢になってるとは言え、あの機械兵器を一人で倒すのは難しい。此処はエクスがもう片方を倒すまで時間を稼ごうと、ディケイドはエクスと別れてもう一体の機械兵器とぶつかり合っていった。

 

 

―ガギイィンッ!ギンッ!グガアァンッ!!―

 

 

ディケイド『チィ!流石に稟が苦戦しただけのことはあるかっ!』

 

 

ソードモードに切り替えたライドブッカーで機械兵器の両腕の刃と打ち合うが、純粋な力勝負では向こうの方が数段上で若干押されつつある。このままでは追い込まれると察したディケイドは機械兵器から距離を離し態勢を立て直そうとするが、機械兵器はそれを逃すまいと突然両腕を広げて胸を突き出し……

 

 

―シュウゥゥゥゥゥッ……チュドオォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!!―

 

 

ディケイド『?!何?!』

 

 

機械兵器は突き出した胸に大量のエネルギーを集約させ、其処からディケイド目掛けて巨大な光線を撃ち出していったのである。ディケイドはそれを見て驚愕しながらもすぐに横に跳んで光線をやり過ごし、かわされた光線はそのままディケイドの背後で爆発し爆煙を発生させていった。

 

 

ディケイド『ッ!今の攻撃…はかいこうせん?鳴滝の奴、カイ〇キーどころか技まで再現しやがったのかっ?!』

 

 

機械兵器が放った光線……はかいこうせんが着弾した場所を見て驚愕をあらわにするディケイドだが、機械兵器はその隙を見逃さず、今度は自身の周りに漆黒の光球を生成しディケイドに放っていった。

 

 

ディケイド『って、今度はシャドーボール?!しかもはかいこうせんを撃った後の反動も無しか?!』

 

 

再現するなら其処もちゃんと再現しろよッ!!とディケイドは思わず愚痴をこぼしながらも機械兵器が撃ち出した無数のシャドーボールをライドブッカーで受け流しながら避けていく。機械兵器はディケイドがシャドーボールに悪戦苦闘してる間に全身に雷を纏い、背中のブースターを全開にしてディケイドへと突っ込んだ。

 

 

ディケイド『な、何っ?―ドガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!!―グッ?!グアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

機械兵器渾身の体当たり……ボルテッカーもどきの技がディケイドへと見事に炸裂して大爆発を巻き起こし、ボルテッカーをモロに受けてしまったディケイドは爆発の中から勢いよく吹っ飛ばされ、そのまま地面を何度も転がり漸く止まっていった。

 

 

ディケイド『ぐっ、ぐぅ!鳴滝の奴っ、ロケッ〇団もビックリなメカ作りやがってっ……!』

 

 

寧ろそっちの方がビックリだわと、ディケイドが機械兵器を見据えながらライドブッカーを杖代わりにして徐に起き上がっていくと、其処へもう一体の機械兵器を倒したエクスがディケイドの下に駆け寄ってきた。

 

エクスL・C『零さん、こっちは終わりました!』

 

 

ディケイド『そうか、なら少し手伝ってくれ。あいつ火事場の馬鹿力かわからんが……いきなり目茶苦茶な戦いをし出したんだ……』

 

 

そう言ってディケイドが目の前に視線を戻すと、機械兵器はディケイドの増援に加わったエクスを見て警戒するように身構えていた。ディケイドとエクスはそんな機械兵器に向けて身構え、再び機械兵器に向かって挑もうとするが……

 

 

 

 

 

鳴滝『そこまでだっ!!』

 

 

 

 

 

突如、機械兵器の両目から光が放たれ、空中に鳴滝の顔が映った映像が映し出されたのである。

 

 

鳴滝『この世界のライダーよ、今ならまだ間に合う!ディケイドを殺せ!!』

 

 

エクスL・C『何言ってる?答えはさっきも言った筈だ……断わ――』

 

 

鳴滝『もしディケイドを殺したら……"お前の両親とお前の幼なじみの母親を復活させよう"』

 

 

エクスL・C『ッ?!なん、だって……?』

 

 

ディケイド(?両親……?)

 

 

お前の両親と幼なじみの母親を復活させる。断ると言おうとしたエクスの言葉を遮るようにそう告げた鳴滝にエクスも驚愕して固まり、ディケイドはその内容を聞いて訝しげに眉を寄せ、鳴滝はエクスの様子を見て不敵な笑みを浮かべながら言葉を続けた。

 

 

鳴滝『もちろんあの事故も無かった事にできる。君はあの、辛かった少年時代を過ごすことは無いっ!』

 

 

エクスL・C『辛かった……?』

 

 

その言葉を耳にしたエクスの脳裏にある光景……昔の楓に恨まれていた頃の記憶が過ぎり、エクスは武器を握る両手を下ろし顔を俯かせた。

 

 

鳴滝『君は幼なじみを心の何処かで憎んでる。そんな思いを抱きたくなければ、ディケイドを殺すのだ!!』

 

 

エクスL・C『…………』

 

 

ディケイドを殺せば、あの辛かった思い出が全て消される。鳴滝のその言葉を聞いたエクスは俯かせていた顔をディケイドに向けながら剣……ルクナバードを持つ手を僅かに上げ、それに気付いたディケイドは仮面の下で表情を険しくさせた。

 

 

エクスL・C『俺の答えは……』

 

 

ディケイド『稟……!』

 

 

エクスL・C『これだ!!』

 

 

そう叫ぶと共に、エクスはルクナバードを力強く握り締め『横に』振るった……

 

 

 

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