仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第二十章/シリウスの世界②

 

 

―ギガァンッ!ズガァッ!ドガアァッ!―

 

 

シリウス『そらそら!その程度かディケイド!?』

 

 

ディケイド『チィ!』

 

 

場所は戻り、ディケイドはシリウスの猛攻に圧されて防戦一方という状況に陥ていた。シリウスが容赦なく振りかざすウォルフロッドをライドブッカーSモードで次々と受け止め、ディケイドはウォルフロッドと刃を鍔ぜり合いになりながらシリウスに語りかけた。

 

 

ディケイド『ッ!テメェ、いきなりなんなんだ!?』

 

 

シリウス『あ~、まあ戦うって約束しちまったしな。約束を破るのは性に合わねぇし』

 

 

ディケイド『約束した…?まさか、鳴滝か!?』

 

 

ディケイドがそう言うと、シリウスはディケイドから距離を離すように後方へと跳び、首を縦に振った。

 

 

シリウス『当たり。いい勘してるぜ』

 

 

ディケイド『なるほど……お前も鳴滝に俺が破壊者だの悪魔だの吹き込まれて、真に受けたクチか……?』

 

 

シリウス『あぁ、そりゃちょっと違う』

 

 

警戒するように睨みつけるディケイドの言葉に対し、シリウスは笑いながら否定した。

 

 

シリウス『あの馬鹿の言葉なんて欠片も信じてねぇ。ただ、最近辛気臭い喧嘩ばかりでな。たまにはこうやって暴れたくなったんだよ。ディケイド相手なら面白い喧嘩ができそうだしな!』

 

 

ディケイド『チッ!ようはバトルマニアってわけか、シグナムと気が合いそうだなッ』

 

 

シリウス『かもな!』

 

 

『ADVENT!』

 

 

シリウスは陽気に笑いながらバイザーにカードを装填すると、近くの鏡の中からウォルフィンが飛び出してディケイドへと襲い掛かり、ディケイドは咄嗟に地面を転がってそれをかわしながらカードを一枚取り出した。

 

 

ディケイド『狼が相手なら、こっちは鷹だっ!』

 

 

『KAMENRIDE:HORUSU!』

 

 

ディケイドはカードをドライバーへと投げ入れてスライドするとDホルスに変身し、再度飛び掛かってきたウォルフィンの強襲を地面を転がってかわしながら更にカードを取り出し、バックルに装填してスライドさせた。

 

 

『ATTACKRIDE:ADVENT!』

 

 

『キュオォォォォォォォォォォォッ!!』

 

 

『グォッ?!』

 

 

電子音声が響くと共にウォルフィンの真横の窓ガラスからウィンドファルコンが飛び出し、Dホルスに飛び掛かろうとしたウォルフィンに掴み掛かりビルの壁に激突していったのだ。それを見たDホルスはシリウスと向き合い何処からかファルブレードを取り出し、シリウスもウォルフロッドを構え、そして……

 

 

Dホルス『ハッ!』

 

 

シリウス『フッ!』

 

 

―ガギイィィィィィィィィィィィィィインッ!!―

 

 

同時に地を蹴って勢いよく飛び出し、互いに向かって武器を振りかざしていったのだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

 

その頃、二人が戦う場所から離れた所ではトランスと龍騎が、クウガとナイトが互いに激突しぶつかり合っていた。トランスはライドブッカーGモードで龍騎を狙い撃っていくが、龍騎はそれをドラグセイバーで弾きながら距離を詰めてトランスへと斬り掛かり接近戦に持ち込んでいく。

 

 

トランス『ッ!何でこんなことを!?』

 

 

龍騎『簡単に言えば、腕試しだ!』

 

 

トランス『え、その声……ノーヴェ!?』

 

 

龍騎『あ?アタシのことを知ってんのか?ってそういや平行世界から来たんだっけか。じゃあ知ってるのも当然だなっ!』

 

 

自身の正体に気付いたトランスに一瞬疑問を抱く龍騎だが、トランス達が別世界から来たことを思い出してすぐに納得し、再びドラグセイバーでトランスに斬り掛かっていったのだった。そして一方で、その横ではナイトがウイングランサー片手にクウガと戦っていた。

 

 

―グガアァンッ!ガギィンッ!―

 

 

クウガ『ぐっ!つ、強い!』

 

 

ナイト『筋はいい。だが、まだ未熟だ!』

 

 

―ガギイィィィィィィィィインッ!!―

 

 

クウガ『うわあっ?!』

 

 

トランス『?!優矢君!』

 

 

完全にクウガの動きを見切ったナイトがウイングランサーでクウガに斬撃を与えて吹っ飛ばし、龍騎と戦っていたトランスはその様子を見て龍騎をライドブッカーで払い退け、クウガの下に駆け寄ろうとした。その時……

 

 

 

 

 

―キイイィィィィィィン!キイイィィィィィィィン!―

 

 

『…ッ?!』

 

 

突然その場に再び金切り音が鳴り出し、それを聞いた一同は戦いを止めて辺りを見渡した始めた。

 

 

トランス『この音……さっきの……?』

 

 

龍騎『まだ来やがったか』

 

 

ナイト『しかしこれは、神威の機嫌が悪くなりそうだな』

 

 

未だに響き渡る金切り音を聞きながらナイトが溜め息混じりにそう言うと、龍騎はトランスに背を向けシリウスの下へと走り出し、トランスもそれを見て龍騎の後を追うように駆け出したのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

 

 

―ドガアァッ!バキィッ!ガンッドガァッ!―

 

 

シリウス『オラァ!』

 

 

Dホルス『はぁっ!』

 

 

その一方、Dホルスとシリウスは戦いを肉弾戦に持ち込み互角の戦いを繰り広げていた。シリウスは鋭い拳を振り抜いてDホルスの顔を捉え、Dホルスはそれを片腕で払い上段回し蹴りで迎え撃つもシリウスが身を屈めて避ける。互いに一歩も退かぬ戦いを繰り広げ、Dホルスとシリウスは互いに距離を開き静かに身構えた。

 

 

シリウス『やるじゃねぇか。じゃあ、次で決めるか……ん?』

 

 

次の一撃で勝負を決めようとバックルのカードデッキに手を掛けたシリウスだが、その時何かに気が付いたように辺りを見渡し始めた。その様子を見たDホルスも頭上に疑問符を浮かべ、思わず構えを解いた。その時……

 

 

―キイイィィィィィィン!キイイィィィィィィィン!バシュウゥッ!―

 

 

『ウゥ、ウゥ、ウゥ』

 

 

Dホルス『ッ!何っ?』

 

 

何処からか金切り音が響くと共に、シリウスの背後の鏡から突如シアゴーストの大群が飛び出し姿を現したのだ。それを見たDホルスは驚愕し、シリウスは不快そうに舌打ちしながらシアゴースト達と向き合った。

 

 

シリウス『ちっ、随分無粋じゃねぇか、男の喧嘩を邪魔するなんてよっ』

 

 

龍騎『神威!』

 

 

トランス『零君!』

 

 

シリウスが不機嫌な表情でシアゴーストの大群を睨みつけながらそう告げると、その場へトランスと龍騎が駆け付け二人の下にやってきた。それを見たDホルスはディケイドに戻ってトランスと肩を並べ、シリウスも龍騎と立ち並ぶとディケイドに呼び掛けた。

 

 

シリウス『興醒めだぜ……おいディケイド、お前との喧嘩はここまでだ』

 

 

ディケイド『いいのか?俺を倒すって鳴滝と約束したんだろう?』

 

 

シリウス『冗談。俺は鳴滝に『ディケイドと戦う』とは約束したが『ディケイドを倒す』とはいってないぜ?だから鳴滝との約束は果たしたし、最近溜まってた鬱憤も晴らすことができたからお前と戦う理由は無い。もっとも、お前が望むんなら喜んで喧嘩を買うぜ?』

 

 

ディケイド『悪いな。生憎、俺はお前みたいに喧嘩好きじゃないんだよ……!』

 

 

シリウスの言葉にそう答えながらディケイドはライドブッカーSモードを構えてトランスと共にシアゴーストの大群へと突っ込み、シリウスもディケイドの返答に微笑しながら龍騎と共にシアゴースト達と戦い始めたのだった。

 

 

 

 

 

◆◇◇

 

 

 

 

 

一方その頃、別方面で情報収集をしていたスバルとティアナは……

 

 

―グギュルルルルッ……―

 

 

スバル「ねぇティアぁ……お腹空いたよぉ……」

 

 

ティアナ「しょうがないわね……ならそこで何か買っていきましょ」

 

 

スバルが盛大に虫の腹を鳴らして元気なく空腹を訴え、ティアナも呆れ混じりに溜め息を吐いて適当に目に入ったコンビニに入ろうとしていた。そしてティアナが先にコンビニに入り、スバルも腹を押さえながらフラフラとした足取りでコンビニに入ろうとした、その時……

 

 

―ドンッ!―

 

 

「きゃ!」

 

 

スバル「わっ?!」

 

 

ティアナ「ッ!スバル?!」

 

中から出て来たフード付きのジャンパーを羽織った女性とスバルがぶつかってしまったのである。女性はぶつかった衝撃で買い物袋の中身を落とし、それを見たティアナは慌てて二人へと駆け寄り買い物袋の中身を拾い集める。

 

 

ティアナ「馬鹿!なにやってんのよスバル!すみません!」

 

 

「っ!?す、スバル!?」

 

 

怒鳴るティアナが口にしたスバルの名を聞き、女性は何故か驚愕しながらフードが外れて露わになった素顔を上げた。その顔は……

 

 

スバル「え……?」

 

 

ティアナ「わ、私が……もう1人……?」

 

 

その顔はティアナとまったく瓜二つの顔……この世界で行方不明になってる筈のティアナ・ランスターだった。

 

 

 

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