仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第二十章/シリウスの世界⑪

 

 

―ギガァンッ!ギガァンッ!バキャアァッ!―

 

 

フリードB『アウッ!うっ、くぅっ!!』

 

 

街中の至る所に存在する鏡から絶えず飛び出して出現するシアゴースト達により、ライダー達が戦う戦場は混戦となっていた。その戦いの場へとフリードに変身して参戦したキャロだが、ブランク体のスペックではシアゴースト達とまともに戦える筈もなく、弱い相手を先に潰そうと集中的に狙ってくるシアゴースト達の猛攻に圧されされるがままになっていた。

 

 

龍騎(ノーヴェ)『ラァッ!ッ!おい!お前等んとこのキャロがヤベェ事になってんぞ?!』

 

 

イクサF『クッ!キャロ!コレを使え!』

 

 

―ブンッ!―

 

 

フリードB『ッ!は、はい!ヤァッ!』

 

 

―ガキィンッ!!―

 

 

『ウェアッ?!』

 

 

シアゴーストの攻撃を退けながらイクサFが咄嗟に投げ渡したイクサカリバーを両手でキャッチし、野球のバットを振り回すようにがむしゃらにイクサカリバーを振るいシアゴースト達を斬り付けるフリード。武器をフリードに渡したイクサFは空手のまま一体のシアゴーストをブルドッグで地面に叩き付け、その近くで戦うナンバーズもキレのある回し蹴りでシアゴーストを蹴り飛ばすとバックルのKナンバーを開き、12の番号を押した後にエンターキーを押した。

 

 

『SAMON!DEED!』

 

 

ナンバーズ『ディードお願い!手伝って!』

 

 

『Set Up!』

 

 

電子音声と共にナンバーズの隣にディードが実体化して姿を現していき、両手の双剣を構えながら迫り来るシアゴーストの大群を次々と斬り捨てていく。それに続くようにナンバーズも向かってくるシアゴースト達を退けながら突進していき、ディケイドもライドブッカーからカードを一枚取り出しディケイドライバーに装填してスライドさせた。

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

―ズガガガガガガァッ!!チュドオォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!―

 

 

『ウゥ、ウゥ、ウゥ』

 

 

ディケイド『チィ!キリがないぞコイツ等……!』

 

 

シリウス『ったく、こっちは早く終わらせてぇってのに……ん?……まずいな』

 

 

まだまだ数を増やしていくシアゴーストの大群を見て思わず毒づくディケイドとシリウスだが、その時シアゴーストの何体かが地面にうずくまっている姿を見付けて顔をしかめた。するとその直後、地面にうずくまるシアゴースト達の背中が割れ、中からレイドラグーン達が姿を現し上空へ飛翔し始めた。

 

 

シリウス『ちっ!こんな時に脱皮しやがったか!』

 

 

ディケイド『キャロ!お前は下がれ!その姿じゃ奴らの相手は無理だ!』

 

 

フリードB『ッ?!で、でも!「……うっ……ひっぐっ……」……え?』

 

 

今のブランク体のフリードではレイドラグーンに太刀打ちなど出来ない。急いで戦線から下がるように呼び掛けたディケイドにフリードが何かを叫ぼうとするも、不意に背後から泣き声が聞こえて思わず振り返った。其処には……

 

 

「ひぐっ……うっ……怖いよぉっ……」

 

 

フリードB(ッ!民間人?まさか、逃げ遅れたの?!)

 

 

フリード達からは見えない位置の物陰。其処に民間人と思われる女の子が、身を隠しながら泣きじゃくる姿があったのだ。それに気付いたフリードは慌てて女の子の救援に向かおうとするも、上空から急降下してきたレイドラグーンの放った槍の突きを背中に受け、女の子の下まで大きく吹っ飛ばされてしまった。

 

 

クウガ『ッ?!キャロ?!』

 

 

フリードB『ぅっ……は、早く……こっちへっ……』

 

 

背中に受けた傷がズキンと痛みながらも、フリードはふらつきながら何とか上体だけ起こさせて女の子に手を伸ばしていく。女の子は恐怖のせいか周りの状況が見えてないらしくフリードに気付かないまま泣き続けており、フリードはそんな女の子を体ごと抱き寄せるが、直後に背後から数体のシアゴーストがフリードの背中にしがみついてきた。

 

 

「キャアァァッ?!!」

 

 

フリードB『くぅっ!ア、アズサさんッ!!!』

 

 

シュロウガ『ッ!』

 

 

数体のシアゴーストたちに背中にしがみつかれながらも、フリードは近くで戦うシュロウガに向けて女の子を走らせた。シュロウガはそれを見て直ぐさま周囲のシアゴーストを斬り飛ばし女の子を保護するが、それと同時にフリードの元へと三体のレイドラグーンたちが飛来して次々と槍で斬り付けていき、そして……

 

 

―ガギイィィィィィィィィィィィィィンッ!!―

 

 

フリードB『うあぁぁぁッ!!!』

 

 

―ガシャアァァァァァァァァァァアンッ!!!―

 

 

シュロウガ『キャロッ!』

 

 

レイドラグーンの放った槍の突きが炸裂し、フリードの身体が砲弾のように吹き飛び近くの廃墟の壁を突き破って建物の中へと転がり込んでしまった。その穴を通ってレイドラグーン達が槍を突き付けながら徐々に倒れるフリードへと近づいていくが、フリードは全身にビリビリと痺れるような痛みが走って体が言う事を聞いてくれず、立ち上がることすらままならない。

 

 

フリードB(っ……立たなきゃ……立って……戦わなきゃ……!)

 

 

動かない身体。フリードはそれを無理矢理起こそうと全身に力を込めながら勢いのまま立ち上がり、ふらつきながら拳を振り上げレイドラグーンたちと戦おうとする。だが、レイドラグーンたちはそんなフリードを嘲笑うが如く槍を振るって何度もフリードのボディを斬り付けていき、トドメに再び突きを放ちフリードを廃墟の奥へと吹っ飛ばしてしまった。

 

 

フリードB『ウアッ!う、ゲホッ、ゲホッゲホッ……まだ……決めたんだから……今の自分に出来ることを……やろうってっ……!』

 

 

体中土だらけになり、蓄積されたダメージでふらつきながらも、フリードは血が伝う唇を噛み締め再び起き上がろうと腕に力を込めていく。だが、地面を掴んだ腕に思うように力が入らず再び倒れ込んでしまい、フリードは仮面の奥で苦痛の表情を受かべた。

 

 

フリードB『ッ……あの子を……あの子とまた会う為にも、私も守るって決めたっ……戦うって決めたっ……だからっ……!』

 

 

『ブウゥンッ!!』

 

 

あれだけ痛め付けても未だ倒れようとしないフリードに業を煮やしたのか、レイドラグーン達は槍を構え直し一気にトドメを刺すべくフリードへと駆け出した。それを見たフリードも咄嗟に起き上がろうとするも、ダメージのせいか思うように立ち上がれず再び倒れ込んでしまい、その間にレイドラグーンの振りかざした槍が頭上から振り下ろされた。

 

 

フリードB(ぁ……フリー……ド……)

 

 

頭上から無慈悲にも振り下ろされた槍。それを避けるだけの余裕は最早残されておらず、フリードは呆然と自分に向けて振り下ろされる槍を見つめて此処までなのだと悟り、顔を俯かせて心の中でフリードや零達に謝罪しながらゆっくりと瞼を閉じていった……

 

 

 

 

 

 

―バシュウゥッ!!―

 

 

『グルァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!』

 

 

―ドグオォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!―

 

 

『ブウンッ?!!』

 

 

フリードB『……ぇ……?』

 

 

 

 

 

 

直後、ゴッ!!という轟音がフリードの目の前から響いた。そのことに気付いてフリードが呆然と目の前に視線を戻した時には、先程まで目前にいたはずのレイドラグーン達が何故か壁に叩き付けられて地面に倒れており、目の前には、巨大な白い尻尾をユラリと揺らしレイドラグーン達に威嚇する巨大な白いモンスターがいた。

 

 

フリードB『ッ!貴方……は……』

 

 

『グルルルッ……』

 

 

巨大な白い翼を特徴としたメタリックな白いボディに赤い瞳、ドラゴンを彷彿とさせる神々しい姿。何処となく龍騎の契約モンスターであるドラグレッダーと同じ意匠が所々に見られるその謎のモンスターからは、とてつもない殺気と威圧感が放たれている。しかし、フリードはそんな謎のモンスターを間近で見ても不思議と恐怖心は沸き上がらず、それどころか懐かしさと頼もしさを感じていた。

 

 

フリードB『……貴方……まさか……』

 

 

『グウゥゥゥッ……ガアァァァァァァァァァァァァァァアッッ!!!』

 

 

何かに気付いたかのようにフリードが謎のモンスターに声を掛けようとするが、謎のモンスターは建物の穴の方から次々となだれ込んでくるシアゴーストの大群を睨みつけて爆音のような雄叫びを上げ、シアゴーストの大群目掛けて勢いよく突進していったのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◆

 

 

 

 

 

―チュドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッ!!!―

 

 

シリウス『ッ?!』

 

 

龍騎『な、何だ?!』

 

 

その一方、レイドラグーン達により廃墟へと吹っ飛ばされてしまったフリードの救援に向かおうとしていた一同の目の前で、フリードが吹っ飛ばされた廃墟から突如爆発が発生した。突然のそれに驚愕し思わず動きを止めてしまうライダー達だが、次の瞬間、廃墟から発生した黒煙の中からシアゴースト達が勢いよく吹っ飛ばされ向かいのビルの壁に叩き付けられていき、更に廃墟の中からズシンッという重たい振動と共に巨大な白いモンスターが現れた。

 

 

ディケイド『!あれは……?』

 

 

クウガ『デ、デカァッ?!何じゃありゃッ?!』

 

 

シュロウガ『龍……?違う……ドラゴン?』

 

 

イクサF『まさか、此処に来て新手か?もしそうならご遠慮願いたいんだがっ』

 

 

オルタナティブ・ゼロ『そうも言ってらんないと思いますけどねぇ。ほら、何かこっち向いて来てるしっ!』

 

 

オルタナティブ・ゼロの言う通り、シアゴースト達を荒々しく蹴散らしていた謎のモンスターはライダー達の存在に気づきゆっくりと一同の方へと振り返った。その謎のモンスターから発せられる威圧感のような物にライダー達も思わずたじろいでしまうも、先手必勝を狙いゾルダは両肩のギガキャノンを、シュロウガは剣を構えて謎のモンスターに挑もうとした。その直後……

 

 

『―――ま、待って下さいっ!!!』

 

 

『……え?』

 

 

バッ!!と、突如謎のモンスターを庇うように両手を広げて何者かが立ち塞がった。それを見て、謎のモンスターに攻撃を仕掛けようとしたシュロウガとゾルダも動きを止めて呆然とその人物……土埃や傷でボディの所々がボロボロになったフリードを見つめた。

 

 

イクサF『キャロ……?』

 

 

フリードB『お願いしますっ、この子を……この子を傷付けないで下さいっ!』

 

 

クウガ『な、何言ってんだよ?!そいつはミラーモンスターだぞ?!』

 

 

フリードB『いいえ、大丈夫……大丈夫ですから……だから此処は、私に任せて下さい……お願いします!』

 

 

ディケイド『…………』

 

 

何故か必死に謎のモンスターを庇い立てるフリード。そんなフリードにクウガ達は困惑してしまうが、ディケイドやシリウスは何か思うところがあるのか、無言のまま謎のモンスターの顔を見つめている。フリードはそんな一同から攻撃の意思がなくなった事を確かめると、何処かライダーたちに対して警戒する背後の謎のモンスターへと体ごと振り返った。

 

 

フリードB『大丈夫だよ?この人達は味方だから……貴方を傷付けたりしない。だから、そう警戒しないで?』

 

 

『……グウゥッ……』

 

 

優しく呼び掛けるフリードの言葉を理解したのか、謎のモンスターは少し戸惑いながらもライダーたちへの警戒心を解いてゆっくりとフリードへと頭を近づけていき、フリードはその頭の上に右手を置いて優しく撫でていく。

 

 

フリードB『――この感じ……うん……やっぱり、お前だったんだね

 

 

 

 

…………"フリード"』

 

 

『……えっ?!』

 

 

ナンバーズ『ふ、フリードって……』

 

 

ディード「まさか、あのミラーモンスターが……?」

 

 

ディケイド(……やはり、そうだったか……)

 

 

フリードが謎のモンスターに対して向けた名前。その名を聞いた龍騎達は驚愕の声を上げながらフリードが頭を撫でる謎のモンスター……キャロの使役竜である"フリードリヒ"に目を向けていき、フリードは仮面の奥で目頭を熱くさせながらフリードリヒの頭部に顔をくっつけた。

 

 

フリードB『最初は全然姿が違ってて、すこし驚いたけど……すぐにお前だって分かった……お前も、この世界に来てたんだね……』

 

 

『……キュクルルッ……』

 

 

フリードB『ごめんね……直ぐに気付いてあげられなくて……直ぐに探してやれなくて……ホントにごめんねっ……』

 

 

ディケイド『キャロ……』

 

 

フリードリヒがこの世界に飛ばされていた事に気付いてやれなかったことに対し、フリードリヒの頭部に顔を押し付けて涙ながら謝るフリード。その様子を静かに見守っていた一同だが、その時再び鏡の中からシアゴーストの大群が飛び出し一同へと襲い掛かり、ディケイド達は直ぐさまそれに応戦しながらフリードに向けて呼び掛けた。

 

 

ディケイド『クッ!キャロ!契約だ!今すぐフリードと契約するんだ!』

 

 

フリードB『え……?け、契約って?』

 

 

シリウス『お前のデッキの中に『CONTRACT』ってカードがあるはずだ!ソイツを使ってフリードと契約しろ!それでお前のライダーが真の力を発揮する筈だ!』

 

 

フリードB『は…はいっ!』

 

 

シアゴーストたちを蹴散らしながら契約について説明するディケイドとシリウスの助言を聞き、フリードは慌ててバックル部のカードデッキからカードを一枚抜き取った。そのカードにはシリウスが言っていた通り『CONTRACT』と描かれており、フリードは暫くそれを見つめた後、フリードリヒを不安げに見上げた。

 

 

フリードB『……フリード……今更、こんな事を言うなんて虫が良すぎるかもしれない……お前が傍にいたのに……私は全然気付いてあげられなかった……』

 

 

胸の内から沸き上がるのは、フリードリヒに対しての罪悪感。恐らく自分たちがこの世界に訪れた時から、フリードリヒは自分たちの傍にいたのかもしれない。でなければ、先程レイドラグーンにやられそうになった時にあんなタイミング良く助けにきてくれる筈がない。『CONTRACT』のカードを胸に当てながらポツポツとフリードリヒに向けて語ると、フリードはおもむろにフリードリヒに左手を伸ばしていく。

 

 

フリードB『でももし……もし許してくれるなら……また一緒に、私と戦ってくれる……?』

 

 

不安の篭った問い掛けと共に伸ばされた手。フリードリヒはそんなフリードを見つめたあと、ジッと自分に伸ばされた左手をしばし見つめ…………ゆっくりと、その手に自分の頭を当てていった。

 

 

フリードB『―――ありがとう……行くよ、フリード!!』

 

 

『グオォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!』

 

 

その呼び掛けに応えるように、白い翼を大きく広げて大地を揺るがすような雄叫びを上げるフリードリヒ。それを見たフリードも笑みを浮かべて力強く頷くと、フリードリヒから数歩離れ、『CONTRACT』のカードをフリードリヒに翳していく。それと同時に……

 

 

 

 

 

―シュウゥゥゥッ……シュバアァァァァァァァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

 

 

 

フリードとフリードリヒの間にまばゆい光りが生じ、辺り一帯が白い光りに呑み込まれていったのだった。その光りの余りの眩しさにディケイド達は思わず腕で顔を隠し、シアゴースト達も視界をやられ次々と怯んでいく。そしてその光りが徐々に晴れていき、ディケイド達が構えを解き再びフリードに視線を向けると、其処には……

 

 

 

 

 

『………………』

 

 

ディケイド『!キャロ……』

 

 

 

 

 

其処にはフリードリヒの姿はなく一人のライダー……ボディの所々にフリードの意匠が施された白とピンクのアーマーを纏い、左腕のバイザーや仮面がフリードリヒの頭を模した姿をした赤い複眼の戦士、フリードリヒと契約を交わした事で真の力を得た『仮面ライダーフリード』の姿が其処にあったのだった。

 

 

クウガ『あ、あれが……キャロのホントの仮面ライダー?』

 

 

シリウス『どうやら、契約に成功したみたいだな』

 

 

ゴキッ!と、ヘッドロックを掛けていたシアゴーストの首をへし折りながらシリウスが姿を変えたフリードを見てそう呟くと、数体のシアゴースト達がフリードに標的を定め襲い掛かっていく。だがフリードは冷静にシアゴースト達の攻撃を退けながら後退し、バックル部のデッキからカードを一枚取り出して左腕に装備したバイザー……フリードバイザーに装填しベントインした。

 

 

『WING VENT!』

 

 

鳴り響く電子音声と共に、真横の鏡の中からフリードの翼を模した巨大な二枚の白翼……フリードウィングが飛び出しフリードの背中へと装着されていった。そしてフリードは背中の翼を外側へと大きく広げるように展開すると、大声でディケイド達に呼び掛けた。

 

 

フリード『皆さん!危ないから避けて下さい!』

 

 

『ッ!』

 

 

一同に向けて、その場から退避するように呼び掛けるフリード。それを聞いた一同はフリードが何をしようとしているのか分からないままとにかく言われた通りに左右へと散開し、一同が射線上から引いたのを確認したフリードは左右の翼に無数の光の粒子を蓄積して力を蓄えていき、そして……

 

 

フリード『シューティング……レイッ!!!』

 

 

―シュウゥゥゥゥゥッ……ドババババババババババババババババババババババババババババババババババババババァッ!!!!―

 

 

『ウ、ウエアァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアァッ?!!!』

 

 

―チュドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!―

 

 

フリードの声に応えるかのように、二枚の翼から無数の光弾が一斉掃射された。放たれた光弾の一つ一つが正確にシアゴーストたちの急所を貫いていき、更にはそれら一つ一つに誘導操作が備わっているのか、標的から外れたと思われた光弾は不自然な動きでUターンすると何処かへ逃けようとするシアゴーストの背中を背後から貫通していく。そしてフリードが光弾の発射を停止したと同時に大半のシアゴースト達が断末魔を上げながら一斉に爆散していき、その光景を間近で見ていたディケイド達は唖然としていた。

 

 

クウガ『す、すげえ……あんな数のモンスターを一瞬で……』

 

 

ディケイド『……あれ可笑しいな……俺が知っているシューティング・レイは、あんな凶悪な殲滅兵器じゃなかった筈なんだが……』

 

 

フリード『フッ!ヤァッ!皆さん、手伝って下さい!またモンスター達がミラーワールドから現れてますよ!』

 

 

ゾルダ(ディエチ)『え?……あ、あぁ、うん!』

 

 

オルタナティブ・ゼロ『わ、分かったっ!』

 

 

フリードウィングを畳んで再びミラーワールドから現れたシアゴースト達を相手に奮闘するフリードの呼び掛けで正気に戻り、ディケイド達は慌てて武器を構え直すとフリードと連携を取りながらシアゴースト達と戦闘を再開していくのであった。

 

 

 

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