仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第二十章/シリウスの世界⑫

 

 

『STRIKE VENT!』

 

 

龍騎(ノーヴェ)『はぁぁぁぁ……おりゃあァッ!!』

 

 

―ボワアァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!―

 

 

『ウェッ?!』

 

 

 

フリードリヒと契約した事で真価を発揮したフリードを筆頭に、シアゴースト等を次々と撃退していく一同。その中で、龍騎がドラグクローファイアーで大半のシアゴーストを爆散させるが、やはり近くの建物の窓や鏡の中からシアゴーストが後から後から湧いて出ていた。

 

 

龍騎(ノーヴェ)『でぇい!しつこい!』

 

 

ゾルダ(ディエチ)『ぼやいてる暇ないよ、ノーヴェ』

 

 

『SHOOT VENT!』

 

 

後から後からしつこく湧き出てくるシアゴースト達を見て毒づく龍騎にそう言いながらゾルダはバイザーにカードをセットしてギガランチャーを装備し、強力な砲弾でシアゴーストの大群を次々に吹き飛ばしていく。

 

 

クウガ『けど、確かにこの数は嫌になるよなっ。超変身ッ!』

 

 

その隣でクウガも負けじと構えを取り、身体の至る所からスパークを放ちながらライジングドラゴンフォームにフォームチェンジすると、プリムの世界を回って以降触媒無しで生成出来る様になったライジングドラゴンロッドを両手に構え、ロッドを振り回しシアゴーストを薙ぎ倒していくが、やはりシアゴースト達は一向に数を減らす様子を見せない。

 

 

ディケイド『クソッ……!あとどれぐらい倒せば減り始めるんだコイツ等っ!』

 

 

フリード『ッ!私に任せて下さい!』

 

 

ライドブッカーGモードを乱射しながらシアゴースト達を殴り倒して舌打ちするディケイドにそう言うと、フリードはバックル部分のデッキから一枚のカードを抜き取りフリードバイザーへと装填していった。

 

 

『CHAIN VENT!』

 

 

―ジャラジャラジャラジャラジャラジャラッ!!!―

 

 

『ウェアッ?!』

 

 

ナイト(ゼスト)『ッ!これは……?』

 

 

バイザーからの電子音声と共に周りの鏡の中からピンク色の無数の鎖が飛び出し、フリードの視覚範囲内のシアゴースト達の体を四方から縛り上げ動きを止めていったのである。更にフリードは続け様にデッキからもう一枚カードを抜き取り、フリードバイザーに装填してベントインした。

 

 

『STRIKE VENT!』

 

 

再度電子音声が響くと共に、フリードの真横の鏡の中からフリードリヒの頭部を模した龍の篭手……フリードクローが飛び出しフリードの右腕に装着された。そしてフリードは背中に装備されたフリードウィングを展開して上空へと高く飛び上がり、鎖で捕縛され動けないシアゴースト達に狙いを定めながらフリードクローを後ろ腰へとゆっくりと引き、フリードクローの口に炎を集約させ……

 

 

フリード『はあぁぁぁ……ヤアァァァァァァァッ!!』

 

 

―ドグオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォオンッッ!!!―

 

 

『ウ、ウェアアアアァァァァァァァァァァッ?!!』

 

 

―チュドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォンッッ!!!―

 

 

シアゴースト達目掛け一気にフリードクローを押し出した瞬間、一際大きい爆発の後にフリードクローの口からドラグクローファイヤーの二倍はある火炎放射が撃ち放たれ、シアゴースト達を飲み込み消し炭にしていったのだった。

 

 

クウガRD『どわあぁッ?!あ、あっぶねぇーっ。何て火力だよアレっ』

 

 

イクサF『むう、あの威力は巻き添えを喰らえばひとたまりもないだろうな……って優矢!お前頭が燃えているぞ?!』

 

 

クウガRD『え?嘘っ?!うわマジだっ?!アチチチチチチチチィッ!!水っ!!誰か水うぅぅぅぅーーーーーーーーーっっ?!!!』

 

 

ディケイド『……またやってるぞアイツ等……』

 

 

シリウス『良いんじゃねえか?まだまだ余裕があるみたいでよ』

 

 

頭に燃え移った火を消そうと地面を転げ回るクウガに呆れるディケイドとは対照に、爛々と笑うシリウス。しかし、そんなシリウスの背後の鏡のシアゴーストの姿が移し出され、其処からシアゴーストが飛び出してシリウスに襲い掛かろうとした瞬間……

 

 

「兄さん!はああああああ!紫電一閃ッ!!」

 

 

―ズシャアァァァッ!!!―

 

 

『ウェッ?!!』

 

 

―トガアァァァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

シリウスを襲おうとしたシアゴーストの頭上から突如一人の少年が降下し、そのまま降下を利用して両手に握った槍でシアゴーストを両断していったのだった。その少年とは……

 

 

「よしっ。無事ですか、兄さん!」

 

 

シリウス『エリ坊!どうしてここに!?』

 

 

エリオ(別)「ちょうどこの近くの住民避難させていたら兄さんたちの姿が見えて、部隊長に許可を貰ってお手伝いに来ました!フェイトさんは渋ってましたけど……」

 

 

驚愕混じりに問い掛けるシリウスに少年……この世界のエリオが苦笑いしながらそう答え、シリウスも納得したように頷くと別の方向から爆発が響いた。思わずそちらに視線を向ければ、其処には召喚獣ガリューを従えナイト(ゼスト)と共にシアゴースト達を撃退するこの世界のルーテシアの姿があった。

 

 

シリウス『ルーも来たのか。よし、じゃあお前はルーと連携して戦ってくれ!』

 

 

エリオ(別)「はい!行くよルー!」

 

 

ルーテシア(別)「うん……ガリュー……」

 

 

エリオ(別)はシリウスの言葉に頷くと、ストラーダを構え直しながらルーテシア(別)とガリューと共にシアゴーストを倒し始めていき、ディケイドも若干複雑げにルーテシア(別)を見た後に襲ってきたシアゴーストを払い退けライドブッカーガンモードで吹っ飛ばしていく。

 

 

ディケイド『何でエリオに兄さんって呼ばれてんだ?』

 

 

シリウス『いろいろあってな。六課でエリオだけは俺たち全員と顔見知りなんだ』

 

 

ディケイド『ほぉ、色々と訳ありって奴、かッ!』

 

 

シリウス『そーゆうこった、なッ!……ん?』

 

 

しつこく迫り来るシアゴーストを殴り倒しながら会話するディケイドとシリウスだが、その時シリウスが何かを見つけ僅かに眉間に皺を寄せた。シリウスの視線の先には、先程と同様地面にうずくまって動かなくなっているシアゴースト達の姿があり、直後にそのシアゴースト達の背中が割れて再びレイドラグーン達へと脱皮していった。

 

 

シリウス『くそ、こいつらまた脱皮しやがった。しかもさっきより数が多いっ』

 

 

ディケイド『コイツは一気にカタを付けないとキリがないな……―ガチャッ、ブォンッ!ブォンッ!ブォンッ!―……ん?』

 

 

シリウスが空を埋め尽くすレイドラグーンの大群を見上げて悪態を付いていると、突然ディケイドのライドブッカーが開き中からシリウスの力を秘めた三枚のカードが飛び出した。そしてディケイドがそれらをキャッチすると、シルエットだけだった三枚のカードの絵柄が浮かび上がっていった。

 

 

ディケイド『コイツは……よし』

 

 

いきなり絵が浮かび上がったカードに驚きながらも、ディケイドは真ん中のカードを抜き取って残った二枚をライドブッカーに戻し、抜き取ったカードをディケイドライバーに装填しスライドさせていった。

 

 

『FINALFORMRIDE:SI・SI・SI・SIRIUS!』

 

 

ディケイド『ちょっとくすぐったいぞ』

 

 

シリウス『ん?ああ、なるほど……了~解、しょうがねぇな』

 

 

電子音声と共に背中に回り込んだディケイドの真意を理解しているのか、素直にディケイドに背中を見せるシリウス。そしてディケイドがシリウスの背中を少し強めに押すと、シリウスの体が宙に浮きながら徐々にその姿を変えて巨大化し、巨大な狼(大きさ的にはもののけ姫のモロぐらい)のような姿……『シリウスウォルフィン』へと超絶変形していった。

 

 

『ワオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!』

 

 

ゾルダ(ディエチ)『ッ?!あ、あれはっ?』

 

 

龍騎(ノーヴェ)『か、神威?!』

 

 

超絶変形したシリウスウォルフィンは甲高い雄叫びを上げると、龍騎達はシリウスウォルフィンを見て驚愕し、レイドラグーンとシアゴーストもシリウスウォルフィンから発せられる気迫や存在感に圧され後退りしていく。そしてシリウスウォルフィンはレイドラグーンとシアゴーストを睨みつけると……

 

 

『グルルルルルル・・・・・・ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!』

 

 

ダンッ!!と跳躍すると共に、レイドラグーンとシアゴースト達に飛び掛かっていったのだった。レイドラグーンとシアゴースト達はそれを見て本能的にマズイと感じたのか、慌てて散り散りに別れミラーワールドへと逃げ込もうとするも、そうはさせまいとシリウスウォルフィンが後ろから追い付き……

 

 

『グルアアアアアアアアアアアアアッ!!!』

 

 

―バグゥッ!!!―

 

 

『ウ、ウェアアアアアアアアアァァァァァァッ?!!』

 

 

―バキッ!グチャッガシャンッグベチャグチャッ!!―

 

 

シアゴーストの上半身を、一口で噛み千切った。そしてそこからの光景もかなり凄惨だった。シリウスウォルフィンは逃げるレイドラグーンやシアゴーストの腕や足、更には上半身や下半身をひと噛みで噛み千切り、噛み千切られたモンスターたちはしばらくのた打ち回ると爆散した。その光景を見ているディケイドたちは……

 

 

『うわぁ…………』

 

 

かなり………というか最早ドン引きしていた。因みにクウガとイクサFがフリードとシュロウガ、龍騎とゾルダがエリオとルーテシアの視界を塞いで見えなくしている。それだけ惨い光景なのだ。もし映画とかならR指定がかかるほどの。

 

 

ディケイド『おぉう、また凄いFFRだな……あれ理性あるのか?いや、あったらあんなモンスターを喰おうとは思わんか……』

 

 

クウガRD『おまっ、冷静に言ってる場合か?!ってか良く平気でいられるなお前?!』

 

 

ディケイド『いや平気ではないが……うわっアレとか凄いぞっ、上半身を喰い千切られて下半身だけのたち回ってるっ。中身とか全部地面にぶちまけ――』

 

 

クウガRD『ウエェッ?!!ちょっ、もう早く決めてくれよっ!!俺なんか胃液が逆流してきたっ!!』

 

 

ディケイド『あー、そだな……もう決めよう。見てるだけで気分悪い……キャロ!お前も手伝ってくれ!』

 

 

フリード『へ?あ、は、はい!何が起きてるか分からないですけど……』

 

 

そろそろ決めないと何人か胃の中の物を吐き出し兼ねないのでと、ディケイドはライドブッカーからもう一枚カードを取り出してディケイドライバーに装填し、フリードもクウガに目隠しされたまま手探りでデッキからカードを抜き取り、フリードバイザーに装填してベントインした。

 

 

『FINALATTACKRIDE:SI・SI・SI・SIRIUS!』

 

『FINAL VENT!』

 

 

『グオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォオンッ!!!!』

 

 

二つの電子音声が響くと、近くの建物の窓からフリードリヒが咆哮を上げて飛び出した。それを見たフリードは後方へと飛び上がってキック態勢に入り、ディケイドもシリウスウォルフィンに飛び乗ると前方に回転しながら飛び出し飛び蹴りの構えを取ると……

 

 

『ワオオオオオオオォォォォオオオオオオォォォォォォォォォォォンッ!!』

 

 

『グオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!』

 

 

ディケイドはシリウスウォルフィンの発する衝撃波で、フリードはフリードリヒの放った火炎で加速し、残ったミラーモンスターたち目掛けて飛び蹴りを放っていく。そして……

 

 

ディケイド『はあぁぁぁっ……セアァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

フリード『ヤアアァァァァァァァァァァァァァッ!!ハアァッ!!!』

 

 

『ウエアァァァァァァァァァァァァアッ?!!』

 

 

―チュドオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォオンッ!!!!―

 

 

ディケイドとシリウスウォルフィンの必殺技と、フリードのドラゴンライダーキックが残存するミラーモンスター達を次々と破壊していき、最後に残ったレイドラグーンをダブルキックで蹴り飛ばしたと同時に後方と前方で巨大な爆発が巻き起こったのであった。

 

 

ディケイド『っと……漸くこれで終わり、か』

 

 

フリード『っ……みたい、ですね……あ、れ……?』

 

 

地面に着地してモンスター達が爆散した場所を見つめ、もう鏡からモンスターが現れないのを確認して両手を払いながら一息吐くディケイドだが、そのときフリードの視界が不意にフラリと揺れ、そのままふらつきながらディケイドの身体にもたれ掛かった。

 

 

ディケイド『ッ?!キャロ……?』

 

 

フリード『…………………………………………』

 

 

ディケイド『おい、どうした?おいキャロ?!おいっ!!キャロッ!!』

 

 

いきなり自分に身を預けてきたフリードの身体を抱え必死に揺さぶりながら呼び掛けるディケイドだが、フリードからはなにも返事が返ってこず、ただダラリと力無く両腕をぶら下げ沈黙し続けてるだけなのだった……

 

 

 

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