仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
―クラナガン・路地裏―
同じ頃、クラナガンの街角に存在する暗闇に包まれた路地裏を駆け抜ける茶髪の青年の姿があった。そして青年は自分が来た道を振り返って追っ手が来てないか確かめると、軽く息を吐き壁に背中を預けていく。
「――チッ、まさか彼処で紫苑達が来るとは……お陰で桜ノ神と決着が付けられなかった……」
そう言って軽く舌打ちする茶髪の青年……ディソードに変身して姫と戦っていた新条迅の脳裏に過ぎるのは、先程の姫との戦いの最中に突然現れた紫苑達の顔。余りのタイミングの悪さに迅も思わず再び舌打ちすると、取りあえずこの場から離れようと何処かに向けて歩き出していく。そんな時……
「―――少し急ぎ過ぎじゃないかい?良い若い者が、焦っても良い事なんてないよ?」
迅「…?!」
不意に路地裏の何処からか響き渡る、穏やかな女の声。それはまるで困った子供に言い聞かせる母親のような口調で、何故か安心感を与えさせてくれるような温もりすら感じる。その声、その感覚に覚えのある迅が慌てて辺りを見渡していくと、迅の目の前の通路から一人の女性が姿を現した。ポニーテールに纏めた黒い長髪に、黒い瞳、片方の目が前髪で隠れてしまっていながら特に気にした様子もなく、片手を軽く上げながら人当たりの良い笑顔を浮かべた。
「やっ♪久しぶりだね迅君、あれからちゃんと栄養のあるもの食べていたかい?」
迅「……小坂井、ハル……」
灰色のマントに身を包んだ黒髪のポニーテールの女性……"小坂井 ハル"は久々に会った迅との再会を喜ぶかのようにニコニコと笑っているが、迅はそんなハルを警戒するように睨みつけながら後ろへと数歩後退りして身構えた。
ハル「?どうしたんだい?せっかく久しぶりに会ったと言うのに、そんな怖い顔して?」
迅「……白々しい奴だな。アンタがこんなタイミングで此処に現れたってことは、さっきの戦いを見て俺を止めに来たんじゃないのか?」
ハル「さっき?……あぁ、君と桜ノ神さんの決闘のことかい?いやぁ、アレはお互いに良い勝負をしていたと思うよ。君はまだ本気を出していなかったし、桜ノ神さんも力を使わずに実力だけで君に追い付いていたからね。彼処で君達の世界のディケイド君達が来なかったらどうなっていたのかと、年甲斐もなく子供の様にハラハラしてしまったよ」
迅「ッ……何処まで惚ければ気が済むんだ……俺は、"アンタの後輩"を消すかもしれない為に、奴の仲間である桜ノ神と戦ってきたんだぞ?何とも思わないのか?」
呑気に笑いながらさっきの戦いについて語るこの女にとって、あの男は学生の頃の"仲の良い後輩"だ。場合によってはその男を消すかもしれない自分を目の前にしながらのほほんとしてるハルの意図が読めず、警戒心を強めながらそう問い掛ける迅だが、ハルは表情を変えないまま迅に告げた。
ハル「何とも思わない……と言えば、多分嘘になるのかな?彼も私にとっては、可愛い後輩の一人だからね。だけど、君がそうしたいと言うのなら、私に止める権利なんてないよ」
迅「……何故だ?」
ハル「君の中にある疑問を解消するには、私や他の人の言葉よりも君自身の目で確かめた方がスッキリするだろう?私も、出来るなら君自身の目で彼という人間を見定めて欲しいのさ。そうすれば、君も色々と納得してくれると分かっているからね」
迅「……随分と買ってるんだな、奴のこと……もしかすると、奴という存在が何なのか見定める前に、俺が奴を始末するかもしれんぞ?」
ハル「それは大丈夫、彼はそう簡単には負けないよ。君にも、自分自身にも。彼の周りには支えてくれる人が沢山いるし、何より、私の可愛い後輩だからね♪」
迅「……最後の方は訳が分からんぞ」
全く説得力のない事を言いながらにっこりと気の抜ける笑顔を向けて来るハルを見て馬鹿らしくなったのか。迅はそう言って深く溜め息を吐きながらゆっくりと構えを解いていき、ハルに背を向けてその場を後にすべく足を踏み出そうとした。その時……
「――ハルさんっ!やっと見付けたっ!」
迅「……ん?」
ハル「うん?」
突然背後から聞こえたハルを呼ぶ誰かの声。それを耳にした迅は思わず足を止め、名を呼ばれた当の本人のハルが後ろに振り返ると、其処にはハルと同じ格好をして頭にフードを被る二人の青年が駆け寄って来る姿があった。
迅(アイツ等は……?)
ハル「おや、黒ノ介君にユーノン君じゃないか。どうしたんだい?そんなに慌てて」
「ぜぇ、ぜぇっ…どうしたんだい?じゃないですよっ……街を歩いてる途中でいきなりはぐれるから、心配して捜しに来たんじゃないですかっ……」
ハル「ん?……あぁ、そういえば、君達には何も言わないで此処まで来てしまったんだった。申し訳ない、勝手な事をしてしまって。捜すのに苦労しただろう?」
「はぁ、はぁっ…い、いえ、最初は確かに焦りましたけど、コレのおかげでハルさんの居場所は直ぐに掴めましたから、そんなに苦労はしてませんよっ……」
申し訳なさそうに謝罪するハルに対して首を横に振りながらそう言うと、青年はマントを翻して腰に巻いている月を模した緑色のバックルを見せると、もう一人の青年もマントを翻して腰に装着した火星を模した青のバックルをハルに見せていき、ハルはそれらを見て懐から太陽を模した赤のバックルを取り出していく。
ハル「あぁ……そういえば、ベクターバックルにはバックル同士の居場所を感知出来るシステムが組み込まれてあるんだったね」
「そういえばって、忘れてたんですかっ……まぁ無事に見付かったから良かったですけど……ん?そちらの彼は?」
自分のベクターバックルをまじまじと見つめるハルに呆れて溜め息を吐く青年だが、ハルの背後に立つ迅に気付いて頭上に疑問符を浮かべていき、ハルも迅の事を問われて「あぁ」と相槌を打ちながら迅に視線を戻し、二人に迅の事を話そうとした。その時だった……
『グルアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』
―ドシャアァァァァァァッ!!!!―
『ッ?!』
上空から複数の影が雄叫びをあげながら勢いよくハル達の周りに飛び降り、四人の前に立ち塞がったのだ。突然の襲撃者に四人も驚愕しながら振り向くと、其処にはインフェルティではない全く別の姿をした異形達……スカリエッティの配下であるレジェンドルガ達がハル達を睨みつけてくる姿があった。
迅「コイツら、レジェンドルガ?!」
ハル「おっとっと、これは大変だ。どうやら敵さん達に私達のことを感づかれてしまったらしいね」
「えっ?それで焦ってるんですか?全然分からないんですけど……」
ハル「む、心外だなユーノン君。私は今スゴく焦っているんだよ?覚えておいて欲しいんだけど、私は何を考えてるのか分からないって言われるのが、実は1番嫌いなんだ」
「いやだって、実際分かり難いんですってっ」
迅「良いから早く応戦しろお前らっ!とにかく変身を―スッ……―……っ!?」
敵を目の前にしながらマイペースなハル達にツッコミを入れつつ、迅はディソードライバーとカードを取り出しディソードへと変身しようとするが、それを制止するように何故かハルが横から手を伸ばした。
迅「アンタ……?」
ハル「君はさっきも戦ったばかりだろう?此処は私達に任せてくれればいいさ。君は休んでて良いよ。さ、行こうか?黒ノ介君、ユーノン君」
「分かってます――というか、いい加減その変なあだ名止めてもらえませんかっ?そう呼ばれると、昔一般常識に欠ける朴念仁の友人に変なあだ名で呼ばれてた頃を思い出すんでっ……」
ハル「うん?そんなに変かね?私は結構気に入ってたんだが……残念……では気を取り直して、行こうか?クロノ君、ユーノ君」
ユーノ「はい!」
ちょっぴり名残惜しそうに呟きながらも、ハルは腰にベクターバックル……ソルドライバーを装着しながら両脇に立ち並ぶ二人の青年、零達の世界の"クロノ・ハラオウン"と"ユーノ・スクライア"に呼び掛けると、クロノはマーズドライバー、ユーノはルナドライバーをそれぞれの腰に装着していく。そして……
『変身ッ!!』
『VECTOR SOL!GO!』
『VECTOR MARS!GO!』
『VECTOR LUNA!GO!』
三人の高らかな掛け声と共に三つの電子音声が同時に鳴り響き、三人のバックルの中央部からそれぞれ赤、青、緑の三機の小型戦闘機……『ベクターマシン』のベクターソル、ベクターマーズ、ベクタールナが飛び出し上空に目掛けて空高く飛翔した。
そしてハル達の頭上を飛び回るベクターソル、ベクターマーズ、ベクタールナから照射された光波がハルとクロノとユーノを吸収し、上空で三角形の編隊を組みながら飛行していく。そうして……
クロノ『念心!!』
ユーノ『合体!!』
ハル『GO!アクエリオオオオォォォーーンッ!!』
それぞれベクターマシンを操縦するクロノ、ユーノ、そして二人に続いてハルが叫んだ直後に、それに呼応するように三機のベクターマシン達が徐々に変形していく。先ずはハルが搭乗するベクターソルが上半身のような姿へと変形し、其処へユーノが乗る変形済みのベクタールナが背中に合体し、更にクロノが搭乗するベクターマーズがベクターソルと合体して脚部に変形していき、最後にベクターソルから両腕と頭部が展開されていく。
クロノ『おおおおおッ?!こ、この感覚ッ……!!』
ユーノ『や、やっぱりっ、慣れそうにないぃぃぃぃぃぃぃっ……!!』
ハル『慣れるんじゃない、感じるんだ。さぁ、行くぞ!』
合体と共に波のように押し寄せて来る恍惚とした感覚にクロノとユーノが身体を震わせる中、そんな二人を促すハルの身体がベクターからスーツの中へと実体化していき、頭部の飾りと瞳が一瞬淡く輝いたと同時に金色に輝く巨大なウィングが背中に展開された。
すべての合体を終えたその姿は、まるで機械仕掛けの天使を思わせるような姿をした白と赤の戦士……ハルとクロノとユーノがベクターマシンを用いて変身した『仮面ライダーアクエリオン・ソーラーフォーム』へと姿を変えたのだった。
迅「ア、アクエリオン?!よりにもよって、あの目茶苦茶な機体がライダーにっ?!」
アクエリオンS『ふむ……二度目ともなると、やはりある程度は慣れてくるようだな。よし、では――』
―シュピィンッ!―
ハル達三人が変身したアクエリオンを見て驚愕する迅を他所に、掌を握り締めて身体の調子を確かめていたアクエリオンの姿が忽然と消え去った。そしてレジェンドルガ達も、いきなり姿を消したアクエリオンに驚愕し慌てて辺りを見渡していくが……
―グシャアァッ!!!―
『ッ?!!ガッ…?!!』
アクエリオンS『――先ずは一体。すまないね?不意を突いて』
なんといつの間にかレジェンドルガの一体の懐に潜り込み、ただの右拳でレジェンドルガを一突きしていたのだった。アクエリオンの右拳が貫通したレジェンドルガはショートを起こし、やがて爆発して跡形もなく散っていった。それと同時にアクエリオンは爆発の中から飛んできたレジェンドルガの武器である剣を掴み取り、そのまま他のレジェンドルガ達に目掛けて勢いよく突っ込んでいく。
―ガキィンッ!!ガキィンッ!!ガキィンッ!!―
『グアァッ?!』
『ガァッ?!』
『オアァッ?!』
アクエリオンS『1、2の3、これで4!』
―ザシャアァァッ!!―
『ゴアアァァッ?!』
無駄の無い最小限の動きでレジェンドルガ達の攻撃の回避と反撃を同時に行い、そのまま立ち止まることもないまま4体目のレジェンドルガをすれ違い様に斬り捨てていった。そしてアクエリオンが剣を投げ捨てたと同時に4体のレジェンドルガ達が一斉に断末魔と共に爆発して散り、その光景に最後のレジェンドルガも恐怖して背中の羽根を広げ逃げるように空へと飛んでいってしまう。
ユーノ『アイツ、逃げる気だ!』
アクエリオンS『そのようだね。でもすまないけど、此処で逃げられると都合が悪い。墜とさせてもらうよ?』
逃げる相手を討つのは気が引けるけどねと、アクエリオンは何処かへ飛び去っていくレジェンドルガを見据えて右腕に力を込めながら腰の後ろにまで下げていく。そして……
≪ 無限拳 ≫
アクエリオンS『無限――パアァァァァァァンチィッ!!』
―バシュウゥッ!!!ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァッ!!!―
『ッ?!!―グシャアァッ!!―グアアァァッ?!!』
レジェンドルガに向かって突き出した右腕が展開され、なんと右腕が遥か彼方のレジェンドルガに目掛けて何処までもどんどん伸びていき、背後からレジェンドルガの背中を貫いていったのだった。そしてアクエリオンの拳に貫かれたレジェンドルガは上空で爆発して跡形もなく消え去り、それを確認したアクエリオンは伸ばした右腕を収納し元の状態に戻していった。
アクエリオンS『ふぅ……今ので全部片付いたかな』
クロノ『……しかし、あのレジェンドルガ達は何しに現れたんだ?』
ユーノ『連中が現れたタイミングから察するに、多分僕達か、或いはさっきの彼が目的で襲ってきたんじゃないかな。やっぱり情報通り、脱走した戦闘機人達はこの雷牙の世界に……って、あれ?そういえば彼は?』
レジェンドルガ達を撃退しアクエリオンが一息吐く中、ベクタールナ内のユーノが辺りを見渡して先程まで一緒にいた筈の迅がいつの間にかいなくなっている事に気付いた。そしてアクエリオンもそれに気付き軽く辺りを見渡すと、ベルトを外して変身を解きハル達に戻っていく。
ハル「行ってしまったのか……相変わらずつれないなぁ。一言くらい挨拶してくれても良いと思うんだが」
クロノ「そんな呑気な事が出来る状況でもなかったでしょう……。というか、彼は一体何者です?随分親しそうでしたが」
ハル「昔からの知り合いさ。まぁ、その辺については追い追い話すとして、取りあえず此処を離れようか?今の騒ぎを聞き付けて誰かに見付かるのはマズイからね、特に二人は」
ユーノ「ですね……。そうなれば僕達も動き難くなりますし、急ぎましょう」
こんな場所に次元航行艦隊の提督や無限書庫の司書長がいるなどと知られれば、この世界のクロノとユーノに迷惑が掛かる。そうなる前に此処から離れようと、三人は顔を見合わせて頷き合い、路地裏を後にし何処かへと走り去っていったのだった。
◇◆◇
―クラナガン・公園―
恭平「んー……あぁ、なーる。此処はこのアビリティ使って攻略すれば良いワケなぁ…………ってか、どしたよ真也?何かさっきから沈んでっけど」
真也「……うっせぇよ……良いからほっといてくれ、頼むから……」
薫「…………」
クラナガンのとある公園。多く子供達が公園の遊具で自由に遊び回る中、公園のベンチには真也、恭平、薫の三人が腰掛け、コンビニで真也が買ってきたパンや飲み物などをそれぞれ口にしていた。ちなみに真也と薫はコンビニでのやり取りから未だに言葉を交わしておらず、薫は子供達の方に視線を向けたまま飲み物を飲み、真也も薫と目を合わせられず暗い影を落としていた。
真也「ハァ……つかよォ、終夜の奴が言ってた"組織"の人間ってのは何時来んだ?ホントにこの公園が待ち合わせ場所なのかよ?」
恭平「一応はなぁ。まぁ、そんな心配しなくてもすぐに来るだろ?」
真也「すぐに来るって……待ち合わせの時間からどんだけ経ってると思ってんだよ……ったく、約束の時間も守れねぇってどんな奴だ」
恭平「んー…聞いた話じゃ、気難しいお嬢さんらしいが、実際どーだろーなぁ?裕司の奴も彼女のエスコートにゃ気を付けろとか言ってたが」
真也「マジかよ、そんなんが来るなら麻衣の奴も連れてくりゃ良かったなぁ……女の相手は女にさせた方が気が楽だぜ……」
薫「……すみませんね先輩。麻衣さんじゃなくて、僕なんかで」
真也「は?……い、いや、別にお前を連れてくんじゃなかったとか思ってねぇよ?ホントだよ?」
薫「…………」
恭平「……え?何?このなんとも言えない空気?キョワイんだけど?」
何故か真也に対して辛辣な態度を取る薫と、そんな薫に何故か気を使う真也の間に挟まれて戸惑ってしまう恭平。そして何とも言えぬ空気に恭平が真也と薫の顔を交互に見ていると、三人が座るベンチに一人の少女が歩み寄ってきた。
「――その黒いスーツ……貴方達かしら?例の組織の人間っていうのは」
薫「……え?」
真也「ッ!……誰だ、お前?」
「誰だ?随分な口の聞き方ね。私達の手を借りたいと言って来たのはアンタ達の方でしょう?一緒に作戦に参加する人間の顔くらい、事前に調べときなさいよ」
真也「んだと…?」
後ろ髪を払いながら、つんけんとした態度で真也達を見下ろす少女。彼女の外見はショートカットの茶色い髪の毛に、ツリ目が特徴の紫の瞳。年齢は恐らく外見からして高校生くらいだと思われる。恭平はスーツの胸ポケットから取り出した写真と目の前の彼女を見比べると、ベンチから立ち上がり少女の前に立っていく。
恭平「あー……アンタか?例の組織の幹部っていう……」
「そうよ、名前はクレア・ケネディ。ナンバーはⅩⅣ……『Praga(プラーガ)』の幹部よ」
腕を組みながら、自らの名と組織でのナンバーを三人に告げる少女……クレア・ケネディ。彼女の正体は、幾多の英雄たちが共存する世界、黒月零が『黒月黎愛』という名の女として生まれ、仮面ライダー桜羅として戦いに身を投じる世界に寄生する組織の人間だった。
小坂井ハル
性別:女
年齢:二十代前半。
容姿:ポニーテールに纏めた長すぎる黒髪に、黒瞳の純日本人。
解説:聖祥学園の卒業生であり、零やなのは達の一つ上の先輩。零やなのは達、真也達からは『先輩』、終夜からは『会長』と呼ばれ慕われている。
元生徒会長・文武両道・容姿端麗の優秀な生徒だったが、大学を卒業後に忽然と姿を消し長らく行方不明になっていた。ミッドで局員として働いていたなのは達も彼女が行方不明になったと聞いた時は心配していたが、零に関しては「あの人らしい」と逆に気にしていなかった。
性格は誰に対しても穏やかな対応を見せるが、何処か惚けて真意が掴み辛い。というよりは、意外と天然でマイペース。
家族構成は父と兄がおり、母親は彼女が幼い頃に不治の病で死去している。亡くなった母親の教えで他人に対し『愛』を持って接するように心掛けており、誰かの悩みに真剣に接して抱き留めたり、心理的な悩みを抱える者の心を癒して立ち直らせたりと、彼女に救われた人間も数知れない。
そんな人柄から彼女を慕う人間も多く、零やなのは達もそういった経験があり、彼女を慕って親しく接していた。
実家が剣道場で、剣道の腕は一流。一度だけ零と終夜と一対二で剣で戦った事があり、その時は二人を圧倒し勝利した経験がある。
また、零が頭の上がらない人物であり、何度痛い目に遭っても学習せずなのは達に無自覚でセクハラする零が、唯一セクハラ出来ない相手。
というのも、彼女は"あの"零が唯一尊敬し憧れを抱いている女性でもあり、その為に中学の時には良く彼女に振り回されていた。
一例
恭平の頼みで本屋にエロ本を買わされに向かった時、偶然同じ本屋で居合わせたハルと遭遇した際……
ハル「あぁ……そうか。君も意外と好きなんだなぁ♪」
零「!!??」
上記の通り、ハルにエロ本を買うところを見られた際はガチで凹んだ経験がある。
しかし、零の彼女に対する憧れの感情に恋愛的な感情があるかは微妙なところであり、零自身もその辺に関しては良く分かってないらしい。
突然行方不明になった彼女だが、実は彼女も本編開始前に零となのは達の世界で度々起き始めていた滅びの現象に巻き込まれ、別世界へ跳ばされていたのである。
其処から彼女なりに情報を集めていき、自分が置かれている状況を理解した後、元の世界へ帰る方法を探し旅をしていた。
そして元の世界へ帰る旅を続ける中で何処ぞの人形と出会い、人形から自分達の世界で起きてる滅びの事を知り、以降は滅びを止める方法を見付ける事に目的を変え行動を開始する。
その時に人形から戦う為の手段にとスマートバックルを貰い、ライオトルーパーに変身して様々な敵と戦い続けていたらしい。
因みにライオトルーパーのスペックは原作と変更点はなく、成り行き上、ライオトルーパーより倍のスペックを持つ敵とも戦う機会が幾度となくあったようだが、至らない部分を彼女自身の技量で補い、量産型のライダーを使いながらも互角以上に戦っていたらしい。
現在は自分と同じく滅びの現象に巻き込まれたクロノとユーノと行動を共にし、とある世界で入手したアクエリオンの力や他のライダーシステムを使いチームを組みながら戦っている。