仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑧

 

 

一方その頃、王座の間ではディケイドと人造レジェンドルガが攻防を入れ替えて激戦を繰り広げていた。人造レジェンドルガが繰り出して来る巨大な爪による攻撃をディケイドはライドブッカーで受け流しながら人造レジェンドルガに斬りかかり、人造レジェンドルガは両手の爪でそれを振り払い再び爪で攻撃するという膠着状態が続いていた。

 

 

ディケイド『チッ!ハアァッ!』

 

 

―ズバアァァンッ!!―

 

 

『グゥオォォッ!?』

 

 

そんな中で、ディケイドの放った一閃が人造レジェンドルガの脇腹にヒットし、不意を突かれた人造レジェンドルガはバランスを崩して吹っ飛ばされた。

 

 

なのは「よし……!今だよ零君!」

 

 

ディケイド『ああ、貰ったぁッ!』

 

 

一瞬のチャンスを逃さないと、ディケイドは態勢を立て直そうとしている人造レジェンドルガに向かって一気に駆け出し、ライドブッカーSモードを両手に構えて一刀両断に斬り裂いた

 

 

 

 

はずだった。

 

 

―ブオオォォンッ!!―

 

 

『グウウゥゥッ…』

 

 

『クヒャハハハハハ!』

 

 

ディケイド『?!何ッ?!』

 

 

なのは「ぶ、分離した!?」

 

 

そう、ディケイドが縦一閃に人造レジェンドルガを斬り裂いた瞬間、斬り裂かれた人造レジェンドルガの身体が二つに別れて同じ姿をした小柄なレジェンドルガ二体に分離してしまったのだ。驚いた様子のディケイド達を見て、スカリエッティは口元を吊り上げながらディケイド達に告げる。

 

 

ジェイル「ああ、言い忘れていたよ。実はそのレジェンドルガは分離体を持っていてね。もう一体のレジェンドルガを生み出して分離する事が出来るんだよ」

 

 

ディケイド『な…チィ!余計な能力を!』

 

 

ディケイドは毒づきながら二体の人造レジェンドルガが放ってくる攻撃をライドブッカーを使って防いでいくが、二体の左右同時攻撃に翻弄されて少しずつ押されていってしまう。そして…

 

 

『ヒャッハァーッ!!』

 

 

―ドゴオォッ!!―

 

 

ディケイド『ガハッ!!』

 

 

『ヌアァッ!!』

 

 

―ガキィィンッ!!―

 

 

ディケイド『ぐッ?!ぐあぁぁッ!!』

 

 

なのは「零君ッ?!」

 

 

二体が繰り出した連携攻撃を防ぎきれず、ディケイドは吹っ飛ばされて柱に激突しその場に倒れてしまう。それでもディケイドはよろめきながらも何とか起き上がろうとしたが……

 

 

なのは「駄目ッ!逃げて零君!!」

 

 

ディケイド『ッ?!』

 

 

悲鳴にも似たなのはの叫び。それを聞いたディケイドは慌てて目の前を見ると、二体の人造レジェンドルガ達が巨大な爪を振りかざして獣の如く飛び掛ってきていた。それを見たディケイドはこのまま態勢を立て直すのは無理だと判断し、倒れたままの状態でライドブッカーを構え何とかそれを防ごうとした。その時…

 

 

『Burst Mode!』

 

 

―バシュンッ!バシュンッ!―

 

 

『ギガアァッ?!』

 

 

『ギャッ?!』

 

 

ディケイド『……?!』

 

 

突如、その場に聞き慣れない電子音声が響き、それと同時にディケイドへ襲い掛かろうとした二体に複数の銃弾が直撃して王座の前まで吹っ飛ばしたのだ。突然の出来事にその場にいた全員がその銃弾の放たれた方、王座の間の入り口へと目を向けると、其処には……

 

 

ヒート『──よし、何とか間に合った!』

 

 

スバル「零さん!なのはさん!助けに来ました!」

 

 

ディケイド『お前ら……!』

 

 

なのは「ス、スバル?!それに……えっと…?」

 

 

王座の間の入り口から現れた二人、ヒートとスバルを見てディケイドとなのはは驚きの声を上げるが、なのははスバルの隣にいるヒートを見て誰だか分からず首を傾げ、ディケイドはティアナの姿がない事に気づきスバルと一緒にいるヒートを見て「まさか」と呟いた。

 

 

ディケイド『お前、もしかして……ティアナか?』

 

 

なのは「え?」

 

 

ヒート『あ、アハハ……えっと…その…あ、当たりで~すっ』

 

 

ディケイド『…当たりで~す…じゃないだろ?!一体なんだその姿は?!』

 

 

てっきりトランスの姿で助けに来ると思っていたのに、予想だにしてなかった全く別のライダーの姿で現れたティアナに思わぬ形で驚かされるディケイドに、ヒートは一度考える仕草を見せるが……

 

 

ヒート『あ、えーと……単に、Kウォッチを使ってトランスに変身しようとしただけなんですけど……そうしたら全然違うベルトが出て来てしまって……』

 

 

なのは「違うベルト?」

 

 

ヒート『はい…後は勢いで変身したらこうなって…それ以外の事はよく分からなくてっ…』

 

 

ディケイド『いきお……お前までそれか……』

 

 

キバの世界でトランスに変身した時のなのはと全く同じ答えに、ディケイドは思わず頭を抱える。すると……

 

 

ヴィヴィオ「……ママ?」

 

 

スバルの背中に抱えられていたヴィヴィオの目になのはの姿が映り、ヴィヴィオはすぐにスバルの背中から下りてなのはの下へと駆け寄った。

 

 

ヴィヴィオ「ママーッ!!」

 

 

なのは「え…?…ヴィヴィオ…?……ヴィヴィオッ!」

 

 

自分の下へ駆け寄って来るヴィヴィオの姿が目に映り一瞬我が目を疑ったが、それが本物のヴィヴィオだと気づいた瞬間、いつの間にか身体が勝手に動いてヴィヴィオの下へと向かって駆け出していた。ヒートとスバルはヴィヴィオを見送ると互いに顔を見合せて頷き、ヒートはブレイガンを構えて人造レジェンドルガ達に向かって駆け出した。

 

 

なのは「ヴィヴィオ!!」

 

 

ヴィヴィオ「ママ!!」

 

 

駆け寄った二人は抱き合い、互いの存在を確かめる様に強く抱きしめ合う。それが夢ではないと改めて感じるとなのはの双眸から次第に涙が溢れて来た。

 

 

なのは「よかった…本当によかったぁ……ごめんね、ママ、ヴィヴィオを助けにいけなくて…本当にごめんね…」

 

 

……今まではあまり表情には出していなかったが、やはりヴィヴィオを助けられなかった事で何処か自分を責めていた所があったのか、泣きながら何度もヴィヴィオに向けて謝るなのは。そんななのはの様子を見て、ヴィヴィオは彼女に見えない様に涙を拭き首を横に振った。

 

 

ヴィヴィオ「う、ううん!ヴィヴィオ、怖かったけど…でも泣かなかったよ!ママとパパ達が絶対助けに来てくれるって思ってたから…だから大丈夫だったよ!」

 

 

目を紅くし、なのはに満面の笑みを向けるヴィヴィオ。それを見たなのはも涙を拭いヴィヴィオに微笑みかける。するとそこへ、二人の様子を見守っていたディケイドが二人の下へと歩み寄りヴィヴィオの頭を撫でた。

 

 

ディケイド『そうか。強くなったな、ヴィヴィオ。えらいぞ』

 

 

ヴィヴィオ「?………………………パパ?」

 

 

ヴィヴィオが首を傾げながらそう呼び掛けると、ディケイドは「あぁ」と首を振って肯定した。

 

 

ディケイド『悪いな、この姿だと誰だかわかりづらいだろ?やっぱり、ちょっと変か?』

 

 

ディケイドが両手を広げながら苦笑し、流石に一度変身を解いて直接顔を見せるべきかと考えるが……

 

 

ヴィヴィオ「……」

 

 

なのは「ヴィヴィオ?」

 

 

ヴィヴィオ「……カッコイイ……」

 

 

『……え?』

 

 

何故か少し目を輝かせてディケイドを見つめるヴィヴィオに二人は呆気に取られ思わず間抜けな声を漏らしてしまった。その時……

 

 

ジェイル「──感動の再開は別に構わないが、お仲間の心配はしなくてもいいのかな?」

 

 

―ドゴォオオオオッ!!―

 

 

ヒート『うわぁッ!』

 

 

スバル「ティアッ!」

 

 

『「ッ?!」』

 

 

スカリエッティの言葉と共にヒートが三人の目の前にまで吹っ飛ばされ、その衝撃でヒートの変身の解除されティアナに戻ってしまった。

 

 

ディケイド『ティアナッ……!』

 

 

なのは「ティアナっ!大丈夫?!」

 

 

ティアナ「ッ……だ、大丈夫です……すみません、こんな……」

 

 

ディケイド『いや、気にするな。お前は充分によくやってくれた。後は俺となのはに任せろ。スバル、ティアナとヴィヴィオを頼む……!』

 

 

スバル「はい!」

 

 

ティアナ「なのはさん、後は、お願いします…」

 

 

なのは「うん、ありがとう。ティアナもゆっくり休んでて。ヴィヴィオ?少しの間だけお姉ちゃん達と一緒に隠れててね?」

 

 

ヴィヴィオ「……うん!」

 

 

優しく頭を撫でるなのはにヴィヴィオは笑って頷き返し、三人が下がるのを確認すると、なのははティアナから受け取ったKウォッチをを左腕に装着しKウォッチを操作して出た画面のライダーエンブレムをタッチした。

 

 

『RIDER SOUL TRANS!』

 

 

なのはは自分の腰にトランスドライバーを出現させると、ライドブッカーからトランスのカードを取り出す。

 

 

なのは「変身!」

 

 

『KAMENRIDE:TRANS!』

 

 

トランスのカードをバックルにセットし、なのははトランスへと変身しながら左腰のライドブッカーをガンモードに変えて身構えていく。

 

 

ジェイル「ほぉ、これは面白い事になって来たね…」

 

 

変身したトランスを見て、スカリエッティは怪しい笑みを浮かべ再び片手を上げて指を鳴らした。すると二体の人造レジェンドルガ達がそれに応えるかの様に咆哮し、ディケイドとトランスに向かって飛び掛ってくる。

 

 

ディケイド『さて、大事な教え子と娘が見てるんだ。カッコ悪い所はみせられないな……!』

 

 

トランス『もちろん……!こっちも最初から全力全開でいくよ!』

 

 

ディケイドとトランスは互いに持つライドブッカーを構える、向かって来る二体の人造レジェンドルガ達をそれぞれ迎え撃ち戦闘を開始していった。

 

 

 

トランス『はあぁぁッ!』

 

 

―ズガガガガァンッ!!―

 

 

『グゥアァァ?!』

 

 

ディケイド『せぇああッ!!』

 

―ズバアァッ!!バキィイイッ!!―

 

 

『ギッ!ギャアアァ?!』

 

 

ディケイドとトランスは二体の人造レジェンドルガ達と一対一の戦闘に持ち込んで攻撃していく。状況はディケイドとトランスが優勢であり、二体の人造レジェンドルガは得意の連携による戦闘を封じられ二人の攻撃を避けながら後退していくしかなかった。

 

 

『ぬぅッ!ハアァッ!』

 

 

トランス『っ、え!?』

 

 

一対一では自分に勝ち目がないと思ったのか、トランスが相手をしていた人造レジェンドルガがトランスの頭上を飛び超え、そのままもう一体の人造レジェンドルガと戦っているディケイドに向かって襲い掛かった。

 

 

トランス『まずい……!零君、後ろッ!』

 

 

ディケイド『何?!グッ!』

 

 

背後から別の人造レジェンドルガに蹴り飛ばされ不意打ちを受けたディケイドは受け身を取ってなんとか態勢を立て直すが、二体はディケイドが身を起こすと共に左右から同時に襲い掛かった。

 

 

トランス『零君ッ!これ使って!』

 

 

それを見たトランスは自分の持つライドブッカーをソードモードに変え、ディケイドに向かって投げ付けた。

 

 

―パシッ、ガギィイイッ!!―

 

 

『『?!』』

 

 

ディケイド『ハアァァッ!!』

 

 

―ズバァアアアッ!!―

 

 

『グガァッ?!』

 

 

『ウァアアッ?!』

 

 

トランスから受け取ったライドブッカーSモードと、自分のライドブッカーSモードを両手に構え、左右から襲い掛かって来た二体のレジェンドルガ達の同時攻撃を両手のライドブッカーで弾いて斬り飛ばしていく。すると、吹っ飛ばされた二体は地面に倒れながら今のダメージによって元の一体に戻っていった。

 

 

『グゥゥゥ…グオオオオオォォォッ!!』

 

 

一体に戻った人造レジェンドルガはゆっくりと起き上がる。しかし、もはや自分では二人に勝ち目がないと判断したのか、自棄になったようにディケイドに向かってくる。

 

 

ディケイド『なのは!』

 

 

トランス『うん!』

 

 

ディケイドは振り向かぬまま、トランスのライドブッカーを後ろへと投げて人造レジェンドルガの攻撃を自分のライドブッカーSモードで受け流して斬りつける。そしてトランスはディケイドが投げた自分のライドブッカーを受け取ると、瞬時にガンモードへと切り変えてカードを一枚取り出した。

 

 

トランス『零君!』

 

 

ディケイド『あぁ!』

 

 

トランスの呼び掛けに答えながら、ディケイドは人造レジェンドルガを横一閃に斬り裂いてその場にしゃがみ込む。

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

トランス『ハッ!』

 

 

―ズガガガガガガガガガァ!!―

 

 

『グゥッ?!』

 

 

ディケイドがその場にしゃがんだと同時に、トランスがライドブッカーGモードを人造レジェンドルガに乱射して怯ませる。そしてその隙にディケイドも一枚のカードを取り出してディケイドライバーにセットした。

 

 

『ATTACKRIDE:SLASH!』

 

 

ディケイド『ハアァッ!!』

 

 

―ズバァアアアアアアンッッ!!!!―

 

 

『グガアアァッ!!!?』

 

 

電子音声と共に、ディケイドはライドブッカーSモードを両手で構え下段から人造レジェンドルガを斬り上げて吹っ飛ばし、その隙に二人は隣り合わせに立ち構えそれぞれ一枚ずつカードを取り出す。

 

 

ディケイド『決めるぞ、なのは!』

 

 

トランス『わかった!』

 

 

互いに呼び掛け合い、二人は自分のバックルにそれぞれカードをセットしスライドさせていった。

 

 

『FINALATTACKRIDE:DE·DE·DE·DECADE!』

 

 

『FINALATTACKRIDE:T·T·T·TRANS!』

 

 

重なり響き合う電子音声と共に、ディケイドとトランスの目の前にディメンジョンフィールドが展開されていく。そして二人は上空へ高く飛んでキック態勢に入ると、人造レジェンドルガに向かって一気にディメンジョンフィールドを突き抜けていく。

 

 

ディケイド&トランス『『ハァアアアアアアアアアアアアアッ!!!ダァアアアアッ!!!』

 

 

『ゥ……グガアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!?』

 

 

―ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!―

 

 

最後のカードの残像を突き抜けたディケイドとトランスのWディメンジョンキックが同時に直撃し、人造レジェンドルガは断末魔の悲鳴を上げて爆散していった。

 

 

ディケイド『ッ……終わったみたいだな……』

 

 

トランス『う、うん…そうみたいだね…』

 

 

ディケイドとトランスが肩で息をしながら人造レジェンドルガが消滅した場所を見つめ、漸く一息吐く。すると物陰に隠れていたスバル達が二人の下に駆け寄って来た。

 

 

スバル「お二人共!やりましたね!」

 

 

トランス『うん、二人もありがとね。二人がいなかったら、ヴィヴィオを助ける事が出来なかったよ』

 

 

ティアナ「いえ、そんな…」

 

 

ヴィヴィオ「パパ~!」

 

 

ディケイド『おっと……大丈夫だったかヴィヴィオ?

さっきの戦いで怪我とかしなかったか?』

 

 

ヴィヴィオ「うん!大丈夫だった!」

 

 

ディケイド『そうか、ならよかった。……さて』

 

 

ディケイドは気を取り直し、王座に座っているスカリエッティを見つめる。

 

 

ディケイド『さぁ、お前の造ったご自慢の玩具は俺達が倒したぞ。お前はどうする気だ?』

 

 

ディケイドがスカリエッティに向かって問うが、スカリエッティは顔を俯かせたまま何も答えず、傍に控えるウーノも何も言わないスカリエッティを心配そうな表情を浮かべて見つめていた。

 

 

トランス『大人しく投降するなら、私達は貴方達に武器を向けません。武装を捨てて投降して下さい!』

 

 

トランスもこれ以上の戦いは望まないと、スカリエッティに説得を試みる。しかし……

 

 

ジェイル「……ふ、ふふふふふふ……」

 

 

ディケイド『……?』

 

 

ジェイル「ふははははははははははははははははは!!あッはははははははははははははははは!!!!」

 

 

 

突如、スカリエッティは王座から立ち上がり、狂ったように笑い出した。

 

 

ディケイド『……一体何がそんなに可笑しい?』

 

 

ジェイル「ふ、くくく……いやなに、ただ単に君のその力を見て嬉しく思っただけだよ」

 

 

ディケイド『……嬉しいだと?』

 

 

ジェイル「そうさ!やはり私の予想通り…いや、私の予想を超えた力を君は持っていた!これを喜ばないでどうするというのだね!」

 

 

そう言ってスカリエッティは笑いながら王座から下り、ディケイド達に近づいていく。

 

 

ジェイル「君の力は私の睨んだ通り素晴らしいものだ!ああ……!やはりこの力を"彼等"に譲るなどもったいない!やはりどんな手を使っても必ず君を手に入れてみせるよ!」

 

 

ディケイド『……しつこい奴だなお前も。言ったはずだぞ、俺はお前の駒になる気なんてないって』

 

 

ジェイル「あぁ、それは分かっているさ。だから、私が自分の力で君を手に入れる。この…ダークライダーの力でね!」

 

 

トランス『…ダーク…ライダー?』

 

 

トランスがスカリエッティの言葉に疑問を抱いて首を傾げる。

 

 

ウーノ「ドクター!まさか…!?」

 

 

ジェイル「ウーノ、君は地下に行ってクワットロ達の手助けをしてやってくれ。私は彼らの相手をする」

 

 

ウーノ「…………。分かりました。どうかお気をつけて…」

 

 

ウーノはそういうと機械のモニターを操作する。するとウーノのいる床が下がっていき城の地下へと消えていった。

 

 

ジェイル「さて、これで思う存分暴れられる。今から君達に見せようじゃないか……私の新たな力を……アークキバット」

 

 

スカリエッティが片手を中空に掲げると、奇妙な白いコウモリが彼の下へと飛んで来た。

 

 

アークキバット「さぁ~行きますよ~。どろ~ん、どろ~ん」

 

 

ジェイル「変身…」

 

 

アークキバット「へ~んし~ん!」

 

 

気の抜けた掛け声と共に、アークキバットと呼ばれた白いコウモリがスカリエッティの周りを飛び回る。瞬間、スカリエッティの身体が宙に浮き、そしてアークキバットがスカリエッティの腹部にくっつくとスカリエッティの周りに一人のライダーの形をしたオーラが現れ、そのオーラが拡散すると、スカリエッティの身体を包み込んで一人の黒いライダーへと変身していった。

 

 

トランス『なっ……』

 

 

ディケイド『な、なんだ…これは…!?』

 

 

ディケイド達は変身したスカリエッティの姿を唖然とした表情で見つめる。その姿は前の世界でワタルが変身したキバと似ているが、身体の色は黒く、瞳の上の部分が角の様に伸びており胸部にカテナが巻かれている。だが、ディケイド達が一番驚愕したのはその黒いライダーの"巨体"だった。

 

 

スバル「あ、あれって…あれもライダーなの!?」

 

 

ティアナ「何よあれ…こんな大きさって反則じゃない!?」

 

 

そう、その黒いライダーの身長はディケイド達の倍以上はあったのだ。推測すれば恐らく3m以上はあるだろう。ディケイド達はスカリエッティの変身した黒いライダー、『仮面ライダーアーク』の巨体を前に思わず後退ってしまう。

 

 

アーク『さぁ!君の力をもっと私に見せてくれ、ディケイド!』

 

 

重々しいエコーが掛かったスカリエッティの声と共に、アークは地響きを鳴らしながらディケイド達にゆっくり近づいていく。

 

 

ディケイド『ッ……いいぜ。だったら此処でお前との決着を着けてやる!行くぞなのは!』

 

 

トランス『っ……うん!』

 

 

アークの巨体に圧倒されそうになるのを啖呵を切って振り切り、ディケイドはライドブッカーをソードモードに、トランスはガンモードに切り替えてアークと戦闘を開始していくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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