仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑧(裏)

 

王座の間でディケイド達とアークが戦い始めたその頃…

 

 

―魔界城・廊下―

 

 

 

セカンド『ヤアァァァッ!!』

 

 

―ズガガガガガガガガガァッ!!―

 

 

『グギャアァァァッ!!』

 

 

聖王『フェアリス!スピードを40パーセント削って、その分をアタックに!』

 

 

フェアリス「了承!」

 

 

聖王『ハアァァッ!!』

 

 

―ズバァァアアアンッッ!!!!―

 

 

『グガアァァァッ!!?』

 

 

アース『デリャアアッ!』

 

 

ディケイド(進)『グゥッ!セェアアッ!』

 

 

魔界城の廊下の一角。其処ではこなたを救出し城から脱出しようとしていた進達一行がクアットロ率いるレジェンドルガ達、そしてクアットロの援護に現れたアースと激戦を繰り広げていた。しかし、レジェンドルガ達の数が多過ぎる為にディケイド達は苦戦をしいられていたのだった。

 

 

セカンド『くっ、駄目…!コイツら全然減ってる気がしないよ!』

 

 

聖王『ッ!下がってゆたか!あまり前に出たら危ない!』

 

 

ゆたか「う、うん!」

 

 

クアットロ「ふふふ、随分と頑張るわね。でもそれもあとどれくらい持つか…」

 

 

セカンドに変身したこなたと聖王に変身したみなみがゆたかを守る様にしてレジェンドルガ達と戦っていくが、どんなに倒してもレジェンドルガ達の数が減っておらず、三人は徐々に壁際へと追い詰められていってしまう。

 

 

一方、三人から少し離れた場所ではディケイドに変身した進がアースとレジェンドルガ達を相手に単独で戦っていたが、あらゆる方向から仕掛けてくるレジェンドルガ達の攻撃にディケイドは苦戦してしまっていた。

 

 

ディケイド(進)『くそッ!コイツ等邪魔だッ!』

 

 

ディケイドは周りにいるレジェンドルガ達を払いのけながら毒づくが、レジェンドルガ達はそんな事はお構いなしにと次々とディケイドに襲い掛かっていく。

 

 

アース『そんな事を言ってる暇があるのか!!』

 

 

ディケイド(進)『うおッ!?チッ!お前もいい加減しつこいぞ!』

 

 

そんな中で、アースの繰り出す素早い打撃技がディケイドに襲い掛かりディケイドは何とかそれを回避していくが、周りにいるレジェンドルガ達の攻撃もある為に上手く避ける事が出来ない。

 

 

―ガクッ……!―

 

 

ディケイド(進)『グッ?!しまった!?』

 

 

その時、ディケイドは攻撃を避ける事に集中しすぎていた為に足がもつれてバランスを崩してしまった。

 

 

アース『ハアァァッ!』

 

 

ディケイド(進)『グゥッ!うわぁッ!!』

 

 

『進(さん)!!?』

 

 

その隙をアースのキックが襲い掛かり、ディケイドはセカンド達の目の前にまで吹っ飛ばされ、セカンド達は倒れたディケイドを見て思わず駆け寄った。

 

 

ゆたか「進さん!しっかりして下さい!大丈夫ですか!?」

 

 

ディケイド(進)『クッ、俺は大丈夫だ!それよりも…』

 

 

クアットロ「はーい。そこまでですよ、侵入者さん達?」

 

 

『?!』

 

 

クアットロの声にディケイド達は辺りを見渡した。其処にはクアットロとアース達が完全にディケイド達を包囲しており、ディケイド達はいつの間にか完全に壁際の方にまで追い詰められて逃げ道を無くしてしまっていた。

 

 

セカンド『や、やばいよ進!何処にも逃げ道がない!』

 

 

ディケイド(進)『くっ!』

 

 

完全に包囲されてしまったディケイド達は仮面越しに焦った表情を浮かべる。するとクアットロは一歩前に歩み出てディケイド達に語り掛ける。

 

 

クアットロ「さて、どうしますか、侵入者の皆さん?此処まですれば、貴方達が逃げる事は不可能だと思うけど?」

 

 

余裕な表情を浮かべるクアットロにディケイド達は何も言い返せず悔しい表情を浮かべていた。そしてクアットロはディケイド達に向けて更に言葉を続ける。

 

 

クアットロ「まぁでも、貴方達が持ち出したドクターの研究サンプルを返してくれるなら、命だけは助けて上げてもいいんだけど?」

 

 

クアットロがセカンドを見つめながらそう言うと、ディケイド達はセカンドを守るように前へ出た。

 

 

ディケイド(進)『ふざけんじゃねぇぞ!こなたはお前達の玩具なんかじゃねぇんだ!こなたを連れて行きたいなら、まず俺達を倒してからにしろ!』

 

 

ゆたか「進さんの言う通りです!貴方達なんかに絶対お姉ちゃんは渡しません!」

 

 

セカンド『進…ゆーちゃん…』

 

 

自分を守る為に仲間を売り渡せなど、そんな条件を呑むくらいならわざわざこんな危険な場所に潜り込んだりなんてしない。交渉決裂、クアットロは強情な二人を見るとやれやれといった表情を浮かべる。

 

 

クアットロ「ハァ~残念。あまり無駄な殺生はしたくなかったんですけどね~」

 

 

ディケイド(進)『チッ、何が無駄な殺生だ。散々俺達を殺そうとしやがったくせに…』

 

 

聖王『わざとらしいにも程がありますね』

 

 

明らかに芝居臭いクアットロの言動にディケイド達は苛立ちを覚えるが、クアットロは構わずに片手を掲げた。

 

 

クアットロ「まったく…せっかく最後のチャンスを与えたのに…本当に馬鹿な人間達ね」

 

 

アース『いい加減にしろよクアットロ…遊んでないでさっさと片付けろ』

 

 

クアットロ「ふふ、分かってますよ、トーレ姉様」

 

 

笑いながらアースに向けてそう言うと、クアットロは上げていた片手で指を鳴らした。するとレジェンドルガ達がディケイド達に向かってジリジリと歩み寄っていく。

 

 

セカンド『す、進…!どうすんの!?このままじゃ本当にやばいよ!』

 

 

ディケイド(進)『分かってる!けど…』

 

 

どんなに思考を巡らませてもこの状況から抜け出す方法が浮かばず、ディケイド達は焦りを浮かべて壁際の方へどんどん後退していく。その時、聖王が三人に小声で語り掛けて来た。

 

 

聖王(皆さん、少しいいですか)

 

 

ゆたか(え?みなみちゃん?)

 

 

ディケイド(進)(?どうしたんだ、みなみ?)

 

 

聖王(実は、この状況から脱出する方法が一つだけ考えついたんです)

 

 

セカンド(え?!本当に!?)

 

 

聖王(はい。ですが、その為にお二人の力が必要なんですが…)

 

 

ディケイド(進)(ここから逃げられるならなんだっていいさ、教えてくれ!)

 

 

聖王(わかりました。まずは……)

 

 

聖王は自分の考えた脱出法をディケイド達に教えていく。

 

 

ディケイド(進)(…成る程な。確かにそれなら此処から脱出出来るかもしれない…よし、やってみるか!)

 

 

『うん(はい)!』

 

 

セカンド達は力強く頷いてそう答えると、ディケイド達はクアットロ達の方へ振り向いた。

 

 

クアットロ「…あら?漸く抵抗するのを諦めたのかしら?」

 

 

抵抗を止めたディケイド達を見て嘲笑うクアットロ。それを見たレジェンドルガ達もディケイド達へ一斉に襲い掛かった。その時…

 

 

ディケイド(進)『こなた!今だ!』

 

 

セカンド『うん!』

 

 

ディケイドの呼び掛けに答えながら、セカンドはライドブッカーからカードを取り出してセカンドライバーにセットした。

 

 

『ATTACKRIDE:MIST!』

 

 

電子音声が響くとセカンドの身体から白い霧が発生して辺り一面に広がっていきレジェンドルガ達は驚いて足を止めた。

 

 

クアットロ「?これは…」

 

 

アース『霧…?ふん、下手な小細工を!』

 

 

発生した白い霧を見てアースは鼻で笑い、構わずにディケイド達へ突っ込もうと身を屈める。その瞬間……

 

 

『FINALATTACKRIDE:DE・DE・DE・DECADE!SONIC SMASH!』

 

 

『Full Charge!』

 

 

『?!』

 

 

不意に白い霧の中で二つの電子音声が響き渡った。そして……

 

 

『ハアアアアァァァッ!!!』

 

 

―ドゴオオオオオオオォォォォォンッ!!!―

 

 

アース『グゥッ?!』

 

 

クアットロ「なっ?!」

 

 

『グオオォォッ!!?』

 

 

突然、辺りが物凄い爆風に包まれ周りを包んでいた白い霧も爆風によって吹っ飛ばされていき、周りにいたレジェンドルガ達にも爆風に混じって吹っ飛んで来た瓦礫が直撃して次々と吹っ飛ばされていった。

 

 

暫くすると、視界を埋めていた黒煙が徐々に晴れて視界が戻っていく。

 

 

クアットロ「ッ!やられた…!」

 

 

アース『ちぃ!探せ!まだそう遠くには行っていないはずだ!急げ!』

 

 

目の前には既にディケイド達の姿がなく、そこにあったのは逃げた痕跡と思われる巨大な穴の開いた廊下の壁だけが残されていた…。

 

 

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