仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑨

 

―魔界城・王座の間―

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

『ATTACKRIDE:ACCEL SHOOTER!』

 

 

ディケイド『ハァッ!!』

 

 

トランス『シュートッ!!』

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドォオオオオッ!!!!―

 

 

ディケイドとトランスの同時攻撃がアークの頭部に見事命中し、アークの上半身が黒煙に包まれる。しかし……

 

 

―……ブォオオオオッッ!!!!―

 

 

『『……なっ……』』

 

 

アークは自分の身体を包み込んでいた黒煙を片手で払って姿を現した。その姿には傷一つすらなく、正しく"無傷"だった。

 

 

アーク『どうしたのかね?君の力はこんな物ではないだろう!』

 

 

―ドゴォオオオオオオオンッッ!!!!―

 

 

トランス『キャアッ?!』

 

 

ディケイド『ッ!クソッ!』

 

 

あれから約数十分。王座の間でアークと激戦を繰り広げていた二人だったが、どんな攻撃を仕掛けて幾ら打ち込んでも全く通用せず、二人は石柱すら意図も簡単に破壊するアークの必殺級の拳と蹴りを必死に避けながらアークに反撃していたが、スペック的にもアークの方が上な為か状況は明らかにディケイド達の方が不利に近かった。

 

 

アーク『ハアアァァッ!!』

 

 

―ドゴォオオオオオオオッッ!!!!!―

 

 

ディケイド『グァアアアアアアアッ!!』

 

 

トランス『きゃあああああああああッ!!』

 

 

―ガシャァアアアアンッッ!!!―

 

 

そんな状況の中で、アークの放った蹴り払いによってディケイドとトランスは勢いよく吹っ飛ばされ王座の間の石壁に叩きつけられてしまった。

 

 

ヴィヴィオ「パパッ!ママァッ!」

 

 

スバル「ヴィヴィオっ!行っちゃ駄目っ!危ないよっ!」

 

 

ティアナ「ッ…あいつ…なんてデタラメな強さなのよ…!!」

 

 

物陰からディケイド達の戦いをずっと見守っていた三人も、アークの圧倒的とも言える戦闘能力に驚愕し、それと同時にアークに恐怖を感じていた。

 

 

ディケイド『グッ…な、なのは…大丈夫か…?』

 

 

トランス『ぅ……う…うん…なん、とかっ……』

 

 

二人は苦しげな様子を浮かべながらも何とか起き上がろうとするが、アークから受けたダメージが半端なく大きかった為に身体がまったく言うことを聞かなかった。その時……

 

 

アーク『休んでいる暇があるのかね?』

 

 

『『ッ?!』』

 

 

不意に頭上から嘲笑うかの様な声が聞こえ、二人が慌てて上を見上げると、其処には二人に向けて右手を振りかざすアークの姿があった。

 

 

ディケイド『なのはぁッ!!』

 

 

トランス『きゃっ!!?』

 

 

―ドガァアアアアアアアアアアンッッ!!!!!―

 

 

直感的にまずいと感じたディケイドは動かない身体を無理矢理に動かしてトランスを抱え、ギリギリで振り下ろされたアークの拳を回避すると、狙いを外したアークの拳は床に直撃して巨大なクレーターを作り上げた。

 

 

トランス『ご、ごめん零君!大丈夫ッ?!』

 

 

ディケイド『っ、大丈夫だ……なのは、下がってろ……これで決着をつける……!』

 

 

このままでは自分達が敗れる。決着を焦ったディケイドはふらつく身体でトランスを退かして前に出ると、一気に勝負をつけるべくライドブッカーからファイナルアタックライドのカードを取り出してディケイドライバーにセットした。

 

 

『FINALATTACKRIDE:DE・DE・DE・DECADE!』

 

 

電子音声が鳴ると同時にディケイドの目の前にディメンジョンフィールドが出現し、アークに向かって一直線に並んでいく。

 

 

ディケイド『ハァ…ハァ…ハァ……ハアァッ!!』

 

 

ディケイドは荒れた呼吸を一度整えると上空へと高くジャンプし、右足を突き出してディメンジョンフィールドを一気に潜り抜けていく。それを見たアークも左手を構えディケイドの必殺技を迎え撃つ。

 

 

ディケイド『ハアァアアアアアアアアアッ!!!!』

 

 

アーク『フッ…ヘアァアアアアアアアアアアアアッ!!』

 

 

ディケイドのディメンジョンキックとアークの拳が激しくぶつかり合い、火花を散らした。だが……

 

 

―ジジジジジィッ……!!!!ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!―

 

 

ディケイド『ぐぅ?!ぐあぁああああああああッ!!!』

 

 

トランス『ッ?!零君!!』

 

 

『パパ(零さん)!!?』

 

 

なんと、ディケイドの渾身の必殺技はアークの拳に打ち負かされ派手に吹っ飛ばされてしまったのだ。ディケイドはそのまま勢いよく激突する柱を幾つも破壊しながら吹き飛ばされて地面に叩き付けられ、そんなディケイドにアークが追撃しようとするが、トランスは倒れたディケイドを助ける為にアークに向けて横からライドブッカーGモードを乱射し、スバルとティアナも倒れたディケイドに駆け寄った。

 

 

スバル「零さんッ!しっかりして下さいッ!零さんッ!!」

 

 

ヴィヴィオ「パパ……!しっかりしてぇッ!」

 

 

倒れたディケイドの身を起こさせて必死に呼び掛けるスバル達。すると……

 

 

ディケイド『───……ッ…み、耳元で…騒ぐな…ちゃんと聞こえてるから……』

 

 

ティアナ「零さんっ……!よかった…」

 

 

掠れ掠れに話すディケイドの声を聞き、スバル達も一先ずホッと胸を撫で下ろした。そこへ、トランスがライドブッカーをアークに向けて乱射しながらスバル達の下へと後退していく。

 

 

トランス『みんな!!一旦外に出るよ!!此処だと場所が悪すぎる!!』

 

 

スバル&ティアナ「「ッ!はい!!」」

 

 

こんな狭い空間ではあんな化け物の相手をまともにする事は出来ない。何処か広い空間に出て戦わなければと考えたトランスはディケイドを抱え、スバル達と共に王座の間の入り口から出て逃走を開始した。

 

 

アーク『ふむ。成る程、場所変える気か…ウーノ、聞こえているかい?』

 

 

ウーノ『なんでしょうか、ドクター?』

 

 

アークの目の前に小型の電子モニターが現れ、地下にいるウーノの姿が映し出される。

 

 

アーク『私は今から彼らを追う。君は引き続き、クアットロ達と共に侵入者達の追跡を頼むよ』

 

 

ウーノ『分かりました……お気をつけて……』

 

 

その言葉を最後に電子モニターが消え、アークもディケイドと奪われたヴィヴィオを取り返す為にディケイド達の後を追って王座の間から出ていった。

 

 

 

◆◆◇

 

 

 

 

アークが去った後の王座の間。王座の間に誰もいなくなると部屋の中心に突然銀色のオーロラが現れ、オーロラが晴れると、其処にはコートを着た一人の男が険しい表情を浮かべ佇んでいた。

 

 

「ちっ!スカリエッティめ…余計な事をせずにさっさとディケイドを始末すればいいものを!」

 

 

アークが去った後の入り口を睨み、零を始末しない彼のやり口に謎の男も忌々しげに毒づく。

 

 

「ディケイドの事を教えてやればすぐにこれか……やはり奴も所詮は出来損ないということか……それに完全に"奴ら"の言いなりとなっているようだ……哀れな男だな……ッ?!」

 

 

その時、謎の男は何かを感じ取り驚愕と困惑の入り混じった様な表情を浮かべながら辺りを見渡した。

 

 

「この感じは……まさか、"七柱神"の?!なぜ奴がこの世界に……仕方ない、此処は一度退くとしよう……」

 

 

何かを感じ取った謎の男はそれから逃げるようにして銀色のオーロラに包み込まれ、男の姿は其処から消えてしまっていた。

 

 

 

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