仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第二十一章/雷牙の世界⑱(中編)

 

―クラナガン・ドゥームズクロック壱号機地点―

 

 

―ドドドドドドドドドドドドドドドドドドォオオッッ!!!!―

 

 

アナザーアギト『どーりゃりゃりゃりゃァああ!!おォらぁああっ!!』

 

 

―バキィイイイイッ!!―

 

 

『『ガッ、ァアアアアアアアアアアアアアアッっ!!?』』

 

 

思わぬ形でスターズとライトニング、ハルとの共同戦線を張る事となった真也らが変身するオーガ達。

 

 

恭平が変身したアナザーアギトはまるでこの間の恨み辛みを込めたかのような高速連続蹴りをデザイアドーパントの分身達に纏めて叩き込んでいき、最後のトドメに放った鋭い飛び回し蹴りでデザイアドーパント達の胴体をいとも容易く引き裂き、次々に爆散させていていた。

 

 

アナザーアギト『やっぱそうか……!コイツら、あん時の分身に比べたらてんで弱っちいぜ!』

 

 

アストレイRF『一度死んで蘇生した際の弱体化から、まだ完全に復活出来ていないようだね。本人がその状態でしかもこの数を一気に生み出すなんて芸当は負担がない筈もない。その分身自体にも、大した戦闘力は持ち合わせてはいないだろうさ』

 

 

『そうはいったって……!数だけは一丁前にいて鬱陶しいわよ、コイツら!』

 

 

『愚痴る暇があるならもっと手を動かして!次、来てます!』

 

 

光速の速さで上空を縦横無尽に駆け抜ける、槍を前方に突き出した突撃攻撃でデザイアドーパント達と量産型ライダー達を次々に撃破していくクレアが姿を変えたオーディンディスペアの悪態に、地上でデザイアドーパント達を焼き払う薫が姿を変えたダグバが警告する。

 

 

彼の視線の先にはドゥームズクロック周辺に浮かぶ灰色のオーロラから未だ飛び出してくる量産型ライダーを従えて、空から迫るデザイアドーパント達の姿があり、彼女達に向けてアストレイRFとオーガ達が武器を構えた。其処へ……

 

 

LT『Shurange forumu!(シュランゲ フォルム)

 

 

シグナム(別)「──飛竜、一閃!!」

 

 

GE『Shuwarube furīgen!(シュワルベフリーゲン)

 

 

ヴィータ(別)「でぇりゃあっ!」

 

 

―ズドドドドドドドドォオオオオオオオオンッ!!!!―

 

 

オーガ『…!?』

 

 

アナザーアギト『ほ?』

 

 

身構えるオーガ達の背後から、二つの遠距離魔法攻撃が飛来しデザイアドーパント達と量産型ライダー達が纏めて吹き飛ばされた。

 

 

その光景を見て、驚きや惚けて立ち尽くすオーガ達の間をフェイト(別)とシグナム(別)やヴィータ(別)、スバル(別)達が勢いよく駆け抜けて敵の軍勢へ立ち向かって行く中、なのは(別)がオーガ達の近くに降り立った。

 

 

なのは(別)「……ごめんなさい。貴方達のこと、正直に言うとまだ信用し切れてはいません……。でも、今は目的を同じくしているのなら、私達もお手伝いします。どうか私達に力を貸して下さい!」

 

 

頭を下げて、改めてオーガ達に協力要請を申し出るなのは(別)。オーガはジッとそんな彼女の姿を見つめた後、何処かやりにくそうにオーガストランザーを肩に担ぎつつ顔を背けた。

 

 

オーガ『変に律儀なとこはこっちでも変わらずかよ……』

 

 

なのは(別)「……?え、と……ごめんなさい、よく聞き取れなくて……今なんて──?」

 

 

オーガ『なんでもねえ。とにかく今は一秒でも早く奴らを突破して、本体が破壊されるまで持ちこたえるのが先だ。こっちもフォローすっから、背中は任せろ』

 

 

なのは(別)「!……はい!」

 

 

投げやり気味にそう答えるや否や、オーガはオーガストランザーを軽く振るって風を起こし、直後にドゥームズクロックを目指して地面を割る勢いで飛び出した。

 

 

なのは(別)もその後に続くように翔んでフェイト(別)達の援護に向かう中、取り残されたアナザーアギト達は今のオーガの態度にやれやれと呆れるように首を振った後で二人に続いて駆け出し、アストレイRFも微笑ましげに笑うと、ガーベラストレートを手に悠々とした足取りで彼らの後に続いて歩き出していくのだった。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

―クラナガン・ドゥームズクロック参号機地点―

 

 

クウガ『ハァア!おりゃあッ!』

 

 

テンガ『でぇえヤッ!』

 

 

黒獅子リオ『ふん……!ハァッ!』

 

 

接近戦を得意とするクウガ、テンガ、黒獅子リオは互いに背中を守る立ち回りで、絶え間なく襲い来るデザイアドーパントの分身や量産型ライダー達を拳や蹴りで迎え撃っていた。

 

 

そして最後の一体を黒獅子リオが殴り付けて撃破してすぐに、三人は次の増援がまた現れる前にドルーキンを先に倒すべく、ドルーキンの両肩のキャノンから発射される砲撃の中を怯む事なく掻い潜りながら一気に距離を詰めていき、一番槍に黒獅子リオがドルーキンに飛び掛かって拳を振りかざしたいった。

 

 

―キィンッキィンッキィンッ!!ガギィイイイイイイイインッ!!―

 

 

シルベルヴィント『──ちぃ!なんなんだい、コイツ!?』

 

 

ヴァイサーガ『────』

 

 

その上空では、シルベルヴィントが己が得意とする超スピードによる強襲攻撃をヴァイサーガに繰り出し続けていた。

 

 

しかし、ヴァイサーガは空中で静止したままその場から微塵も動かず、シルベルヴィントが四方から絶えず突撃しながら振るうブレードを鞘に納めたままの五大剣で難なく次々と受け止めていき、ヴァイサーガには未だダメージどころか、かすり傷一つでさえ付けられていない膠着状態が続いていた。

 

 

シルベルヴィント『(一体どうなってんだ!?あたいの攻撃が見切られている!?まさかそんな……!たまたま偶然が続いてるだけに決まって──!)』

 

 

ヴァイサーガ『無駄ね』

 

 

―バキィイッ!!―

 

 

シルベルヴィント『ごぁああっ?!』

 

 

背後から高速で接近して両手のブレードを振りかざした直後、ヴァイサーガはそのタイミングを見計らったかのように振り向きもせず、素早く振るった裏拳をシルベルヴィントの顔面に容赦なく叩き込んだ。

 

 

仮面越しだというのに、鼻がめり込む程の凄まじい威力にシルベルヴィントも涙目になって怯み、後ろに徐々に下がっていく彼女の方へ振り返り、ヴァイサーガは冷静な口調で言葉を浴びせ掛ける。

 

 

ヴァイサーガ『残念だけれど、貴女の動きは既に見切らせてもらってるわ。例え限界まで速さを高めた所で、今の私に通用する事はないでしょうね。……諦めなさない。貴女は既にチェックメイトよ』

 

 

シルベルヴィント『ァ、ッ……なに、を……!?一度負けた分際で生意気言ってんじゃないよっ、小娘がぁッ!!』

 

 

もう既に、シルベルヴィントでは自分の相手にはならないような口振りで冷静に語るヴァイサーガに激昂し、シルベルヴィントはダメージから復帰する時間を稼ごうと大量の量産型ライダーを呼び付けてヴァイサーガにけしかける。

 

 

『ふぅ……』と、そんな光景を前にヴァイサーガもめんどうそうに溜め息を漏らすと、直後、左手に握る五大剣を消しつつ両腕の装甲から鋭い三対の鉤爪を展開。

 

 

鉤爪から放出される水をその身に纏いながらまるで踊るようにその場で回転し、同時に振るわれる両腕の鉤爪から放たれた水の斬撃が拡散した次の瞬間、量産型ライダー達の一体一体、その全身に無数の賽の目の線が切り刻まれた。

 

 

『『『!!?』』』

 

 

ヴァイサーガ『──爪牙は水の流れが如く……。散りなさい』

 

 

―ドガガガガガァアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!―

 

 

シルベルヴィント『んなっ……』

 

 

両腕の鉤爪を収めたのを合図に、量産型ライダー達はまるでサイコロステーキのようにバラバラになった直後に連鎖的に爆散して破片だけを残し、無惨にもパラパラと地上へ落ちていく。

 

 

僅か一秒すら保たずに瞬く間に配下が全滅させられ、絶句するシルベルヴィントにヴァイサーガは改めて向き直った。

 

 

ヴァイサーガ『貴女に劣る彼ら如きが、私の足止めになるとでも?……人を下に見るのも大概にして……。その傲慢さを捨てない限り、貴女が私に勝つ事は万に一つもない事を知りなさい』

 

 

シルベルヴィント『ぐ、うっ……!黙りなぁッ!新しい力を手に入れたぐらいで驕り高ぶっているアンタに言われたかないよッ!』

 

 

何処か侮蔑を含んでいるようなヴァイサーガの忠告を戯れ言だと吐き捨てて意にも介さず、シルベルヴィントは胸部から砲身を露出して高出力のビームをヴァイサーガに目掛けて放つ。

 

 

が、ヴァイサーガは躱す素振りすらせずに真正面から片腕を払う動作のみで高い威力の筈のビームを軽々と明後日の方角に払い除け、左手に再度出現させた鞘に納まる五大剣の鞘に、そっと手を添えていく。

 

 

ヴァイサーガ『忠告はしたわ。再三は最早ない。……この(つるぎ)を抜けば最後、その首が刎ねられる覚悟をなさない。アギーハ』

 

 

シルベルヴィント『ッ……そうかい……どうやら、ホントの本気で相手にしなきゃならないぐらい強くなったようだね……。いいさ……!だったらこのアギーハの全力、その身で受け止めてみなあ!!』

 

 

ヴァイサーガから仄かに、静かに漂う冷たい覇気から目の前に立ちはだかる彼女が以前戦った時とはまるで違うのだと漸く実感し、仮面の下で冷や汗を流しながらも、それでも何処か高揚感を露わに笑みを浮かべて全力の速さを最初から飛ばして迫るシルベルヴィントに対し、ヴァイサーガも真紅のマントを激しく靡かせながら正面から迎え撃ち、五大剣を鞘から素早く抜き取ったのであった。

 

 

―ガギィインッ!!キンッ……!ズバァアッ!!―

 

 

天神『せぇいっ!ハーッ!!』

 

 

そしてまた地上では、姫が変身した天神がまるで鎧武者のような立ち回りで両手に握る長刀・桜雪を巧みに振るい、四方八方から飛び掛かってくるデザイアドーパントと量産型ライダー達を相手に文字通りの無双の活躍を披露していた。

 

 

更に左腰にアタッチメントされている片刃の直剣、無双セイバーの剣の柄を左手で逆手で抜き取りながら、その勢いのまま正面から斬り掛かってきた量産型ライダーを真っ二つに斬り捨てていき、桜雪と無双セイバー、二刀流を手にして自分を取り囲むデザイアドーパントと量産型ライダー達に向けて力強く見得を切った。

 

 

天神『さあ来るがいい。開演の幕は既に上がった……!その目で刮目しろ!』

 

 

天神が決め台詞を高らかに叫んだのを合図に、デザイアドーパントの分身達と量産型ライダー達は再び天神への一斉攻撃を再開していく。

 

 

対する天神は咄嗟に左手に握る無双セイバーを手首を踊らせるような剣捌きで量産型ライダー達の放つ弾を全て弾くと、そのまま剣を振るう勢いを殺さぬまま無双セイバーの柄頭のグリップ部分と桜雪の柄頭を合体させて無双セイバー・ナギナタモードへと切り替え、戦極ドライバーのバックルにセットされているピーチロックシードを取り外し、無双セイバーの鍔部分のスロットに装填した。

 

 

『Lock On!』

 

『一!十!百!千!万!』

 

 

天神『ゼェエエヤァッ!!』

 

 

『PEACH CHARGE!』

 

 

無双セイバーから鳴り響く電子音声に合わせ、薙刀をX字に立て続けに振るう。そして両刃から放たれた桃色の斬撃波がデザイアドーパントと量産型ライダー達の軍勢をまるで海を裂くかのように飲み込み、一気にその数を減らしていった。

 

 

天神もそれを確認してから薙刀を下ろして一息吐こうとした所で、空からまた量産型ライダー達の増援が銃撃しながら現れ、すぐさま薙刀の両刃で弾きながら右腰のホルダーに収まっているスターフルーツのカバーが施されたロックシードを取り出した。

 

 

天神『そちらばかり撃ってくるのは流石に不平等だろう?私にもやらせてもらうぞ!』

 

 

『STAR FRUIT!』

 

 

ロックシードの解錠スイッチを押すと、電子音声と共に天神の頭上に再び環状の裂け目……クラックが開き、其処から煌びやかな色合いをした黄色い待機状態のアームズ……スターフルーツアームズが現れた。

 

 

そしてバックルに何も装填されていない状態の戦極ドライバーにスターフルーツロックシードを装填し、カッティングブレードですぐさまスライスした。

 

 

『ソイヤッ!』

 

『STAR FRUIT ARMS!』

 

『Star☆of☆The☆Gunman☆』

 

 

やけに軽快なメロディーと共に、今まで身に纏っていたピーチアームズが消滅した天神の頭にスターフルーツアームズが被さり、徐々に展開して新たな姿に変化した。

 

 

複眼の色は黄色。頭部とボディには星の意匠が所々に施されており、何処となく仮面ライダーエグゼイド・ムテキゲーマーの上半身に近い形状をした金に近い黄色いアームズ形態……『仮面ライダー天神・スターフルーツアームズ』にアームズチェンジした彼女の両手には、仮面ライダーゴーストの専用武器であるガンガンセイバー・ガンモードの形状に流れ星のデザインを落とし込んだかのような二丁銃、スターズガトリンガーが握られていた。

 

 

天神STA『ほう、二丁拳銃になるのか?コイツはいい……!ハッ!』

 

 

―ズギャギャギャギャギャギャギャギャギャアァンッ!!―

 

 

『!!?』

 

 

『ッ!!』

 

 

両手の銃をご満悦げに眺めると、即座に天神が銃口を向けたスターズガトリンガーから流星を模した弾丸が流れ星の弾道を宙に描きながら放たれ、まともに直撃したデザイアドーパントや量産型ライダー達の頭部を貫通し、星形の風穴を開けていく。

 

 

そして天神は左手のスターズガトリンガーを連射したままもう片方の手でバックルを操作し、カッティングブレードでロックシードの断面図を1回スライスさせた。

 

 

『ソイヤッ!』

 

『STAR FRUIT SQUASH!』

 

 

天神STA『私からの奢りだ……!たっぷり飲み干せぇッ!!』

 

 

―ギュゥゥッ……ズドォオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!!―

 

 

『『『!?!??!?』』』

 

 

目の前に突き付けたスターズガトリンガーの銃口に黄色いエネルギーが凝縮されていき、引き金を引いた瞬間、二丁のスターズガトリンガーの銃口からまるでジュースのように撃ち放たれた黄色い砲撃が直線上のデザイアドーパントと量産型ライダー達を纏めて飲み込み、そのまま砲撃を浴びせられ続けた末に連鎖的に爆散していき、軽く見積って百を超える数が意図も容易く撃破されたのだった。

 

 

天神STA『おお……想像以上の威力だな……さては大輝の奴、私に届けに来る前に何か改造でも仕込んだか……?』

 

 

無論今は事態が事態なのでそうであるなら寧ろ有り難くはあるのだが、流石にちょっと引く必殺技の威力を前にして腰に巻いた戦極ドライバーを不審げに触れていく天神。

 

 

しかしそんな悠長な暇さえ与えまいと、灰色のオーロラから量産型ライダー達が、街のあちこちからデザイアドーパントの増援が新たに追加で現れ、天神も若干ウンザリしつつも即座に思考を切り替え、両手のスターズガトリンガーを連射しながら敵の増援を迎撃していくのであった。

 

 

 

 

 

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