仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑬

 

一方その頃、トランス達がいる場所から数十キロ離れた先の場所

では、合流したアーク、アース、クアットロ、そして数十体以上のレジェンドルガ達が、突然目の前に出現した銀色のオーロラによって道を阻まれ足止めにあっていた。

 

 

アース『チッ!一体なんなんだこの歪みは!?何故破壊できない?!』

 

 

クアットロ「うーん、厄介ですね~。これじゃあ外にも出れなさそうだし…」

 

 

レジェンドルガ達の大群の最前線にいるアースが歪みの壁を殴りつけている一方で、遠方にいるクアットロは歪みの壁を見上げながら困ったような表情を浮かべている。

 

 

アーク『…なるほど…これも君の仕業かね?』

 

 

その一方、レジェンドルガ達の大群の一番後方にいるアークが自分の後ろにある森林の方へ振り返りながら言うと森林の中から一人の男が現れゆっくりとアークに歩み寄っていく。

 

 

「…ああ、お前ではディケイドを始末するのは無理だと分かったからな。私の手で奴らを消す事にしたよ」

 

 

そう言って謎の男が険しい表情でアークを睨みつけるが、アークはそれでも仮面越しに歪んだ笑みを浮かべているだけだった。

 

 

アーク『なるほど。ならばそうなる前に私が先に彼を手に入れるよ。…もう一人の方は君にくれてもいいがね』

 

 

「ちっ、本当に欲望の強い男だ。……まあいい、この世界のディケイドも別世界のディケイドも私が始末する。お前の出番はここまでだ…スカリエッティ」

 

 

謎の男がそう言うと、男の周りの空間が銀色のオーロラに包まれていき、オーロラが晴れると男の姿はそこから消え去っていた。

 

 

アーク『……愚かな男だ。あの力の素晴らしさを理解出来ないとは』

 

 

アークは男が消えた場所を見てそう呟くと、目の前の銀色のオーロラに視線を移し、レジェンドルガ達を退かしてアースのいる最前線にまで歩いていく。

 

 

アース『ドクター?』

 

 

アーク『下がっていたまえトーレ。この程度の物なら私一人で壊せる…フンッ!』

 

 

―ドォオンッ!ドォオンッ!ドォオンッ!ドォオンッ!―

 

 

アークが目の前の歪みの壁を何度も殴りつけていくと歪みの壁に少しずつ皹が入っていく。すると、アークのその姿を見て感化されたアースやレジェンドルガ達も目の前の歪みの壁に向かってエネルギー弾を放ち歪みの壁の破壊作業に入った。

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

一方その頃……。

 

 

―ドゴォンッ!バキィッ!ドゴォッ!―

 

 

トランス『グゥッ!クッ!貴方は一体何者ですか?!なんでいきなり…!』

 

 

『私が何者であろうと貴方に関係ありません。私はただ、薔薇が見つめてくれる限り戦うだけ……それだけです!』

 

 

トランス『グッ?!』

 

 

突如襲い掛かって来た謎のライダーと戦闘を行いライドブッカーソードモードで対抗するトランス。だが、謎のライダーの放つ激しいボディラッシュによってトランスは防御する事しか出来ず、防戦一方となっていた。

 

 

ゆたか「な、なのはさん!」

 

 

スバル「ティ、ティア!何とかならないの!?このままじゃなのはさんが!」

 

 

ティアナ「そんな事言ったってどうする事も出来ないわよ!私はもう変身出来ないし…というか一体何なの、あのライダー?!」

 

 

謎のライダーに追い詰められていくトランスを見てゆたかもスバルも焦り、ティアナもいきなり現れた謎のライダーにただただ困惑を浮かべるしかない中、あの謎のライダーを見たこなたは驚愕していた。

 

 

こなた「そんな…あれってコーカサス?!アークの次にアイツまで出て来るなんて!」

 

 

みなみ「?泉先輩、あのライダーの事知ってるんですか?」

 

 

謎のライダーを見て驚いているこなたにみなみが怪訝そうに問い掛けると、こなたは戸惑いながらゆっくりと頷く。

 

 

こなた「う、うん。あれはコーカサスっていうライダーで、カブトの映画に出て来たライダーの一人だよ!」

 

 

こなたの説明では、あの謎のライダーの正体はカブトの映画に出て来た敵ライダー、コーカサスと呼ばれる名のライダーらしい。原作ではカブトの世界に存在する組織、「ZECT」の中でも最強と呼ばれるライダーでありその強さは「彼と戦う者は、戦う前から敗北している」と囁かれる程の強さを持つライダーなのだ。

 

 

ゆたか「そ、そんな……あのライダーってそんなに強いんですか?!」

 

 

こなた「…うん。進がいないのはちょっとやばいけど、アイツが"アレ"を使う前に私達でアイツを倒さないと!」

 

 

コーカサスが"あの力"を使えばトランスにも自分達にも勝ち目などない。そうなる前に何としてもコーカサスを倒さなければと、

こなたはセカンドライバーを取り出し腰に装着する。

 

 

みなみ「待って下さい泉先輩、私も行きます!」

 

 

こなた「みなみちゃん…。うん、分かった。スバル!ティアナ!ゆーちゃんの事お願い!」

 

 

スバル「え?」

 

 

ティアナ「ちょっ、貴方達、何を!?」

 

 

前に出た二人を呼び止めるティアナだが、二人はそれを聞かず、こなたは左腰のライドブッカーからカードを、みなみはセイオウベルトを腰に装着しポケットからライダーパスを取り出した。そして…

 

 

『変身ッ!』

 

 

『KAMENRIDE:SECOND!』

 

『Holy form』

 

 

スバル&ティアナ「「……え?!」」

 

 

二人が自分のバックルにカードとパスをセット&セタッチした瞬間バックルから電子音声が響き、こなたはセカンドに、みなみは聖王に変身してその姿を変えていった。それを見ていたスバルとティアナはいきなりライダーに変身した二人を唖然とした表情で固まってしまうが、セカンドと聖王はそんな二人を他所にライドブッカーGモードとセイガッシャーを構え、セカンドはライドブッカーガンモードの狙いをコーカサスに向け乱射した。

 

 

―ズガガガガガガッ!―

 

 

コーカサス『ウグゥッ?!』

 

 

トランス『えっ?!』

 

 

聖王『ハアァァッ!』

 

 

コーカサスがセカンドの乱射に怯んだ瞬間を聖王がセイガッシャーで斬りかかるが、コーカサスは直ぐさま後退してそれをかわし、その間にセカンドが聖王の下へと駆け寄って来る。すると、トランスは直ぐに後ろへと後退し二人を警戒してライドブッカーソードモードを構える。

 

 

セカンド『ちょっ?!なのはさん落ち着いて!!私達だよ!』

 

 

トランス『え?…その声…もしかしてさっきの女の子?』

 

 

セカンド『そうだよ!も~、いつまでそうやって知らない振りしてるの?此処まで来ると逆に質が悪いよ~』

 

 

トランス『?…えーと…』

 

 

ため息混じりで言うセカンドの言葉にトランスは首を傾げる。自分の事を知ってると言う事は自分はこの子達と知り合いなのか?と、自分の記憶を掘り返して彼女達の事を思い出さそうとするが、やはりそんな記憶はない。

 

 

トランス『えっと……ゴメンね、全然思い出させないんだけど、前に会った事あったかな?』

 

 

セカンド『………え?ちょっ、本当にもうそんな振りいいって!それともなんか怒ってる?!もしかして私がなんか怒らせるような事した!?』

 

 

トランス『う、ううん!そうじゃなくて!…悪いけど、本当に思い出せないの。ゴメンね…』

 

 

セカンド(え、ええっ……?どゆこと?最初は冗談かと思ったけど、でもそんなふうには見えないし……?)

 

 

自分の事を知らないと申し訳なさそうに謝るトランスが嘘を言ってるようにも見えず、いよいよ訳が分からず困惑してしまうセカンド。すると…

 

 

コーカサス『フンッ!デアァァッ!』

 

 

聖王『クッ!ハァァッ!』

 

 

―ガキィンッ!ドゴォッ!ガキィィンッ!―

 

 

トランス『ッ!とりあえずその話は後でしよう!今はあの子を助けないと!』

 

 

セカンド『えっ?あ、は、はい!』

 

 

一人でコーカサスと奮闘する聖王を見たトランスがライドブッカーソードモードを構えコーカサスに突撃し、セカンドも疑問を拭えないままだが、取り敢えずその話しは後にし後方からライドブッカーガンモードをコーカサスに乱射し二人の援護に回っていった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

一方その頃、なのは達とこなた達と逸れた零と進達は……。

 

 

 

進「…痛ぅ~…と言うと、つまりあれか?お前となのは達は滅びかけている自分達の世界を救う為に色々な世界を旅して、その時にばらばらになったフェイト達も探している…と?」

 

 

零「ゲホッ!ゲホッ!ッ…ああ…そうだよ。くそっ…もう少しで三途の川を渡り切る所だった…」

 

 

と、痛そうに自分の頭を押さえている進に、零が自分の首筋を撫でながら答える。

 

 

あの後、進に首をガッチリと掴まれた状態が長く続いたせいで冗談抜きで呼吸困難に陥り、死の一歩手前まで来た瞬間に進へ脳天チョップを喰らわせ、進を正気に戻した事により命の危機から逃れたのだ。

 

 

因みに、進は頭に血が上りすぎていた為に零が死にかけていた事にまったく気づいていなかったという。

 

 

進(……けど、一体どういう事だ?なのは達の世界は俺達が救ったはずだ……なのにあいつ等の世界が滅びかけている上にフェイト達が行方不明…?何がどうなってんだ……)

 

 

零の説明に進は訳がわからないといった表情を浮かべて自分の頭を摩っている。

 

 

零「――ゲホッ、ンンッ!……ところで、さっきのは一体なんだったんだ?ヴィヴィオの事やなのは達の事がどうのこうの言っていたが……というか、城の中で最初に会った時にもなのは達を知ってるような事言ってただろ?何故だ?」

 

 

ヴィヴィオ「~♪」

 

 

自分の膝に座るヴィヴィオの頭を撫でながら未だに頭を押さえている進に問い掛けると、進は若干不機嫌そうな表情を浮かべて零に視線を移す。

 

 

進「何故って、俺となのははナノハの世界で一緒に戦ってるし、何より今は共に世界を旅しているんだからな。知ってて当然だろ」

 

 

素っ気ない言い方で零の問い答える進。すると、零は進の言葉に幾つか疑問を抱いた。

 

 

零「ナノハの世界?…一緒に旅?……待て元道。どういう意味だそれは?それだとまるで――」

 

 

進の言葉が頭の中で引っ掛かり、気になった零は進に言葉の意味を求めて再び問い掛けようとした。その時…

 

 

―ズドォオオオオオオオオオオンッッッ!!―

 

 

『?!』

 

 

突然その場に轟音が響き渡り三人は驚いて思わず辺りを見渡した。

 

 

進「黒月!今の!」

 

 

零「ああ!今の音は…まさかなのは達か…?』

 

 

進「…分からない。だが何かあるのは確かだろ。確か音は……あっちからだ!」

 

 

その音の感じからして一大事だと気づいた二人は急いでその轟音が聞こえた方向へと走り出した。

 

 

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