仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第二十一章/雷牙の世界⑱(後編2)

 

 

―クラナガン・ドゥームズクロック肆号機地点―

 

 

『Clock Up!』

 

 

ビート『はぁああああああッ!!』

 

 

『GRAVITY!SHOT!』

 

 

ロスト『……!』

 

 

―ズドォオンッ!!ズドォオンッ!!ズドォオンッ!!―

 

 

ディソードと共闘し、ガリュウと生き残りのデザイアドーパントの分身と量産型ライダー達を彼が引き受け、その間にビートに変身したフェイトはロストとの一騎打ちの勝負を繰り広げていた。

 

 

クロックアップを駆使し、誰の目にも捉え切れない速さで駆け抜けるビートをグラビティショットにメモリチェンジしたロストのショットマグナムが狙い撃ち、凄まじい重力が込められた弾丸が重たい銃声と共に放たれる。

 

 

無論、クロックアップを用いてるビートからすればそれらの弾丸もスローで宙を進んでいるようにしか見えず、躱す事自体は例え目を瞑っていても出来る。

 

 

だが、躱された重力弾は建物の壁等に直撃した直後、その弾を中心に範囲一帯を凄まじい勢いで吸い込んで凝縮し、そのまま弾ごと何処かへと消滅してしまっている。

 

 

どうやらあの形態では銃の連射性能が酷く落ちるようだが、その分、弾の一発一発が極小規模のブラックホールを形成する程の凶悪な威力になるようだ。

 

 

ビート『(あんなのをまともに受けたらひとたまりもない……だけどっ!)』

 

 

―シュンッ……!ガギィイイイイインッ!!―

 

 

ロスト『ッ!』

 

 

連射が重い分、次弾を撃つまでの隙が大きいのがあの形態の欠点であるとすぐに見抜き、次の重力弾を避けてすぐに音速のスピードで一気に距離を詰めると、ビートは右手に握るクナイガンでロストの手からショットマグナムを払い除け、そのままロストを近くのビルの壁に全力で押さえ付けた。

 

 

『Clock Over!』

 

 

ビート『ッ……ごめん、アリシア……リインフォース……知らなかったとはいえ、私は自分勝手な思い込みだけで貴女達を傷付けただけでなく、あと少しで、取り返しのつかない事までしようとしてた……』

 

 

ロスト『ッ……ッ!』

 

 

深い後悔が滲んだビートの声も届いている様子はなく、壁に押し込まれたロストは力尽くで拘束から逃れようともがき前へ踏み込もうとするが、そうはさすまいと、ビートはロストの右手首と首元を抑え付ける力を更に強めていく。

 

 

ビート『だけど──今度はもう間違えない……!なのはやはやて、零、クラウンや別世界の母さん達……皆が正して連れ戻してくれたこの道に、今度は私が、貴女達の手を引いて取り戻す!それが今の、此処にいる私の戦いだから!!』

 

 

ロスト『ッ!』

 

 

力強く、改めて己の決意を宣言するビートにロストは答えを返さぬまま隙を突いてフロントキックを放つ。

 

 

しかし、ビートもそれを予期していたのか即座に再びクロックアップを発動して蹴りを躱し、すぐさま壁から離れてその姿を必死に探すロストに、ビートは超高速移動の突撃を繰り返してクナイガンによる斬撃を何度も浴びせ続けていく。

 

 

そして何度目かの斬撃を受けて遂にロストが片膝を着き、決着を付けるべくビートがクナイガンを握り直して最後の一撃を加えようと再度ロストに突っ込むが、ロストは右手を地面に付けたまま密かにドライバーの左スロットをエースメモリに取り替え、Wの形状にバックルを展開した。

 

 

『GRAVITY!ACE!』

 

 

―ドォオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!!!!―

 

 

ビート『……?!なに!?』

 

 

ロストがグラビティエースにハーフチェンジした瞬間、地面に押し付けた彼女達の右手を中心にドーム状に重力波が広がり、範囲圏内のその辺に転がるガラクタや地面、建物までもが徐々に押し潰されたり陥没していき、更にはまだクロックアップが解けていない筈のビートまで通常の速さにまで動きが遅くなってしまう。

 

 

ビート『な、なんでっ?クロックアップはまだ続いて―バキィイイイイッ!!―ぐぁあうぅっ!』

 

 

なのは「ッ!フェイトちゃんっ!」

 

 

『Clock Over!』

 

 

両手を見下ろして動揺するビートの隙を見逃さず、素早く距離を詰めて走り出したロストがビートの顔面に目掛けて容赦のない右フックを鋭く突き刺し、殴り飛ばした。

 

 

しかも地面に倒れた直後、タイミング悪くクロックアップが解けたビートに凄まじい重力が全身にのしりかかり、その場から起き上がる所か、まともに動く事さえも出来なくなってしまう。

 

 

ビート『ぁ、ッ……!からだ、が……重いっ……!!』

 

 

ティアナ「フェ、フェイトさん!!」

 

 

スバル「早く助けないとっ!」

 

 

はやて「あかんっ!!行ったら駄目や、二人共!!」

 

 

「「!?」」

 

 

倒れるビートの元に今にも駆け寄ろうと足を踏み出し掛けたティアナとスバルに、はやてが焦りを声に滲ませた怒号を飛ばして慌てて引き止める。

 

 

思わず驚いて振り返る二人を他所に、なのはは疲労で汗が伝う顔で辺りを観察し、ロストを中心に周囲に広がっているドーム状の空間を見上げて「そういう事か」と納得する。

 

 

なのは「一定範囲内の空間重力操作……多分、クロックアップの途中でフェイトちゃんの動きが鈍くなったのは、あの空間内の重力が何倍にも変化した事で、元の普通の状態にまで無理矢理引き戻されたんだ……」

 

 

シグナム「しかもクロックアップが解けた事で、テスタロッサはまともに動けん……。変身した状態の今のヤツでさえあの有り様なら、今の私達が闇雲に助けに向かった所で、空間内に侵入した直後に重力で押し潰されて物言わぬ肉塊になり果てるだけだ……!」

 

 

スバル「そんな……!」

 

 

ザフィーラ「例のライダーはどうした!奴の援護があれば……!」

 

 

一抹の望みから、ディソードの方に慌てて振り向く一同。

 

 

しかしディソードの方も未だに無限とも思える数のデザイアドーパントの分身と量産型ライダー達、ガリュウを相手に奮闘し続けており、とてもじゃないがビートを助けに行ける余裕が残されているようには見えない。

 

 

ティアナ「あ、あっちもあっちで何だか不味そうよ……!?」

 

 

はやて「っ……せめてあの空間をどうにか出来たら……!」

 

 

ロストはあのグラビティエースの形態のままならば自由に空間内を動けるのか、重力を操作した空間を維持したままビートを強引に起こし、何発も鋭いラッシュを彼女の胴体に叩き込んでいく。

 

 

そんな仲間のピンチを前にただ指をくわえて見ている事しか出来ない歯痒さになのは達も焦燥感に駆られる中、渾身の一撃をビートの顔面に叩き込んで吹っ飛ばしたロストは徐にドライバーに手を伸ばし、ビートにトドメを刺すべくグラビティメモリをドライバーから抜き取り、左腰のマキシマムスロットにセットしようとした。直後、

 

 

―バシュウゥンッ!―

 

 

ロスト『…!?』

 

 

ビート『っ……!ぇ……?』

 

 

マキシマムスロットにメモリが装填される直前、何処からともなく前触れもなく飛来した一筋のビームがロストの手からグラビティメモリだけを正確に狙って弾き飛ばし、メモリはそのまま地面を何度かバウンドしながら遠くへ離れていったのだった。

 

 

スバル「メ、メモリが弾かれた!?」

 

 

ティアナ「でも、誰が……!?」

 

 

当のロストが手を抑えて怯む中、重力操作されたドーム状の空間が一瞬で霧散して消え去った。そして押し潰されるような感覚から解放されたビートが困惑を露わに漸く身を起こすと、そんな彼女の前に遙か上空から一人の青い仮面ライダー……アストレイ・ブルーフレームに変身したクロノが颯爽と降り立った。

 

 

アストレイBF『すまないなフェイト。少し所用があって、此処まで辿り着くのに手間取った』

 

 

ビート『え……その口ぶり……も、もしかして、クロノ!?』

 

 

はやて「う、嘘やろ?クロノ君も仮面ライダーになれたんか!?」

 

 

アストレイBF『えっ?……あー、そうか……その辺りの説明はまだしていなかったか……。だが見ての通りだ。そして──』

 

 

『EXCEED CHARGE!』

 

 

―ドッガァアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッ!!!―

 

 

ガリュウ『ぐっ……!!』

 

 

『「「「!!?」」」』

 

 

アストレイBFの声を遮るように、背後から電子音声が鳴り響いた直後に大爆発が巻き起こった。

 

 

その音に驚いてビートやなのは達が振り返ると、其処には徐々に薄れていく黒煙の向こうから疲弊するディソードを庇うように立ち、ガリュウを後退りさせ、デザイアドーパントと量産型ライダー達を纏めて一掃したツインソードライフルを振るった姿勢で佇む仮面ライダーアストレイ・グリーンフレームに変身したユーノの姿が見えた。

 

 

アストレイGF『ふうっ……ごめんみんな!少し遅れてしまったよ!』

 

 

ビート『え……えっ?こっちがクロノって事は……もしかして……!?』

 

 

なのは「ユーノ、君……!?」

 

 

アストレイBF『そういう事だ。ここからは僕らも援護する。フェイト。それから、そこの……何だ……?あの大馬鹿野郎に何処となく似た姿の仮面ライダー!』

 

 

ディソード『……ディソードだ……誰の事を指しているのか察したが、その呼び名は二度と止めてくれ……』

 

 

アストレイBF『そ、そうか、失礼を言ってすまないっ……とにかく!ルーテシアの確保と雑魚達の処理は僕とユーノでやる。君達はあのロストとやらの拘束と、ドゥームズクロックの破壊に専念してくれ』

 

 

アストレイGF『ああ。露払いは僕らに任せて、思いっきりぶっ飛ばしてやれ!』

 

 

ビート『……二人共……うんっ!』

 

 

ディソード『(……これが黒月零の仲間……か……)』

 

 

心強く背中を後押しする二人の声援を受け、ビートは迷いなく走り出して撃たれた腕を抑えるロストに立ち向かっていく。ディソードもそんな彼女達を遠巻きに見つめながら何やら思う所があるような素振りを見せるも、すぐさま首を横に振って気を取り直しながらアストレイGFにこの場の雑魚処理とガリュウの相手を任せ、ドゥームズクロックを目指して走り出していくのだった。

 

 

 

◆◇◇

 

 

 

―光写真館―

 

 

チンク「──ふっ……!ハァアッ!!」

 

 

ウェンディ「クッ!……ッ!?オットー!ディエチ!そっちに敵が行ったッス!」

 

 

オットー「任せて!」

 

 

ディエチ「はぁああああッ!!」

 

 

一方その頃。結界外の光写真館も灰色のオーロラから出現する量産型ライダー達の襲撃に遭い、写真館の防衛を一任されたヴィヴィオが変身するナンバーズがチンクたちフルメンバーと共に戦場に立ち、写真館を守るべくそれぞれが持てる力を惜しむ事なく駆使して戦い続けていた。

 

 

だが、上空に浮かぶ灰色のオーロラから飛び出してくる量産型ライダー達の増援に終わりが見えず、その光景を前に固有武装のペリスコープ・アイとISのディープダイバーを用いてあちこち忙しなく移動し、偵察と皆への報告を続けていたセインが頭を激しく掻き毟って叫んだ。

 

 

セイン「だぁああーーーーもぉやだああああーーーーー!!!!ぜんっぜん減ってる気配ないじゃんコイツ等ぁああ!!どんだけヤバい連中と手ぇ組んだのドクター達はさぁああ!!」

 

 

ノーヴェ「ああもォうるっせぇなぁっ!!泣き言とかいいからどっから敵が来んのか逐一報告しろっ!!お前が特に気張らねぇとアタシ等も写真館を守り切れねぇだろうがっ!!」

 

 

セイン「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!もうッ!!これ終わったら美味しいスイーツとかとにかく食べまくってやるんだからぁッ!!そこんとこ頼んだよキッチン組ィっ!?」

 

 

ディード「後で幾らでも作ってあげますからとにかく急いで下さいッ!!もし見落としでもして写真館に被害が出た暁には、スイーツどころか晩御飯抜きの刑ですよッ!!」

 

 

セイン「んひぃいいいいいいいっ!!うちの妹の姉使いが荒いよォおおおおおおおおっ!!」

 

 

一息吐く間もなく襲い来る敵の軍勢を前に一部メンバーも流石にピリピリしているのを抑えられず、セインもそんな姉妹達からの怒声に泣き言を言いつつもしっかりと仕事を果たすべく、すぐにビル群の壁を潜りながら偵察に向かっていった。

 

 

そしてそんな彼女達と共に量産型ライダーを殴り壊し続けていくナンバーズだが、不意に目の前の意識がぐらつき、その場に片膝を着いてしまう。

 

 

オットー「!?陛下!!」

 

 

ナンバーズ『ハァッ…ハァッ……!!』

 

 

チンク「不味いっ!―ブォオオンッ!―ちぃ?!」

 

 

復帰してすぐ、しかもこのフルメンバーの戦闘可能状態を維持しながらではの長期戦は流石に体力が保たないのか。肩を上下に息を荒くするナンバーズの救援にすぐさま向かおうとするチンク達だが、それを妨害しようとしたり、光写真館に攻撃を加えようとする量産型ライダー達に邪魔されて自由に身動きが取れない。

 

 

その間にも膝を着くナンバーズの前に量産型ライダー達が降り立ち、それぞれの近接武器を振りかざしてナンバーズへ一斉に襲い掛かった瞬間、ナンバーズの背後からセッテの固有武装であるブーメランブレードが宙を回転しながら量産型ライダー達を次々に引き裂いていき、爆散する量産型ライダー達の前にセッテが降り立って慌ててナンバーズの傍に駆け寄った。

 

 

セッテ「ヴィヴィオ様っ……!ご無事ですか!?」

 

 

ナンバーズ『ハァッ、ハァッ……うん、大丈夫っ。ありがとう、セッテ……』

 

 

セッテ「いいえ……私に出来る事などこの程度しか……ッ!」

 

 

―ガギィイイイインッ!!―

 

 

ナンバーズからの礼に謙遜して首を横に振るセッテだが、直感的に危機を察知してすぐに振り向き様に手元に戻ったブーメランブレードで防御姿勢を取る。

 

 

其処へ紫色の斬撃波が炸裂し、暫しの拮抗の末にどうにか力尽くで斬撃波を打ち払ったセッテとナンバーズの前に、上空から一人のライダーが降り立った。

 

 

アース『今の一撃を凌げるか……少し見ぬ間に、随分と成長したかのように見える。人間的にもな』

 

 

ナンバーズ『!貴方は……』

 

 

セッテ「……トーレ……姉様……」

 

 

「「「……ッ!?」」」

 

 

彼女達の前に姿を現したのは、紫色の装甲に黄色い複眼、両腕と両足に銀色の鎖を何重にも巻き付けたトーレが変身するアースであった。

 

 

思わぬ場所での彼女との再会にセッテやナンバーズだけでなく、チンク達も各々驚きを浮かべる中、アースは呆然と立ち尽くすセッテに向けて静かに手を差し伸ばした。

 

 

セッテ「!何を……?」

 

 

アース『最後通牒を伝えにきた。セッテ。この場で私と共にくるか、それとも戦うか……今、此処で決めろ』

 

 

セッテ「……っ!」

 

 

ウェンディ「ちょっ!?いきなり現れて何言い出すんスかトーレ姉!?」

 

 

アース『口を挟むな。私はコイツの意思を確認したいだけだ。……それに、お前達は既にそちら側の人間(・・・・・・・)。同様に誘いを持ち掛けた所で、とうの昔に袂を分かった以上、今のお前達がこちら側に戻る理由などない筈だ』

 

 

チンク「……トーレ……」

 

 

何処か諦観が込められてるようにも聞こえるアースの言葉に、チンク達も感傷を感じて複雑げな表情を浮かべる。そんな彼女達を他所に、アースはセッテに改めて問いを投げ掛けた。

 

 

アース『どうする?戻るつもりがあるのなら、ドクター達には私から口添えしてやってもいい。……お前に戦いを教えた師として、私にしてやれる譲歩はこのぐらいしかない』

 

 

セッテ「…………」

 

 

仮面で覆われて表情は見えないが、不思議とアースから自分を労わっているような感情が感覚として伝わってくる。

 

 

その想いを感じ入るように一度瞼を伏せ、息を吐き出した後、セッテはまっすぐな瞳でアースを見つめ返した。

 

 

セッテ「廃棄された私を未だお気に掛けてくださり、ありがとうございます、トーレ姉様。……ですが、申し訳ありません。お断りさせて下さい」

 

 

アース『……理由を聞いても?』

 

 

セッテ「見付けたのです。私も。チンク姉様達のように、守りたいと想える居場所を。こんな私を、何の隔てもなく受け入れて下さった方々を。……敗者は敗者としての矜恃を受け入れるべきだと、以前の私ならそう思っていました。そんな風に考え付く事さえ思いもしませんでした。ですが、今は……」

 

 

アース『…………。そうか』

 

 

セッテの返答に、アースは短く答えるだけ。しかし心做しか、その声音には何処か安堵と誇らしさ、そしてほんの僅かな寂しさが入り交じってるかのようにも聴こえたが、それを指摘する間もなくアースは緩やかに腰を落としながら身構えていく。

 

 

アース『お前の意思は確かに伝わった。ならばこちらにも、最早一切の容赦はない。……これまで歩んできた旅の中で、何処まで成長してきたのか見せてみろ』

 

 

セッテ「……はい。きっと驚かせる事が出来るかと。不思議と今は、私も負ける気がしないと自信を持って言えますから」

 

 

アース『ほう?以前までの機械的だったお前からは想像も付かない言葉だが、少々生意気にもなったようだな……』

 

 

セッテ「では、生意気ついでに一つだけ。私達が勝利した際には、トーレ姉様もこちら側に投降してください。……同じ姉妹としてこれ以上、私だけでなく、チンク姉様達も、きっと貴方達とは戦いたくないと思っている筈です」

 

 

アース『ふん……既に自分達が勝つつもりでいるとはな……本当に生意気になったものだぁ!』

 

 

セッテ「ッ!」

 

 

大地を蹴ってまるで弾丸の如く勢いで飛び出し、迫りくるアースに対してセッテもブーメランブレードを両手に突撃し、真正面から刃と拳をぶつけ合う。

 

 

甲高い鉄と鉄が叩き付けられる金属音が響き渡り、火花を撒き散らしながら暫しの鍔迫り合いの後、両者はほぼ同時に相手から距離を離してすぐに再びお互いに飛び掛かりながら得物を振りかざして真正面からぶつかり合い、因縁の姉妹対決が此処に始まりを告げるのであった。

 

 

 

 

 

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