仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第二十一章/雷牙の世界⑲(後編)

 

 

―クラナガン・ドゥームズクロック伍号機地点―

 

 

―バシュッバシュッバシュッバシュッバシュッバシュッ!!―

 

 

『この……!この!この!この!この!このォおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!』

 

 

デザイアメモリの力を己の限界以上にまで引き上げた事で、これまで以上の強さを引き出し、凄まじい技の数々を次々に披露していくデザイアドーパント。

 

 

百など軽く超える数のエネルギー弾の雨あられ。

 

 

地面から足の踏み場が一切無くなる程の無数の赤く巨大な針のむしろ。

 

 

相手の動きを封じようと、四方八方から馬鹿みたいな数の鎖を無限に生み出して三人を束縛しようともした。

 

 

──しかし、その全てが通じる筈がなかった。

 

 

幾らどんなに欲望(・・)を高めようと、彼女が相対するのはあらゆる奇跡(・・)を具現化するアマテラスフォームこと咲夜だ。

 

 

万物を顕現する力を数百年以上も行使し続けてきた、言わばその分野のスペシャリストを前にして、彼女の欲望の具現化の力など文字通り赤子同然でしかない。

 

 

絶叫の雄叫びと共にデザイアドーパントが絶え間なく繰り出す技の全てを、全くの同じ技(・・・・・・)で瞬時に相殺しながら桜神剣で斬り掛かってくるディケイドを前にし、デザイアドーパントも辛うじて応戦するもその心中には一切の余裕など既に残されてはいなかった。

 

 

『なぜ……!!何故何故何故何故何故何故何故何故!!!?私のデザイアメモリは最強の筈なのに!!!!どうしてこんなァああああああッッ!!!?』

 

 

咲夜『いいや。君のメモリの力は確かに強大だ。その力をここまで引き出せている時点で、君はその資格者として十分な素質もある。これはただ──』

 

 

ディケイドA『──お前が敵に回した相手が、よりにもよって俺達だったのが運の尽きだっただけだ!』

 

 

―ズシャアァアアアアッッ!!―

 

 

『ぐぁああうぅゥっ!!!?』

 

 

どんなにデザイアドーパントが攻撃を打ち込んでも、特殊な神氣を常時その身に纏うアマテラスフォームの前に全て弾かれ。

 

 

苦し紛れに咄嗟に離れて周りに出現させた赤いエネルギー光球から真紅の砲撃を乱射しまくっても、ディケイドの背中の三対の羽根から放出される桜色の砲撃に次々に撃ち落とされるだけでなく、一瞬で真上に転移したディケイドの桜神剣の袈裟斬りが炸裂し、屋上に猛スピードで吹っ飛ばされて地面に叩き付けられた。

 

 

それでも瞬時に傷を再生させながら悔しげに空を見上げ、ディケイドを睨み付けながら両手に真紅の稲妻状のエネルギーを収束して未だ戦いを諦めようとしない気骨心を見せるデザイアドーパントだが、

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

―ズドドドドドドドドォオオンッ!!―

 

 

『?!なぁ……!』

 

 

不意の電子音声の共に、何処からともなく飛来したマゼンタ色の複数の弾丸がデザイアドーパントの両手に直撃し、収束させたエネルギーが霧散して打ち消されてしまう。

 

 

咄嗟に今の弾丸が放たれてきた方に振り返ると、其処にはライドブッカーガンモードの銃口を向けるディケイド(紫苑)が佇む姿があり、余計な邪魔をされて憤ったデザイアドーパントは忌々しげに舌打ちしながらディケイド(紫苑)から先に始末しようとターゲットを変え、クロックアップの如く速さで飛び出すが……

 

 

『ATTACKSPELL AXELL UP!』

 

 

―ガギィイインッ!!―

 

 

雷牙『やらせるか!』

 

 

『ぐぅっ!雑魚がワラワラとォおおッッ!!』

 

 

そんな彼女の前に立ち塞がったのは、同じく高速移動を可能にするアクセルアップを使用して同様の速さとなり、ディケイド(紫苑)を守って両腕のライガクローでデザイアドーパントの拳を受け止める雷牙だった。

 

 

ちょこまかと邪魔をする二人にいい加減にイライラを抑え切れず、デザイアドーパントは右手の手刀からエネルギーの光刃を形成してライガクローごと雷牙を貫こうとするも、瞬時にその間に割り込んだディケイドが両刀に切り替えた桜神剣を振るいエネルギーの光刃を打ち砕くだけで終わらず、続け様に予めグレイシアメモリを装填しておいた左手に握る桜神剣をデザイアドーパントに目掛けて下段から振り上げ、同時にトリガーを引いた。

 

 

『GLACIER!MAXIMUM DRIVE!』

 

 

『くっ!(こんなモノ……!!』

 

 

咄嗟に両腕を十字に組み、防御姿勢を取りつつ咄嗟に後方へと下がるデザイアドーパントの両腕が桜神剣から放たれた冷気に触れた瞬間、一瞬で氷付けにされた。

 

 

苦悶の声を漏らしながらも後退する勢いを殺さぬままデザイアドーパントは周囲に再び分身を呼び出し、両腕の氷を解くまでの時間稼ぎとして一斉に三人へと嗾ける。

 

 

だがそれを目にしたディケイドも瞬時に同じ数の分身を生成して飛ばし、それら全てを真っ向、袈裟、横一文字斬り等で一瞬の内に斬り捨てて、最後に残った本体の前に転移したディケイドは浮遊状態から左足を振り上げてデザイアドーパントの横っ面にラウンドハウスキックを容赦なく叩き込み、デザイアドーパントは面白いほど豪快に蹴り飛ばされて何度も地面をバウンドした末に倒れ込んでしまった。

 

 

『く、っぁああっ……!』

 

 

ディケイドA『もう止せ。これ以上やった所で、ここからお前の劣勢が覆る事はない』

 

 

『……………………………。ふ、ふふふ、あはははははははは……!!』

 

 

ディケイドA『……?』

 

 

歴然とした力の差を見せ付ける事で戦意を奪い、これ以上の無益な戦いを避けるべくうつ伏せに倒れるデザイアドーパントに投降を呼び掛けるディケイド。

 

 

しかし彼女は地面に額を擦り付けたまま何故だか笑い出し、地面に座り込んで大きく上半身を仰け反らせるように持ち上げると、両腕の氷の拘束を内側からのエネルギーで粉々に打ち砕きなから徐に身を起こしていく。

 

 

『私の劣勢が覆らない?えぇ……えぇ、そうでしょうねぇ……これは今の貴方の力を見誤った、私の完全なる計算ミス……それは確かに認めましょう……ですが!!』

 

 

―ドバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!―

 

 

ディケイド(紫苑)『?!』

 

 

雷牙『なんだ!?』

 

 

口先で己の誤算を認めつつも、デザイアドーパントはその全身から突如荒ぶる赤いエネルギーを炎のように放出し始める。

 

 

性懲りもなくまだ何かを仕掛けてくるつもりなのかと攻撃を警戒して身構える三人だが、デザイアドーパントから放たれるエネルギーの矛先は彼等ではなく、彼女の遙か頭上に浮かぶドゥームズクロックに注がれるように吸収されていく。

 

 

雷牙『ドゥームズクロックに……?』

 

 

ディケイド(紫苑)『一体何を……!?』

 

 

咲夜『コレは……ッ!まずいぞ、三人共!』

 

 

ディケイドA『……何?』

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―ドゥームズクロック壱号機―

 

 

カイル「たぁああッ!……ッ?!ちょっ、見て下さい!時計のタイマー!!」

 

 

アナザーアギト『……!?なんだありゃ!?』

 

 

『嘘でしょ……!"タイマーの時間が急に速まり出してんじゃないのよ"!?』

 

 

オーガ『ちっ!』

 

 

アストレイRF『!』

 

 

アナザーアギト『ッ!オイちょっ、真也!先輩?!』

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

―ドゥームズクロック弐号機―

 

 

デイジョブド『黄昏華!ハッキングは!?外からどうにか出来ない!?』

 

 

RT『先程からやっておりますわ!ですが無理です!こちら側からは何も寄せ付けず……!』

 

 

ジークローバーWDD9『クソッ、一体何が起こってやがる!?』

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―ドゥームズクロック参号機―

 

 

シルベルヴィント『ちぃ!クアットロのヤツ、何考えてんだい?!このままじゃあたい達まで―ガギィイイイインッ!!―ぐぁああっ!?』

 

 

ヴァイサーガ『私を前に余所見だなんて、いい度胸ね』

 

 

テンガ『まずい……!もう三十分もないぞ!?』

 

 

黒獅子リオ『くっ……』

 

 

クウガ『零……!』

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―ドゥームズクロック肆号機―

 

 

ディソード『ぜえッ……ぜえッ……この雑魚の大群の処理だけでも面倒だと言うのにっ……』

 

 

トランス『っ……!(零君……』

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―クラナガン・ドゥームズクロック伍号機地点―

 

 

『あっはははははははは!!今この世界には、数多の世界からの強者達が集ってる!!ただで終わりはしないわ!!ドクターの障害となるその全てを、今此処で!!私共々にしてでも──!!!!』

 

 

ディケイド(紫苑)『まさか、自分諸共自爆するつもりなの……?!』

 

 

咲夜『メモリの力を注ぎ込む事で、ドゥームズクロックの時間を強制的に速めているんだ……!このままでは!』

 

 

想定よりも速く、この世界が破壊されてしまう。

 

 

焦る咲夜の声色から瞬時にそれを察したディケイドとディケイド(紫苑)は息を呑み、残り10分を切ろうとしているドゥームズクロックと、未だ狂ったように高笑いながら時計にエネルギーを注ぎ続けるデザイアドーパントを見て動き出そうとした直前、雷牙がドゥームズクロックを見上げながら徐に前へ歩み出た。

 

 

ディケイド(紫苑)『雷さん……?』

 

 

雷牙『絶対にやらせやしない。皆も、世界も守ってみせる……!俺はこの世界を守る──雷の牙なのだから!』

 

 

絶望的な状況を前にしても尚、雷牙の仮面の下の瞳には力強さと確かな決意が宿っている。

 

 

そんな彼の想いに呼応するかのように、二人のディケイドの左腰のライドブッカーが独りでに開いてそれぞれ三枚のカードが飛び出し、二人がそれらを手にした瞬間、シルエットのみだった絵柄が蘇り雷牙の姿が浮かび上がった。

 

 

ディケイドA『……そうだな。ならやるか……!』

 

 

ディケイド(紫苑)『ええ!』

 

 

お互いに顔を向けて頷き合うと、ディケイドは絵柄を取り戻した三枚のカードの中から中央のカードを抜き取り、バックルを開いたディケイドライバーに装填して両手でスライドさせていった。

 

 

『FINALFOMARIDE:RA·RA·RA·RAIGA!』

 

 

ディケイドA『ちょっとくすぐったいぞ』

 

 

雷牙『?何を―ドンッ!―うぉおおっ?!』

 

 

困惑する雷牙の反応を無視し、その背中をディケイドが軽く押した瞬間、雷牙の全身が巨大化しながら徐々にその姿を変えていく。

 

 

完全な変身を終えたその外見は、雷牙の相棒であるサンダーレオンに酷似した巨大な獅子を模した姿……『ライガレオン』へ超絶変形を果たし、大気を揺るがす程の咆哮を上げると、ライガレオンは地を蹴って勢いよく飛び出しながらデザイアドーパントとドゥームズクロックの間を繋ぐ赤いエネルギーの奔流に喰らい付き、その勢いのままにエネルギーの奔流を食いちぎった。

 

 

『!!?あ、ああああっっ!!よくも──!!』

 

 

『SOL!MAXIMUM DRIVE!』

 

『GLACIER!MAXIMUM DRIVE!』

 

 

ディケイドA『ハァアアアアッ!!』

 

 

『?!―ズバァアアアアッッ!!―ぐ……ァああああああああッッ!!!?』

 

 

エネルギーの奔流を食いちぎられ、酷く狼狽えるデザイアドーパントの背後からディケイドが二本のガイアメモリを装填した桜神剣を振りかざして迫り、強烈な一撃を叩き込んでデザイアドーパントをドゥームズクロックよりも更に遙か上空へと打ち上げた。

 

 

ディケイドA『今だ……!決めるぞ、紫苑!』

 

 

ディケイド(紫苑)『はい!』

 

 

ディケイドに力強く頷いて応えながら、ディケイド(紫苑)はライドブッカーから取り出した雷牙のファイナルアタックライドのカードを自分のバックルに装填し、ディケイドも続くようにして取り出したカードをディケイドライバーにセットしスライドさせていく。

 

 

『FINALATTACKRIDE:RA·RA·RA·RAIGA!』

 

『FINALATTACKRIDE:DE·DE·DE·DECADE!』

 

 

『グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!』

 

 

二つの重なる電子音声と共に、二人のディケイドはほぼ同時に空高く跳躍する。その後に続くようにライガレオンも高らかな咆哮を上げて飛び上がると、吹っ飛ばされたデザイアドーパントを一気に飛び越えて、彼女の目前にまでディメンションフィールドを形成した直後、ライガレオンの咆哮から発せられた凄まじい金色の雷を全身に覆いながら二人+一体と共に急降下していき、デザイアドーパントに二人のディケイドの渾身のライダーキックが炸裂する。

 

 

『がァああああああぅううッッ!!!!?ぅ、っ……ま、だ……まだよ、私は……!!!!!』

 

 

ディケイドA『……いいや。もうとっくに終わってる』

 

 

―バチチィッ……バチィッ……!―

 

 

『……!?!!?わた、しの……メモリが……!!!?』

 

 

デザイアメモリの力を行使して最後まで抵抗しようとするが、メモリから何も力が伝わってこない。それどころか、急激なまでの速さで全身から力が抜けていくような感覚に苛まれ、戸惑いを露わにディケイドの眼差しを追うように自身の腰に巻かれたガイアドライバーを見下ろすと、ドライバーが袈裟斬りに切り刻まれ、損傷した部分から僅かに露出するデザイアメモリが徐々にヒビ割れて砕かれつつあるのが見えた。

 

 

『(まさ、か……メモリブレイク……!!?あの時に……!!?)』

 

 

脳裏を一瞬過ぎるのは、自分を此処まで打ち上げる際にディケイドが繰り出した桜神剣による一撃。

 

 

あの時から既にデザイアメモリが破壊されていたのだと気付いた時には既に遅く、金色の雷を纏う二人のディケイドのライダーキックをその身に受け止めるデザイアドーパントは落下先の直線上に浮かぶドゥームズクロック本体へと叩き付けられ、そのままドゥームズクロックを貫通してディケイド達が突き抜けた直後、巨大な時計は内側から爆発を巻き起こして木っ端微塵に吹き飛んだのであった。

 

 

咲夜『本体を破壊した!!』

 

 

ディケイドA『幸助ッ!!』

 

 

幸助「今だお前ら!!他のドゥームズクロックをぶっ潰せぇ!!」

 

 

本体であるドゥームズクロックの完全破壊を確認し、幸助からの念話を通して戦場で戦う全メンバーに四機のドゥームズクロックの破壊指示が下される。

 

 

その言葉を待っていたと言わんばかりに先立ち、壱号機の目前まで宙を跳んで既に辿り着いていたオーガとアストレイRFはオーガフォンとアストレイフォンを開いてEnterキーを押し、更にアストレイRFはガーベラストレートを鞘に納めた居合いの構えを取り、壱号機を前にそれぞれの得物を振りかぶった。

 

 

『EXCEED CHARGE!』

 

『EXCEED CHARGE!』

 

 

アストレイRF『無尽ノ太刀……"滅"……!!』

 

 

オーガ『どぉおりゃあああああああああああああッッ!!!』

 

 

振り抜かれた赤い斬撃と巨大な金色の斬撃が交錯し、X字に切り刻まれた壱号機は胴体をズラしながら機体の所々から小規模の爆発を巻き起こし、最後には内側からの爆発に呑まれて消滅した。

 

 

『FINALATTACKRIDE:DI·DI·DI·DI-END!』

 

 

ディエンド『今度は邪魔しないでくれよ……!』

 

 

ベルグバウ『分かっています!ハァアアアッ!!』

 

 

続いての弐号機は、ディエンドとベルグバウの計らずも親子組が。

 

 

弐号機の眼下にまで辿り着いた二人の銃から放たれた必殺の一撃が弐号機の装甲を撃ち貫き、弐号機はそのまま都市の一角に墜落してタイマーが消え、完全に機能を停止した。

 

 

シルベルヴィント『ま、不味いよ、コレは……!シカログ!せめてあたい達だけでも離脱を──!』

 

 

ヴァイサーガ『──させるとでも?』

 

 

シルベルヴィント『?!』

 

 

二機のドゥームズクロックが破壊される光景を遠目に捉え、この場から離脱しようと考えるシルベルヴィントの背中に冷たい声が浴びせられる。

 

 

咄嗟に振り返った直後、とてつもない竜巻のような渦の衝撃波がシルベルヴィントを捕らえ、そのまま遙か後方の空に浮かび上がる参号機のタイマーにめり込むように叩き付けられた。

 

 

シルベルヴィント『ガハァアアッ!!?ば……ァ……!!?』

 

 

ヴァイサーガ『悔いた所で既に遅いわ。敗北(・・)を文字通り、その身に刻み込まれなさい』

 

 

『Limit Break Full Drive』

 

 

今の衝撃波を放った五大剣を静かに鞘に納め、ヴァイサーガはヴァイザードライバーの右サイドキーを人差し指で引き、もう一度押し込んでドライバーから電子音声を鳴らす。

 

 

直後、背後に出現した血のように赤い月のビジョンを背に鞘に納めた五大剣を再び抜き取り、柄を両手に握り締めたヴァイサーガは光速のスピードで一気に飛び出し、タイマーにめり込むシルベルヴィントごと参号機の全体を視覚で捉え切れない速さで何度も斬り刻んでいく。

 

 

そして最後、参号機の目の前に一度姿を現したヴァイサーガは居合いの構えを取り、再びその身を閃光と化してシルベルヴィントごと参号機をすれ違い様に横一文字に斬り裂いた。

 

 

ヴァイサーガ『奥義・光刃閃──シーケンスエンド』

 

 

シルベルヴィント『ァァああああああああああああああああああああああァぁぁぁぁーーーーーーーーーーあああァァッッッ!!!!?』

 

 

参号機の背後に五大剣を振り抜いたヴァイサーガが姿を現した数秒後。隈なくズタズタに切り裂かれた参号機の機体から一瞬スパークが噴き出した直後に、シルベルヴィントを巻き込んで大爆発を巻き起こしていった。

 

 

その爆発の中から変身が解除され、全身に火傷を負った血塗れのアギーハが空から地上へ落下していくが、戦況を見据えて先に戦線から離れていたドルーキンが先回りをしてアギーハを抱き留め、そのまま背後から現れた銀色のオーロラに呑まれて何処かへと逃げ去っていく。

 

 

『KAMENRIDE:MEI-O!』

 

『FINALATTACKRIDE:ME·ME·ME·MEI-O!』

 

 

ディソード『そいつで最後だ!決めろっ!』

 

 

T冥王『はい!ジェノサイドォっ、ブレイカァアアアアアアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!』

 

 

最後の一機となった、肆号機の真下。

 

 

満身創痍の身でありながらも、トランスが変身した冥王に近付けまいとする生き残りの量産型ライダー達を切り捨てていくディソードの呼び掛けに応え、T冥王は頭上のドゥームズクロックにメイオウガッシャーの先端を突き付けながら槍先にピンクの光を収束させ、全力全開で撃ち出された最大級の砲撃がドゥームズクロックを飲み込み、跡形も残さず塵となっていった。

 

 

『こん、な……!!こんなのうそ、うそよ……!!こんな、私がっ───!!!?』

 

 

『グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!!!』

 

 

ディケイドA&ディケイド(紫苑)『『ハァアアアアアアアアアアアアアアアアッッ……だぁああああッッッ!!!!』』

 

 

『いやぁ……いやぁあああああああああああああああああああああああああァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーあああああァァッッッッ!!!?!!!?』

 

 

―ドッガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーアアアアァァンンッッッッ!!!!!!―

 

 

そして、空を流星の如く流れていたデザイアドーパントもディケイド達と共に遙か地上へと急降下して叩き付けられていく。

 

 

ディケイドと彼と分離した天神、ディケイド(紫苑)、そしてライガレオンから元の姿に戻った雷牙が滑り込むように地上に着地した直後、デザイアドーパントは自分の敗北を最後まで信じられないまま彼らの背後で悲痛な雄叫びを上げ、大爆発の中に飲み込まれていったのであった。

 

 

 

 

 

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