仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑭

 

その頃、場所は戻ってトランス達が戦闘を行っている戦場では……

 

 

 

『ATTACKRIDE:ACCEL SHOOTER!』

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

トランス『シュートッ!』

 

 

セカンド『ハアァッ!!』

 

 

コーカサスと距離を離したトランスとセカンドはバックルにカードを装填し、ライドブッカーガンモードをコーカサスに向け乱射していく。しかし…

 

 

―ズガガガガガガァッ!!―

 

 

コーカサス『クロックアップ!』

 

 

『CLOCK UP!』

 

 

トランス『ッ?!消えた!?』

 

 

セカンド『ヤバッ!?クロックアップ?!』

 

 

トランスとセカンドの射撃がコーカサスに直撃しようとした瞬間、コーカサスが自分のベルトの右側にあるボタンを軽く押してクロックアップを発動させ自身に迫って来た銃弾を高速で動いて回避し、三人の視界からもコーカサスの姿を目で追うことが出来なくなる。

 

 

聖王『任せてください…フェアリス!アタックを50、ディフェンスを全て削ってその分をスピードに!』

 

 

フェアリス「了承」

 

 

聖王が左手に持つホーリーフェアリスに指示を出すと聖王の両足が赤く輝き出し、その場から踏み出した瞬間、信じられないくらいのスピードで動き出し、そのスピードによってクロックアップの世界にいるコーカサスへと一瞬で追いついた。

 

 

コーカサス『何!?』

 

 

聖王『フッ!ハァアッ!』

 

 

コーカサスに追いついたと同時に、聖王は両手に持つホーリーフェアリスとセイガッシャーでコーカサスに斬りかかった。コーカサスは聖王が自分のクロックアップについて来た事に驚きながらも振り下ろされた剣を紙一重でかわし、聖王から距離を離す。

 

 

コーカサス『…これは驚きました。まさかクロックアップについて来られる能力がこの世に存在したとは…中々やりますね』

 

 

聖王『貴方に誉められても何も嬉しくはありません。…早く始めましょう。出来れば早く終わらせたい』

 

 

コーカサスの言葉を冷たく切り捨て、聖王は両手に持つ剣をゆっくりと構えていく。それを見たコーカサスも少し微笑しながら再び構える。そして二人は無言のまま、相手の出方を伺って立ち回り、辺りに緊張感に包まれた静寂が流れる。

そして…

 

 

 

 

『………………』

 

 

 

 

―……………ザッ…―

 

 

 

『ッ!!』

 

 

 

どちらかの足音が響き、二人の耳にその音が届くと同時にその場から勢いよく飛び出し相手に向かって剣と拳を振りかざした。

 

 

―ズドオォンッ!ズドオォンッ!ズドオォンッ!ズドオォンッ!ズドオォンッ!ズガガガガガガガッ!!!ズドォォォォォンッ!!!―

 

 

『『ハアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』』

 

 

スピードを極限にまで上げた聖王とクロックアップを発動させたコーカサスが音速の世界で激しくぶつかり合う。コーカサスの素早いラッシュが次々と放たれる中、聖王は最低限の動きでそれらを回避し両手に持つホーリーフェアリスとセイガッシャーでコーカサスに反撃していく。

 

 

トランス『す、凄い……』

 

 

『……………』

 

 

風を切って何度もぶつかり合う緑の閃光と金色の閃光を遠くから見ていたトランスは驚きを隠せずにおり、スバル達に至っては心ここにあらずといった感じでその戦いを見ていた。だが、そんなトランス達とは違ってセカンドは一人、コーカサスの戦いを見てある一つの大きな疑問を考えていた。

 

 

セカンド(…変だ。何でコーカサスはアレじゃなくてクロックアップを使うんだろ。確かコーカサスはアレを使う事を前提にして戦うライダーだったはずなんだけど…)

 

 

そう、セカンドの思っている通り、本来コーカサスはクロックアップを使って高速戦闘を行う事はないに等しい。何故ならあのライダーにはクロックアップを越える力を持っており、その力を使って戦う事があのライダーのバトルスタイルだったはずだ。だが、コーカサスはその力を持っているにも関わらず、一向にそれを使おうとしない。それが不審に思えたセカンドは、二つの閃光を見つめながらその疑問を考えていた。

 

 

コーカサス『フンッ!ハァァッ!』

 

 

聖王『グゥッ!クッ!』

 

 

一方で音速の世界で戦う二人。先程まではコーカサスと互角に渡り合っていた聖王だったが、今ではこちらが剣を振りかざせば相手は軽々とそれを避け、攻撃した後の隙を狙って拳を打ち込んでくる。どうやら既にこちらの剣術はコーカサスに見切られてしまったようだ。そう思った聖王は剣で戦う事をあきらめ、後方へと高く跳んでコーカサスから距離を離す。

 

 

コーカサス『逃がしません!』

 

 

聖王が距離を離した同時にコーカサスが態勢を低くし聖王に向かって一気に飛び出した。聖王はそれに気づくとホーリーフェアリスを地面に突き刺し、セイガッシャーのパーツを一つ取り外すとコーカサスに向けてブーメランの如く投げつけた。

 

 

コーカサス『?!このようなものがッ!!』

 

 

だが案の定、コーカサスはそれを片手で軽々と払い、構わず聖王へと再び突撃する。もちろん彼女も今のでコーカサスにダメージを与えられると思っていない。今のはただの注意を引く為の時間稼ぎ…言わば囮だ。現に聖王はセイガッシャーのパーツを投げたと同時に残りのパーツを組み直し、今度は縦一列に組み立てている。そして、コーカサスが払ったパーツがこちらへと跳ね返って来るとセイガッシャーの先端に勝手にくっつき、セイガッシャーは槍のような形態に変わったのだ。

 

 

コーカサス『な、何?!』

 

 

聖王『フッ!ハアァッ!!』

 

 

セイガッシャーが変わったのを見たコーカサスは驚きのあまり思わずその場で立ち止まってしまう。それを好機と思った聖王はセイガッシャーを構え、コーカサスの胴体に向け素早くセイガッシャーを突き立てた。

 

 

―ズドオォンッ!!―

 

 

コーカサス『グッ?!グアァァァーーッ!!!』

 

 

聖王の突貫が直撃しコーカサスは耐え切れずに吹っ飛ばされ、地面を転がるようにして倒れ込んだ。それを見た聖王はセイガッシャーを地面に突き刺し、ベルトの後ろ腰にあるライダーパスを取り出してバックルに翳した。

 

 

『Full Charge!』

 

 

電子音声が響くと、聖王は地面に突き刺していたホーリーフェアリスを引き抜く。するとホーリーフェアリスの刀身を風が包み込み、それを両手で構え、コーカサスに向って駆け出す。

 

 

聖王『セェェェェェェアッ!!!』

 

 

―ズバァァァァンッ!!!―

 

 

コーカサス『グアァッ!!グッ…ウッ…』

 

 

振り下ろされたホーリーフェアリスがコーカサスのボディを斬り裂き、コーカサスはふらつきながら後退していくとその場で両膝を付けて座り込み、ピクリとも動かなくなってしまった。

 

 

聖王『……ふぅ』

 

 

それを確認した聖王は警戒を解き、ホーリーフェアリスを軽く払った後に一息吐く。と、同時に周りの時間の流れが元に戻り、全員が地面に座り込むコーカサスの姿に気づくと驚愕した表情を浮かべていた。

 

 

スバル「あ、あれ?もしかして…もう終わっちゃった!?」

 

 

ティアナ「い、一体今…何が起きたわけ?」

 

 

セカンド(!…コーカサスが負けた…ってことは最後までアレを使わなかったんだ…なんだ、私が心配する必要なんてなかったみたい)

 

 

スバルとティアナは目の前の光景に呆気に取られ、セカンドは先程までの自分の心配はただの杞憂だったのかと肩を少し落として一息吐いた。すると聖王が変身を解除してみなみに戻り、セカンド達の下へと近づいていく。

 

 

みなみ「二人共、無事でしたか?」

 

 

ゆたか「えっ?あ、う、うん!」

 

 

セカンド『うん、こっちは全然大丈夫だよ。というか、私ほとんど何もやってないしっ……』

 

 

セカンドはみなみに向けて苦笑いを浮かべると変身を解除してこなたに戻っていき、トランスもこなた達の様子を遠くから見つめながら変身を解除し、なのはに戻っていく。

 

 

スバル「なのはさん、大丈夫でしたか!」

 

 

なのは「二人共…うん、私は全然大丈夫だよ。あの子達の助けもあったから」

 

 

ティアナ「そうですか…良かった」

 

 

なのはの下に駆け寄って来たスバルとティアナがなのはの無事を確認するとホッと一安心し、三人はそのまま零とヴィヴィオの探索を再開しようと歩き出した。その時……

 

 

こなた「ちょっ?!ちょっと待ってっ!」

 

 

なのは「え?」

 

 

突然呼び止められ、三人は少し驚きながらも後ろへと振り返ると、そこにはこなた達がこちらへと向かって走って来る姿があった。

 

 

こなた「ハァ、ハァ…も~ひどいよなのはさん…さっきなのはさん達の話を聞かせてくれるって約束したばっかじゃんっ」

 

 

なのは「えっ?……あ」

 

 

そういえばそうだった。

先程の戦闘の前に彼女達と話した事についてまた話しを聞かなければならないのをすっかり忘れていた。

 

 

なのは「ご、ゴメンね!私達も先を急いでたからすっかり忘れてた!」

 

 

『……ハァッ……』

 

 

なのはの謝罪にこなた達…いや、一緒にいたスバル達もそれを聞いて呆然とし、ほぼ同時にため息を吐いて肩を落とした。当の本人であるなのははそれを見てもただ苦笑いを浮かべるしか出来ずにいる。

 

 

なのは「えっと…えっと……と、とりあえず自己紹介からしよっか!私は高町 なのは……って知ってるよね、さっきも名前で呼んでたし」

 

 

こなた「あ、えっと…(…とりあえずこっちも名乗った方がいいのかな?なのはさん達は私達の事を忘れてるみたいだし…)…私は泉こなた、気軽にこなたって呼んでくれていいよ」

 

 

とりあえず互いに簡単な自己紹介を終えた後、なのは達とこなた達は先程の話しの続きを話し始めた。

 

 

 

 

だがしかし、そこにいる全員はまだ気づいていなかった。

 

 

先程の戦闘で聖王によって倒されたはずのコーカサスがまだ生きており、その手には銀色のカブトムシのような形状をしたツールが握られていた事を……。

 

 

 

 

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