仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑭(裏)

一方その頃、魔界城のとある部屋では……

 

 

 

昌平「いや~助かったよ二人~♪あのままずっと迷子だったらどうしよ~って困ってた所だったからさ♪」

 

 

智大「まったく…こっちは遊びに来たんじゃないんだぞ!一刻も早くこの事件を解決しないといけないんだって言うのに…」

 

 

幸助「智大の言う通りだぞ昌平。早くアークを見つけて奴を倒さないといけないんだ。さっさと終わらせないといけないってお前も分かってんだろ?」

 

 

昌平「わぁーてるよ。二人して言わなくてもちゃんと分かってますって♪」

 

 

智大(……本当に分かってんのかコイツ)

 

 

どう見てもこっちの言葉を右から左へと聞き流しているようにしか見えない昌平の言動に頭を抱えたい衝動に駆られながら、二人は深いため息を吐いた。

 

 

……あの後、無事(?)に昌平と合流を果たした幸助と智大は一度中断していた調査を再び再開し、スカリエッティの使っていた研究室へと足を運んで本棚や机に置いてある資料を手に取り目を通していた。

 

 

幸助「しっかし、随分と惨い内容しか書いてねぇな、この資料」

 

 

智大「あぁ、人間の身体に機械を融合させた上にレジェンドルガの力を加える……更には他の世界のライダー達にレジェンドルガの力を融合させる事まで載ってるぞ」

 

 

資料を読みながら会話を続ける二人。その内容は全て幸助の言う通り人間が考えられるものではない惨いものばかりであり、幾つもの資料を読み進めていく内にスカリエッティの研究やその目的が明確になっていき、二人の表情も自然と険しくなっていた。

 

 

幸助「こいつァマジで止めねーと不味い事になるかもな。ほっといたらどんだけの被害者が出るか分かったもんじゃねぇ」

 

 

智大「そうだなぁ……けど、こんだけの技術力をこんな短期間で何処で手に入れたのかって疑問もある。幾らあの男が天才とは言え、こんな何もない世界でどうやってこんな機材……」

 

 

昌平「……多分、その答えがこれなんじゃねーかな」

 

 

「「……?」」

 

 

二人が資料を読んでいた途中、二人が読んでいたものとは別のファイルを読んでいた昌平の言葉に二人は反応し、気になった幸助と智大は昌平の読んでいたファイルを覗き込む。其処に書かれていたものは……

 

 

幸助「…まさか…コレは…」

 

 

そのファイルに書かれていた内容を見た幸助と智大は僅かに目を剥き、昌平は先程までの飄々とした言動から打って変わり真剣な顔付きで智大にファイルを渡す。

 

 

昌平「なーんかキナ臭せぇなぁーと思っちゃいたが、わりと洒落にならねぇ感じだわ、コレ。どーするよ?」

 

 

智大「……どうもこうもない。直接スカリエッティを締めて、奴に洗いざらい吐いてもらうだけさ」

 

 

智大がそう言うと幸助と昌平も真剣な表情で頷き、そのファイルを持って三人は研究室から出ようとした。だが……

 

 

「―――申し訳ありませんが、ここから先に貴方達を進ませるワケにはいきません」

 

 

「「「……!」」」

 

 

三人が部屋から出ようとしたその時、突然部屋の扉が閉まってロックがかかり、それと同時に辺りの物陰から複数レジェンドルガ、そして数体のファンガイアが姿を現し三人を包囲した。

 

 

智大「コイツ等…いつの間に!?」

 

 

幸助「チッ、どうやら俺達の事はあっちにバレてたらしいな…」

 

 

「ええ、貴方達がここに来るずっと前から、貴方達の動きを把握してましたから…」

 

 

暗闇に包まれた部屋の奥から少女の声が響き、レジェンドルガ達の間を抜けて幸助達の前に桃色の長髪をした一人の少女が姿を現した。

 

 

幸助「ほお…ナンバーズか。てっきりディケイド達を追うために全員が動いてると思ってたんだが…どうやら見当違いだったようだ」

 

 

「……ナンバーズ7・セッテと申します。混沌の神・カオス、調律者・ガンナ、そしてディロード……貴方達は危険人物として認識されています。よって、此処で排除させてもらいます……」

 

 

現れた少女、ナンバーズの一人のセッテはそう言って片手を上げると、周りにいたレジェンドルガ達がそれを合図に一斉に三人へ襲い掛かって来た。

 

 

智大「悪いね……!それは流石にお断りさせてもらうよ!」

 

 

昌平「デートのお誘いなら喜んで受けるんだけど!」

 

 

幸助「智大!昌平!行くぞッ!」

 

 

三人はレジェンドルガ達の攻撃を軽々と避けると、レジェンドルガ達から距離を離しながら幸助は腰にベルトを出現させ、智大はバックルを、昌平は十枚のトランプを宙に広げ、そのトランプが全て腰に集まってバックルに変わる。そして…

 

 

『変身ッ!』

 

 

『GATE UP!』

 

『KAMENRIDE:GANNA!』

 

『KAMENRIDE:DELOAD!』

 

 

幸助は高らかに叫び、智大と昌平がカードをバックルに装填してスライドさせると、それぞれの電子音声が響き鳴り、幸助、智大、昌平の三人はライダーとなってその姿を変えた。

 

 

カオス『天が呼ぶ、地が呼ぶ、風が呼ぶ!お前達を弄べと俺を呼ぶ!混沌の神、仮面ライダーカオスッ!只今推参!!』

 

 

ガンナ『…その決め台詞…久しぶりに聞いたような気がするな…』

 

 

ディロード『だな、ここ最近は色々と省略されてたし』

 

 

カオス『うるせぇっ!!人がせっかく決めたんだから水差すなっ!』

 

 

幸助が変身したライダー、『カオス』が智大と昌平が変身したライダー『ガンナ』と『ディロード』に怒鳴るが、二人は何処か馴れた調子で「ハイハイ」と適当に聞き流す。

 

 

セッテ「……ライダーに変身されてしまいましたか……ですが、それでも貴方達を倒す事に変わりありません。行きなさい!」

 

 

『ウオォォォォッ!』

 

 

カオス『ハッ!お前達みたいな雑魚に俺達が倒せるかよ!』

 

 

ガンナ『こっちも先を急いでるんだ!早く終わらせてもらうぞ!』

 

 

ディロード『速攻で打ち負かす!いっくぜぇぇぇぇ!』

 

 

三人はそれぞれに武器を構えるとレジェンドルガ達に向かって駆け出して攻撃を開始した。

 

 

カオス『ハァッ!セイッ!』

 

 

ガンナ『フッ!ハッ!』

 

 

クロノスとガンナはレジェンドルガ達に接近してカオスブレイドとガンナブラスターで攻撃していくと、一旦レジェンドルガ達との距離を離す。

 

 

カオス『さーて、お次はこいつで行くぜッ!イフリートッ!』

 

 

『IFRIT FORM!』

 

 

ガンナ『こっちも行くぞ!変身ッ!』

 

 

『KAMENRIDE:GATAKKU!』

 

 

カオスのベルトから電子音声が響くと、カオスの身体を業火が包み込む。そして炎が晴れるとその姿は黒から真紅へ、そして手に持つクロノスブレイドは巨大な斧へと変わってイフリートフォームに、ガンナはカードをバックルに装填するとクワガタを連想させる青いライダー、ガタックへと変身したのだ。

 

 

セッテ「!あれが…カオスの持つ聖霊の力と、ガンナの持つディケイドと同じ、他のライダーに変身する能力…」

 

 

セッテが姿の変わった二人を観察するように見つめてそう呟き、フォームチェンジを終えたクロノスとGガタックは手に持つ武器で次々とレジェンドルガ達を倒していく。

 

 

ディロード『フッ、やってるなあの二人。それじゃ、こっちも数を増やすとしますか♪』

 

 

レジェンドルガの攻撃をかわしながら余裕そうに呟いたディロードはカードを一枚取り出しライドロッドにライズさせる。

 

 

『KAMENRIDE:KUUGA!』

 

 

ディロードがカードを通しすと電子音声が響き、それと同時に辺りに幾つものシルエットが駆け巡りそれが一つになると赤いクワガタのような戦士、クウガへと変わったのだ。

 

 

セッテ「ライダーを召喚した…!?なるほど、あれがディロードの能力という事ですか」

 

 

出現したクウガを驚いた様子で見つめるセッテ。ディロードとクウガはそれを他所に次々とレジェンドルガ達を倒していく。

 

 

カオスIF『そらそらぁああ!!ボサッとしてると上半身と下半身が真っ二つだぜぇええ!!』

 

 

『グギャァァァァァッ?!』

 

 

カオスは手に持つイフリートアックスを豪快に振り回してファンガイア達を真っ二つにしていき、斬り裂かれたファンガイア達は次々と爆発を起こし消滅していく。

 

 

Gガタック『それじゃあ、こっちも決めさせてもらおうか!』

 

 

ディロード『待ってました!』

 

 

カオスIF『んじゃっ、こっちも行かせてもらうぞ!』

 

 

クロノスはイフリートアックスを構え、Gガタックとディロードはバックルとライドロッドにカードをセット&ライズさせる。

 

 

『END OF CRASH!』

 

 

『FINALATTACKRIDE:GA・GA・GA・GATAKKU!』

 

 

『FINALATTACKRIDE:DE・DE・DE・DELOAD!』

 

 

それぞれの電子音声が響くと、イフリートアックスを激しい炎が包み込み、Gガタックの右足が雷のような激しい輝きを、ディロードはライドロッドを高速回転させレジェンドルガ達に突撃する。

 

 

『『『デリャァァァァァァァァァァァァァァッ!!!』』』

 

 

『グゥオオオオオッ?!!』

 

 

―ドゴォォォォォンッ!!!―

 

 

セッテ「くっ?!」

 

 

三人の必殺技がレジェンドルガ達に直撃して爆発を起こし、爆風が晴れるとレジェンドルガ達は全て全滅しており、残っているのはセッテただ一人だけとなった。

 

 

ディロード『さーて、どうするよ嬢さん?お前の部下はもういないぜ?』

 

 

セッテ「クッ……」

 

 

ディロードの言葉にセッテは焦りを浮かべ、何処からかブーメランのような形をした武器を取り出して構える。だが…

 

 

―チャキッ…―

 

 

セッテ「!」

 

 

カオス『止めとけ。お前一人で俺達三人を相手に出来るわけねぇだろ?』

 

 

ガンナ『大人しくこっちの指示に従うのなら、君に危害は加えない…ディケイド達とアークの居場所、教えてくれないかな?』

 

 

いつの間にかセッテの後ろに回り込んだカオスとガンナがセッテの首筋に剣を突き付けながら投降を促す。

 

 

するとセッテも流石にこの三人から逃げられないと悟ったのか、両手に持つ武器を下ろし、両手を静かに上げるのだった。

 

 

 

 

 

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