仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑮

 

 

 

なのは「──つまり、私達とこなたちゃん達は私達の世界で一緒に戦った仲間で、私達とは色々な世界を巡って一緒に旅をしている仲間……って事?」

 

 

こなた「うん…ホントにみんな忘れちゃったの?」

 

 

スバル「えーと、忘れたというか…」

 

 

ティアナ「……悪いけど私達、貴方達と会った事なんてないわよ?それに話しに出て来た…えっと…メタルスだっけ?そんな敵と戦った覚えなんてないし…」

 

 

ゆたか「そ、そんな…一体どうして…」

 

 

話を始めて数分後、こなた達はなのは達に自分達の事、そしてなのは達が前の世界で自分達と一緒に戦い、今は一緒に色んな世界を旅している仲間である事を説明した。

 

 

しかし、なのは達はそれらの話を聞いても何の事か分からずにただ首を傾げる事しか出来ず、こなた達は自分達を知らないと言うなのは達の言葉に沈んだ表情を浮かべていた。と、そこへ…

 

 

みなみ「あの、泉先輩、ゆたか、少しお話が…」

 

 

こなた「?みなみちゃん?どうかしたの?」

 

 

みなみ「はい…実はなのはさん達の事について、とても重要な事が分かったんですけど…」

 

 

こなた「なぬっ!?」

 

 

ゆたか「ホント!?みなみちゃん!」

 

 

みなみ「うん…だから、ちょっとこっちに」

 

 

こなた達三人はなのは達から少し離れた所に移動し、みなみからなのは達の事についての情報を聞く。

 

 

こなた「………ッ?!それってホント!?」

 

 

みなみ「はい…なのはさん達の様子がおかしい事が気になってさっき家の方に連絡してみたんですけど、なのはさん達はちゃんと家にいて、私達が城に向かった後も家から一歩も外に出てなかったそうです」

 

 

みなみの言葉にこなたとゆたかは困惑し驚愕と動揺を隠せないでいた。

 

 

ゆたか「ど、どういう事!?だって現になのはさん達はあそこに…!」

 

 

こなた「……わかんない。でもとりあえず、あそこにいるなのはさん達から話を聞くしかないね……なのはさん!」

 

 

悩んだ表情を浮かべていたこなたが自分達の気になっている事を聞き出すためになのはに詰め寄っていく。

 

 

なのは「ど、どうしたの?こなたちゃん?」

 

 

こなた「今から私が言う質問に全部、正直に答えて!先ずは、えーと―――」

 

 

先ず何処から質問すべきか。沢山あり過ぎて悩みながらもこなたが自分の気になっている疑問を聞き出す為になのはに疑問を投げかけようと口を開いた。だが……

 

 

 

 

 

 

『HYPER CLOCK UP!』

 

 

『――――えっ?』

 

 

 

 

 

 

……二度と聴くはずのなかったその無機質な電子音声によって、それは遮られてしまった。

 

 

 

 

◆◆◇

 

 

 

 

一方その頃……。

 

 

 

進「こなたーッ!ゆたかーッ!みなみーッ!何処にいるんだーッ?!」

 

 

零「なのはーッ!スバルーッ!ティアナーッ!いるのかーッ!?いないならいないと言えーッ!!」

 

 

ヴィヴィオ「言えーッ!」

 

 

進「…いや、それは流石に無理だろ」

 

 

先程の轟音が響いた場所へと向かっていた三人。

黒煙によって周りが何も見えない中、進とヴィヴィオを背中に抱えた零はただひたすらにその方に向かって走っていたのだが、道標にと頼りにしていた金属音と爆音が急に聞こえなくなり、それによって道が分からなくなってしまった三人は辺りを見渡し皆の名を黒煙に向かって手当り次第に叫んでいた。

 

 

進「くそっ、ここは一体どこなんだ!?俺達は今どこら辺にいるんだよ?!」

 

 

零「俺が知るか…!それよりも、さっきまで聞こえてた音がおさまったみたいだが…まさか、あいつらに何かあったのか…?」

 

 

進「…さあな。だが急いだ方がいいと言うのだけは分かるんだが……チッ!この煙のせいで!」

 

 

辺り一面を覆っている黒煙のせいで周りは何も見えず、これのせいで今自分達が何処にいるかもまったく分からない。こうしている間にも皆の身に危機が迫っているのではと、零と進はそう考えるだけで焦燥感を感じていた。その時…

 

 

『キャァァァァァァァッ!!!』

 

 

『ッ?!』

 

 

突然何処からともなく悲鳴が響き、二人は声が聞こえて来た方へと振り返った。

 

 

進「今の声は…!?」

 

 

零「…まさか、なのは達か!?元道!こっちだ!」

 

 

進「ちょ、おい!黒月っ!」

 

 

再びヴィヴィオを背中に抱え悲鳴が聞こえて来た方向へと向かって走る零。進も零の後を追ってそこから走り出した。

そして二人が暫く走ると、黒煙の向こう側へと出る事ができ、その先にあった光景を見て二人は驚愕した。

 

 

 

コーカサス『…………』

 

 

 

ティアナ「うっ…うぅ…」

 

 

みなみ「っ…くっ…!」

 

 

零「ッ?!なのはっ!スバルっ!ティアナっ!」

 

 

ヴィヴィオ「ママっ!」

 

 

進「こなたっ……!ゆたかっ!みなみっ!」

 

 

なのは「うっ…れ、零…君…ヴィヴィオ…?」

 

 

こなた「…進…?もぉ…おそい、よ…」

 

 

二人が目にしたのは、ボロボロに傷ついた皆が地面に倒れている姿と、皆から少し離れた場所に佇むライダー、コーカサスの姿。二人は皆のその姿を見てだいだいの状況が分かり、コーカサスに視線を移して睨みつけた。

 

 

零「ッ…お前一体誰だ!こいつらに何をしたっ!」

 

 

怒りをあらわにコーカサスに向けて叫ぶ零。すると、コーカサスはゆっくりとした動作で二人の方へと振り返る。

 

 

コーカサス『ほお、君達が破壊者ですか……成る程、それなりの修羅場をくぐり抜けてきているみたいですね』

 

 

零「…なんだと?」

 

 

進(…まさか、また鳴滝の仕業か?ちっ!余計な奴を送り込んできやがって!)

 

 

コーカサスの言葉に疑問を持つ零とは別に、進は険しい表情で舌打ちする。すると、コーカサスはまがまがしい殺気を放ちながらそんな二人にゆっくりと歩み寄って来る。

 

 

ヴィヴィオ「うっ…」

 

 

零(ッ!まずい…バックルとカードはさっきスカリエッティに奪われたままだ…このままじゃ…!)

 

 

変身が出来ない今の状態ではコーカサスと戦えない。零は内心焦りを浮かべながらヴィヴィオを守るようにして構える。すると、進が二人の前に立ってコーカサスと対峙する。

 

 

零「…元道?」

 

 

進「…黒月、お前はヴィヴィオを連れて下がってろ。あいつは俺が食い止める!」

 

 

進はそう言ってポケットからバックルを取り出し、自分の腰に装着するとライドブッカーから一枚のカードを取り出した。

 

 

進「変身っ!」

 

 

『KAMENRIDE:DECADE!』

 

 

電子音声が響くと、進は瞬時にディケイドへ変身して直ぐ様腰にあるライドブッカーをソードモードに切り替えコーカサスに向けて構えた。

 

 

スバル「あ、あれって…!?」

 

 

なのは「零君と同じ…ディケイド?!」

 

 

倒れているなのは達がディケイドに変身した進を見て驚愕し、ディケイド(進)の近くにいた零もそれを見て驚愕していた。

 

 

零「元道…お前…?!」

 

 

ディケイド(進)『話は後だ!お前達は下がってろ!』

 

 

ディケイド(進)はそう言いながらライドブッカーから一枚のカードを取り出し、すぐにそれをディケイドライバーに装填してスライドさせる。

 

 

『KAMENRIDE:FAIZ!』

 

 

電子音声と共にディケイドの身体に赤い閃光が浮かび上がり、一瞬激しく輝くとディケイド(進)はファイズへと変身した。

 

 

ティアナ「変わった!?」

 

 

零「今度はファイズ?!あいつ、あんなカードまで持ってるのか…?!」

 

 

Dファイズを見て唖然とした表情を浮かべる零達だが、Dファイズはコーカサスに向かって突っ込み、ライドブッカーソードモードで斬りかかっていく。

 

 

コーカサス『ほお、中々やりますね。彼女達よりかは楽しめそうだ』

 

 

Dファイズ『そうかよ!それは光栄だなッ!』

 

 

Dファイズはライドブッカーソードモードでコーカサスに攻撃していくが、コーカサスはそれらを片手で弾いてDファイズの攻撃を防いでいく。

 

 

Dファイズ『お前に幾つか聞きたい事がある!鳴滝は一体今度は何をする気だ!何か知っているんだろ!』

 

 

コーカサス『私から話す事は何もありません……ですが、私のするべき事は貴方達破壊者を始末すること……それだけは教えてさしあげましょう』

 

 

Dファイズ『?…貴方達?―ドゴォオオオッ!!―ウァッ!?』

 

 

Dファイズがコーカサスの言葉に疑問を覚えた瞬間、コーカサスはその隙を逃さず攻撃を仕掛けてDファイズを吹っ飛ばしてしまう。

 

 

コーカサス『さて、こちらもあまり時間を掛けられません。……早く終わらせてもらいますよ』

 

 

Dファイズ『ッ……悪いな。俺はそう簡単に終わるような奴じゃないんだよ!』

 

 

態勢を立て直したDファイズはライドブッカーを開き、そこから一枚のカードを取り出してディケイドライバーに投げ入れた。

 

 

『FORMRIDE:FAIZ!AXEL!』

 

 

電子音声が響いた瞬間、Dファイズの胸部のアーマーが展開し、肩の定位置に収まるとボディーの色が銀色に、そして瞳の色が黄色から赤色へと変わっていった。

 

 

スバル「ま、また変わった…!?」

 

 

零「…ファイズのアクセルフォーム…あのカードも使えるようになってるのか…」

 

 

姿の変わったDファイズを見て再び唖然とした表情を浮かべる零達。その一方で、Dファイズは左腕に装着されているファイズアクセルを、コーカサスはベルトの右側にあるボタンを押そうとする。

 

 

こなた「っ!待って進っ!そいつには普通の高速戦は通用しな――」

 

 

『START UP!』

 

『CLOCK UP!』

 

 

二人の戦いを見ていたこなたが何かを言いかけたが、その時には既に二人の姿は消え、Dファイズとコーカサスは音速の世界で激しくぶつかり合っていた。

 

 

 

 

 

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