仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑮(裏ー2)

 

 

 

―ズバァアアアッ!!!ガギィイイイッ!!!―

 

 

ディケイド(ツカサ)「ウァァァァッ!!」

 

 

クウガ(裕香)『ツカサァ!』

 

 

幽汽(俊介)「何やってんだツカサッ!!なんで戦わないんだよッ!?」

 

 

突然現れた謎のライダーの放つ斬撃が無抵抗のディケイドを斬り刻んでいく。一方でディケイドは何故か先程から反撃どころか防御や回避も行おうともせず、幽汽とクウガは何もせずに攻撃を黙って受けていくディケイドを見て疑問や焦りを感じていた。

 

 

ディケイド(ツカサ)「クッ…う…うぅ…」

 

 

『………………』

 

 

―ドゴオォッ!!―

 

 

ディケイド(ツカサ)「ウグッ!?」

 

 

謎のライダーは無言のまま地面に倒れているディケイドに近づき片足でディケイドを動けないように抑えつけ、右手に持つ剣を両手で握り締めながらその切っ先をディケイドの胸に突きつける。

 

 

ディケイド(ツカサ)「うっ…うぅ…」

 

 

『……哀れ、ダナ……この先二待つ、クルシミもシらず……そうなる、前二、ココで……お前の旅ヲ終えろ』

 

 

ディケイドを片足で抑えつけたまま、謎のライダーは両手に持つ剣を掲げ、その切っ先をディケイドの左胸に向けてその命を刈り取ろうと勢いよく剣を振り下ろした。だが…

 

 

幽汽(俊介)『させるかァァァァァァァァッ!!!』

 

 

『……!』

 

 

―ガキィイイイイイイイイッ!!―

 

 

謎のライダーの剣がディケイドの胸に突き刺さろうとした瞬間、横から幽汽が飛び出して謎のライダーに斬りかかった。謎のライダーは突然の攻撃に驚きながらもそれを防いで後退し、その間にクウガと幽汽がディケイドに駆け寄る。

 

 

クウガ(裕香)「大丈夫ツカサ?!しっかりして!」

 

 

ディケイド(ツカサ)「…あ…裕香……俊介…?」

 

 

幽汽(俊介)『この馬鹿!何やってんだ!あんな奴、いつものお前なら簡単に倒せるはずだろッ?!』

 

 

幽汽がディケイドに向けて大音量で怒鳴るが、ディケイドは顔を俯かせたままで何も答えない。

 

 

幽汽(俊介)『…ツカサ?』

 

 

ディケイド(ツカサ)「…あ…あはは…ゴメン……何か、アイツを見たら…身体中が震えちゃってさ……全然…思い通りに動かないんだよ…ね」

 

 

震えた声で申し訳なさそうに謝るディケイドに幽汽は一瞬戸惑った。ディケイドには何時ものような元気はなく、身体中をガタガタと震わせて弱々しく見える。長い付き合いである幽汽でさえディケイドのそんな姿は見た事がない為、驚きや戸惑いを隠せずにいた。そんな時……

 

 

『……なるほど……幽汽にクウガか……一度に二人ノライダーが現レルとは……探す手間が省けタ』

 

 

『ッ?!!』

 

 

背後から聞こえてきた無機的な声に、幽汽とクウガが反応して慌てて振り返った。その瞬間、

 

 

『ATTACKRIDE:SPIRAL BLADE!』

 

 

―ズバアァアアアアアアンッ!!―

 

 

幽汽(俊介)『グアァァァァァァアッ!!』

 

 

クウガ(裕香)「キャアァァァァァアッ!!」

 

 

ディケイド(ツカサ)「?!俊介ッ!裕香ッ!」

 

 

二人が振り返った瞬間、謎のライダーが凄まじい風を巻き付けた剣戟で幽汽とクウガを纏めて斬り飛ばした。ディケイドはそれを見て思わず二人の下に駆け寄ろうとするが、謎のライダーがそれを許さないと言う様にディケイドの首筋に剣を突き付けた。

 

 

ディケイド(ツカサ)「ッ…な…何で?何でこんな事するの…?貴方は一体…誰っ?」

 

 

震えた口調でそう問い掛けると、謎のライダーはディケイドに剣を突き付けたままゆっくりと口を開く。

 

 

『かつテ…ライダーとしテ戦い…ライダーと言ウ運命に……全テを奪ワレた者だ……』

 

 

ディケイド(ツカサ)「えっ?―ズバアァァアンッ!!―ウアァァッ!!」

 

 

幽汽(俊介)『クッ…!ツカ…サ…ッ!』

 

 

クウガ(裕香)「…!身体が…動かない…っ!」

 

 

謎のライダーに圧されて不利になっているディケイドを助けようとする幽汽とクウガだが、先程の攻撃により身体が麻痺を起こしまともに動こうとせず、二人は黙ってただその光景を見ている事しか出来なかった。その間にも、謎のライダーはまるで憎しみを叩き付けるようにディケイドを何度も何度も斬りつけて吹っ飛ばしていく。

 

 

『コレで……終わらせヨう……ソレが……オマエに、とっても……』

 

 

謎のライダーはそう言って左腰のカードフォルダーからカードを取り出し、右手に持つ剣に装填してスライドさせる。

 

 

『FINALATTACKRIDE:DI・DI・DI・DIREED!』

 

 

電子音声が響くと、謎のライダーの周りにカードの形をした九枚のディメンジョンフィールドが発生し、何度か謎のライダーを中心に回ると、一枚、また一枚と剣に集束されていき、全てのディメンジョンフィールドが刀身に集まると、刃が徐々に伸び、遂には数十メートル程まで伸びた巨大な光刃となっていった。

 

 

ディケイド(ツカサ)「クッ……!」

 

 

幽汽(俊介)『ツカサッ!!立って逃げろッ!!早くッ!!』

 

 

あれを直感的に見て危険だと感じた幽汽がディケイドに叫ぶが、ディケイドは今まで受けたダメージによって身体が全く言う事を聞いてくれず、そして……

 

 

『……さヨならだ……別世界のディケイド……ウオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』

 

 

―シュウウウウウゥッ……ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガァアアアアアアッッッッ!!!!!!!―

 

 

謎のライダーが右手に持つ剣を横薙ぎに払うと、光刃が大地を削りながら徐々にディケイドへと近づていき、光刃がディケイドに直撃しようとした、その時…

 

 

 

 

 

『END OF CRASH!』

 

 

『ゲル・ギム・ガン・ゴー・グフォ…ふんッ!ウィィィィィィィタァァァァァァァァァッ!!!』

 

 

―ズガアァンッ!!スガガガガガガガガガガガァ…ドゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!―

 

 

『……?!』

 

 

「「『……え?!』」」

 

 

突然上空から何者かが現れ、そのまま降下の勢いを利用して謎のライダーがディケイドに向けて放った光刃に向かって両手を固く握り締めた鉄拳をぶつけ合わせ、巨大な大爆発を起こして辺りを爆風が包み込んでいった。

 

 

ディケイド(ツカサ)「ケホッ!ケホッケホッ!こ、今度は何?!まさか、また敵?!」

 

 

次から次へと続く急展開にディケイドは混乱し、また新たな敵が出現したのではと辺りを警戒する。すると…

 

 

『──大丈夫だよ。助けに来たのは私だから』

 

 

ディケイド(ツカサ)「え?……その声は……」

 

 

爆煙の中から聞こえた優しげな声に、ディケイドは疑問符を浮かべる。次第に爆煙が強風に吹かれて少しだけ晴れると、いつの間にかディケイドの目の前には一人のライダーがディケイドを守るようにして立ち構えて謎のライダーと対峙している。そのライダーを見たディケイドは信じられないものを見る様に目を見開いて驚愕した。そのライダーとは…

 

 

ディケイド(ツカサ)「ガ、ガイア…?…まさか…"シズク"?シズクなの?!」

 

 

ガイア『──うん♪久しぶりだねツカサ。元気にしてた?』

 

 

目の前にいたのは、漆黒の翼を背中にし、両膝にはドリルを、両腕には巨大な手甲をして頭部からは後ろ髪を靡かせている獅子のような姿をしたライダー……ツカサ達の異世界の友人である、シズクと呼ばれる少女が変身した『仮面ライダーガイア』だったのだ。

 

 

ディケイド(ツカサ)「えっ?ちょっ、何で?!何でシズクがここにいるの?!」

 

 

ガイア『アハハ…まあ…それについては後で説明するから、今は…』

 

 

ガイアは一度ディケイドとの会話を中断し、目の前に視線を戻す。そこには右手に剣を持って構えた謎のライダーが、殺気を放ちながらガイアを睨みつけていた。

 

 

『…ナるほド…お前達マでこの世界ニに来てイタトは…予想外ダッたよ…』

 

 

ガイア『……それはこっちの台詞だよ。なんで貴方がここにいるの?貴方はこの時間―ズバアァンッ!―…ッ!』

 

 

ガイアが何かを言いかけた瞬間、謎のライダーがそれを遮るように斬撃破を放ち、ガイアの頬を掠めた。

 

 

『ソれ以上ハ禁句だ…本当ならこのセカイのライダー達を潰シてから戻ろうとオモッていたが…お前達がイルのなら話は別だ……今回はコノ辺りでヤメにしよう…』

 

 

謎のライダーがそう言うと、背後から銀色のオーロラが出現していく。

 

 

ガイア『ッ!逃げる気?!』

 

 

『……イマはまだ、オマエ達と事を荒立てる必要ガないのでな……イズレまたアエるさ……例エ俺でなくとも……"いつか"の──』

 

 

謎のライダーはガイアに向けてそう言うと、銀色のオーロラが謎のライダーを包み込み、そのままオーロラと共に謎のライダーは何処かへと消え去ってしまった。

 

 

ディケイド(ツカサ)「消え、た……ハァ~、助かった~!ありがとねシズク!さっきのは流石の私もやばかったよ~。てか、さっきのライダーは一体なんだったの?………シズク?」

 

 

謎のライダーが消えて安心したのか、いつもの調子に戻ったディケイドがさっきのライダーの事についてガイアに説明を要求するが、ガイアは深刻そうな様子で両腕を組み、何やら考えに浸っていた。

 

 

ガイア(まさか、彼が此処まで来ていたなんて…もしかして、この世界のディケイドに引き寄せられて?いやでも――)

 

 

ガイアは先程のライダーについて何か心当たりがあるらしく、その事について何かを深く考えていた。そんな時…

 

 

ディケイド(ツカサ)「―――――シズク?聞いてるの?オーーイ!シ・ズ・クー!」

 

 

ガイア『…えッ?!あっ!な、何?ツカサ…?』

 

 

考え事に集中していた為に、ディケイドが話し掛けていた事に気づかなかったガイアが漸く我に返り、慌てて返事を返した。

 

 

ディケイド(ツカサ)「もお!「な、何?ツカサ…?」じゃないよ!さっきから聞いてるじゃん!あのライダーは一体何なのかって!」

 

 

ガイア『えっ?あ、ああ…えーと…それは…』

 

 

説明を要求して詰め寄ってくるディケイドに戸惑いながらも何とか説明しようとするガイア。すると……

 

 

俊介「ツカサーッ!何処にいるんだーッ!?」

 

 

裕香「返事をしてーッ!!」

 

 

黒煙の向こうからディケイドを探しに来た俊介と裕香の声が聞こえ、ディケイドはそれに反応して振り返った。

 

 

ディケイド(ツカサ)「あっ、俊介と裕香だ」

 

 

ガイア『ああ、それなら二人も含めて一緒に説明するよ。そっちの方が私も色々と説明しやすいし、これからの事も皆と話し合わないといけないしね』

 

 

ディケイド(ツカサ)「ああ、そっか……じゃあそうと決まればさっさと二人を迎えに行こ!」

 

 

ガイア『うん』

 

 

取りあえず二人は変身を解除すると、先程の事やこれからの事について話し合う為に俊介と裕香と一度合流しようと考えてその場から歩み出していった。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

―???―

 

 

 

一方その頃……

 

 

 

辺りが銀色のオーロラに包まれた無空間。そんな何も無い空間にで、先程ディケイド達と戦っていた謎のライダーが自分の世界へと向かう為にその場所を歩いていた。

 

 

『……奴らのセいでレイを探せず、別世界のディケイドも仕留められなかっタが……まあイイ……いズれは奴らと戦ウ事になるンダ、急ぐ必要モないか……』

 

 

謎のライダーは誰に言う訳でもなく、ただ一人呟きながら無空間を歩いていく。

 

 

『……なノは…フェイト…ハやて……皆……俺はモう迷わナイ……オレは必ず、ライダーを一人ノコラズ消し去っテみせる……ダから……見ていてクレ…』

 

 

謎のライダーは僅かに哀しみの混じったような声で決意を固めるように言うと変身を解除して元の姿に戻っていく。その姿は全身に黒いコートを着て頭にフードを被った男であり、男はフードを深く被って自分の世界へと戻る為に歩みを進めていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

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