仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑯(前)

 

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガァアアアッッッッ!!!!!!―

 

 

 

Dファイズ『ハァァッ!セヤァッ!』

 

 

コーカサス『ハッ……!やはりやりますね!流石は破壊者と呼ばれるだけはある!』

 

 

Dファイズ『チッ!破壊者破壊者って、何度もうるせぇんだよ!』

 

 

音速の世界で格闘戦を繰り広げるDファイズとコーカサス。素早いラッシュを繰り返してくるコーカサスの攻撃をかわしながら、Dファイズは素早く蹴りを放って反撃しコーカサスとの距離を離していく。

 

 

コーカサス『ハアァァッ!!』

 

 

Dファイズ『ッ!デアアァァッ!!』

 

 

―ドゴォオオンッ!!―

 

 

Dファイズ『グゥッ!』

 

 

コーカサス『グッ!』

 

 

猛スピードで突撃して来たコーカサスにDファイズも迎え撃ち、互いに放ったクロスカウンターが互いのボディを殴り付けて二人は勢いよく吹っ飛ばされてしまう。

 

 

Dファイズ(っ!あと7秒か…早めにケリを付けねぇとな!)

 

 

ファイズアクセルを見てそう思ったDファイズは直ぐ様起き上がり、ライドブッカーを開いて其処から一枚のカードを取り出した。

 

 

Dファイズ『こっちは時間が迫ってるんでな!そろそろ決めさせてもらうぜ!』

 

 

取り出したカードをコーカサスに見せつけるようにしてそう言うと、Dファイズは取り出したカードをディケイドライバーに投げ入れスライドさせた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:FA・FA・FA・FAIZ!』

 

 

Dファイズ『ふっ!』

 

 

電子音声が鳴ると同時に、Dファイズは空高く飛び上がる。するとコーカサスの周りに複数の赤い円錐状の光が出現してコーカサスをロックオンし、Dファイズは空中前転した後に右足をコーカサスに向ける。

 

 

Dファイズ『セエァァァァァァァァァッ!!!』

 

 

Dファイズはそのまま降下を利用しコーカサスに向けて必殺技を放とうとした。だが、

 

 

 

 

 

『HYPER CLOCK UP!』

 

 

 

 

 

―フッ……―

 

 

Dファイズ『──……?!なッ!?』

 

 

Dファイズの必殺技であるアクセルクリムゾンスマッシュがコーカサスに直撃しようとした瞬間電子音声が響き、それと同時に、目の前にいたはずのコーカサスの姿が突然消えてしまった。

 

 

Dファイズ『な、なんだ?一体何処に…―ドゴォオッ!!―グァッ!!?』

 

 

Dファイズは着地しすぐにコーカサスの姿を探していたが、突然背中から何かに殴られたような衝撃が走りDファイズは耐え切れずに吹っ飛ばされてしまう。

 

 

Dファイズ『グッ…何なんだ一体…?!―バキィッ!!―ウアァッ!!!』

 

 

突然の出来事に戸惑いながらも何とか態勢を立て直そうとするが、それを許さないとばかりにDファイズは気がつかぬ内に何かによって何度も吹っ飛ばされていく。そして…

 

 

『TIME OUT!』

 

 

ファイズアクセルから時間切れを示す電子音声が響き、Dファイズはディケイド(進)へと戻ってしまい、それと同時に周りの時間の流れが元に戻ってしまった。

 

 

零「……?!元道ッ!?」

 

 

『進(さん)?!』

 

 

時間の流れが戻ったと同時に、零とこなた達は地面に倒れているディケイド(進)に気づき驚愕の声を上げる。その時…

 

 

『HYPER CLOCK OVER!』

 

 

先程聞こえた電子音声が再び響き、ディケイド(進)から離れた所にクロックアップの効果が切れたコーカサスが姿を現した。

 

 

ディケイド(進)『クッ!何だったんだ今のは…?!俺の速さでも追いつく事が出来なかったぞ…!?』

 

 

突然とんでもないスピードで動き出したコーカサスにディケイド(進)はふらつきながら立ち上がり、目の前に佇むコーカサスを見て困惑ふる。すると、こなたがディケイド(進)の様子を見て何が起こったのか気づき、何とか身体を起こしてディケイド(進)に叫ぶ。

 

 

こなた「に、逃げて進っ!そいつの力には、今の進じゃ太刀打ち出来ない!」

 

 

ディケイド(進)『?こなた…アイツの力の事知ってるのか…?』

 

 

こなた「うん!そいつにはハイパーゼクターって言うアイテムを使った、"ハイパークロックアップ"っていうクロックアップを越えた力を持ってるの!その速さにはファイズのアクセルフォームでもカブトのクロックアップでも対抗出来ないんだよ!」

 

 

「「「なッ……」」」

 

 

こなたから告げられた衝撃的な事実に、ディケイド(進)や零達は驚愕した。クロックアップの力だけでも限度を越えたものなのに、それをも越える化け物じみた力を目の前にいる敵が持っている。その事実にディケイド(進)や零達は戦慄する中、コーカサスはこなたを知識に感心を覚えていた。

 

 

コーカサス『ほお、この力の事を知ってる者がいたとは……確かに、そこにいる彼女の言う通り私にはクロックアップを越える力を持っています。例え破壊者である貴方達でも、この力に打ち勝つ事は叶いませんよ』

 

 

自信に満ちた口調でコーカサスはそう言うと、ディケイド(進)に悠然と近づいていく。

 

 

ディケイド(進)『クッ…(確かにアイツの力は面倒なものだ……けど、さっきこなたの言っていたハイパーゼクターとかって言う奴を壊せば、俺にも勝機があるはずだ…!』

 

 

ディケイド(進)はコーカサスの左腰に備え付けられた銀色のカブトムシのようなツールが先程こなたが言っていたハイパーゼクターだと予測し、それを狙って腰にあるライドブッカーをガンモードに変えコーカサスの左腰を狙う。だが…

 

 

『HYPER CLOCK UP!』

 

 

―シュンッ…ドゴォオオンッ!!ドゴォオオンッ!!―

 

 

ディケイド(進)『グゥッ?!ウアァァァァアッ!!!』

 

 

その狙いをコーカサスも予測しているのか、コーカサスは再びハイパークロックアップを発動させて超高速で動き出し、ディケイド(進)を一方的に殴り飛ばしていく。そのダメージによって変身が解除されてディケイドから進に戻ってしまった。

 

 

ゆたか「す、進さんっ!」

 

 

こなた「うぅっ!駄目ぇ…全然動けない…!」

 

 

なのは「っ!お願い…っ!動いてぇ…!」

 

 

進を助ける為になのは達は起き上がろうとするが、先程コーカサスから受けたダメージがまだ残っており、全身に痛みが走ってまったく動けなかった。

 

 

『HYPER CLOCK OVER!』

 

 

進「うっ…ぐぅ…!」

 

 

コーカサス『破壊者とは言っても所詮この程度ですか。大した事ありませんでしたね……さて』

 

 

零「ッ!」

 

 

コーカサスは倒れている進から視線を外し、今度は零とヴィヴィオの方に視線を移し二人の方へとゆっくり近づいて来る。

 

 

コーカサス『彼は後回しにしても問題はないようだ。先に貴方から始末して差し上げましょう』

 

 

零「チィッ!」

 

 

ヴィヴィオ「パ…パパ…」

 

 

零は険しい表情を浮かべてヴィヴィオを自分の後ろに下がらせ、コーカサスを睨みつける。コーカサスは二人に近づきながら左腰にあるハイパーゼクターのホーンに触れ上下に可動させた。

 

 

『MAXIMUM RIDER POWER!』

 

 

ハイパーゼクターから電子音声が響くと、ハイパーゼクターからコーカサスの角にエネルギーが流れていき、今度は角から右足に流れコーカサスの右足が輝き出した。

 

 

零(クソッ!どうする…?!このままじゃヴィヴィオも…!)

 

 

何か手段はないかと必死に考える零だが、どんなに考えた所でそんな考えが浮かぶはずもない。それに怪我のせいでヴィヴィオを連れて逃げる事も出来そうにない。零は自分の無力さを悔しく思い、血が滲むまでに手を握り締める。すると、ヴィヴィオは零のその様子を見て泣きそうな表情を浮かべ、零の服を力強く握り締める。

 

 

ヴィヴィオ(…やだ…やだ……このままじゃパパが……パパが死んじゃうなんて……絶対いやだぁ!」

 

 

何も出来ない。ただ見ているしか出来ない。目の前で皆が傷ついていくのを見ているしか出来ない。ヴィヴィオはそれが耐え切れず、ただ自分の無力さを恨むしか出来ずにいた。

 

 

進「く…黒月!逃げろッ!早くッ!」

 

 

なのは「止めて…!二人に手を出さないで!!」

 

 

みなみ「ぐっ!まだ…動けないっ…!」

 

 

こなた「動いてよ…!お願いだからッ!」

 

 

ヴィヴィオ(……ママも……お姉ちゃん達も……皆死んじゃう……やだ……そんなの絶対いやだ!!!)

 

 

──皆を守る力が欲しい。

 

 

守ってもらうのではなく、助けてもらうのではなく、

 

 

皆を守る為の、助ける為の力が欲しい。

 

 

ヴィヴィオは強くそう思い、目尻に涙を浮かべて零の服を握る手に力を込めた。そして……

 

 

 

コーカサス『まずは…一人目………ハアァァァァァァァァァァッ!!!』

 

 

 

零「ッ!クソッ!」

 

 

 

進「黒月ィッ!!」

 

 

『零(君・さん)ッ!!』

 

 

コーカサスは零に向けてライダーキックを放ち、零は死を覚悟しながらもヴィヴィオだけは守ろうと自分の身体を盾にするようにしてヴィヴィオの前で両腕を広げた。その瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

ヴィヴィオ「やめて……やめて………これ以上……皆を…!……傷つけないでぇええええええええええええええッ!!!!」

 

 

 

『Cord…Set Up!』

 

 

 

―シュウウウウウゥゥゥゥ……ズドオォォォォォォォォォォオンッ!!!!―

 

 

コーカサス『?!なっ……グアァァァアッ!!』

 

 

『ッ?!』

 

 

コーカサスのキックが零の頭を蹴り砕こうとした寸前、突然ヴィヴィオの腰に巻かれていたベルトから独特な電子音声が鳴り響き、それと同時にベルトが激しく輝き出し光の波動が発生した。それはコーカサスを吹っ飛ばしただけでなく、光の波動が拡散しヴィヴィオの身体を包み込んでいった。

 

 

零「?!ヴィ…ヴィオ…?」

 

 

目の前には光に身を包まれたヴィヴィオの姿があり、その姿は今までの小さい姿から徐々に大きくなっていき、十代半ば程度と思われる少女の姿『聖王モード』となった。

 

更に、その身体の上には聖王モードのヴィヴィオが着ていた戦闘服をイメージしたような黒と白のツートンカラーのライダースーツを身に纏い、背中からキバ・エンペラーフォームが身に付けているマントを黒一色に染めた様なマントが出現し、最後にマスク部分の額に埋め込まれている赤い宝石が輝くと、灰色だった複眼が緑色となって輝き出した。

 

 

『―――ふっ、ハアァアッ!!』

 

 

―ドゴオォオオオオッ!!!!!!―

 

 

全ての変身を終えたヴィヴィオ……否、新たなライダーは自身の身を包んでいた光を片手で振り払うと衝撃波が発生し、新たなライダーが佇む大地が轟音と土煙を起てて沈没した。

 

 

なのは「ッ?!ヴィ、ヴィヴィ…オ?」

 

 

こなた「ヴィ、ヴィヴィオが……ライダーになっちゃった?!」

 

 

進「!…あれは……そうか……あれが―――」

 

 

零「―――『ナンバーズ』……か」

 

 

なのは達が新たなライダーを見て驚く中、零と進は何故かあのライダーの名が脳裏に浮かび、思わず小さく呟いた。そしてナンバーズは背中のマントを翻し、零の横を素通るとコーカサスの下へゆっくりと近づいていく。

 

 

コーカサス『…っ!クッ!何者かは知りませんが、私の邪魔をするのなら排除するまで!!』

 

 

ナンバーズから放たれるとてつもない気迫に圧倒されながらも、コーカサスは拳を振りかざしナンバーズへと突っ込んでいく。だが…

 

 

―パシッ!―

 

 

コーカサス『……なっ?!』

 

 

ナンバーズ『ふっ──!ハアァアアアアアアッ!!』

 

 

―ズドオォン!ズドオォン!ズドドドドドドドドドドドッッッッ!!!!―

 

 

コーカサスが突き出した拳を片手で払い除け、ナンバーズはそのまま身体をコマのように回転させた後にコーカサスに高速の蹴りを打ち込んでいく。その蹴りはマシンガンの如く次々とコーカサスに直撃してダメージを与えていき、コーカサスの身体も少しずつ宙に浮かんでいく。そして…

 

 

ナンバーズ『セェェアァァァァァアッ!!』

 

 

―ズドオォォォォォォオンッ!!―

 

 

コーカサス『グッ?!!アァァァァァアッ!!?』

 

 

―ドゴオォォォォォオンッ!!―

 

 

とどめに放った回転蹴りがコーカサスの頭部に打ち込まれ、それをもろに受けたコーカサスは約30mの距離まで吹っ飛ばされ地面に叩きつけれていった。

 

 

コーカサス『…アッ…ガッ…グゥッ…!』

 

 

ナンバーズ『…もう誰も、傷つけさせない。今度は私が…皆を守ってみせる!!』

 

 

凜とした声で言い放ち、ナンバーズは漆黒のマントを翻して自らが蹴り飛ばしたコーカサスの下へと歩み出していった。

 

 

 

 

 

 

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