仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑯(後)

 

 

零「…凄いな……あれがナンバーズの力か…」

 

 

スバル「ヴィ、ヴィヴィオ…強~いっ…」

 

 

進「いや…というかデタラメ過ぎるだろ。あの強さ…」

 

 

ゆたか「ヴィヴィオちゃん…凄っごいパワフルですね…」

 

 

ナンバーズの戦いを離れた場所から見ていた零達はナンバーズの戦闘能力を見て驚愕し、そのあまりの凄まじさに唖然とした表情を浮かべていた。

 

 

ナンバーズ『ふッ!ハアァッ!』

 

 

コーカサス『グゥッ!ハアァッ!』

 

 

一方、戦闘を開始したナンバーズとコーカサスは互いに拳と拳を何度もぶつけ合い、激しい格闘戦が続いている。ナンバーズは必要最低限の動きでコーカサスの攻撃を次々とかわしながら反撃していき、一歩も引かない互角の戦いを繰り広げていた。

 

 

なのは「……ヴィヴィオ……くっ…うぅっ!」

 

 

こなた「?!なのはさん…?!」

 

 

ナンバーズが戦う姿を見ていたなのははふらつきながらゆっくりと起き上がり、Kウォッチを操作して自分の腰にトランスドライバーを出現させた。

 

 

ティアナ「な、なのはさん!無茶ですよ!そんな身体で動いたら…!」

 

 

ゆたか「そ、そうですよ!ただでさえそんなにボロボロなのに…!」

 

 

なのは「ッ…ううん…こんな所で…ジッとしてるワケには行かないよ…ヴィヴィオが戦ってるのに…私だけが休んでるなんて出来ないからね…」

 

 

なのははそう言いながら左腰にあるライドブッカーからトランスのカードを取り出して変身しようとする。すると、なのはの隣に同じくボロボロの姿をしたこなたとみなみが立ち並ぶ。

 

 

なのは「?…こなたちゃん…みなみちゃん…」

 

 

こなた「ッ…私も行くよ。アイツに負けたままっていうのも悔しいし、二人にだけ戦わせるワケにも行かないしね♪」

 

 

みなみ「どこまで戦えるかは分かりませんが、私達も加勢します…」

 

 

力強い表情でそう告げる二人になのはは一瞬呆気に取られるが、すぐに笑って頷き返し、二人もそれぞれの変身ツールを取り出して腰に装着する。そして…

 

 

『変身ッ!!』

 

 

『KAMENRIDE:TRANS!』

 

『KAMENRIDE:SECOND!』

 

『Holy form』

 

 

三人はそれぞれの変身動作を行い、なのははトランス、こなたはセカンド、みなみは聖王へと変身していった。そして変身を終えたトランスはすぐにライドブッカーをガンモードに変え、カードを一枚取り出す。

 

 

コーカサス『グオアォッ!グゥッ…!こうなれば!』

 

 

ナンバーズ『ッ!やらさせない!!』

 

 

このままでは自分が追い込まれると焦りを感じたコーカサスがハイパークロックアップを発動させて一気に勝負を付けようとし、それを見たナンバーズはすぐにそれを阻止しようと駆け出した。とその時…

 

 

『ATTACKRIDE:ACCEL SHOOTER!』

 

 

―ズガガガガガガガガッ!!―

 

 

コーカサス『ッ?!グアァッ!!』

 

 

不意にコーカサスに複数の弾丸が降り注ぎ、コーカサスは反応が遅れて防御出来ずに吹っ飛ばされていった。更に今の攻撃によってハイパーゼクターがコーカサスの左腰から外れて宙を飛び、それをトランスが横から跳んでハイパーゼクターを掴み取った。

 

 

トランス『……成る程、これがこなたちゃんの言ってたハイパーゼクターだね。これが無ければあんな風に動く事は出来ないんでしょ?』

 

 

コーカサス『な…ッ?!』

 

 

ナンバーズ『なのはママ!』

 

 

そう言って掴み取ったハイパーゼクターを見せびらかすようにコーカサスに見せるトランス。其処へナンバーズの隣にセカンドと聖王も駆け寄って立ち並び、トランスもハイパーゼクターを懐に仕舞うと三人の下へと下がって武器を構えた。

 

 

コーカサス『くっ…どこまで邪魔を…っ!いいでしょう!ならば先に貴方達から殺して差し上げます!!』

 

 

トランス『悪いけど、倒されるのは貴方の方だよ!』

 

 

聖王『アレを封じたのなら互角に戦える…今度こそ、貴方を倒してみせます!』

 

 

セカンド『そう言う事~♪んじゃ!こっちもそろそろ本気でいかせてもらうよ!変身ッ!』

 

 

『LYRICALRIDE:SUBARU!』

 

 

セカンドがライドブッカーから取り出したカードをセカンドライバーにセットした瞬間、セカンドの身体を風が包み込み、風が晴れるとセカンドの姿は白い薄着を来て右腕に篭手のような物を装備し白いバンダナを額に巻き付けた青髪の少女…スバルへと変身していったのだ。

 

 

トランス『……え?えぇぇぇぇえっ!!?』

 

 

ティアナ「こっ、ここっ、こなたが…ッ?!」

 

 

スバル「わ…私になっちゃったぁぁぁぁッ!?」

 

 

零「……あんな変身まであるのか……え、もしかしてお前もアレ出来るのか……?」

 

 

進「やんねーよ!ちょっと引いた目でこっち見んな!」

 

 

トランスとスバル達が変身したCスバルを見て我が目を疑い驚愕してしまう中、零は何を想像したのか進の方を見て少しドン引く様子を見せる。そして、そんな一行の反応を他所にCスバルは再びライドブッカーからカードを取り出しセカンドライバーに装填してスライドさせた。

 

 

『FORMRIDE:SUBARU!LOAD!』

 

 

電子音声と共にCスバルの髪の色が緑となり右腕に付けられてるマッハキャリバーが変形してサバイバルナイフのような刃が出現した。

 

 

この姿がCスバルのフォーム形態、『ロードフォーム』である。新たな姿へと変わったCスバルを見てトランスやスバル達は再び唖然とし、零は興味深そうにCスバルを見ている。

 

 

Cスバル『さ~て!いっちょキバッて行きますかっ!………あれ?……オ~イ、なのはさん?大丈夫~?』

 

 

固まったまま動こうとしないトランスの前で手を振ってみるCスバル。すると、トランスもそれで漸く我に返った。

 

 

トランス『ハッ?!あっ、だ、大丈夫だよ!ちょっとビックリしただけだから!うん!』

 

 

Cスバル『そう?ならいいんだけど…んじゃま、気を取り直して行きますか!』

 

 

聖王『はい。フェアリス、アタックスタイルへ移行。ディフェンスを削って一気にパワーで押し倒すよ』

 

 

フェアリス「了承」

 

 

トランス『……私も気を取り直してと……こっちも速攻で行かせてもらうよ!』

 

 

『ATTACKRIDE:SHIDN ISSEN!』

 

『ATTACKRIDE:BOOST UP ACCELERATION!』

 

 

ステータスの設定を終えた聖王と、カードで自身の能力を上げたトランスは武器を構えてコーカサスに突撃し、Cスバルも持ち前の瞬発力を使ってコーカサスを翻弄させ、三人は連携を取りながらコーカサスを追い詰めていく。

 

 

ナンバーズ『三人共すごい……よし!なら私も!』

 

 

ナンバーズはそう言って自分のベルトのバックル部分から携帯のような形をした変身ツール『Kナンバー』を取り出して開き、画面に表示されている『SAMON』を選んだ後に9の番号を押した。

 

 

『SAMON!NOVE!』

 

 

ナンバーズ『"ノーヴェ"!来て!』

 

 

ナンバーズはKナンバーを閉じ、ベルトの左側からKナンバーをスライドさせるようにセットした。

 

 

『Set Up!』

 

 

ベルトにセットしたKナンバーから電子音声が響き、それと同時にナンバーズの隣にBJのような服を纏い右手にスバルのデバイスであるリボルバーナックルとマッハキャリバーに似た簡素な篭手を付け、両足にはローラーブーツの様な物を装備した赤い髪の少女が出現した。

 

 

 

一方、トランスとセカンドと聖王は互いに連携を取りながらコーカサスを追い詰めていき、コーカサスも三人の息の合った見事なコンビネーションに圧され追い詰められていった。

 

 

コーカサス『ガハアァッ!ば、馬鹿な…こんなハズでは…!』

 

 

Cスバル『いい加減あきらめなよ!今のお前じゃ私達には勝てないんだから!』

 

 

トランス『こなたちゃんの言う通りです……私達も命までを奪ったりはしません。今すぐ戦闘を止めて引いて下さい!』

 

 

地面に片膝を付いて倒れるコーカサスをトランスが説得する。しかし…

 

 

コーカサス『クッ…!私が…敗れる…?ありえない!私に敗北など……ッ!』

 

 

コーカサスは再び立ち上がろうとした時、三人から離れた場所にいる零と進の姿が視界に入り、コーカサスは何かを思い付いたようにベルトの右側を押した。

 

 

『CLOCK UP!』

 

 

零「……ッ?!グアっ?!」

 

 

進「なっ?!」

 

 

『?!!』

 

 

電子音声が鳴ったと同時に、コーカサスの姿が三人の視界から消え、直後に零と進の悲鳴に似た声が聞こえて三人はその方に振り返った。すると、其処には零と進の首に腕を回して立つコーカサスの姿があった。

 

トランス『?!零君ッ!』

 

 

Cスバル『進ッ!』

 

 

コーカサス『おっと、動かないで下さい。それ以上近寄れば…この二人の首をへし折りますよ?』

 

 

零「ッ!テメェ!」

 

 

進「コイツ!離せ!」

 

 

二人を人質に取られた為に動きを封じられてしまった三人は、悔しそうな表情を浮かべてコーカサスを睨みつけ、コーカサスはそんな三人を見て勝ち誇ったような笑みを浮かべた。その時……

 

 

『Final Attack!Nove!』

 

 

『『『……!!?』』』

 

 

コーカサス『な、何?!』

 

 

不意にコーカサスの背後から電子音声が響き、コーカサスが振り返ると、其処には右腕にエネルギーを溜めて構えるナンバーズと赤髪の少女が身構える姿があった。

 

 

スバル「ッ?!う、うそッ…あれって?!」

 

 

ティアナ「な、何でアイツが此処に…?!」

 

 

スバルとティアナはナンバーズの隣に立つ赤髪の少女を見て信じられないもの見るように目を開き、零とトランスも驚愕した表情を浮かべて赤髪の少女を見つめる中、赤髪の少女は態勢を低くした状態のままナンバーズに呼び掛ける。

 

 

「よしっ、行くぞ!ヴィヴィオッ!!」

 

 

ナンバーズ『うん!ハアァァァァァァ……ハアァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

右腕にエネルギーを溜め終えたナンバーズと赤髪の少女はコーカサスに向かって同時に駆け出し、凄まじいエネルギーを込めた右腕をコーカサスに向けて突き出しながら突っ込んでいく。

 

 

コーカサス『ッ?!チィ!』

 

 

「「うおおっ?!」」

 

 

猛スピードで突っ込んで来るナンバーズ達を見て危険だと感じたコーカサスは、零と進を投げ飛ばし、向かって来る二人を迎え撃つ為に右腕に付いているカブティックゼクターを可動させる。

 

 

『RIDER BEAT!』

 

 

電子音声が響くと同時にコーカサスの右腕が激しく輝き出し、コーカサスは輝く右腕に力を込めてナンバーズ達に殴り掛かった。

 

 

コーカサス『ハアァァァァァァァアッ!!』

 

 

『「デリャアァァァァァァァァァァアッ!!」』

 

 

―ズガアァアンッッ!!!!ズガガガガガガガガガガガッッ……ズドオォオオオオオオオオオオンッッ!!!!―

 

 

コーカサス『ぅ……グアァァァァァァアッ!?』

 

 

二人の必殺技とコーカサスのライダービートが正面から激しくぶつかり合うが、二人の方がパワーが上だった為か、コーカサスは二人に押し負け吹っ飛ばされていった。

 

 

「へっ!やるじゃねぇかヴィヴィオ。今のは中々いいパンチだったぜ?」

 

 

ナンバーズ『えへへ~♪ありがとう♪』

 

 

赤髪の少女の褒め言葉にナンバーズは嬉しそうに答える。だが、零達は二人のその様子を見て唖然とし、いち早く我に返った零とティアナが慌てて赤髪の少女に呼び掛けた。

 

 

ティアナ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ?!おかしいでしょ?!なんでアンタ普通に溶け込んでんのよ?!」

 

 

零「というか、何でお前がこんなところにいるんだ?!"ノーヴェ"!」

 

 

そう、ナンバーズと一緒にいる赤髪の少女、ノーヴェは零達の仲間の一人であり、彼女も滅びの現象で違う世界に飛ばされた……と思っていたのだが、何故か普通にナンバーズと一緒に零達を助けたのだった。

 

 

ノーヴェ「ったく、相変わらず細かいこと気にする奴だな零……そんな面倒な事は後で話せばいいだろう?それよりも……ほら、あの金ピカがマジギレしてるみたいだぞ?」

 

 

呆れたようなノーヴェの言葉に、零達は吹っ飛ばされたコーカサスの方に視線を向ける。其処には殺気を全開に放ちながらゆっくりと起き上がり、こちらへと向かって来るコーカサスの姿があった。

 

 

コーカサス『許しません…一度ならず二度までもっ!貴方達全員…、ここで私が殺しますッ!!』

 

 

進「オイオイ…あれでまだ生きてんのかよ?」

 

 

零「いい加減しつこいにも程があるだろ……」

 

 

尋常じゃない殺気を放ってくるコーカサスに呆れた眼差しを向けながら溜め息を吐く進と零。その殺気を感じて唖然としていたトランス達は正気に戻り、ナンバーズはバックル部分にあるKナンバーを開きノーヴェに視線を向ける。

 

 

ナンバーズ『ノーヴェ、一度戻って。私達だけの力じゃあの人を倒すのは無理みたい…』

 

 

ノーヴェ「ああ、どうやらそうみてぇだな。ワリィヴィヴィオ、後は頼んだぞ?」

 

 

少し悔しげなノーヴェの言葉にナンバーズは力強く頷き、それと同時にノーヴェは光の球体となってベルトにセットされてるKナンバーに吸い込まれるように戻っていく。そしてナンバーズはノーヴェがKナンバーに戻ったのを確認すると、今度はKナンバーの12の番号を入力する。

 

 

『SAMON!DEED!』

 

 

ナンバーズ『"ディード"!お願い!』

 

 

『Set Up!』

 

 

電子音声が響きナンバーズはそれと同時にKナンバーを閉じると、ナンバーズの隣に人型の残像が出現して徐々に実体化していき、BJを身に纏い、両手に赤い光を刀身とした双剣を持った栗色のストレートヘアーの少女となっていった。

 

 

零「?!あれは…!」

 

 

ティアナ「ディ、ディード?!何であの子までここに?!」

 

 

ナンバーズの隣に現れた少女、"ディード"を見て零達は驚くが、ディードはそんな反応を他所に隣に立つナンバーズに目を向ける。

 

 

ディード「陛下、行きますよ?準備はいいですか?」

 

 

ナンバーズ『うん!』

 

 

ナンバーズは力強く答えると、再びKナンバーを開き、今度は『1212』と番号を入力した後にエンターキーを押してKナンバーを閉じた。

 

 

『Final Attack!Deed!』

 

 

無機質な電子音声と共に、ナンバーズの両手にディードが持つのと同じ双剣『ツインブレイズ』が出現した。そして二人は両手に持つツインブレイズを構えて身を屈めると、ツインブレイズの刀身にエネルギーが溜まっていき、徐々に激しく輝き出した。

 

 

コーカサス『ッ?!クッ?!』

 

 

それを見たコーカサスはすぐさま防御態勢を取ってそれを防ごうとするが、

 

 

『ハアアァァァ……ハアァァァァァァァアッ!!!』

 

 

―ズバアァァァァァァァァァアッ!!!―

 

 

コーカサス『グググググッ……グアァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

双剣にエネルギーを溜め終えたナンバーズとディードが同時にツインブレイズ振るうと巨大な斬撃破が放たれ、コーカサスは何とかそれを受け止めるも耐え切れずに吹っ飛ばされていった。それを確認した二人も構えを解くと、ディードは先程のノーヴェと同じく光の球体となりKナンバーに戻っていく。

 

 

Cスバル『す、凄いよヴィヴィオ!』

 

 

聖王『あれが、ヴィヴィオの力…?』

 

 

トランス『…もしかして、ヴィヴィオの力はナンバーズ達を呼び出せるって事?―ブオォォンッ!―…え?』

 

 

トランスがナンバーズ達を見てその能力を分析する中、突然トランスのライドブッカーが勝手に開き、そこから三枚のカードが飛び出してトランスの手に収まる。

 

 

それは零の持つカードと同じシルエットだけのカードであり、トランスがそれらのカードを手に取った瞬間、聖王の絵柄が入ったカードとファイナルアタックライド、そしてファイナルフォームライドのカードとなって浮かび上がっていった。

 

 

トランス『これって…よしっ!』

 

 

トランスはそれらのカードを見て一瞬驚いたが、すぐに気を取り直してファイナルフォームライドのカードを手に取り、トランスドライバーに装填してスライドさせる。

 

 

『FINALFORMRIDE:SE・SE・SE・SEIーO!』

 

 

トランス『みなみちゃん、少しくすぐったいけど我慢して!』

 

 

聖王『……は?―ドンッ!―アウッ?!』

 

 

トランスは聖王の後ろに回って背中を開くように両手を広げると、聖王の身体が宙に浮きながらその姿を徐々に変えていき、聖王の武器、ホーリーフェアリスを模した巨大な大剣……『セイオウセイヴァー』へと超絶変形したのだった。

 

 

Cスバル『え、えぇっ?!み、みなみちゃんが…』

 

 

ゆたか「け、剣になっちゃった?!」

 

 

進「アイツ…なんで聖王のファイナルフォームライドを…?!」

 

 

超絶変形したセイオウセイヴァーを見て驚く進とCスバルとゆたか。トランスはその間にセイオウセイヴァーを持って構えると、周囲の風がセイオウセイヴァーの刀身に集束され激しく輝き出した。

 

 

トランス『行くよ、みなみちゃん!ヤアァァァァァアッ!!!』

 

 

―バシュウゥッ!ドゴオォオオオオオオオオオオンッ!!―

 

 

トランスはコーカサスに向けてセイオウセイヴァーを思いっ切り振り下ろすと、セイオウセイヴァーの刀身から巨大な風の刃が発生し、コーカサスに直撃して吹っ飛ばしていった。

 

 

コーカサス『ガハァッ!!な、何だっ、アレはッ?!』

 

 

Cスバル『スッゴ……あれがなのはさんとみなみちゃんの力……よ~し、私も負けてらんないね!ティアナ~?カモ~ン!』

 

 

ティアナ「へ?わ、私?」

 

 

トランスの力を見て感化されたCスバルはティアナを呼び出すと、セカンドへと戻って自分のライドブッカーからカードを取り出し、一度ティアナとカードを交互に見ながら少しだけ考えるような仕草をみせる。

 

 

セカンド『う~ん…ちょっと気が引けるけど…仕方ないよね~♪ティアナ、ちょっと我慢して!』

 

 

ティアナ「………え?」

 

 

セカンドの言葉にティアナは何となく嫌な予感を感じ取ったが、時すでに遅し。セカンドは戸惑うティアナを他所にセカンドライバーにカードを装填しスライドさせた。

 

 

『FINALFORMRIDE:TE・TE・TE・TEANA!』

 

 

セカンド『いっくよ~!せ~の!』

 

 

ティアナ「ま、待って!?一体な―ドンッ!―にゃぁぁぁぁぁぁッ!!?」

 

 

嫌な予感からティアナが身を引こうとするが、セカンドは構わずティアナの背中を問答無用で押した。すると次の瞬間、ティアナの身体が宙に浮びながら変化していき、まるでティアナのデバイス、クロスミラージュを模した巨大なレーザー抱『ティアナバレル』に超絶変形しセカンドの手に収まった。

 

 

トランス『え…あれって…?!』

 

 

スバル「ティ、ティアも武器に変わっちゃったぁ?!」

 

 

零「…………。なぁ、アレって俺にも使えたりするか?特になのはやフェイトやはやて辺りの……」

 

 

進「……なんでその三人チョイスなんだよ」

 

 

 

まさか生身の人間まで武器になるとは思わず、ティアナバレルを見てトランスとスバルは驚愕し、零に関しては何を企んでるのかわりとマジな顔で進にそんな質問を投げ掛けていた。

 

 

コーカサス『くっ?!これ以上は好きにやらせません!』

 

 

超絶変形したティアナを見たコーカサスには既に余裕など無く、コーカサスはティアナバレルを構えるセカンドに向かって突っ込んでいく。しかし……

 

 

『SAMON!DIECI!…Set Up!』

 

 

コーカサス『……ッ?!―ズドドドドドドォンッ!!―ウアァァァアッ!!?』

 

 

トランスやセカンドのモノではない電子音声が響き、コーカサスがそれに気づいて振り返った瞬間、二つの閃光が直撃し吹っ飛ばされた。それを見て零達が振り向くと、其処にはナンバーズと茶色の長髪を薄黄色のリボンで結わえた少女が大型の狙撃抱を構えて佇む姿があった。

 

 

零「"ディエチ"!お前も来てくれたのか!」

 

 

ディエチ「うん、ヴィヴィオや零達の為だしね。私も手伝うよ」

 

 

茶髪の少女、"ディエチ"は自身の持つ狙撃抱を持ち直しながら頬笑んで答える。するとトランスは自分のライドブッカーから先程絵柄の戻ったもう一枚のカードを取り出しながら、セカンドとナンバーズに呼び掛ける。

 

 

トランス『よしっ…こなたちゃん!ヴィヴィオ!ディエチ!決めるよ!』

 

 

セカンド『待ってましたッ!』

 

 

ディエチ「うん。ヴィヴィオ、行こう!」

 

 

ナンバーズ『うん!』

 

 

三人はトランスにそう答えると、セカンドはライドブッカーからカードを取り出し、ナンバーズはKナンバーを開く。そしてトランスとセカンドはバックルにカードをセットし、ナンバーズは『1010』と番号を入力してエンターキー押し、Kナンバーを閉じた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:SE・SE・SE・SEIーO!』

 

『FINALATTACKRIDE:TE・TE・TE・TEANA!』

 

『Final Attack!Dieci!』

 

 

それぞれの電子音声が響くと、セカンドの持つティアナバレルとナンバーズ&ディエチの持つヘヴィバレルの銃口にエネルギーが集束されていき、トランスの持つセイオウセイヴァーにも強力なエネルギーが溜まっていき、それに呼応する様にトランスの周りには台風に近い風が吹き荒れている。

 

 

コーカサス『くっ……わ、私が敗れる?ZECT最強の戦士である私が…?……ありえない…そんな事がァアアアアアア!!』

 

 

完全に追い込まれたコーカサスは自暴自棄になり、トランス達に向かって突っ込んでいく。その間にトランス達はそれぞれの武器のチャージを終え、自身の持つ武器を構える。そして…

 

 

『イッッッけェぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇェッ!!!!!』

 

 

―シュウゥゥッ……チュドオォォォォォォォォォォオンッ!!!ズガアァアンッ!!ドガガガガガッ!!ドゴオォォォォォォォォェオンッ!!!!―

 

 

コーカサス『グ……ガアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!?』

 

 

セカンドのティアナバレルと、ナンバーズ&ディエチのヘヴィバレルから放たれた巨大なレーザー抱、トランスが放ったTRO(トランスオーバー)が見事に炸裂し、コーカサスは光の中に飲まれて大爆発を起こし断末魔と共に散っていったのだった。それを確認したトランスとセカンドは肩で息をしながら聖王とティアナを元に戻し、コーカサスが爆散した場所を見つめた。

 

 

トランス『ハァ…ハァ……か…勝った……?』

 

 

セカンド『み、みたい…だね……』

 

 

ナンバーズ『……やった……やったーーッ!!』

 

 

ディエチ「わっ?!ヴィ、ヴィヴィオ……!」

 

 

聖王『フフッ…ヴィヴィオも嬉しそうですね』

 

 

ティアナ「まったく…こっちは巻き込まれていい迷惑よっ……まぁ、これはこれでいい経験だったかもしれないけど……」

 

 

色々あったものの、強力な敵を打ち倒したトランス達は喜びを露わにし、変身を解除して元に戻った後も、少しの間だけその場で笑い合っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

進「…………………なあ。どうでもいいが、何か俺達忘れられてないか……?」

 

 

零「……………そうだな。大して活躍も出来なかったし……喋ってないと空気になりかけてたし……」

 

 

『ア、アハハ…』

 

 

なのはやこなた達に見せ場を奪われ、大した活躍も出来なかった男二人の心に寂しい風が吹き、スバルとゆたかはそんな二人に掛ける言葉が見つからずただただ苦笑いを浮かべるしか出来なかったのだった。

 

 

 

 

 

◆◇◇

 

 

 

 

 

一方その頃…

 

 

 

―ズドオォンッ!ズドオォンッ!ピシィッ!―

 

 

アーク『フンッ!フンッ!ハアァァッ!』

 

 

アース『もっと撃てッ!!あと少しで外に出られるぞッ!!』

 

 

『ウオォオオオオオオオオオオッ!!』

 

 

クアットロ「皆さ~ん、頑張って下さ~い♪」

 

 

あれから一時間弱。銀色のオーロラに囲まれ閉じ込められてしまっていたアーク達はあれからずっとオーロラの壁の破壊作業を続けていた。オーロラの壁は既にヒビだらけになっており、今にも少しの衝撃で壊れそうになっている。そして…

 

 

アーク『ハアァアアアアアアアアアアアアッ!!』

 

 

―ドゴオォオオオオオオオオオオンッ!!!……ピシッ!ピシピシピシ……ガシャアァァァァァアンッ!!―

 

 

アークが最後に打ち込んだ渾身の拳がオーロラの壁全体に大きなヒビを作り上げ、巨人達を封じ込めていた壁は遂に音を経てて崩れ落ちてしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

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