仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑯(裏)

 

―魔界城・廊下―

 

 

 

カオス『デリャアァァァァァァアッ!!』

 

 

―ズバァッ!ズバァンッ!―

 

 

『グオォォォォォォォッ!』

 

 

―ドゴオォオンッ!!―

 

 

ガンナ『ちっ!コイツ等いい加減しつこいッ!!』

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

―ズガガガガガガガァッ!!―

 

 

ディロード『ウジャウジャと出て来やがって!つか数が多過ぎてキモイッ!!』

 

 

スカリエッティの研究室でレジェンドルガ達を倒し、捕虜として捕らえたセッテからアーク達の居場所を聞き出した幸助達。だが四人が城の廊下へと出た瞬間、城のあらゆる場所から大量のレジェンドルガが出現して幸助達に襲い掛かって来たのだ。変身した幸助達はそれぞれに散り、迫り来る数十体ものレジェンドルガ達を相手に奮闘していた。その時…

 

 

『オォォォォオッ!!』

 

 

セッテ「?!」

 

 

ガンナ『?!危ないッ!』

 

 

―ズバアァァァアンッ!―

 

 

ガンナはセッテに襲い掛かって来たレジェンドルガ達を斬り飛ばし、セッテを自分の後ろに下げてガンナブラスターをレジェンドルガ達に向けて構える。だがレジェンドルガ達はそれに怯む事なくジリジリと二人に迫って来る。

 

 

セッテ「あ、貴方達…一体どういうつもりですか?!何故私を…!?」

 

 

味方である自分にいきなり襲い掛かって来たレジェンドルガ達を見て困惑を隠せないセッテ。そんな彼女の疑問に、レジェンドルガ達が彼女にとって衝撃的な答えを返した。

 

 

『残念ですが、セッテ様。貴方は既に用済みという事になっております』

 

 

セッテ「よ…用済み?」

 

 

『ええ。クアットロ様達の命により、貴方が混沌の神と調律者達の抹殺に失敗して捕らえられた場合、我々の重大な情報が彼等に知られる前に貴方を排除しろ…との事です』

 

 

セッテ「!」

 

 

ガンナ『な、何だって…?!』

 

 

レジェンドルガから告げられた衝撃的な答えにセッテは驚愕し、傍にいたガンナもその内容に言葉を失う。すると、セッテはそれを聞いた数秒後にその場に力なく崩れ落ち、ガンナは慌ててセッテの身体を支えた。

 

 

ガンナ『お、おい!しっかりしろ!』

 

 

セッテ「わ…私は……姉様達に……見捨てられた……私……一体どうすれば……」

 

 

ガンナ『クッ!』

 

 

姉達に見捨てられたというショックによりセッテは完全に生気を失ってしまい、ガンナは険しい表情を浮かべながら迫って来るレジェンドルガ達に向けてガンナブラスターを構えセッテを守ろうとする。その時…

 

 

『VOLT FORM!』

 

 

カオスVF『天高満つるところに我は有り、黄泉の門開くところに汝有り、出でよ神の雷……インディグネイションッ!!!』

 

 

―ズドオォォォォォォオンッ!!!―

 

 

『ガアァァァァァァァァアッ!!!?』

 

 

ガンナ『グッ?!』

 

 

ガンナとセッテに襲い掛かろうとしたレジェンドルガ達の頭上から巨大な稲妻が落雷してレジェンドルガ達に直撃し、十数体以上のレジェンドルガ達は断末魔を上げて爆散していった。

 

 

するとそこへ、西洋の槍を右手に持ち、黒い装甲から黄色の装甲へと変わった姿、『ヴォルトフォーム』となったカオスとディロードがガンナ達の下へと駆け付けた。

 

 

カオスVF『智大!無事か?!』

 

 

ガンナ『ッ…!すまない幸助!助かった!』

 

 

ディロード『よそ見すんな二人共!まだ奴等は残ってるぞ!』

 

 

ディロードに言われて二人は未だ増え続けるレジェンドルガ達に視線を向け、ガンナも二人と肩を並べるように立つと三人はそれぞれに武器を構えてレジェンドルガの群れに突っ込もうとする。その時…

 

 

―ズドオォォォォォォォォォォッッッッ…ッ!!!!―

 

 

『?!!』

 

 

突然轟音と共に廊下の窓から激しい光が差し込み、三人とレジェンドルガ達は突然の事に驚きながら廊下の窓に視線を向けると、魔界城から離れた場所にある更地で巨大な爆発と閃光が発生しているのが見えた。

 

 

ガンナ『な、何だあれ……爆発?……まさかアーク達か?それとも……』

 

 

カオスVF『……だとしたらコイツ等の相手なんてしてる暇はねぇな。元凶の奴を倒さなきゃとコイツ等も消えねぇワケだし…昌平ッ!』

 

 

ディロード『分かってる!任せろ!』

 

 

クロノスの呼び掛けに答えながらディロードは二枚のカードを取り出し一枚ずつ順にライドロッドにライズさせる。

 

 

『KAMENRIDE:IXA!SAGA!』

 

 

ライドロッドから電子音声が響くと複数の幻影が現れ、幻影が重なると三人の目の前に聖職者をイメージさせるような姿をした白いライダー『イクサ』と、チェスの駒のキングのような姿をした銀のライダー『サガ』が現れ、二人は武器を構えるとレジェンドルガの群れに突っ込んでいく。

 

 

ディロード『よし、今の内にこっから脱出すんぞ!』

 

 

ガンナ『了解っと…!』

 

 

セッテ「…あ」

 

 

イクサとサガがレジェンドルガ達を引き付けてる間にガンナは未だ生気を失って座り込むセッテを抱えて逃げる準備を始める。するとカオスは近くの廊下の窓に近づいて窓を蹴り破り、二人にこっちだと手でジェスチャーして呼び寄せる。

 

 

カオス『二人共急げ!!こっからなら近道だ!』

 

 

ガンナ『分かった!昌平、行くぞ!!』

 

 

ディロード『あいよ!』

 

 

セッテを抱えたガンナとディロードはカオスが蹴り破った窓を通って地上へと降りていき、クロノスも後を追って踏み出そうとしたが、イクサとサガの防衛線を突破したレジェンドルガ達がこちらへと突っ込んで来る姿が視界の端に移り、カオスは不愉快げに舌打ちをして振り返った。

 

 

カオスVF『クソッ、邪魔すんじゃねぇよ雑魚共!来いアスカ!』

 

 

『TWIN FORM…ASKA!』

 

 

鳴り響いた電子音声と共にカオスはヴォルトフォームから『アスカフォーム』へとフォームチェンジし、手に持つヴォルトスピアもアスカブラストへと変化していった。

 

 

『END OF CRASH!』

 

 

フォームチェンジを終えてすぐに電子音声が響き、カオスがアスカブラストの先端をレジェンドルガ達に向けると、アスカブラストの先端に光が集束されていく。そして…

 

 

カオスAF『ターゲットロック…シューーートッ!!』

 

 

―シュウゥゥゥゥゥ…チュドオォオオオオオオオオオオンッ!!!―

 

 

『ガ、ガアァア……ッ!?』

 

 

アスカブラストから放たれた巨大な閃光が標的となったレジェンドルガ達に直撃し、レジェンドルガ達は何も出来ないまま閃光に呑まれ塵一つ残さずに消滅していった。

 

 

カオスVF『掃除完了っと…んじゃ、後は頼んだぜ!』

 

 

カオスは残ったレジェンドルガ達をイクサとサガに任せ破壊した窓から地上へと降りていき、下で待っていたガンナ達と合流すると先程の爆発が起きた場所である更地に向かっていった。

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

同時刻。謎のライダーとの戦闘を終えたツカサ達は、シズクからあらゆる世界で起き始めている異変について説明を受けていた。

 

 

俊介「――つまり、今色んな世界に大量のレジェンドルガ達が出現し始めて、皆はその原因がこの世界にいるアークっていうライダーにあると知って調査に来ていた……って事か?」

 

 

シズク「うん、そう言う事。今は他の七柱神や違う世界の皆がレジェンドルガ達の進行を止めてくれてるから、私と幸助達はその間にアークを倒しにこの世界へ来たの。そうすれば私達の世界や他の世界にも現れたレジェンドルガ達も消滅するはずだからね」

 

 

腰まである長い青い髪に、何処かスバルと似た容姿をした十代半ば程度と思われる少女、"中島 シズク"の説明に三人は納得したように頷いている。そんな中で、ツカサはシズクが話した経緯を聞いた後に一人目を輝かせていた。

 

 

ツカサ「ね、ねぇねぇシズク?さっきさ、この世界に幸助達以外のライダー達も来てるって言ってたよね?」

 

 

シズク「え?うん…えっと確か、違う世界のディケイドである黒月 零と元道 進…電王と同じ系統の聖王っていうライダーに変身する岩崎 みなみ…後、ディケイドと系統が似ているトランスとセカンドっていうライダーに変身する別世界のなのはさんと泉 こなたって子だよ」

 

 

裕香「そ、そんなにライダーがいるんですか?!」

 

 

ツカサ「オオオオーッ!!二人のディケイドに聖王にトランスにセカンドッ!!は…早く見てたぁぁぁぁぁいッ!!」

 

 

自分以外のディケイド達や自分がまだ見た事ないライダー達がこの世界にいると言う事実にツカサはハイテンションとなって叫び、俊介と裕香はツカサのその様子に呆れるが、一々ツッコミを入れたらキリがないので放置し話を続けていく。

 

 

俊介「まあ、そっちの事情はだいたい分かったけど…ならさっきのライダーは何だったんだ?アイツを見た時に、何となくディケイドと似たような感じがしたんだけど?」

 

 

裕香「あっ、それ私も疑問に思ってました。ツカサもあのライダーを見て怯えてたように見えたんですけど……あれもそのアークっていうライダーの仲間なんですか?」

 

 

ツカサ「むっ…人が忘れたいと思ってる事を…」

 

 

先程のライダーについて質問する俊介と裕香をジト目で睨みつけるツカサ。どうやら二人に自分のあんな姿を見られたのが相当恥ずかしかったらしく、必死にその事を忘れようとしていたらしい。するとシズクは…

 

 

シズク「ううん……あれはアークの仲間なんかじゃないよ……あのライダーの事を教えるのは構わないけどその前に一つ約束して?もしもあのライダーとまた会う事になったら、絶対に戦わずに逃げるって」

 

 

裕香「…?どういう意味ですか?」

 

 

俊介「絶対に戦うなって…あのライダー、そんなに危険な奴なのか?」

 

 

揃って首を傾げる俊介の疑問に、シズクは僅かに考える素振りを見せた後、小さく頷く。

 

 

シズク「あのライダーについては、まだ不明な点があるから詳しい事は話せないけど、あのライダーはツカサ達のようにあらゆる世界を旅し、無差別にライダー達を襲ってる危険なライダーなの」

 

 

裕香「ライダー達を…襲ってる?」

 

 

俊介「何で、アイツはそんな事を?」

 

 

シズク「……ゴメン、それについてはまだ分かってないの。何故あのライダーはライダー達を襲い、何の意図があってそんな事をするのか……けど、アイツは無差別にライダー達を襲い、私達と互角に戦える力を手に入れる可能性がある……って事は分かってるんだけどね」

 

 

ツカサ「シズク達と…互角…」

 

 

シズク達……神のライダーと互角に戦えるライダー。

 

 

ツカサ達自身もシズク達の強さを知っているし、彼女達なら例えレジェンドルガが数千の軍勢で攻めてきても何の問題もなく撃退出来そうな力を持っているのだ。そんなシズク達に迫る力を持つ可能性があのライダーにはあると聞かされ、ツカサ達は驚きを隠せなかった。

 

 

ツカサ「まあ、あのライダーの目的とかについては置いといて、シズクはアイツの正体について何か知ってるの?アイツと話してる時にもそれっぽい会話してたけど…」

 

 

ツカサのその問いに俊介と裕香もシズクに視線を向ける。するとシズクは何かを考えるように一度目を瞑り、再び目を開き話しを始めようとした。その時……

 

 

―ズドオォォォォォォォォォォッッッッ…ッ!!!!―

 

 

「「「「……?!」」」」

 

 

シズクが口を開き掛けたのと同時に爆音が響き、四人がその音が聞こえて来た方へと振り返ると、森を抜けた先にある場所で巨大な爆発と閃光が発生しているのが四人の瞳に映った。

 

 

裕香「あれは…もしかしてさっき聞こえて来た爆音と同じ…?」

 

 

俊介「というか、何なんだあの爆発……まさか、さっき話してたアークっていうライダーか?」

 

 

シズク「…その可能性は大きいかもね。もしかしたらあそこに幸助達も…よし!ガイアストライカー!」

 

 

ツカサ「!だったら私達も行くよ!来て、ディケイダー!!」

 

 

二人が自分のバイクの名を叫ぶと、何処からか二台の無人のバイクがツカサ達の下へと走って来た。そしてツカサは自分のバイクの後ろに俊介を乗せ、シズクは裕香をガイアストライカーの後ろに乗せるとアクセルを全開に先程の爆発が起きた場所である更地に向かっていった。

 

 

 

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