仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑰(中)

 

それから暫くして数十分後……

 

 

零「―――つまり、そっちの三人組は俺と進とは違う別の世界のディケイド達であり、別世界のスバルであるお前は神のライダーと呼ばれるライダーに変身して、同じように色んな世界に回っている……と?」

 

 

シズク「うん、簡単に言えばそういう事になるかな」

 

 

ゆたか「で、でもなんだか…普通に考えたら凄い事ですよね……」

 

 

進「だな。まさか、ディケイドが他の世界にも複数存在していたとは……」

 

 

ツカサ「まあ、色んな世界があるワケだからそういうのはあんまり珍しくないよ?…それよか君達の持ってるベルトを私にも見せてーーーッ!!」

 

 

こなた「おわぁっ?!ちょっ?!」

 

 

俊介「いいからお前はもう少し落ち着け!!!!」

 

 

『あははは……』

 

 

先程の出来事から今になるまで、零達はシズクとツカサ達から彼女達の事やあらゆる世界について説明を受けていた。そのどれもが零達を驚かせるものばかりであり、特に此処にいる三人以外のディケイドが他の世界に存在している事や別世界のスバルであるシズクが神と呼ばれるライダーに変身する事が一番の驚きだった。

 

 

ティアナ「でもまさか…別世界のスバルっていうだけでこんなにも違うなんてね…」

 

 

スバル「うん…そっちの私達は地球出身で…母さんも生きてるんでしょ?」

 

 

シズク「うん、みんな元気にしてるよ。それに、私やギン姉も戦闘機人とかじゃないしね」

 

 

スバル「…そうなんだ……いいなぁ…」

 

 

シズクの話を聞いていく内に別世界の自分達の暮らしに羨望を感じていたスバル。

 

 

零「…それじゃあ、ツカサ達の旅してる世界のライダー達は全員女なのか?」

 

 

ツカサ「そっ♪その名も"仮面ライダー少女"。私の変身するライダーはディケイドも含めて二人のとはちょっと違うの」

 

 

進「…凄いな。まさかこういうディケイドまでがいるなんて予想もしてなかったぞ」

 

 

俊介「まあ、今までのライダー達の世界を見てきたなら、ツカサ達のライダー少女を異質に感じるのも無理はないな」

 

 

一方で、ツカサ達から彼女達が今まで旅して来た世界について話しを聞いていた零達は自分達が旅して来たライダーの世界とは違う、ライダー少女の世界の存在に驚いていた。

 

 

こなた「なるほど……じゃあそっちの裕香って子はもしかして、クウガに変身するの?」

 

 

裕香「あっ、はい!そうです!」

 

 

こなた「ほほお~、なるほどね~…」

 

 

裕香「……ふぇ?あ、あの…?」

 

 

こなたは自分の顎に手を当て、裕香をジッと観察するように上から下までを見下ろしていく。

 

 

こなた「なるほどなるほど…萌え要素が沢山詰まった上物だね~この子は♪」

 

 

ツカサ「おおっ?分かりますかねお姉さん?」

 

 

こなた「えぇ分かりますともお姉さん♪それに…中々発育が良さそうだ…将来が楽しみですな~♪」

 

 

ツカサ「ふっふっふっ、話しが中々分かるではありませんか♪」

 

 

裕香「あ…あ…あわわわ…(ガタガタガタ」

 

 

何やら危ない目つきで裕香を見つめるこなたとツカサの視線に、裕香は涙目になりながら身を縮めて怯えきっていた。

 

 

俊介「…すごいなあの子…あのツカサの意味の分からないトークについていっているぞ…」

 

 

進「…他の世界にもいるんだな。ああいうこなたみたいな奴が…」

 

 

零「類は友を呼ぶとはよく言ったものだ…あの二人を見てたらお前達の気苦労がどれだけ大きいのかよく分かるよ」

 

 

あの三人のやり取りを見ていた進と俊介に零は溜め息交じりで言いながらポンッと二人の肩に手を置き、それを見ていたなのは達は苦笑いを浮かべていた。

 

 

零「まあ、そっちの事情は大体分かった。…それで、この世界にはまだお前達の仲間はいるんだよな?」

 

 

シズク「うん。今は別行動で動いてるんだけど、まだ何処にいるのかまでは分かってな…「俺達なら此処にいるぞ」…えっ?!」

 

 

不意にその場に聞こえて来た男の声。シズクや零達がそれに驚いて辺りを見渡していると近くの茂みの中から何かが近づいて来る音が聞こえ、茂みの奥から三人の男と一番後ろを歩く少女が現れ、シズクはその三人を見た瞬間驚いた表情を浮かべた。

 

 

幸助「よっ、シズク。無事にこの世界に着いてたみたいだな」

 

 

シズク「こ、幸助?!それに智大君や昌平君まで?!どうして此処に?!」

 

 

突然の仲間との再開にシズクは驚きを隠せず、三人の下へと駆け寄りながら問い掛けた。

 

 

智大「ああ、うん。僕達も魔界城の方で調査をしていたんだけど、此処で異変が起きてるのに気づいてね」

 

 

昌平「それで此処にアークがいるんじゃないかって慌てて来てみたんだが、どうやら違ってたらしいな…」

 

 

シズクが問いかける問いに三人は溜め息混じりで答える。するとツカサ達も幸助達に近づいていき、三人はツカサ達を見て一瞬驚いた表情を浮かべた。

 

 

ツカサ「やっほー!幸助!智大!昌平!久しぶりだね!」

 

 

幸助「ツカサ?!お前等もこの世界に来てたのか!」

 

 

智大「俊介と裕香も!久しぶり!元気にしてたか?」

 

 

俊介「おう、そっちも元気そうで良かったよ」

 

 

裕香「こうして会うのもどれぐらいぶりでしょうか」

 

 

昌平「おいおい裕香ちゃん。それじゃあ俺達が老けてるように聞こえるって」

 

 

予想外の再開に一瞬驚いた三人だが久々に会う仲間に幸助達も自然と笑みを浮かべながらツカサ達と会話をしていた。その様子を見て疑問符を浮かべていた零達と進達だが、その視線に気づいた幸助達は一同の下へと歩み寄っていく。

 

 

幸助「…お前達だな?別々の世界のディケイド達っていうのは?」

 

 

進「あ、ああ、そうだが…」

 

 

零「…もしかして、お前等がシズクの言っていた…」

 

 

智大「話は聞いているみたいだね…僕は早瀬 智大。君達の対の存在と呼ばれる調律者 ガンナの装着者だ」

 

 

昌平「俺は井川 昌平。智大の友人でディロードに変身する…まあ、通りすがりのマジシャンだ♪」

 

 

幸助「そして俺はシズクと同じ神のライダー…混沌の神 カオスに変身する天満 幸助だ。よろしく頼む」

 

 

進「調律者 ガンナ…ディロード…」

 

 

零「カオス……混沌の神……?」

 

 

二人は思わず三人のライダーの名を口にするが、零は何故か混沌の神という部分に聞き覚えがあるような気がして疑問を感じていたが、ただの気のせいだろうとすぐに考えるのを止めて三人から話を聞く事にした。

 

 

 

 

 

◆◆◇

 

 

 

 

それから数十分後。零達一同は幸助達が魔界城の調べた情報について詳しい説明を受けていた。

スカリエッティの新たな研究や目的、ライダーとレジェンドルガを融合させる事、そしてスカリエッティの仲間であるセッテがクワットロ達に見捨てられ殺されかけた事を話した。だが、三人が研究室で手に入れたファイルや中身の内容だけは除いていた。

理由はただ信憑性が余りない事やそれに一番関係している零の前で話すのはまだ早いと思ったからだ。

 

 

進「…なるほどな、大体の事は分かった。とりあえずそのアークっていうライダーを倒さないとこの事件は終わらないワケか」

 

 

智大「ああ。奴が倒れない限り、どんなにレジェンドルガを倒し続けても意味はないからね」

 

 

昌平「元凶を断たないとレジェンドルガも消えないし、この戦いも終わる事なんてないからな」

 

 

ツカサ「他の世界のライダー達にレジェンドルガの力を融合させる……反対!そんなのゼッッタイ反対!!」

 

 

零「…………」

 

 

幸助達の話した経緯を聞きそれぞれに反応の示す進達とツカサ達。だが、零だけは自分達から離れた所にある大木に背中を預けた形でうずくまっているセッテの事を考えていた。

 

 

幸助「…気になるのか?」

 

 

零「まあな…姉達に見捨てられたアイツは今一人だ。それを考えるとどうしてもアイツが気になってな」

 

 

幸助「ほお?まさか惚れちまったとかか?」

 

 

幸助がからかうように言うと零は若干顔をしかめたがすぐに溜め息を吐いてセッテに視線を戻した。

 

 

零「そんなんじゃない。ただ、家族とも言える姉達から見捨てられ、しかもその姉達から殺されかけたと考えるとかなりショックなんじゃないかと思ってな」

 

 

幸助「…妙にアイツを気にかけるな…アイツはお前達の敵だったんだろ?そこまでお前が気にかける必要があるのか?」

 

 

幸助はセッテに視線を向けながら零にそう問いかけると零は頷きながら再び話し出した。

 

 

零「…そうだな。たしかにアイツは俺達の敵だった…だが、家族と呼べる存在との繋がりを失った今のアイツの気持ちが、なんとなく俺には分かるんだ」

 

 

意味深な言葉を放つ零に疑問を浮かべる幸助。すると零はその場から立ち上がりながら言葉を続けた。

 

 

零「…俺には過去の記憶がないからな。家族との繋がりを失い、一人孤独になる気持ちが…何となく分かるんだよ」

 

 

零はそう言いながら歩き出し自分達から離れた場所にいるセッテへと歩み寄っていく。幸助は零の背中を見送るとシズクがゆっくりと幸助に近づき隣に座った。

 

 

シズク「…やっぱり、何も覚えていないみたいだね」

 

 

幸助「ああ、奴から"破壊の因子"の気配が感じられない。その時点で大体予想はついてたけどな…」

 

 

幸助はそう言いながら懐から一冊のファイル、スカリエッティの研究室で手に入れたファイルを開いて其処に書かれている内容に目を遠していく。

 

 

幸助「因子による黒月零の神氣の解放……揺り篭……別世界に飛ばされたスカリエッティ達を拾ったのは、アイツ等の──」

 

 

ファイルに書かれている内容を淡々と口にするも、幸助は其処で口を閉ざして深い溜め息を吐きながらファイルのページをゆっくりと閉じた。

 

 

 

 

 

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