仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界⑱

 

 

セッテ「……………」

 

 

一方、セッテは大木に背中を預け、うずくまったままピクリとも動かない。その表情からは生気は感じられず、正に人形という例えが一番に当て嵌まっていた。

 

 

セッテ(……私は姉様達に見捨てられた……いえ、見捨てられて当然ですね……私は重大な任務をこなす事が出来なかった……悪いのは私だ……だから……姉様達は何も……)

 

 

そう思いながら、セッテは顔を俯かせたまま握り拳を作って力を込める。そこへ……

 

 

―ポンッ…―

 

 

セッテ「……?」

 

 

不意に自分の頭の上を何か暖かな感触が乗せられ、セッテはゆっくりと顔を上げた。

 

 

零「よう」

 

 

セッテ「……貴方は……」

 

 

其処にいたのは、セッテの頭の上に右手を乗せて見下ろす零、姉達から捕獲対象として認識させられていたターゲットの一人だ。

 

 

零「随分と辛気臭い顔してるな」

 

 

セッテ「……何しに来たのですか」

 

 

零「別に……ただお前の姿が視界に入って、気になったから話し掛けただけだ」

 

 

ぶっきらぼうな口調でそう言いながら、零はセッテの隣に腰を下ろすが、セッテはそんな零の行動を見ても何の反応もせず、再び顔を俯かせうずくまってしまう。そしてお互いに何も語らないまま暫しの沈黙が流れる中、零は横目でそんなセッテを見つめて口を開いた。

 

 

零「姉達に見捨てられたのが辛いか?」

 

 

セッテ「……ッ……」

 

 

無遠慮に放たれた零の言葉に、セッテはピクリッと一瞬反応する。しかしすぐにまた何もなかったかのようにうずくまり、零はそんなセッテの反応を見ると言葉を続けた。

 

 

零「辛くない訳がないか……自分が最も信頼する人達から見捨てられ、一人孤独となってしまうのは」

 

 

セッテ「……貴方には関係のない話です。私は任務に失敗して貴方達に捕らえられた……私が貴方達に重大な情報を話してしまう前に私を抹殺する。姉様達の行動は最善の方法です。何も間違ってはいません」

 

 

零「だから、自分はそれを受け入れる。姉達の命令なら、姉達の為なら自分の命も差し出すと?」

 

 

零はセッテに視線を向けて話すが、セッテは頑なにこちらを見向きもせず、何も答えない。

 

 

すると、そんな彼女を見兼ねた零は深く溜め息を吐きながら彼女の目の前に移動し、セッテの両頬に手を添えて顔を上げさせた。

 

 

セッテ「ッ?!何を……!」

 

 

零「何、嘘つきの泣きっ面をこの目で拝んでやろうと思ってな」

 

 

セッテ「嘘つき…?何を馬鹿な…私は嘘など…それに私は、泣いてなんて──ッ?!」

 

 

いません、と言い切ろうとした瞬間、セッテは自分の頬を何かが伝うような感覚を感じた。

 

 

戸惑い気味に自分の頬を手で拭うと、手は濡れて、気が付けば目の前の視界が揺らいで零の姿がよく見えない。それで、自分が零の言う通り"泣いている"のだと初めて自覚した。

 

 

セッテ「そ…んな……何故……?わた、し……はっ……」

 

 

自分でも何故涙を流していのか分からず驚愕し、両手で涙を拭おうとするが、逆に涙は止まる事なくどんどん溢れていく。

 

 

零「ほら見ろ。やっぱりお前は嘘つきだ」

 

 

セッテ「ち、ちがっ……ちがい、ますっ……!わた、し……わたし、はっ……!」

 

 

零「………………」

 

 

何度も何度も溢れる涙を拭い、必死に否定しようとしても、肩が僅かにに上下して嗚咽をこらえているのが分かる。そんな彼女の泣き顔をジッと見つめ、零は僅かに目を伏せて溜め息を漏らすと、セッテの背中に両手を回してポンポンっと子供をあやす様に優しく叩く。

 

 

零「本当は辛かったんだろ?自分が今まで信頼し、敬愛し…任務だろうと日常だろうとどんな形であれ、家族同然だった人達から見捨てられ……その人達から殺されそうなったのが辛くないなんて……嘘に決まってる」

 

 

セッテ「……っ……」

 

 

零「自分の感情を無理矢理押さえ込む必要なんてない。泣きたいなら、辛ければ泣いたっていい。それは戦闘機人だろうが人間だろうが、全く関係ない話だ……お前が泣き止むまで、俺がお前の傍にいる……だから、今は大人しく泣いてろ」

 

 

セッテ「……っ……ぅ…………うぅっ……ううううっ……!!」

 

 

零の言葉に今まで自分でも気付かなかった感情が抑え切れずに溢れ出し、セッテは零の胸元に頭を預けて静かに泣き出した。零はそんなセッテを優しく抱き締め、彼女が泣き止むまで暫くそうしていたのであった。

 

 

 

 

 

 

因みにそのやりとりを見ていたこなたやツカサがニヤけた表情で「あらあらとんでもないプレイボーイですことよ奥さん」とかなんとか呟き、一方でなのはは「 ま た か……」と焚き火にくべる木枝を握り潰しながら額に血管を浮かび上がらせ、スバルとティアナを震え上がらせてたのは別の話だ。

 

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

 

そして休憩後、零達一同は改めてアークとレジェンドルガの対策の為に作戦会議を始めていた。ちなみに先程の一件の後、セッテは零達から離れた場所でKナンバー内のチンク達と共にヴィヴィオ達の相手をしてもらっている。

 

 

智大「──なるほどな。奴には生半可な攻撃や真っ正面からの攻撃は余り好ましいものじゃないか」

 

 

幸助「俺やシズクなら問題はないが、他の皆は奴との近接戦闘は出来る限り避けた方がいいな。遠距離からの強力な攻撃が一番ベストだろう」

 

 

進「遠距離からの攻撃か……それならこっちにも幾つかそういうカードがあるから問題はないな」

 

 

ツカサ「こっちもライダーに変身して色々と戦い方を変えれば何とかなるかな…」

 

 

零「俺もまだ使っていないカードが幾つかあるから、それを上手く使って奴と戦うしかないか…」

 

 

自分達の戦力を合わせて、何とかアークに対抗しようと考える一同。そんな中、こなたが夜空を見上げながらある疑問を口にした。

 

 

こなた「そういえばさぁ…此処って何時になったら夜が明けるワケ?私達ずっとこの世界にいるけど全然夜が明けそうな感じがしないんだけど…?」

 

 

裕香「そうなんですか?」

 

 

スバル「あ、言われてみれば確かに…」

 

 

こなたの言葉に裕香やスバル達も夜空を見上げると、先程まで零達と共に作戦会議をしていた昌平が変わって説明を始めた。

 

 

昌平「それは多分アークのせいだろうな。奴がこの世界を中心に色々な世界へレジェンドルガを送り込む為に時空を開閉するから、この世界も軸が乱れて色々とおかしくなっちまったんだろ」

 

 

みなみ「一つの世界をおかしくする力……アークはそんなにも強大な力を持つライダーなんですか?」

 

 

昌平「まあな…それぐらいの異変を起こせるだけの力を持ってるんだろう…伊達にあんな怪物達の王様をやってないって事だな」

 

 

昌平の説明にこなた達は納得し、同時に自分達が立ち向かおうとしている敵がどれだけ強大なのかを改めて知り、再び気を引き締め直した。

 

 

幸助「まあ、大体の事は決まったし、後はアークを探して見つけるだけなんだが、一体何処にいるのやら……そういえば、お前達はアークが今何処にいるのか知らないのか?」

 

 

シズク「あ、そっか。零達は今までアークと戦ってたんだよね。何か知らないの…?」

 

 

零「…いや、俺達も奴を見たのはさっきまでなんだ。そのすぐ後に別のライダーの奇襲があって、その後はまだアイツの姿を見ていない」

 

 

ツカサ「そうなんだ…あーもう!あんだけデカイんだから直ぐに見つかると思ったんだけど―ゴゴゴゴゴゴゴッ……!!!!―…な?」

 

 

一同がアーク達の居場所について話し合っていた時、何処からともなく奇妙な音を耳に届き、同時に、肌がピリピリするような空気の振動を感じ始める。

 

 

裕香「な、何なんですか、この感じ?!」

 

 

みなみ「……ッ?!みなさん!上です!」

 

 

なのは「え?!」

 

 

頭上を見上げるみなみが何かを発見して指を指すと、全員が上を見上げる。そこには、上空から零達の下に向かってまるで雨のように巨大なエネルギー弾と数十発の小型のエネルギー弾が降り注いでくる光景があった。

 

 

こなた「で、デカァアアアアアアアアア?!何さあれ?!」

 

 

俊介「オイオイ!アリかよあれ?!シャレになってねぇだろ?!」

 

 

進「ちぃッ!みんな逃げろっ!急げっ!!」

 

 

智大「早く離れろっ!あんなの受けたら一たまりもないぞっ!!」

 

 

降り注いで来るエネルギー弾からの被害を出来るだけ避ける為、一同は急いでその場から離れようとする。だが…

 

 

―ヒュゥゥゥウウウウウ……ズドドドドドンッ!!スドドドドドドドンッ!!ズドオォンッ!ズドオォンッ!ドゴオォォォォォオンッ!!!―

 

 

『ウアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!?』

 

 

無差別に降り注いで来たエネルギー弾の雨が次々と地上に落下していき、零達は何とか直撃を避けたものの爆発から発生した爆風に巻き込まれて吹っ飛ばされてしまった。

 

 

進「ぅっ……っ……み、みんな、無事か……!!?」

 

 

ツカサ「うう……な、なんとかー……」

 

 

ティアナ「でも、今のって……!」

 

 

『──ほう…今のでまだ生きてるとはね。流石はライダーと呼ばれるだけの事はある』

 

 

『……ッ?!』

 

 

エネルギー弾の雨から何とか逃れられた一同の耳に、不気味な笑いを含んだ声が届く。その声が聞こえてきた方に振り返ると、爆煙が徐々に薄れて晴れた先に、まるで巨山のように重く佇むアークの姿があった。

 

 

 

セッテ「あれは…ドクター?!」

 

 

ツカサ「おおぉーーっ!アークだ!生のアークだよ!やっぱりおっきいね~♪」

 

 

俊介「アホかお前は?!今は喜んでる状況じゃないだろ?!」

 

 

幸助「ッ、漸く出て来やがったな…全ての元凶さんよ!」

 

 

倒れた一同はゆっくりと身体を起こすと、目の前にいるアークを睨み付ける。しかしアークはそんな一同を品定めするかのように眺め、再び不気味に笑い出した。

 

 

アーク『別々の世界の破壊者達…神のライダー…調律者…フフフッ、今夜は豪華なゲストが次々と集まってくれるね。私も嬉しいよ』

 

 

智大「何が嬉しいだ!お前のせいで、一体どれだけの人間が苦しんでるのか分かってるのか!?」

 

 

シズク「今すぐレジェンドルガ達の進行を止めなさい!貴方の馬鹿げた行いで、これ以上多元世界を荒らすような真似をしないで!」

 

 

智大とシズクがアークを睨みつけながら怒りを含んだ口調で叫ぶ。しかし、アークはそんな二人の言葉を聞いてもただ不気味に笑うだけだった。

 

 

アーク『馬鹿げた行いとは心外だなぁ……。君達には理解出来ないかい?この世に存在する多元世界を全て手に入れるという事は、この世の全てを手に入れたと言っても過言ではない!それを手に入れるというこの私の夢の何処が馬鹿げているというのだね?』

 

 

ツカサ「そんなの全部に決まってるでしょう?!そんな自分勝手な都合の為に大勢の人達を犠牲にしようなんて間違ってる!」

 

 

アーク『世界を手に入れるという事はそういう事なんだよ!犠牲もなしに何かを手に入れようなんて事は不可能だ!君達だって分かっているだろう!何かを手にするにはそれなりの代価が必要だ!その為にも、全ての世界に存在する人間達を一人残らず根絶やしにする!彼等には私の夢を叶える為の犠牲になってもらわねばならないからね!』

 

 

進「…なるほどな。大体の予想はついていたが、話しが通じる相手じゃないらしいな」

 

 

高らかに言い放つアークを睨みながら一同はゆっくりと立ち上がり、それぞれのバックルを取り出して変身しようとする。

 

 

アーク『ほう…私と戦う気かね?いいだろう、ならば君達の力を見せてもらおうか!!』

 

 

アークは高らかに叫びながら自身の右腕を天高く突き上げた。その瞬間……

 

 

アース『───合図が出た……全軍ッ!!突撃いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいッ!!!』

 

 

『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォーーーーッ!!!!!』

 

 

『ッ?!』

 

 

突然その場に響いた轟音に近い雄叫び。直後に零達の後方とアークの後方に広がる森林の中からアースが引き連れた大量のレジェンドルガが零達一同に向かって来たのだ。

 

 

その数は……およそ"数千"を越えていた。

 

 

なのは「そんな…いつの間にこんな数のレジェンドルガを…?!」

 

 

零「ちっ!暫く姿を見せなかったのはこういう事だったのか…!」

 

 

裕香「ど、どうするんですか?!こんな数の相手を!」

 

 

智大「ッ!とにかく戦うしかないさ!」

 

 

昌平「だよなぁ…クソッ!戦う前からこんなの見せられたら気が滅入るだろに!」

 

 

ツカサ「だけどやるしかないよ!アイツ等と戦えるのは私達しかいないし!」

 

 

俊介「確かにな…珍しくまともな事を言うじゃないかツカサ!」

 

 

シズク「幸助!私達も!」

 

 

幸助「分かってる……!さっさと雑魚共を潰してアークも弄り倒す!!」

 

 

みなみ「それしかレジェンドルガを止める方法はないみたいですね…!」

 

 

こなた「だったら私達も行こう!進!」

 

 

進「ああ、分かってるっ!行くぞッ!」

 

 

全員はそれぞれのバックルを腰に装着すると、それぞれの変身の構えを取る。そして……

 

 

『変身ッ!!!』

 

 

『KAMENRIDE:TRANS!』

 

『GATE UP!』

 

『GATE UP!』

 

『KAMENRIDE:DECADE!』

 

『KAMENRIDE:SECOND!』

 

『Holy form』

 

『KAMENRIDE:GANNNA!』

 

『KAMENRIDE:DELOAD!』

 

『KAMENRIDE:DECADE!』

 

『Hijack Form』

 

 

『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォーーーーッ!!!!!』

 

 

それぞれの変身を終えた一同は、前方のアーク達に向かってディケイド(進)、カオス、ガンナ、ディロード、ディケイド(ツカサ)が、後方のアースが引き連れて向かってくるレジェンドルガ達には、トランス、セカンド、聖王、ガイア、幽汽、クウガが一斉に突撃し、アークとアース、そして数千を越えるレジェンドルガの軍勢とぶつかり合っていった。

 

 

零「皆…クソッ、俺は…」

 

 

スバル「零さんッ!私達も早く避難しましょう!」

 

 

ゆたか「そうですよ!此処にいたら私達も巻き込まれます!」

 

 

戦えない自分の非力さを憎む零にスバル達が呼び掛ける。するとヴィヴィオと共に避難しようとしたティアナが三人の下へと駆け寄って来た。

 

 

ティアナ「何やってんの!?零さんも二人も急いでッ!早くしないと此処も戦場に……って、あれ?セッテは?」

 

 

スバル「…え?あ、あれ?さっきまで一緒だったハズなんなんだけど…?」

 

 

ゆたか「…ッ!?み、皆さん!あそこ!」

 

 

セッテの姿を探していたゆたかがある方向を指差し、零達はその方向に視線を向けた。その先にはセッテがトランス達とレジェンドルガ達が戦っている戦場に向かって走る後ろ姿があったのだ。

 

 

スバル「セ、セッテ!?何であんな所に!?」

 

 

ゆたか「ど、どうしましょう!?あのままじゃセッテさんが!」

 

 

ティアナ「クッ…とにかくセッテを連れ戻すしかないでしょ!行くわよ皆!」

 

 

零「待て皆!あそこに向かうのは危険だ!アイツは俺が…!」

 

 

セッテを連れ戻そうとするティアナとスバルとゆたかを呼び止めようと手を伸ばす零。だがその時…

 

 

 

―ディケイド!世界を破壊する悪魔!―

 

 

 

零「…ッ!?その声は…」

 

 

突然その場に聞こえてきた男の声。それはキバの世界でも聞いた男と同じ声であり、零は思わず辺りを見渡した。

 

 

―貴様がこの世界に現れたせいで、レジェンドルガがあらゆる世界に出現し、世界を滅ぼそうとしている!これも貴様という存在が引き起こした結果の一つだ!―

 

 

零「誰なんだお前は?!いい加減姿を現せ!!」

 

 

声の主に向かって叫ぶ零だが、声の主から返事が返って来る事はなく、代わりに響くのはライダー達とレジェンドルガ達が戦う銃撃音や爆発音だけだった。

 

 

零「…クッ、何なんだ一体…奴は何者なんだ…」

 

 

ヴィヴィオ「……パパ」

 

 

零は思い詰めた表情を浮かべながら唇を噛み締め、そんな零の様子を横から見ていたヴィヴィオは心配げにポツリと呟いていた。

 

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

 

同時刻、スバル達と離れたセッテは一人、ある事を確かめる為に混雑した戦場の中を必死に駆け巡っていた。

 

 

セッテ「はぁ…はぁ…聞かなければ…姉様は…トーレ姉様も本当に…私を処分する事に同意したのかを…」

 

 

自分の師と呼べる存在であり、スカリエッティと同じように敬愛していた自分の姉であるトーレ。そんな彼女も自分を処分する事に同意したのか、その真意を知りたくセッテは彼女を探して銃撃やエネルギー弾が辺りに飛び舞う戦場の中を駆け回っていたのだ。だが…

 

 

『ウオォォォォォオッ!』

 

 

セッテ「…ッ!?」

 

 

突然セッテの背後の爆煙の中から飛び出して来た十体のレジェンドルガ達。セッテは突然の奇襲に反応が遅れてしまい、振り返った時には既にレジェンドルガが振りかざした爪がセッテの目の前にまで迫っていた。その時…

 

 

 

『ATTACKRIDE:BLAST!』

 

 

―ズガガガガガガガガッ!―

 

 

 

『グガァッ?!』

 

 

―ドゴオォォォォォオンッ!!―

 

 

 

セッテ「な…」

 

 

突然レジェンドルガの背後から電子音声が響き、その直ぐ後に十体のレジェンドルガが爆発を起こして散り去っていった。何が起きた理解出来ないセッテは今の電子音声が聞こえて来た方を見ると、爆煙の向こう側にライドブッカーGモードを構えたトランスとセカンドの姿があったのだ。

 

 

セカンド『セッテ!大丈夫だった?!』

 

 

セッテ「え?あの…はい…大丈夫ですけど…」

 

 

トランス『よかったぁ…でも、何やってるのこんな所で?此処は今危険だって事ぐらい、貴方も知ってるでしょ?』

 

 

若干怒りを含んだ言い方でセッテをジト目で見るトランス。セッテはそれに少し口ごもり、どう説明しようかと考えていると…

 

 

スバル「はぁ…はぁ…なのはさん!こなた!セッテ!」

 

 

トランス『?!スバル!?ティアナ!?』

 

 

セカンド『ゆーちゃんまで!?何やってんの三人共!?此処は今危険なんだよ!?』

 

 

ゆたか「ご、ごめんねお姉ちゃん!だけどセッテさんが心配で…」

 

 

セッテを追い掛けて来た三人はトランスとセカンドに頭を下げて謝ると、申し訳なさそうな表情を浮かべるセッテに視線を向ける。

 

 

ティアナ「それで?あんた一体何しようとしたワケ?…まさか、アイツ等の所に戻ろうとしていたって言うんじゃないわよね?」

 

 

スバル「ちょっ、ティア!何もそんな言い方しなくたって…」

 

 

セッテ「…いえ…そういうワケではありません…ただ私は、姉に会って確かめたい事があって…それを知りたくて、ここへ来たんです…」

 

 

セカンド『確かめたい事?』

 

 

疑問そうに聞くセカンドの言葉にセッテは小さく頷いた。

 

 

セッテ「ですから…お願いします。行かせて下さい!どうしても知りたい事なんです…!」

 

 

一同に頭を下げて頼み込むセッテ。トランス達はそれを見て少し考えるように顎に手を添える。その時…

 

 

『見つけたぞ!!ライダー達だ!!!』

 

 

『!?』

 

 

耳に届いた声。一同はそれが聞こえて来た方へと振り返ると、いつの間にか周りには数え切れない数のレジェンドルガ達が一同の周りを囲み、退路は断たれてしまっていた。

 

 

セカンド『ちょ!やばいよコレ!?完全に逃げ道がないし!』

 

 

トランス『ッ!こうなったら仕方ないね……みんな!一気に行くから離れないようについて来て!!』

 

 

ゆたか「えっ?」

 

 

スバル「なのはさん…それって…」

 

 

トランスはスバルの言葉に頷き、ライドブッカーから一枚のカードを取り出す。するとそれを見たセッテは一度瞼を閉じた後にゆっくりと目を開き…

 

 

セッテ「…ありがとうございます…」

 

 

その言葉を聞くとトランスは黙って頷き、ライドブッカーガンモードをレジェンドルガの大群に向けながら取り出したカードをトランスドライバーに装填した。

 

 

『ATTACKRIDE:DIVINE BUSTER!』

 

 

トランス『いっくよーッ!久々の!ディバイーーーンバスタァァァァァ!!!』

 

 

―チュドオォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!―

 

 

『グッ?!グオォォォォォォォォォォオッ!!』

 

 

ライドブッカーGモードの銃口に集束された光が一つの桜色の閃光となり、放たれた閃光はレジェンドルガ達を包み込み100体近くのレジェンドルガが爆発して散っていった。

 

 

セカンド『す…すごっ…』

 

 

スバル「流石なのはさん…だねっ」

 

 

トランス『みんな走って!一気に突き進むよ!!』

 

 

ゆたか「あっ、は、はい!」

 

 

レジェンドルガ達が怯んでいる間に一同はその場から全力で走り出し、先にアースの下へと向かっていったガイア達を追ってレジェンドルガの大群の中を突き進んでいった。

 

 

 

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