仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
―ズガアァァァァアンッ!ズガアァァァァアンッ!―
『グギャアァァァァァァァァアッ!?』
『ハッ!こんなもんかよ!レジェンドルガってもんも案外大した事ねぇなァッ!セエアァッ!!』
次々と襲い掛かって来るレジェンドルガの大群を華麗な脚技で難無く倒していく赤い戦士。赤い戦士は無駄のない動きでレジェンドルガ達を蹴り飛ばしていき、蹴り飛ばされたレジェンドルガは赤い戦士の一撃を受けただけで断末魔の叫びと共に消滅していっている。その戦いを離れた場所で見ていたディケイド達は唖然とした表情を浮かべていた。
ディケイド『な、何なんだ…アイツは…』
ナンバーズ『…凄い』
ディケイド(進)『たったの一撃でレジェンドルガ達を倒して……奴は…一体何者なんだ?』
レジェンドルガ達の軍勢を次々と薙ぎ倒していく赤い戦士の実力を見てディケイド達は驚きを隠せず、同時にあの赤い戦士の圧倒的とも言える力に恐怖を感じていた。そして…
『零ーーッ!進ーーッ!ヴィヴィオーーッ!!』
ディケイド『ッ?!ツカサ?!皆も!』
爆煙の向こう側から先程の攻撃により逸れてしまっていたライダー達がその場に駆け付け、ディケイド達と合流した。
ディロード『三人共、無事だったみたいだな!』
ディケイド(進)『ああ、お前等も無事で良かった!一時はどうなるかと思ったぞ…!』
カオス『さっきも言ったろ?俺達はあんなもんじゃ簡単にくたばんねぇよ…………ん?』
話の途中で、ライダー達はレジェンドルガの大群と一人戦う赤い戦士の存在に気づきライダー達は赤い戦士に視線を向けていく。
ガンナ『…?三人共、あのライダーは?』
ディケイド『あっ…いや…アイツは…』
ディケイド(ツカサ)『ふおおおおおおぉぉぉぉ!?また見た事のないライダーだ!しかも真っ赤かボディーだよ!カックイイ~!』
ナンバーズ『ま…真っ赤か?』
カオス『いや、ツカサの方は何時もの事だから気にしなくていいから…それより、アイツは一体何だ?見た所……敵って感じじゃなさそうだが?』
ディケイド(進)『あ…ああ…えっと…なんて言えばいいものか…』
あの赤い戦士は誰だ?と、質問してくるライダー達に三人もどう説明すればいいのか分からず、頭を悩ませながらも何とか説明しようとした。その時…
アーク『ウオォォォォォォォォ!!!』
『?!』
『…ッ?!よっと!』
―ズドオォォォォォオンッ!!!―
何時の間にか赤い戦士の背後に回り込んでいたアークが赤い戦士に向けて右腕を振り下ろすが、赤い戦士は後方へと飛んでそれを軽々と回避した。
『おいおい…不意打ちなんて卑怯な真似してくれるじゃねぇか?』
アーク『フッ…最強と名乗るぐらいなら、この程度の攻撃はかわせるだろう?それよりも早く君の力を見せてくれないか?あまり勿体振られても私は退屈なだけだからね』
早く力を見せろとアークは右腕に付いた汚れを払いながら言うと赤い戦士はやれやれと首を振りながら左腕に触れる。
『それは別に構わないが…後悔しても知らねぇぞ?』
アーク『…なんだと?』
アークは言葉の意味が理解出来ずに思わず聞き返したが、赤い戦士はそれを無視して左腕に装着されているタッチパネルのようなものを操作し、最後に手の甲にあるボタンのようなものをタッチした。
『BLADE KING!ROYAL STRAIGHT FLUSH!TOUCH!TOUCH!TOUCH!』
『……え?!』
アーク『…ッ?!何?!』
電子音声が響くと、アークとライダー達は赤い戦士を見て驚愕していた。何故なら、あの電子音声が響いた同時に突然赤い戦士の周りに一人のライダーの残像が現れたからだ。しかもその残像は…
ディケイド(ツカサ)『…ね…ねぇ!あれってもしかしてブレイドじゃない?!』
カオス『何?……ッ!?本当だ…あの残像ブレイドの姿をしてるぞ?!』
『っ?!』
そう、現れた残像の正体はブレイドの強化形態、ブレイド・キングフォームだったのだ。ライダー達もその残像の正体がブレイドだと気づいて驚愕していると、ブレイドの残像が赤い戦士に重なって消えていき、それと同時に赤い戦士の手にブレイド・キングフォームの専用武器『重醒剣キングラウザー』が出現した。
『さあ、これが俺の力だ!その目に焼き付けろ!』
『ROYAL STRAIGHT FLUSH!』
電子音声が響くと共に赤い戦士の目の前に5枚のライズカード、スペードの10+ジャック+クイーン+キング+エースの順に並びながらアークへと向かって出現していく。
アーク『な、何だ?!』
ディロード『あれは…まさか!?』
ディケイド(ツカサ)『ブレイドの…ロイヤルストレートフラッシュ?!』
出現したライズカード達を見てライダー達とアークが驚いている中、赤い戦士は重醒剣キングラウザーを両手で構えると五枚のライズカードのオーラを猛スピードで潜り抜けていき、それを見たアークは赤い戦士の攻撃を防御しようと慌てて両手をクロスさせた。
『ハアァァァァッ!デアァァァァッ!!』
―ズバアァァァァァァアッ!!―
アーク『うッ?!ウアァァァァァァァァアッ?!』
赤い戦士はライズカードのオーラを駆け抜けると重醒剣キングラウザーでアークを一刀両断に斬り裂き、アークは赤い戦士の斬撃を受け止め切れず、その巨体は宙を飛び吹っ飛ばされていった。
ガンナ『アークにダメージを与えた!?』
ディケイド『何なんだアイツは…あんな能力を持つライダーなんて見た事ないぞ!?』
自分達の攻撃ではまったくダメージを与えられなかったアークにダメージを与えた赤い戦士を呆然と見つめるライダー達。そして赤い戦士は右手に持つキングラウザーを消すと再び左腕のタッチパネルの画面にある紋章をタッチし最後に手の甲にあるボタンを押した。
『DEN-O LINER!DENKAMEN SWORD!TOUCH!TOUCH!TOUCH!』
電子音声が鳴ると赤い戦士の周りに再び一人のライダーの残像、電王の強化形態である電王・ライナフォームの残像が現れすぐに赤い戦士と重なって消えていった。完全に残像が消えていくと赤い戦士の右手に一つの剣、電王・ライナーフォームの武器である『デンカメンソード』が現れた。
ディケイド(ツカサ)『今度はデンカメンソード?!』
ディケイド(進)『ブレイドの次は電王…あの力は一体何なんだ…!?』
赤い戦士の右手に出現したデンカメンソードを見て再び唖然となるライダー達。一方で赤い戦士は出現したデンカメンソードを両手で構えながら未だ地面に倒れ込んでいるアークを見据えた。
アーク『グッ!くっ…』
『さあて、遠慮は無しだ!どんどん行かせてもらうぜ!!』
『URA ROD! KIN AX! RYU GUN! MOMO SOWRD!』
デンカメンソードのレバーを引いて電仮面を一周させ最後にレバーを押し込むと電子音声が鳴り響き、赤い戦士の前に金色のレールが顕れ、そのレールはアークの元まで伸びていく。そして赤い戦士は金色のレールに乗り、出現したオーラライナーと共に猛スピードでアークに突っ込んでいく。
『ウオオオオオオオオオォォォォーーッ!!電車ァ!斬りぃぃぃぃぃぃ!!』
―ズバアァァァァァァアンッ!!!―
アーク『ウグッ?!グオォォォォォォォォオッ!?』
赤い戦士の放った必殺技、デンカメンスラッシュがアークを横一閃に斬り裂き、態勢を立て直せていなかったアークは耐え切れずに再び吹っ飛ばされ、ライダー達は再びアークが吹っ飛ばされた光景を見て唖然としていた。
アーク『ガハァッ!クッ…ば、馬鹿な!?何なんだあの力は…?!』
斬り裂かれた箇所を抑えてふらつきながら立ち上がるアーク。だが、赤い戦士はお構い無しにと再び左腕のタッチパネルにある一つの紋章に触れその後に手の甲のボタンに触れた。
『KABUTO HYPER!PERFECT ZECTOR!TOUCH!TOUCH!TOUCH!』
タッチパネルから電子音声が響くと先程とは別の残像が赤い戦士の周りに出現し始めていく。それは…
ナンバーズ『…え?赤い…カブトムシ…?』
ディケイド(ツカサ)『おおぉぉぉぉぉ!?今度はカブトだァ!!』
そう、その正体はカブトの強化形態、カブト・ハイパーフォームの残像だったのだ。カブトの残像は出現してすぐに赤い戦士と重なって消えていき、赤い戦士の右手にはカブト・ハイパーフォームの専用武器『パーフェクトゼクター』が現れそれを構えた。
『さてと…お前にコイツの威力を受け切れるかな?』
『KABUTO POWER! THEBEE POWER! DRAKE POWER! SASWORD POWER! ALL ZECTOR COMBINE!』
パーフェクトゼクターの四つのボタンを全て押していくと電子音声が響き、赤い戦士はそれを確認するとパーフェクトゼクターの先端をアークに向けて引き金に手を掛ける。
『いくぜ…マキシマムハイパーサイクロンッ!!』
『MAXIMUMHYPER CYCLONE!』
―シュゥゥ…チュドオォォォォォォォォォォォオンッ!!!―
アーク『な…!?』
パーフェクトゼクターの先端から竜巻の如く放たれた砲撃。それは地面をえぐりながら一直線にアークへと向かっていき、アークはその砲撃を両手で受け止めるが砲撃の勢いは止まらず徐々に押されていく。
アーク『ば、馬鹿な…ッ!こんな馬鹿げた力が…グ、グアァァァァァァァァァァァアーーーーッ!!?』
―ズガガガガァッ…ドゴオォォォォォォォォォォォォォオンーーーーッ!!!!―
パーフェクトゼクターの砲撃がアークを呑み込むように直撃すると辺りに爆発と衝撃波が巻き起こり、アークは再び後方へと吹っ飛ばされていった。
ガンナ『……何だか…もう何でありだな…』
ナンバーズ『凄~い!』
ディケイド『…そうだな…俺もヴィヴィオみたいに凄いの一言で片付けられたら…どれだけ楽なんだろうか……』
最早目の前の光景を見て言葉が見つからないライダー達はただ呆然とそれを見ているしか出来なかった。そして赤い戦士はパーフェクトゼクターを消すと吹っ飛ばされたアークへとゆっくり近づいていく。
アーク『……アッ…グッ…ば、馬鹿な…こんなハズでは…ッ!』
『だから言っただろ?後悔しても知らねぇぞってな。まあだが、今までの戦いでよく分かった…お前がその程度だって事がな!』
地面に片膝を付けるアークを見据えながらそう言い放ち赤い戦士は左腕のタッチパネルを操作して手の甲のボタンを押した。
『KIVA EMPEROR!ZANBAT SWORD!TOUCH!TOUCH!TOUCH!』
電子音声が響くと再び赤い戦士の周りに再び一人のライダーの残像が出現し始めていく。
ディロード『またライダーの残像か…!』
ディケイド(ツカサ)『おおぉっ?!今度はキバ・エンペラーフォームじゃん?!』
赤い戦士の周りに現れた一人のライダーの残像…キバの強化形態、キバ・エンペラーフォームの残像は今まで現れた残像達と同じように赤い戦士と重なって消えていき、赤い戦士の手にはキバ・エンペラーフォームの武器『ザンバットソード』が出現した。
『キバもどきにはキバってな…さあ、行くぜ!』
赤い戦士はアークを見据えながらザンバットソードの鍔を掴みスライドさせていく。鍔をスライドさせていくとザンバットソードの刀身が怪しく輝いていき、鍔を定位置に戻すと赤い戦士は紅い刀身を輝かせるザンバットソードを両手で構えた。
アーク『ッ?!クッ!これ以上好きにやらせるものかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
アークはザンバットソードを見て自分の身の危険を感じ、額から光弾を乱射して赤い戦士の行動を阻止しようとする。対して赤い戦士は、光弾の雨が辺りに降り注いでいるにも関わらず、ザンバットソードの柄を握り締めて次々と巻き起こる爆発の中を疾走し上空へと高く飛んだ。そして…
『デアァァァァァァァァアッ!!!』
―ズバアァァァァァァアッ!!!―
アーク『グゥッ!?グガアァァァァァアッ!?』
赤い戦士は降下を利用してザンバットソードを勢いよく振り下ろしアークを斜め一閃に斬り裂いた。斬り裂かれたアークは絶叫を上げながらザンバットソードで斬られた胴体を抑え、再び膝を付いて悶えていた。
ディケイド(進)『…ありえねぇ…目茶苦茶過ぎるだろあの力……』
カオス『ライダーの力を自在に使える力……まさかあれは、コピースキルの類か?』
自分達の苦戦したアークを徐々に追い詰めていく赤い戦士を見てライダー達はただ呆然とし、それとは別にカオスはあの赤い戦士を見つめながら一人何かを考えていた。
『ふぅ……さてっと…』
赤い戦士はザンバットソードを消して両手を払いながら一息吐くと、ゆっくりとした足取りで自分の乗って来たバイクに近づき跨がった。
ディケイド(ツカサ)『…え?えぇ!?ちょ、ちょっと待ってよ?!もしかして帰るつもり?!』
『…?当然だろ?俺の役目はもう終わったんだ。此処から先の事はお前達の物語…俺はこれ以上この世界に干渉出来ないんだよ』
バイクに跨がりながらそう言うと赤い戦士はバイクのエンジンを掛ける。すると赤い戦士の近くに歪みの壁が出現し、赤い戦士はアクセルを踏んで歪みの壁を通ろうとする。
ディケイド『待て!お前は一体誰なんだ!?!』
ディケイドは赤い戦士を呼び止め、名前を教えて欲しいと呼び掛けた。すると、赤い戦士はライダー達に指を指しながらこう答えた。
『…俺は、鮮烈のネクストステージを駆け抜ける最強のライダーだ。覚えておけ…じゃあな!ヴィヴィオ!』
ナンバーズ『…え?』
赤い戦士はナンバーズに向けて手を振りながらそう言うとバイクを走らせて歪みの壁に向かっていき、赤い戦士がバイクと共に歪みの壁を通ると歪みの壁は徐々に薄れて完全に消え去っていった。
ナンバーズ『……あの人…何で私の名前を?』
ディケイド(進)『…結局…あのライダーは何だったんだ?』
ディロード『いや…さあ…?』
カオス『(……鮮烈?…まさか……あのライダーは…)』
ライダー達は釈然としないまま赤い戦士が消えていった場所を見つめ、カオスはあの赤い戦士が言っていた鮮烈という単語が脳裏に留まり、それを考えていく内に何か分かった様な表情を浮かべた。その時、先程の連撃により動けずにいたアークが立ち上がり、ライダー達に覚束ない足取りで近づいて来た。
アーク『ウッ…グゥ…まだだ…こんな事で…こんな事で!私の夢を潰えさせてたまるものかァ!!』
ディロード『おいおい…あれだけの攻撃を受けてまだ動けるのか?』
カオス『チッ!ほんっとにしぶとい奴だな。タイムオーガ並にうざいぞ…』
ガンナ『だが、流石の奴もさっきのは効いてるみたいだな…多分さっきよりかは攻撃が通りやすくなってるかもしれないぞ?』
切り傷などでボロボロになったアークを見据えながらライダー達は再び自分達の武器を構えていき、アークはそれを見ると歩くのを止めて立ち止まり先程のように再びレジェンドルガ達を生み出し始めた。
ディケイド(ツカサ)『うわ!?またレジェンドルガを出してるよ…もう勘弁してよねぇ〜っ……!!』
ディケイド『まあ、もう一踏ん張りなんだ、頑張れ。アイツを倒せば全部終わるんだからな』
ナンバーズ『うん!』
ディケイド(進)『よし…なら俺も一肌脱ぐとするか』
ディケイド(進)は自分に気合いを入れるように言いながらライドブッカーを開いて其処から一枚のカードを取り出した。
ディケイド(進)『コイツの力は初出しなんだが、折角だ。お前達にも見せてやるよ!変身ッ!』
『KAMENRIDE:NANOHA!』
ディケイドライバーから電子音声が響くと、ディケイド(進)の身体に光の粒子が集まり、光が晴れるとディケイド(進)の姿は星形のマスクをした白いライダー…進達一行が旅したナノハの世界のなのはが変身していた『ナノハ』へと変身していったのだ。
カオス『あれは…』
ディケイド(ツカサ)『おおぉぉぉぉっ!?何何?!見た事ないライダーに変わった?!』
ディケイド『…?あの色具合い…まさか、あれが進達の言ってた別世界のなのはが変身する…ナノハか?』
姿の変わったDナノハを見てディケイド(ツカサ)は始めて見るライダーに興奮し、カオスやガンナ達はまだ自分達も見た事のないライダーであるDナノハを興味深そうに見つめ、ディケイドは進達から事前にナノハの事を聞いていた為大して驚きはしなかった。
Dナノハ『まずは手始めに…これだ』
Dナノハは姿が変わってすぐにライドブッカーを開き、そこから一枚のカードを取り出してディケイドライバーに装填した。
『ATTACKRIDE:SUKOSHI ATAMA HIYASOKKA!』
電子音声が響くとDナノハは顔を俯かせ、またゆっくりと顔を上げていき…
Dナノハ『…少し…頭冷やそっか…?』
―………ピシッ!!!―
『…………ッッ!!!!?(ビクッ!!!?)』
Dナノハはドスの効いた低い声で目の前のアーク達に向かってポツリと呟いたのだ。その台詞が放たれた瞬間その場のいる全員が一斉にDナノハから身を引いていく。ある者は恐怖で固まり、ある者は見覚えのありすぎる光景に顔を引き攣らせたり、ある者は納得したように頷き、ある者は昔のトラウマを思い出して若干身体を震わせながらちょっぴり涙を流したりなど反応は様々だが……特に変化などは何も起きなかった。
アーク『……元道進君。一応聞かせてほしいのだが……それは一体なんだね?』
Dナノハ『……えっ、いや……これは…その……た、ただの手違いだ!次からは本気で行くぞ!!』
『ATTACKRIDE:LYRICAL MAGICAL GANBARIMASU!』
気を取り直して再びライドブッカーから取り出したカードを装填すると電子音声が響き、Dナノハは今度は一回二回とターンをして…
Dナノハ『リリカルマジカル頑張ります♡』
『…………………』
ディケイド『……うわぁ…』
またもや意味不明な発言を言い出したDナノハ。しかも今の発言に合わせてか、声音までしっかりと変えている。それを見た一同は固まり、ディケイドはその発言が昔自分の幼なじみが言っていた台詞だと気づいて思わず声を漏らした。そしてやはりと言うべきか、特にコレと言った変化は何も起きなかった。で……
『……………………プッ…ブハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハーーーー!!!!!!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハーーーーー!!!!!』
……それがツボにハマったのか。カオス、ディロード、ディケイド(ツカサ)が腹を抱えながら地面を転がって盛大に笑い出し、ナンバーズも肩を震わせながらも必死に笑いを堪え、レジェンドルガ達はそんなライダー達の姿を見てどうしたらいいのか分からず困惑していた。
ディケイド『……お…おい……進?』
ガンナ『その…大丈夫か?お~い?』
かろうじて無事だったディケイドとガンナがポーズを解除せずに固まっているDナノハを心配してゆっくりと歩み寄り、Dナノハに呼び掛けた。だが…
Dナノハ『……………………………………………………あんのぉ……バカなのはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあーーーーーッ!!!!!』
―ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!―
『グギャアァァァァァァァァァァァァアッ!?』
ガンナ『ちょっ!?落ち着け進!?冷静になれ!!』
ディケイド『気にしてても仕方ないだろ!?大丈夫だ!確かにちょっぴりイタい奴に見えた気もするがそこはポジティブに…って待て待て待て待て!?何でこっちに銃を向け―ズガガガガガガガガガガンッ!―うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?』
怒りと羞恥心で我を忘れてしまったDナノハはライドブッカーガンモードで辺りを無差別に撃ち始めた。二人は慌ててDナノハを抑え込もうとするがDナノハの無差別破壊活動はそれでも止まらず、そんなDナノハは自分の怒りをぶつけるように周囲のレジェンドルガ達を阿修羅の如く次々と倒していったのだった。
一方その頃……泉家。
なのは(別)「……はっ…くしゅん!」
ライダー達とアーク達の大激戦が繰り広げている中、泉家で留守番をしていたナノハの世界のなのは(別)が両手で口を抑えながらくしゃみをした。
はやて(別)「んん?なんやなのはちゃん?もしかして風邪か?」
なのは(別)「う…ううん…大丈夫だよはやてちゃん…(……何だろ?今もの凄い殺気を感じた気がしたんだけど…気のせいかな?)」
自分のせいで進が大変な事になってるとも知らず、窓から外の景色を眺めながら「進君、大丈夫かな~」と呑気な事を口にするなのは(別)であった。
トランス『…はっ…くしゅん!うぅ…何だろ?今もの凄い寒気が……風邪かな?』
ガイア『ッ?!なのはさん危ない!後ろッ!!』
トランス『えっ?―ブオォンッ!―キャアッ!?クッ!こんのォッ!!』
―ガキィィィィンッ!―
『グギャアァァァアッ!』
後ろから襲い掛かって来たレジェンドルガの攻撃を何とか交わすとレジェンドルガを横一閃に斬り飛ばし、トランスは先程感じた寒気に疑問を浮かべながらも、気を取り直して再びレジェンドルガの大群に向かって突撃していった。
◆◇◆
一方その頃、ライダー達とアーク達が戦っている場所から離れた所にある崖の上…そこには先程消えたハズの赤い戦士がバイクに跨がったままライダー達の戦い見守っていた。
『……はあ……何やってんだよアイツ等は……これじゃあ俺が来た意味ないだろ…』
赤い戦士が向ける視線の先には白いライダー…怒りによって暴走したDナノハと地面で笑い転がるカオス達、そしてDナノハを必死に止めようとするディケイドとガンナの姿があり、赤い戦士はそんなライダー達を見て呆れた様に溜め息を吐いた。
『…まあいいか。後の事はディケイド達が片付けてくれるだろう。俺もそろそろ帰らないとアイツ等に心配掛けると思うし…』
赤い戦士が溜め息混じりでそう呟くと赤い戦士の乗るバイクの近くに先程と同じ銀色のオーロラが出現した。それを確認した赤い戦士はハンドルを握ると、横目で一人のライダー…ナンバーズを見つめる。
『……お前なら大丈夫だ。頑張れよ、ヴィヴィオ』
赤い戦士はそれだけを口にすると、バイクを走らせて銀色のオーロラに飛び込んでいった。赤い戦士が銀色のオーロラに飛び込んだ後、オーロラは完全に消滅してその場には何もない、ただの荒れ地だけが残ったのだった。