仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界24

 

 

全く役に立たないカードによって阿修羅と化したDナノハ。レジェンドルガ達を圧倒していくその姿は、正に『管理局の白い悪魔』を体現していた。

 

 

 

『ATTACKRIDE:ACCEL SHOOTER!』

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!―

 

 

『ギャアァァァァァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

『どわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!?』

 

 

ライドブッカーガンモードの引き金を引き、数え切れない数の閃光を撃ち放つDナノハ。複数の閃光はレジェンドルガの大群に直撃して巨大な爆発が巻き起こり、更にDナノハを止めようとしたディケイドとガンナまでもが巻き添いを喰らい吹っ飛ばされてしまった。

 

 

ガンナ『ぅ……な…何で、こんな事に…』

 

 

ディケイド『…あんなカードがあるなら…何故あの二つが最初に出て来たんだ…』

 

 

二人はゆっくりと起き上がりながら目の前に視線を向ける。其処にはレジェンドルガの攻撃を軽々と弾いてライドブッカーガンモードを乱射していくDナノハの姿があり、燃え盛る炎の中を歩きながら背中を見せて逃げるレジェンドルガも問答無用で倒していく。その戦いを見て二人は無意識の内に身体を震わせていた。

 

 

『ク、クソッ!これ以上やらせるなァ!撃てぇぇぇぇ!!』

 

 

―ズガガガガガガガガッ!ズガアァァァァァァアンッ!!―

 

 

ディケイド『ッ!?進ッ!』

 

 

レジェンドルガの大群が容赦なく撃ち放った一斉射撃がDナノハに向かっていき全てのエネルギー弾がDナノハに命中して巨大な爆発を巻き起こしていった。今の攻撃で流石に無事でいられるはずがない。燃え上がる炎を見つめながら、誰もがそう思いレジェンドルガ達も肩の力を抜いた。だが…

 

 

『――――ッ!?』

 

 

レジェンドルガ達は見た。燃え盛る炎の中から歩いて来る一人の人影……Dナノハの姿を。

 

 

ただならぬオーラを放ちながら、まるで何事もなかったかのように悠然と歩み寄って来るDナノハの姿にレジェンドルガ達は恐怖を覚え、少しずつ後退していく。

 

 

『…あ…あああ…悪魔だ…奴は悪魔だァ!!』

 

 

傷付いた一体のレジェンドルガがDナノハのその姿を見て恐怖の余り大声で叫んだ。すると、Dナノハはユラリとした動きで俯かせていた顔をゆっくりと上げていく。

 

 

Dナノハ『…悪魔でいいさ……悪魔らしいやり方で…俺もお前達を潰すからなァァァァァッ!!』

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドッ!!!―

 

 

『ヒッ…ギャアァァァァァァァァァァァァアッ!』

 

 

逃げ惑うレジェンドルガ達に向けて容赦なくライドブッカーガンモードで乱射していくDナノハ。その姿は正に悪魔……否、魔王という名が一番似ついていた。

 

 

ガンナ『む、酷い…』

 

 

ディケイド『…まるでブチ切れたなのはそのものだな…』

 

 

余りの光景に体中から冷や汗を流す二人。離れた場所からレジェンドルガを生み出しているアークも流石に焦りを浮かべているが、先程の赤い戦士の攻撃によるダメージのせいかレジェンドルガを生み出すスピードがだんだんと落ちている。そして、先程まで笑い転がっていたライダー達はというと…

 

 

 

ディロード『げほっ!んんっ!…流石に笑い過ぎて腹がいてぇな…』

 

 

カオス『いやぁ、久々に大爆笑させてもらったな~。ビデオの方にもちゃんと取ってあるし、後でもう一度見るとするか』

 

 

ディケイド(ツカサ)『あっ!だったらそれダビングして私にも頂戴!』

 

 

ナンバーズ『私ももう一回見たい!』

 

 

『…………………』

 

 

目の前であんな事が起きてるにも関わらず何だか別の話題で盛り上がっていた。というかいつの間にそんなビデオを取ったんだ…とツッコミたい衝動に駆られるが、どうせ無駄な体力を消費するだけだと思うので止めておく。

 

 

Dナノハ『さあ…そろそろ終わらせてやるぞ…』

 

 

『ATTACKRIDE:DIVINE BUSTER!』

 

 

その一方で、暴走の勢いが止まらないDナノハはライドブッカーから取り出したカードをディケイドライバーにセットし、ライドブッカーガンモードの銃口をレジェンドルガの大群に向けて光が集束されていく。

 

 

アーク『ッ!?レジェンドルガ達よ!私の下に集まれッ!!』

 

 

それを見て嫌な予感を感じ取ったアークは、直ぐさま大量のレジェンドルガ達を自分の目の前に集めて盾にしようとする。そして…

 

 

Dナノハ『何もかも消え去れ……ディバイィィィィン!!バスタァァァァァーーーーー!!!』

 

 

―ズドオォォォォォォォォォォォォオンッ!!―

 

 

『ギィッ!?グッ…ガアァァァァァァァアッ!!』

 

 

アーク『クッ!?ウオオオオオオオオオオォォォォォォォォーーーー!!!』

 

 

ライドブッカーの銃口から放たれた巨大な砲撃が盾となったレジェンドルガ達を難無く吹っ飛ばし、アークも巨大な砲撃に呑み込まれていった。のだが……

 

 

 

ガンナ『こ、こっちに来たァーーーーーッ!!?』

 

 

ディケイド『ああ…うん…これはかわせんな…なのはの砲撃は百発百―――』

 

 

―ズドオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーンッ!!!!―

 

 

……Dナノハの放った全力全開の砲撃がアーク達のみならず、何故か後方にいたディケイドとガンナまでもを巻き込んでいったのだった。

 

 

因みにビデオの事で話題を盛り上がらせていたライダー達はそれに巻き込まれずに済み、二人に気づいたのは巨大な砲撃がその場から過ぎ去り遥か後方へと向かっていった後だったらしい。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―ドッガアァァァァァァァァァァァァアンッ!!―

 

 

 

 

セカンド『…ッ!?な、何!?今の音!?』

 

 

ガイア『……爆音?しかも幸助達の方から?』

 

 

スバル「…ま、まさか…零さん達に何か…?」

 

 

クアットロの率いるレジェンドルガの軍勢と戦っていたライダー達が、自分達の後方から聞こえて来た巨大な轟音に思わずその方へと振り返っていき、アークと戦っていたライダー達に何かあったのではと一瞬そんな考えが脳裏を過ぎった。

 

 

クアットロ「あらぁ?敵を目の前にしてよそ見なんて随分と余裕ね?」

 

 

『ッ!』

 

 

背後から聞こえて来た笑いを含んだ声にライダー達は慌てて振り返る。そこにはまだ数百を越えるレジェンドルガ達と、自分の配下であるレジェンドルガ達に守られて不気味に笑うクアットロの姿があった。

 

 

クアットロ「そろそろ諦めたらどう?どんなに足掻いた所で、貴方達みたいな虫けらに私達は絶対倒せないんだから」

 

 

トランス『ッ!そんな事はない!零君達がスカリエッティを倒せば、レジェンドルガ達も全部消えるよ!』

 

 

ディエンド(リン)『そうなれば私達の勝ちは決まっていますし、貴方を守る者もいなくなる。貴方の方こそ…そうなる前に降参でもしたらどうですの?』

 

 

ディケイド達がアークを倒せば、レジェンドルガ達は全て消え去る。そうなれば一人残る事になるクアットロに勝ち目などあるはずもない。そうなる前にライダー達はクアットロに降参しろと呼び掛けるが…

 

 

クアットロ「この私が降参?ありえないわね!何故私が虫けらなんかに頭を下げないといけないの?寧ろ、助けて下さいと平伏せて命乞いをするのは…貴方達の方よ!」

 

 

―パチッ!―

 

 

クアットロが高らかに叫びながら指を鳴らすと、地面から再び数え切れない数のレジェンドルガ達が現れ、数十秒もしない内にトランス達の周りには百体近くのレジェンドルガが出現していった。

 

 

クウガ(裕香)『くっ!まだこんな数のレジェンドルガが!』

 

 

聖王『っ…恐らく、こちら側の増援を呼んでいるのはあの人だと思います。だからあの人を倒せば…』

 

 

幽汽(俊介)『これ以上の増援はなくなるってか?だが俺達が動いたらゆたか達はどうなる?!俺達が此処から動けば、きっとコイツ等は真っ先にゆたか達を狙うぞ!』

 

 

ゆたか「みなみちゃん…皆さん…!」

 

 

今のトランス達の現状はゆたか達を守るように集団で固まりながら戦っている。そして増援を呼び出している肝心のクアットロは此処から離れた場所にいる上、上級クラスのレジェンドルガ達がすぐ傍にいる。

例え何人かにゆたか達の護衛をを任せてクアットロに向かって行っても傍にいる上級レジェンドルガを倒すには恐らく時間が掛かると思われるし、その間にレジェンドルガ達がゆたか達が襲い掛かれば、残ったライダー達だけでそれを止めるのは無理に等しいだろう。ライダー達は押し寄せて来るレジェンドルガの大群を睨みつけながらどうするべき必死に考えていた、その時…

 

 

 

 

―シュゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウッ!!!―

 

 

 

 

『…え?―ドッガアァァァァァァァァアンッ!!!―ウアァァァァァァァァァァァァアッ!?』

 

 

『グガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

クアットロ「ッ?!なっ?!何よこれ?!」

 

 

突然彼方から放たれて来た桜色の砲撃……Dナノハのディバインバスターが戦場の中心に直撃して巨大な爆発と衝撃波が辺りに巻き起こり、ライダー達とレジェンドルガの大群はそれに巻き込まれ吹っ飛ばされていった。

 

 

セカンド『………うっ……いったたた……な、なんなの一体?』

 

 

ガイア『…今の攻撃は…ディバインバスター?なのはちゃん!一体何したの?!』

 

 

トランス『え、えぇ?!わ、私は知らないよ?!というか私だって何がなにやら……!』

 

 

一体何が起きたのか分からずライダー達は辺りを見回して状況を確かめていく。辺りには大量のレジェンドルガの屍が転がっており、クアットロ達も何が起きたのか分からないといった表情を浮かべて呆然と立ち尽くしていた。するとそれを見たディエンド(リン)が左腰にあるホルダーから二枚のカードを取り出した。

 

 

ディエンド(リン)『何が起こったのか知りませんが、敵の陣形が乱れている…今がチャンスですね。一気に押し切りますよ!』

 

 

ディエンド(リン)はそう言って自分のドライバーに二枚のカードを装填しスライドさせる。

 

 

『KAMENRIDE:KIVA! KAMENRIDE:HIBIKI!』

 

 

電子音声と共に引き金を引くと、ディエンド(リン)の目の前に法被の様な服装に鬼の角が付いたカチューシャを付けた姿をしたライダー少女と、黒を基調としたセクシーなドレスを着て銀色のマントを羽織り、頭にはコウモリ耳のカチューシャを付けたライダー少女、共通して目を覆い隠す黒いバイザーを身につけたキバと響鬼が現れたのだ。

 

 

トランス『ッ?!ライダーを召喚した?!』

 

 

セカンド『あれって…海斗さんと同じ能力?!』

 

 

ガイアと幽汽達を除いた全員が召喚されたキバと響鬼を見て驚愕し、キバと響鬼はレジェンドルガの大群に向かって突っ込んでいった。

 

 

クアットロ「ッ?!クッ!行きなさいレジェンドルガ!アイツ等を叩きのめすのよ!!」

 

 

向かって来るキバと響鬼を見て正気に戻ったクアットロはレジェンドルガの大群に向けて突撃命令を下し、レジェンドルガ達はそれに応えて一斉に駆け出していった。

 

 

聖王『リンさん…先程も思いましたが、貴方は一体?』

 

 

ディエンド(リン)『今は私の事はどうでもいいでしょう?それよりも、貴方達も早く準備をしてくれます?あの二人も長くは持ちそうにないですからね』

 

 

ディエンド(リン)が向ける視線の先にはレジェンドルガ達と戦うキバと響鬼の姿があるが、流石に二人だけではあの数を相手に仕切れないらしく少しずつ押され始めていた。

 

 

幽汽(俊介)『ッ…確かに、あのままじゃそう長くは持ちそうにないな……けど、準備って?』

 

 

ディエンド(リン)『…なのはさん?さっき貴方が手に入れたカード…それで行けますわね?』

 

 

トランス『…ッ!そっか…うん!分かった!』

 

 

『?』

 

 

何かに気づいたように頷くトランスだが、二人以外の全員が話の内容が分からず首を傾げていく。すると、トランスはライドブッカーから一枚のカード、先程絵柄の戻った内の一枚を取り出し直ぐにトランスドライバーへと装填してスライドさせた。

 

 

『FINALFORMRIDE:GA・GA・GA・GAIA!』

 

 

トランス『…シズクさん、ちょっとくすぐったいけど我慢して!』

 

 

ガイア『へ?…も、もしかして?!―ドンッ!―アウッ?!』

 

 

トランスはガイアの背後に回って扉を開くように両手を広げると、ガイアの身体が宙に浮きながら変化していき、その姿は巨大な黄金のハンマーを摸した姿、ガイアは『ガイアクラッシャー』へと超絶変形していったのだ。

 

 

幽汽(俊介)『シ、シズクがハンマーに変わった?!』

 

 

クウガ(裕香)『す、凄い…』

 

 

スバル「……な、何だろ…ちょっと複雑な気分…」

 

 

超絶変形したガイアクラッシャーを見て一同は驚き、スバルは違う世界の存在とは言え、自分が変形された事に少し複雑な心境になっていた。そしてトランスはガイアクラッシャーを手に持つと、ガイアクラッシャーのハンマーの部分が黄金の輝きを放っていく。

 

 

 

クアットロ「チッ!いつまでそんな雑魚達に手こずっているの?!さっさと始末しなさい!!」

 

 

中々倒れないキバと響鬼に苛立ちを感じ始めたクワットロがそう命じると、レジェンドルガ達が二人に向け一斉射撃を放った。が…

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!―

 

 

『グッ!ウ、ウアァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

―ドゴオォオオオオオオオオオオンッ!!―

 

 

キバの前に響鬼が庇うように立ち塞がり、レジェンドルガの大群が撃ち放ったエネルギー弾を全て受けていったのだ。エネルギー弾を受けた響鬼は悲痛な悲鳴と共に爆発していき、キバはその爆発によって発生した爆風でトランス達の所まで吹っ飛ばされていった。

 

 

そしてレジェンドルガ達はキバに追撃を掛けようとするが、キバと入れ代わるようにガイアクラッシャーを持って突っ込んで来るトランスを見て全員が動きを止めた。

 

 

クアットロ「?!な、何よ…あの武器は一体?!」

 

 

トランス『ハアァァァァァァァァ…デアァァァァァッ!!!』

 

 

―ドッガアァァァァァアンッ!!―

 

 

『グッ?!ウガアァァァァアッ!?』

 

 

トランスが勢いよく振り回したガイアクラッシャーがレジェンドルガ達に直撃し、それを受けたレジェンドルガ達が一斉に吹っ飛ばされていった。

 

 

ティアナ「す、凄い…!」

 

 

セッテ「あ、あれだけの数のレジェンドルガを一斉に…信じられない…」

 

 

トランスがレジェンドルガの大群をたったの一撃で吹っ飛ばしていく光景を見て一同は驚き、セッテに至っては信じられない物を見たかのような表情をしてトランスを見ていた。そして、ライダー達がトランスの下に駆け寄るとトランスは自分のライドブッカーからもう一枚のカードを取り出し、それをセカンドとディエンド(リン)に見せた。

 

 

トランス『こなたちゃん、リンさん、これで一気に決めよう!』

 

 

セカンド『…!なるほどね~♪面白そうだから乗った!』

 

 

ディエンド(リン)『まぁ、私は最初からそのつもりでしたけど』

 

 

『…??』

 

 

またまた自分達だけ分かったように頷く三人に、一同は話の意味が分からないといった表情で再び首を傾げている。すると、セカンドはライドブッカーから二枚のカードを取り出し、ディエンド(リン)は一枚のカードを取り出して自分達のドライバーに装填していき、トランスも取り出したカードをバックルに装填しスライドさせた。

 

 

『FINALFORMRIDE:SE・SE・SE・SEIーO!』

 

『FINALFORMRIDE:SU・SU・SU・SUBARU!TE・TE・TE・TEANA!』

 

『FINALFORMRIDE:KI・KI・KI・KIVA!』

 

 

ディエンド(リン)『痛みは一瞬ですわ!』

 

 

それぞれの電子音声が響くとディエンド(リン)はキバに向けていきなり発砲していった。すると、発砲されたキバの身体から以前零が変身させたのと同じキバアローが飛び出しキバはそれを持って構えた。

 

 

ゆたか「わあぁ?!な、何か出て来た?!」

 

 

幽汽(俊介)『うわ…やっぱり何度見ても見慣れないよなぁ…アレはっ……』

 

 

セカンド『まあまあ!それはそれとして……スバル、ティアナ?ちょっとだけ我慢してね?』

 

 

トランス『みなみちゃん、二度目になるけどちょっと我慢して?』

 

 

聖王『…え?―ドンッ!―ウアッ!?』

 

 

ティアナ「ッ?!ちょ、まさか?!―ドンッ!―やっぱりィィィィィィ!!」

 

 

スバル「えっ?えっ?ま、まさか私も?―ドンッ!―ひゃあぁぁぁぁぁ!?」

 

 

トランスとセカンドは三人の背中を強く押すと、三人は宙に浮きながら姿を変えていき、聖王はセイオウセイヴァー、ティアナはティアナバレル、スバルの姿はマッハキャリバーを摸した巨大な篭手『スバルナックル』へと超絶変形していった。そして…

 

 

幽汽(俊介)『うわぁっ!?な、何だよ一体?!』

 

 

クウガ(裕香)『お…重い…ですぅ!』

 

 

セカンド『まあまあ、そう言わずに二人も手伝ってよ♪』

 

 

変形していったセイオウセイヴァーは幽汽に、スバルナックルはクウガに、そしてティアナバレルはセカンドの手に握られ、それを確認したトランスとセカンドとディエンド(リン)は更にカードを取り出して自分達のドライバーに装填しスライドさせた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:SE・SE・SE・SEIーO!』

 

『FINALATTACKRIDE:SU・SU・SU・SUBARU!TE・TE・TE・TEANA!』

 

『FINALATTACKRIDE:KI・KI・KI・KIVA!』

 

 

クアットロ「……ッ?!う、撃ちなさい!早くアイツ等を始末するのよ!!」

 

 

電子音声と共にセカンド達の持つ武器が激しく輝き出し、それを見たクアットロも流石にマズイと思ったのか急いでレジェンドルガ達に命令を出してそれを止めようとするが、セカンド達はエネルギー弾が自分達の周りに降り注いでいるにも関わらず自分達の武器に力溜めていく。そして…

 

 

ディエンド(リン)『…よし!一斉射撃ですわ!!行きなさい!!!』

 

 

―キバってぇ…行くぜぇ!―

 

 

セカンド『よぉぉぉぉし!いっけぇぇぇぇぇぇ!!』

 

 

幽汽(俊介)『クッソォォ!こうなったらヤケクソだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

 

クウガ(裕香)『私だって…やる時は…やりまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!!』

 

 

―シュゥゥ…ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォーーーーーオンッ!!!!!―

 

 

『グッ!?ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

クアットロ「?!キャアァァァァァァァアッ!?」

 

 

ライダー達の武器から一斉に放たれた必殺技がレジェンドルガ達に直撃し、それを受けたレジェンドルガの大群は悲痛な悲鳴を上げて一斉に爆発していき、クアットロも爆発から発生した強烈な爆発により後方へと吹っ飛ばされていった。

 

 

クアットロ「うっ…クッ!に、人間の分際で…虫けらの分際で!よくも…ッ!?」

 

 

逆上したクアットロは起き上がりながらライダー達を殺気の篭った瞳で睨みつけるが、そこである事に気づいた。そこには一人、あの黄金のハンマーを持ったトランスの姿がいつの間にか消えている事に。

 

 

クアットロ「あ、あの悪魔が……いない?一体何処に『FINALATTACKRIDE:GA・GA・GA・GAIA』ッ?!」

 

 

不意にクアットロの言葉を遮る様に電子音声が響き、クアットロやレジェンドルガ達はそれが聞こえ来た方…爆煙に包まれた空を見上げた。すると、爆煙が徐々に消えていき空が見え始めていく。其処には…

 

 

 

―バチバチバチバチバチバチバチバチバチィッ!!―

 

 

 

クアットロ「……う…嘘…でしょ……何なのよ…何なのよ……アレ…」

 

 

信じられないといった表情で呆然と呟くクアットロの言葉に力はなかった。クアットロが見た物とは、満月を背にいつの間にか上空へと跳んでいたトランス、そしてそのトランスの右手に握られている黄金の鎚……ハンマーの部分が15メートルを越える程巨大化したガイアクラッシャーだったのだ。

 

 

クアットロ「…………は………早く……早くアイツを撃ち落としなさい!!クズグズしないで!!!早くッ!!!」

 

 

それを見たクアットロの表情には既に余裕なんてものは残されていない。ただ、上空からあんな化け物染みた武器を持って迫って来ているトランスを止める事しか頭にはなく、クアットロの表情は恐怖で歪んでいた。しかし、レジェンドルガ達が放つエネルギー弾は全てトランスに到達する前に見えない壁か何かに遮られるように掻き消されていき、トランスの進行を止める事は不可能だった。

 

 

セカンド『なのはさん!!いっけぇぇーーーッ!!』

 

 

幽汽(俊介)『何も遠慮しなくていい!!全部吹っ飛ばせぇぇぇぇーーー!!!』

 

 

 

 

 

 

 

トランス『…ナンバーズ…No.4…クアットロッ!!』

 

 

 

 

 

クアットロ「は、早く!!何をしているのッ!?早くアイツを墜として!!」

 

 

 

 

 

早くトランスを墜とすように命じるクアットロだが、レジェンドルガ達の抵抗も虚しく、トランスは降下しながら右手に持つガイアクラッシャーを大きく振りかぶっていく。その場には既に他のライダー達の姿はなく、レジェンドルガ達がトランスに意識を集中している間に遠くへと避難している為、何も遠慮する事はない。そして…

 

 

 

トランス『貴方達全員っ……光にぃ!!!なあぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーッッッ!!!!!!!』

 

 

 

クアットロ「ッ!!?」

 

 

―ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーンッッッ!!!!!―

 

 

『グゥッ!?グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!』

 

 

──トランスのガイアクラッシャーがレジェンドルガ達に向かって勢いよく振り下ろされ、それを受けたレジェンドルガの大群は全て押し潰されながら光の粒子となって消滅していき、レジェンドルガ達は文字通り塵一つ残さず消滅していったのだった。

 

 

『うッ!くぅッ…!』

 

 

光の粒子が混じった強風が辺りに発生している中ライダー達はなんとかそれを耐え切り、吹っ飛ばされずに済んだ。そして強風が止み目の前に視線を向けると、其処にはレジェンドルガの姿は一つもなく、光の粒子が雪のように降り注いでいく戦場の中心で静かに佇むトランスとガイアの姿だけがあった。

 

 

スバル「…やった…やった!なのはさん!シズク!」

 

 

幽汽(俊介)『やったな!!とうとうアイツ等を倒したんだ!』

 

 

セッテ「…凄い…本当に…本当にあれだけの数の軍勢を倒して…」

 

 

セカンド『イヨシャーーーッ!!んじゃあまあ、勝利のド上げと行こうかァーーーッ!!』

 

 

ディエンド(リン)『…ハァ…浮かれるのはまだ早いでしょう?まだ肝心のアークが倒されていな……誰も聞いていませんわね』

 

 

漸くクアットロ達を倒したのだとライダー達やスバル達は喜びを露わに、少々ふざけ合いながら二人に駆け寄っていく。だが…

 

 

 

 

 

ガイア『…逃げられたみたいだね』

 

 

トランス『…うん』

 

 

そんな二人は悔しげに唇を噛み締め、先程までクアットロがいた場所……地面に開いた巨大な穴を見つめながらそう呟いていた。

 

 

 

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