仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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第四章/魔界城の世界25

 

トランス達がクワットロ達との戦いを終えたその頃、肝心のアークと戦っていたディケイド達はと言うと…

 

 

 

―パアァァァァァァァッ―

 

 

カオス『ったく…要らん世話を掛けさせやがって…』

 

 

ガンナ『グッ…し、仕方ないだろう…あれは流石に…僕でもかわすのは無理だったんだから…』

 

 

ディロード『あ~、まあ…流石にあれはな……』

 

 

ディケイド(進)『まったく…ボケッとしてるからそんな目に合うんだぞ?少しは緊張感ってもんを持て』

 

 

ディケイド『…この野郎ォ…お前がそれを言うかぁ…』

 

 

『アハハハ……』

 

 

あの後、Dナノハのディバインバスターの巻き添いを喰らってしまったディケイドとガンナは今、カオスから回復魔法を掛けてもらい傷の治療を受けていた。

 

 

だがまあ、ライダーに変身していた為か、または運が良かったのか、怪我はそこまで酷いものではなかった為、治療はそんなに時間は掛からず直ぐに終わっていった。そして二人は治療を終えると起き上がってすぐに身体を軽く動かし、ライダー達は爆煙に包まれた場所……アークの居た場所を見据えた。

 

 

ディケイド(ツカサ)『…ねぇ、どう思う…?』

 

 

ガンナ『…多分皆も同じ事を考えてると思うけど…まだ生きてるだろうね』

 

 

ディロード『まあ、今までの流れからして大体そんな所だろうな―――』

 

 

 

―ズドオォォォォォオンッ!!―

 

 

 

ディロードが喋り終えたと同時に突然爆煙に包まれた場所から衝撃波が発生して周囲の爆煙が吹っ飛ばされ、爆煙の晴れた場所には、装甲のあらゆる箇所がひび割れた姿をしたアークが立っていた。

 

 

アーク『ハァ…!ハァ…!ハァ…!ま…まだだ…まだ私は……こんな所で敗れる訳にはいかないのだよ!』

 

 

ディケイド(進)『ちっ!さっきの攻撃でもまだ倒れないのか…あのコーカサスとかいうライダーより面倒臭いな…』

 

 

カオス『此処まで来ると逆に賞賛ものだな。俺達の攻撃を耐え切れる奴なんてそうそうはいないんだ…誇りに思った方がいいぞ?』

 

 

ライダー達は再び立ち上がったアークを見て若干ウンザリとした表情をしながらも戦闘態勢に入っていく。すると突然、アークは少しふらつきながら何かを持ち上げるように両手を頭上に掲げ、淡々と何かを語り出した。

 

 

アーク『王の叫びを聞け…無念にも滅び散った者達よ…蘇り、そして生まれ変わるのだ!レジェンドルガの魂達よ!!』

 

 

アークが言葉を紡ぎ終えると、突如あらゆる方向から数千をも越える光の球体が次々と飛んで現れ、それらは全てアークの背後に集束され何かを形作っていき、最後の一個の球体がそれに集まるとそれは激しく輝き出し、ライダー達は眩しさの余り目を背ける。そして光が止み始めライダー達が再び目の前に視線を向けると其処には……

 

 

 

『グウゥゥゥゥ…グガアァァァァァァァァァアーーーーーッ!!!』

 

 

 

ナンバーズ『ッ?!あ、あれは…?!』

 

 

ディケイド『おいおい……マジか?あんな隠し玉があるなんて聞いてねぇぞ…』

 

 

ライダー達が再び目の前に視線を向けると、アークの背後に一体の異形の姿をした巨大な龍…アークの巨体を更に越える、三つの首を持ったレジェンドドラゴンが出現していたのだ。

 

 

アーク『フッ…フフフッ…フハハハハッ!どうだね?!私の可愛いペットは?!これで君達もおしまいだ!私の計画を邪魔する者は…全てこのドラゴンの餌にしてくれよう!!』

 

 

『ガアァァァァァァァァァァァァァァァアッーーーー!!』

 

 

高笑いを上げながら叫ぶアークにレジェンドドラゴンもそれに応えるように辺りが揺れ動くような咆哮を上げた。そして、それを見たライダー達は……

 

 

ディロード『……アイツ、自分で自分の死亡フラグを加速させてるってわかんないのかなぁ……』

 

 

ディケイド(ツカサ)『だねぇ、あんなもので私達が負けるハズがないじゃん!』

 

 

ナンバーズ『うん、パパ達が一緒にいるから全然怖くなんてないよ!』

 

 

ガンナ『ハハッ、確かにね…あんなものを出せば僕達が怖じけづくと思って笑ってるアイツを見てると、逆にこっちが恥ずかしくなって来たよ』

 

 

ディケイド(進)『お前も中々言うな…まっ、確かにこっちが負ける要素なんて何もないしな……さっさと勝ちに行くとするか』

 

 

カオス『…零、コイツ等はこう言っているがお前はどうだ?』

 

 

ディケイド『決まってる…立ち塞がる物は何だろうと倒す、向かって来る物は全て薙ぎ倒す、それだけだ。仲間達も他の世界で俺達を待ってるしな…こんな所で易々と死ねるか!』

 

 

カオス『フッ…そうだな!』

 

 

ディケイドが自分の強い意志を篭めた言葉を告げると、それに応えるように突然ディケイドのライドブッカーが勝手に開き、其処から四枚のカードが飛び出してディケイドはそれらをキャッチした。すると消えていたカードの絵柄が全て浮かんでいき、それはカオスの力が秘められた三枚のカードと、見覚えのある黒いエンブレムだけが入ったファイナルアタックライドらしきカードとなっていったのだ。

 

 

ディケイド『このカードは……よし、ならこっちも竜で対抗するか、幸助!』

 

 

カオス『何?…成る程な……おし!なら行くか!』

 

 

何をしようとしているのか分かったのか、ディケイドはカオスが頷き返したのを確認すると、その絵柄の戻ったカードの中から一枚のカードを取り出しそれをディケイドライバーに装填しスライドさせた。

 

 

『FINALFORMRIDE:C・C・C・CHAOS!』

 

 

ディケイド『ちょっとくすぐったいぞ』

 

 

カオス『おう!何時でも掛かってこ―ドンッ!―いっ?!』

 

 

ディケイドはカオスの背後に立ち、扉を開くように両手を広げるとクロノスは宙に浮いて身体のあらゆる箇所が変化していき、変化を終えたその姿は、巨大な黄金の身体を輝かせる翼を持った美しき翼竜、『カオススペリオル』へと超絶変形していったのだった。

 

 

ディケイド(進)『うおっ?!こ、幸助がドラゴンに…?というかデカァ?!』

 

 

『グルルルルルルル……』

 

 

ナンバーズ『わ~、綺麗~…』

 

 

ディケイド(ツカサ)『いやはや…久々に見たけどやっぱり迫力あるよね~♪』

 

 

ディロード『だよな~♪』

 

 

ガンナ『いやいや、和んでる場合じゃないから…』

 

 

カオスのファイナルフォームライドを初めて見るディケイド(進)は驚き、ナンバーズは光り輝くカオススペリオルを見て瞳を輝かせ、そんな二人と違って以前カオススペリオルを見た事のある三人は大して驚きはしなかった。

 

 

ディケイド『よし、準備は整ったな……進!ツカサ!智大!昌平!ヴィヴィオ!俺と幸助であのレジェンドルガを倒す!その間に皆はスカリエッティを頼む!』

 

 

ナンバーズ『うん、分かった!』

 

 

ディケイド(ツカサ)『仕方ないな~、分かったよ!』

 

 

ガンナ『油断するなよ!あのレジェンドルガ、今までの奴等の比じゃないらしいからな!』

 

 

ディケイド(進)『ま、心配しなくてもお前達なら勝つって知ってるけどな』

 

 

ディロード『おしっ…そんじゃあ、行くとしますか!』

 

 

『グオォォォォォォォォォオーーーーッ!!!』

 

 

カオススペリオルが先頭に動き出したと共に、ディケイドとカオススペリオルがレジェンドドラゴンに向かっていき、ディケイド(進)とディケイド(ツカサ)、ガンナとディロード、そしてナンバーズはアークに向かって駆け出し攻撃を開始した。

 

 

 

『ガアァァァァァァァアーーーーーッ!!!』

 

 

『グオォォォォォォォォォオーーーーッ!!!』

 

 

―ドゴオォォォォオンッ!ドゴオォォォォオンッ!!ドオォォォォォオンッ!―

 

 

戦闘を開始したカオススペリオルとレジェンドドラゴンは何度も激しく激突し、双方がぶつかり合う度に辺りには衝撃波が発生し、周囲の空間が歪んでいた。

 

 

『グゥッ!オオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーッ!!』

 

 

―ドシュンッ!ドシュンッ!ドシュンッ!―

 

 

格闘戦では分悪いと悟ったのか、レジェンドドラゴンは距離を離し、三つの首を竜達はカオススペリオルに向けて口から火弾を放った。

 

 

『グオオオオオオオオオォォォォォォォーーーーーッ!!』

 

 

―ズドドドドドドドドッ!―

 

 

『ガッ?!グガアァァァアッ!!』

 

 

だが、カオススペリオルもそれに対抗して口からエネルギー弾を放ち、自分に向かって来る火弾を全て撃ち落とすとエネルギー弾はそのままレジェンドドラゴンに直撃し逆にレジェンドドラゴンにダメージを与えて吹っ飛ばしていった。

 

 

ディケイド『……凄い光景だな…怪獣映画でも見てるような気分だぞ…』

 

 

カオススペリオルとレジェンドドラゴンの激しい攻防を見て思わず感想を漏らすディケイド。すると、倒れたレジェンドドラゴンが激怒したのか、三頭の竜は咆哮を上げながら自分達の口に光が集めていき、それは巨大なエネルギー弾となって形作っていく。

 

 

『グルルル…(あの野郎、どうやらここ一帯を吹っ飛ばす気らしいな…)』

 

 

ディケイド『頭の血管がブチ切れて最早見境なしってワケか……だがそれが自分の死期を更に速めてるって事に全然気づいてないらしいな』

 

 

『グルルル…(違いねぇな。そんじゃ、そんな命知らずの雑魚にはとっとと退場してもらうとするか!)』

 

 

ディケイド『了解だ…!』

 

 

レジェンドドラゴンにとどめを刺す為、ディケイドはカオススペリオルの頭部へ飛び乗るとライドブッカーガンモードの銃口をレジェンドドラゴンに向けて先程絵柄の戻ったカードをもう一枚取り出し、ディケイドライバーに投げ入れてスライドさせた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:C・C・C・CHAOS!』

 

 

電子音声が鳴ると、ディケイドのライドブッカーガンモードの銃口とカオススペリオルの口に光が集まりエネルギーへと変化していく。そして…

 

 

『グオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーッ!!』

 

 

―チュドオォォォォォォォォォォォォォオンッ!―

 

 

『喰らえ!エンド・オブ・テラ…ブレイカアァァァァァァァァァァァァァァアーーーーーッ!!!!』

 

 

―ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオンーーーーーーッ!!!!―

 

 

『ギッ!?グッ、グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオーーーーーッ!!?』

 

 

ディケイドとカオススペリオルから放たれた巨大な閃光がレジェンドドラゴンの放ったエネルギー弾を呑み込んでそのままレジェンドドラゴンに直撃し、レジェンドドラゴンの身体は光の中で徐々に灰となって完全に消え去っていった。

 

 

アーク『ッ?!ば、馬鹿な?!あのドラゴンを倒しただと?!』

 

 

ナンバーズ『よそ見なんてしてる暇はないよ!!』

 

 

ディケイド(ツカサ)『貴方の相手は私達なんだから!!』

 

 

アークはレジェンドドラゴンを倒された事に動揺しているとナンバーズ達が連携を取りながらアークに攻撃していき、ディケイド、そしてカオススペリオルもカオスに戻ってアークに攻撃を仕掛けていく。そして、ディケイド、ガンナはそれぞれ一枚ずつカードを取り出し、カオスも一度アークとの距離を離した。

 

 

ディケイド『そろそろクライマックスだな。こっちもキバって行くぞ!変身ッ!』

 

 

ガンナ『こっちもパワーで押し切るとするか!変身ッ!』

 

 

カオス『二度と立てなくなるまで徹底的に痛めつけてやる!行くぜ!クリスタルフォーム!』

 

 

『KAMENRIDE:KIVA!』

 

『KAMENRIDE:TYRANNO!』

 

『CRYSTAL FORM!』

 

 

それぞれの電子音声が響くとディケイドは前の世界でワタルが変身したのと同じキバに、ガンナはティラノザウルスをモチーフにし、その手に巨大な剣を持ったライダー『ティラノ』に変身し、クロノスは身体中がクリスタルとなった姿をしたカオスの最強フォーム『クリスタルフォーム』へとフォームチェンジしていった。

 

 

アーク『ッ!やらせはしない…!これ以上はやらせるものかァッ!!!』

 

 

―ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!―

 

 

アークは姿の変わったディケイド達を見て焦りを浮かべ無差別にエネルギー弾を乱射していく。ライダー達は散開してそれらをかわすと炎の海を駆け抜けてアークに突っ込んでいった。

 

 

ディケイド(ツカサ)『今度は私達から行くよ!進!』

 

 

ディケイド(進)『ああ!分かっている!』

 

 

『FINALATTACKRIDE:DE・DE・DE・DECADE!』

 

 

最初に炎の中から抜け出したディケイド達がカードをディケイドライバーに装填し、アークに向けてディメンジョンフィールドを展開しながら疾走する。

 

 

アーク『フッ、何をするかと思えば…そんな物は私に通用しない!』

 

 

何の援護もない直線的な攻撃。そんな攻撃は今のアークでも簡単に防ぐ事が出来る。アークは展開されたディメンジョンフィールドを見て鼻で笑ったその瞬間…

 

 

『ATTACKRIDE:ILLUSION!』

 

 

ディケイド達は走りながらまた別のカードをディケイドライバーにセットすると電子音声が響き、その瞬間ディケイド(進)とディケイド(ツカサ)は三人ずつ分身、計6人に分身して上空へと跳んだ。

 

 

アーク『ッ?!な、何だと?!』

 

 

『デアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

―ドッゴオォォォォォォォォォォォオンッ!!!―

 

 

アーク『グゥッ?!グアァッ!!!』

 

 

アークが分身したディケイド達を見て驚いている隙にディケイド達のディメンジョンキックがアークに全て直撃しアークは少し後退させられた、次の瞬間…

 

 

『Final Attack!Nove!』

 

 

『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォーーーーーッ!!!』

 

 

アーク『ッ!?』

 

 

アークが怯んだ隙を突いて左右から黄色のウィングロード、『エアライナー』がアークを挟み撃ちにする様に展開され、右側からナンバーズ、左側からナンバーズに呼び出されたノーヴェの二人がエアライナーの上を走ってアークに渾身の拳を打ち込んだ。が、アークはそれにすぐに左右に両手を広げ、二人の拳を防いでしまう。

 

 

ナンバーズ『クッ?!ハアァァァァァァァァアーーーーーーーーーッ!!!!』

 

 

ノーヴェ「こんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!通りやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

アーク『チィ!舐めるなァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーッッ!!!』

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッ!!!!―

 

 

左右からの渾身の攻撃に、アークは少し押されながらも二人を何とか吹っ飛ばそうと両手に力を込めた、その時……

 

 

『FORMRIDE:KIVA!GARULU!』

 

『TIME CRASH!』

 

 

『ハアァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

アーク『ッ?!なっ?!―ズバアァァァァァァァァアンッ!!―グアァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

左右からの攻撃に集中していたアークの真上からクロノスとガルルフォームに変わったDキバの剣がアークの顔面を斬り裂き、アークはその攻撃で目をやられて悲痛な叫びを上げ、四人はその隙に後ろへと飛び退いた。その時…

 

 

『FINALATTACKRIDE:TY・TY・TY・TYRANNO!』

 

『FINALATTACKRIDE:DE・DE・DE・DELOAD!』

 

 

Gティラノ『ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーッッ!!!』

 

 

ディロード『ウオリャアァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーッッ!!!』

 

 

―ドッゴオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォオンーーーーッッ!!!―

 

 

アーク『ウグッ!?ウアァァァァァァァァァアーーーーーーーッッ!!!』

 

 

爆煙から姿を現したGティラノとディロードが顔面を押さえて叫ぶアークの胸に向かって飛び込み、ディノファングクラッシュとディメンジョンゲイルを渾身の力を篭めて打ち込みアークは更に後方へと吹っ飛ばされていった。

そしてそれを見たDキバはライドブッカーから一枚のカード、クロノスのカードと混じっていた黒いエンブレムが描かれているカードを取り出し、それをディケイド(進)に向けて投げ渡した。

 

 

ディケイド(進)『ッ?!零?これは…?』

 

 

Dキバ『俺の力が秘められたカードだ。だが、どうやら俺やツカサ達では使えないらしい……それはお前が使え、進』

 

 

Dキバはディケイド(進)に指を向けながら言うと、ディケイド(進)は一度カードを眺めながら強く頷いた。

 

 

ディケイド(進)『分かった…なら有り難く使わせてもらうぞ!』

 

 

ディケイド(進)はそう言ってライドブッカーをソードモードに切り替え、手に持つカードをディケイドライバーに装填しスライドさせた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:DE・DE・DE・DECADE!SPIRAL BREAKER!』

 

 

電子音声が響くと共にディケイド(進)はライドブッカーソードモードを片手に持ち突きの構えを取る。するとライドブッカーの刀身に螺旋状の黒いエネルギーが集まっていき…

 

 

ディケイド(進)『ハアァァァァァ…ウリャアァァァァァァァァァァァァアーーーーーーーッッ!!!』

 

 

―ドシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーッ!!!!―

 

 

アーク『アッ…グゥッ!?グアァァァァァァァァアッ!!?』

 

 

ディケイド(進)がライドブッカーの切っ先をアークに向けて勢いよく突きを放つとライドブッカーSモードの刃からドリルの様な巨大な漆黒の砲撃が放たれ、そのままアークの胸に直撃し再び吹っ飛ばしていった。

 

 

ディケイド(ツカサ)『ふぁ~…スッゴい威力だったねぇ…』

 

 

ディケイド(進)『そ、そうだな…これは流石に…威力がデカすぎないか…?』

 

 

Dキバ『そうか?……少なくとも、あの巨体を吹き飛ばすにはまだ力が足りてなかったみたいだ』

 

 

吹っ飛ばされたアークを見つめながら、先程の砲撃の威力に冷や汗を流す二人にそう言いながらDキバが振り返ると、其処には、吹っ飛ばされたアークがふらつきながら再び立ち上がる姿があった。

 

 

アーク『ウッ…ゴフッ…!何故だ…何故此処までの力を君達が……負けられない……もう私は!負けるワケにはいかないのだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』

 

 

既に瀕死とも言える状態にも関わらず、ボロボロの姿をしたアークはディケイド達に向かって突っ込んで来た。

 

 

ガンナ『ちぃ!あれでもまだ倒れないのか!』

 

 

カオス『…いいや…既に危険な状態だ……あのまま戦い続ければアイツの身体は持たないぞ』

 

 

向かって来るアークを見つめながらカオスは冷静にそう判断する。すると、Dキバは黙って自分のライドブッカーから一枚のカードを取り出し、ライダー達に向けて口を開いた。

 

 

Dキバ『……みんな、頼みがある。暫くアイツの足止めを頼んでもいいか?』

 

 

ディロード『…?どうする気だよ?』

 

 

Dキバ『決まってる。奴を止めるんだ…そして、奴との決着を付ける為に…』

 

 

Dキバはそう言いながら向かって来るアーク、そしてナンバーズを見つめる。

 

 

Dキバ『頼む皆……アイツを止める役は……奴とのケリは、俺達に付けさせてくれ……』

 

 

ディケイド(ツカサ)『……零……オッケー!分かった!私も協力するよ!』

 

 

ディケイド(進)『仕方ない…もう少しだけ付き合ってやるか』

 

 

ディロード『まっ、今更だしな。此処まで来たら何でも手伝うさ!』

 

 

ガンナ『確かにな…二人が奴と決着を付けたいなら、僕達もそれが出来るようにサポートする』

 

 

カオス『……そうだな。ただし一撃だ!一撃で決められなければ俺達が奴を片付ける!……いいな?』

 

 

カオスが念押しをする様に言うとライダー達は自分達の武器を構え、アークを足止めする為に一斉に駆け出していった。

 

 

Dキバ『皆……すまない…ヴィヴィオ!』

 

 

ナンバーズ『…うん!』

 

 

二人はアークと戦うライダー達に感謝しながらDキバは取り出したカードをディケイドライバーにセットし、ナンバーズはKナンバーを開き『000』と番号を入力すると最後にエンターキーを押してKナンバーを閉じた。

 

 

『FINALATTACKRIDE:KI・KI・KI・KIVA!』

 

 

『Cord Up…Full Charge!』

 

 

それぞれの電子音声が響くと、Dキバの右足のヘルズゲートの鎖が解き放たれ、ナンバーズの両足は虹色の輝きを放ち、二人は上空へと高く跳んで自分達の足を前にそのままアークに向かって急降下していった。

 

 

カオス『……ッ!来たぞ皆!下がれッ!!』

 

 

二人の姿を確認したカオスが大声を上げながら他のライダー達と共に下がっていき、アークはそれに一瞬疑問を感じたが、上空から迫って来る二人に気づいて顔を歪めた。

 

 

アーク『ッ!私は敗れない……私の夢を!!君達などに二度も潰えさせてたまるものかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

 

―シュウゥゥゥ…ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーッ!!!!!―

 

 

アークは大地を揺るがすような叫びと共に額から渾身の力を篭めた巨大なエネルギー砲を撃ち放ち、砲撃はそのまま降下してくる二人に猛スピードで向かっていった。そして…

 

 

―ズガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアンーーーーーーッッッ!!!!―

 

 

『ウァァァァァッ!?』

 

 

二人のキックとアークの放った砲撃が激突した瞬間、とてつもない衝撃波と轟音が何処までも広がっていき、更地を囲む木々が次々と折れ曲がって吹っ飛ばされ、ライダー達も吹っ飛ばされないようにその場で踏ん張りをつけた。

 

 

Dキバ『……ッ……これで終わりだ…スカリエッティ……ヴィヴィオ!行くぞォッ!!!』

 

 

ナンバーズ『うんッ!!』

 

 

『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーッッッ!!!』

 

 

―ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッ!!!―

 

 

アーク『ッ?!な…何ッ!?』

 

 

二人はアークの砲撃を脚で受け止めたまま、砲撃ごと押し返す様にアークに向かって急降下していく。アークは驚愕しながらも全力で砲撃を撃ち続けるが、少しずつ、二人は確実にアークとの距離を詰めていった。

 

 

アーク『そんな…馬鹿なっ……ありえない……ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない!!!!何なんだ!?君達は一体何なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーッッ!!?』

 

 

信じられない、信じたくなんてない。また自分の夢が二度も彼等に妨げられてしまうことが信じられない。

 

 

残された力のすべてを注ぎ込んでもそれを打ち破らんとする彼等の強さに驚愕するアークの言葉に、Dキバは最後の一撃に全力を込めて答える。

 

 

 

 

 

 

Dキバ『通りすがりのっ、仮面ライダーだ……!!憶えておけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!』

 

 

―ズガガガガガガガガッ…ドッガアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァーーーーーーンッッッ!!!!―

 

 

アーク『グッ……グアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーッッ!!!?』

 

 

 

 

 

 

 

――アークの放った渾身の一撃は打ち破られ、Dキバのダークネスムーンブレイクとナンバーズのスターダストブレイクがアークに炸裂し、アークは悲痛な叫びを上げながら吹っ飛ばされ、遂にその巨体は地に落ち倒れていったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

――そして、アークが倒れたと同時に闇夜に包まれた空に一筋の光が差し込む

 

 

長く辛い、戦いの終わりを告げる光

 

 

黒き王に支配された闇夜の空に朝が訪れる。

 

 

それは同時に黒き王の敗北を意味するものでもあった。

 

 

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