仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

88 / 519
第六章/龍騎×マクロスFRONTIERの世界⑥

 

 

ナイト『うっ…ぐぅ…』

 

 

ディケイドから受けたダメージに苦しみながらもダークバイザーを杖代わりにして立ち上がろうとするナイト。ディケイドはそのナイトにとどめを刺そうと取り出したファイナルアタックライドのカードをディケイドライバーにセットしようとする。だが…

 

 

『待て!』

 

 

ディケイド『…?』

 

 

突然ディケイドとナイトの間を遮るように龍騎が目の前に立ちはだかり、ディケイドはそれを見てカードを持つ手を止めた。

 

 

龍騎『コイツとの決着は…俺が付ける!』

 

 

ディケイド『お前…まさかアルトか?バトルには参加しないんじゃなかったのか』

 

 

龍騎『あぁ…だがコイツが教えてくれたよ。人間なんて所詮…皆ひとりぼっちで身勝手なんだってな。だから…俺のこの手でコイツにとどめを刺す!』

 

 

ディケイド『……お前』

 

 

龍騎の言葉にディケイドは仮面越しに眉間に皺を寄せ、龍騎はナイトにとどめを刺そうと振り返りカードケースからカードを抜こうとする。しかし…

 

 

―ズドオォンッ!ズドオォンッ!ズドオォンッ!―

 

 

龍騎『?!ウグッ?!』

 

 

ナイト『グッ?!』

 

 

ディケイド『ッ?!これは?!』

 

 

突如何処からか水弾が放たれ三人に襲い掛かり、三人は不意打ちを受けて吹き飛んでしまう。そして態勢を立て直した三人はその水弾が放たれてきた方向に目を向けると其処にはディケイドとの戦い以降姿を見せなかったアビスの姿があった。

 

 

アビス『お話の最中にすみませんね、皆さん。迅速に判決を下す事が今の裁判。貴方達には此処で脱落してもらいます』

 

 

アビスはそう言いながらバックルのカードケースからカードを抜き取り、アビスバイザーにセットした。

 

 

『STRIKE VENT!』

 

 

電子音声が響くとアビスの目の前で巨大な津波が発生し、その中から巨大な鮫型のミラーモンスターが姿を現した。そして…

 

 

『ギシャアァァァァァァァァァアッ!!』

 

 

―スガガガガガガガガガガガガッ!!!ズドオォォォォォォォオンッ!!!―

 

 

『グアァァァァァァァァァァァアーーーーッ!!?』

 

 

ミラーモンスターが撃ち放った射撃がディケイド達に直撃し、三人はその威力に押し負け近くのガラスから元の世界へと強制的に戻されてたのだった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

その頃、現実世界では優矢はオフィス前に移動し切なげな表情を浮かべてアルトとブレラの写真を眺めていた。部屋の中ではティアナとシェリルがランカの気を落ち着かせようとしており、優矢は邪魔にならないようにと外に出て零達がミラーワールドから戻って来るのを待っていた。その時…

 

 

―バシュンッ!バシュンッ!バシュンッ!―

 

 

ディケイド『グッ!』

 

 

ナイト『クッ!』

 

 

龍騎『ウグッ!』

 

 

優矢「?!零!?アルト!?」

 

 

優矢の目の前にあるカーブミラーから突然ディケイド達が飛び出してきた。三人はそのまま地面に倒れると同時に変身が解除されていき、優矢は零達を心配して慌てて駆け寄っていく。

 

 

優矢「どうしたんだ一体!?大丈夫か!?」

 

 

零「痛ッ…あぁ、大した事はない。心配するな…」

 

 

優矢「そ…そうか…でも、バトルの方は決着が付かなかったみたいだな」

 

 

零の身体を起こしながら状況を察して呟く優矢に零は肯定の意味を込めて頷いて返す。二人がそんな会話をしている中、二人の隣にいたアルトが立ち上がり近くで倒れているブレラに近づいて胸倉を掴み、無理矢理身体を起こした。

 

 

アルト「答えろよブレラ!なんでライダーバトルに参加してんだ?!桐上さんを殺し、その罪をあの人に押し付ける為か?!」

 

 

ブレラ「…………」

 

 

胸倉を掴み引き寄せながらバトルに参加する理由を問いただそうとするアルトだが、ブレラは何も答えようとはせずアルトから顔を背けているだけだった。

 

 

アルト「クッ!まただんまりかよ…お前はまたそうやってッ…!!」

 

 

優矢「ッ?!アルト!!止せっ!!」

 

 

ブレラの態度を見て逆上したアルトはブレラに向けて拳を振りかぶり、それを見た優矢は慌ててそれを止めようとする。だがその時…

 

 

 

「止めてッ!!」

 

 

 

アルト「…ッ!?」

 

 

零「!…あの子は…」

 

 

不意に聞こえてきた悲痛な叫びにアルトの手が止まり、全員はその声が聞こえてきた方に目を向けると其処にはティアナとシェリル、そしてランカがオフィスから出て駆け寄って来る姿があった。

 

 

ブレラ「ランカ…」

 

 

ランカ「もう止めてアルト君!!こんなの間違ってる!!二人が争う理由なんてないんだよ!!」

 

 

アルト「何言ってんだ!!そいつは俺達を裏切り!お前を捨てて!挙げ句の果てには編集長を殺したんだぞ!?そんな奴を庇う理由こそ、お前にはないハズだろう!!」

 

 

ランカ「…違う…違うのアルト君!お兄ちゃんは本当は「ランカ!!」…ッ!?」

 

 

ランカが何かを告げようとした瞬間、ブレラがランカの肩を掴んで叫び、それを遮った。

 

 

ブレラ「止めろランカ…その事は言うんじゃない…」

 

 

ランカ「で、でも…!」

 

 

ブレラ「良いんだ…それで良いんだ……」

 

 

ブレラはそう言ってその場から歩き出し、足を引きずりながら覚束ない足取りで何処かへと去っていった。

 

 

アルト「おい待て!!話はまだ終わっ……!シェリル?」

 

 

シェリル「………」

 

 

ブレラを追い掛けようとするアルトだが、シェリルがアルトのコートを掴んでそれを引き止め追い掛けては駄目だと首を左右に振り、ランカや零達は歩き去っていくブレラの背中をただジッと見ているしか出来なかった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

ブレラ「はぁ…はぁ…グッ…!」

 

 

アルト達と別れたブレラはボロボロとなった身体を引きずりながら近くの公園に訪れていた。しかし、零との戦闘が思ったより響いているのかブレラは瓦礫の山の前で倒れ込んでしまう。息を切らしながらもなんとか立ち上がろうと再び身体に力を入れるが、その時…

 

 

 

―キイィィィィィィインッ!―

 

 

ブレラ「…ッ!?」

 

 

突然ブレラの耳に金属音が届き、ブレラは近くにある瓦礫の山に捨ててあった割れた鏡に目を向ける。其処には、不死鳥型の仮面ライダー『オーディン』の姿が鏡に映し出されていた。

 

 

ブレラ「クッ…今度こそ…今度こそ絶対見つけてみせる…!」

 

 

鏡に映るオーディンの姿を見てブレラは無理矢理身体を起こし、ポケットからカードケースを取り出しそれを鏡に翳す。するとブレラの腰にVバックルが現れ、それと共にブレラは変身の構えを取る。

 

 

ブレラ「変身ッ…!」

 

 

ブレラがカードケースをVバックルにセットするとナイトに変身し、割れた鏡をゲートにミラーワールドに入っていった。そしてミラーワールド内に入ると其処にはまるでナイトを待っていたかと言うようにオーディンが腕を組みながら立ち構えており、ナイトは腰のダークバイザーを抜き戦闘を開始したのだった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

その頃、アルト達を招いて写真館に帰宅した零達は栄次郎の用意したローストチキンが置かれたテーブルに席を着いていた。栄次郎は一度ローストチキンの味見をすると、納得した味だったのか満足そうな顔を浮かべて台所に戻っていった。因みに今此処には零達を除いてヴィヴィオ、台所には栄次郎の手伝いをしているナンバーズ達が、なのは達は今フェイトのところに居る。

 

 

優矢「……なぁ。これってまさか……今朝の鶏?�」

 

 

ティアナ「さ…さぁ…どうでしょう…�」

 

 

ヴィヴィオ「ねぇパパ~?ニワトリさん、さっきいなくなっちゃったんだけどしらない?」

 

 

零「…ヴィヴィオ…鶏さんはな?お空に還っていったんたんだ…」

 

 

ヴィヴィオ「?」

 

 

鶏のことを聞いてくるヴィヴィオの問いに遠い目をして優しげに話す零。だが、ヴィヴィオは零の言っていることが理解出来ないのか不思議そうに首を傾げ、ティアナ達はそれを見てただ苦笑いをするしかなかった。そんなやり取りが隣で行われている中、料理を頂いていたアルトはテーブルの上に箸を置き、真剣な表情を浮かべながら口を開く。

 

 

アルト「…これでハッキリしたな。真犯人は…ブレラ・リーだ」

 

 

ランカ「…ッ」

 

 

ティアナ「…どうしてそう思うんですか?」

 

 

アルトの言葉にティアナの表情は真剣なものとなり、何故そう思うのか問い掛けると零がヴィヴィオの口に付いた汚れを拭き取りながら喋り出した。

 

 

零「確かに、会社を辞めたハズの人間が事件が起きた日に来るなんて偶然はない…疑いを掛けられても仕方ないだろうな」

 

 

優矢「け、けど…お前とは良いチームだったんだろう?!だったら…!」

 

 

アルト「確かに、何度も凄いネタを掴んで賞を受けたこともあった…だけどアイツは…俺達を裏切って捨てたんだ!今回もどうせ、編集長を殺して雑誌を乗っ取ろうと!」

 

 

アルトはドンッとテーブルを強く殴りながらブレラのことを語る。その様子からしてアルトがどれだけブレラに怒りを感じているのか悟ることが出来る。

 

 

零「…だったら、その事を警察署に行って話して来ればフェイトが無罪になるかもしれないな。試しに一度行ってみるか?」

 

 

アルト「そうだ…早くあの人を解放してやらないと!」

 

 

アルトはそう言って立ち上がり急いで警察署へと向かい、零達もアルトの後を追って写真館を出ていった。しかしその最中、ティアナと優矢は先程の話のことで納得出来ないといった表情を浮かべ、そしてランカとシェリルが何処か重苦しい表情を浮かべていたのをアルトは気づいていなかった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。