仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT   作:風人Ⅱ

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ブレイド×ガンダムOOの世界
第七章/ブレイド×ガンダム00の世界


 

龍騎の世界での役目を終え、次なる世界へ訪れた零達一行。そんな零達が訪れた次の世界はブレイドの世界であった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

―ズバアァッ!ズバアァッ!ズバアァッ!―

 

 

『フッ!ハァッ!』

 

 

『ギッ?!グガアァッ!!』

 

 

とある街の一角。高層ビルが建ち並ぶ市街地の中で、激しい戦いを繰り広げる二つの人影があった。一人は異形の姿をした怪物。もう一人はその怪物と戦う仮面付けた青い戦士……そう、仮面ライダーであった。青いライダーは手に持つ剣を巧みに扱い怪物を少しずつ追い詰めていく。そこへ…

 

 

「刹那、これ以上の長期戦は危険だ!奴を早く封印するんだ!」

 

 

『ッ!了解!』

 

 

青いライダー達から離れた場所に停めてある大型車の近くにいた長身の男が叫ぶと、青いライダーは怪物を斬り飛ばして距離を離し、手に持つ剣のオープントレイを開いてスペードの記号と数字が刻まれた二枚のカードを取り出して剣に備わったカードリーダーにスラッシュさせてゆく。

 

 

『KICK!TNDER!』

 

『LIGHTNING BLAST!』

 

 

電子音声が響くと青いライダーは右足に雷を纏い、手に持つ剣を地面に突き立てると共に上空へと高く跳び、怪物に向かって跳び蹴りを放った。

 

 

『デェェアァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!』

 

 

『グ…グアァァァァァァァァァァァァァァァアーーーーッ!!?』

 

 

―ドゴオォォォォォォォォォォォォオンッ!!!―

 

 

青いライダーの放った跳び蹴りを受けて怪物は断末魔と共に吹き飛び、腰にあるベルトのようなものが二つに割れた。それを確認した青いライダーは剣から一枚のカードを取り出し、地面に倒れる怪物へと向けて投擲して突き刺した。

 

 

―ザシュッ!シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウンッ―

 

 

『ウグッ?!ウ、ウオォォォォォォォォ…!』

 

 

カードが怪物の身体に突き刺さると、怪物が突然緑色の光を放ちながらカードに吸い込まれていき、怪物が完全に吸収されるとカードは風切り音を響かせながら青いライダーの手に戻り、それを遠くから見ていた二人の男達が青いライダーに駆け寄って行った。そして、その戦いを見ていた人物がもう一人…

 

 

零「……成る程な。あれがこの世界の仮面ライダー…ブレイドか」

 

 

その戦いを橋の上から見ていた零達一行。零はカメラでブレイド達を撮り、何枚か写真を取るとポケットから絵柄が消えてシルエットだけのブレイドのカードを取り出した。

 

 

零「…取り敢えず、この世界での役割を早く見つけないといけないな…前の世界であの男が言っていた事も気になるし…今回は出来る限り早く動いた方がいいかもしれない」

 

 

ヴィータ「…そうだな」

 

 

スバル「ですね…この世界での私達の役割…それを果たして、この世界の危機を救いましょう!」

 

 

零、ヴィータ、スバルの三人はいつも以上のやる気を見せ、この世界での役目を果たそうと意気込んでいた。しかし…

 

 

なのは「……えーと……そのぉ…」

 

 

フェイト「あ…あの…三人共……?」

 

 

優矢「…えと…何て言えばいいのかなぁ…?」

 

 

ティアナ「アハハハ…」

 

 

何故かその三人とは違い、なのは達は零達を見て何かを言おうとしているが、三人から放たれる何かを感じて何も言えず苦笑いを浮かべていた。すると、それを見ていた青年……"祐輔"がなのは達に代わって零に伝える。

 

 

祐輔「零さん…その格好でそんな意気込まれても何の説得力もありませんよ?」

 

 

ウェンディ(別)「確かに…あんま締まった感じがしないっスね」

 

 

零「グッ……仕方ないだろう?俺だって好きでこんな服着てんじゃないんだぞ…」

 

 

祐輔とウェンディ(別)からのダメ出しに若干ウンザリとした顔で自分の着ている服を摘む零。だが、それにツッコむなというのは無理な話しだろう。何故なら今の零とスバルとヴィータ、そして祐輔とウェンディは何故かコック姿となっていたのだ。理由は言わずもがな、この世界を調べようと外に出た途端にこの格好になってしまったのだ。

 

 

フェイト「話しでは聞いてたけど、本当に格好が変わったりするんだね…」

 

 

ティアナ「えぇ、どうやら、その世界によって服装や格好が変わる人物が違ってくるみたいなんですよ」

 

 

スバル「エヘヘ♪でも私は結構好きだなぁ~こういうの。普段じゃこういうのとか着る機会なんてないし♪」

 

 

ヴィータ「ったく。単純でいいよなぁ、お前は…」

 

 

祐輔「でもまさか、僕達までこんな格好になるなんて…」

 

 

ウェンディ(別)「単に配達で来ただけだったのに、まさかいきなりコックになるとは…」

 

 

零「俺に言われても仕方ないだろう。これに関しては俺にも全然分からないんだから…」

 

 

そう、実はこの二人は零達が頼んだケーキを配達する為にこのブレイドの世界へとやって来たのだが、何故かその時二人の服装も零達と同じように変わってしまい、それを見て二人にもこの世界での役割があるのではないかと判断した零は二人を連れて此処まで来ていたのだ。

 

 

零「まあ、せっかく来てくれて悪いが、お前達も少しだけ手伝ってくれ。お前達が居てくれたら俺達も色々と助かるし」

 

 

祐輔「はぁ…まぁ、それは別に構いませんよ?…ウェンディもこの件に関わる気満々みたいだし…」

 

 

ウェンディ(別)「勿論ッスよ!TVと同じディケイドの回る世界で役目を貰えるなんて機会、そうそうないっスからね♪」

 

 

ウェンディ(別)は上機嫌というように鼻歌を歌いながらカメラ(持参)で遠くにいるブレイドの写真を取っていく。

 

 

フェイト「アハハ…あっちの世界のウェンディは仮面ライダーが大好きなんだね」

 

 

なのは「うん…何か、祐輔君達の世界じゃディケイドがTV番組として放送されてるって言ってたし」

 

 

ティアナ「なんか…今考えても凄い世界ですよね…祐輔さん達の世界は…」

 

 

ヴィータ「だけどあれだろ?ライダーの世界とかが複数あるんなら、そういう世界もあっても不思議じゃないだろ」

 

 

そんな会話をしながら、零達は遠くからブレイド達の様子を観察していく。だがそこで、祐輔とウェンディ(別)はブレイドと一緒にいる男達を見てはて?と首を傾げていた。

 

 

祐輔「あれ?あの二人って……確か……」

 

 

優矢「?二人共、どうかしたのか?」

 

 

首を傾げて男達を見る祐輔達に疑問を持った優矢は二人にどうしたのかと聞いてみようとする。だがそこへ…

 

 

「あ!やっと見つけたですぅ!チーフ~!」

 

 

零「…あ?」

 

 

不意に零達の後ろから声が聞こえ、零達がそれが聞こえた方に振り返ると其処には零達のと同じコック服を着た一人の少女がこちらに手を振って駆け寄ってくる姿があった。

 

 

「もう!またこんなところでサボって、ダメじゃないですか!ほらほら、早くお仕事に戻るですよ!皆さんも早く早く!」

 

 

零「ちょ、おい?!」

 

 

スバル「ちょ、ちょっとぉ?!」

 

 

ヴィータ「な、なんなんだよ一体?!」

 

 

少女は半分拉致といった感じで零達を無理矢理車に押し込み、祐輔とウェンディ(別)も突然のことに戸惑いながらも言われた通り車に乗りそのまま零達を乗せた車は何処かに向かって走り去ってしまった。

 

 

優矢「………な、なんだったんだ今の?」

 

 

なのは「…さ、さぁ?」

 

 

その場に残された優矢達は突然の出来事に頭が付いていかず、走り去っていく車をただ呆然と見つめていたのであった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

五人が半端拉致されてから30分後。零達はあれからとある会社へと連れてこられ、五人を此処へ連れて来た少女、ミレイナ・ヴァスティの案内で社内を歩いていた。

 

 

零「なるほど、つまり俺達は此処の社員食堂で働くコックってワケか」

 

 

ミレイナ「はいですぅ!あ、それとこれ、皆さんの社員証です」

 

 

ミレイナは思い出したように自分のポケットを漁り、其処から社員証を出して零達に渡していく。だがその社員証は社員証というよりトランプに近いものとなっており、零達はその社員証を物珍しそうにひっくり返したりなどして眺めている。すると、ウェンディ(別)が自分の社員証を見て歓喜の声を上げた。

 

 

ウェンディ(別)「オォッ?!アタシはクローバーのQッス!♪」

 

 

祐輔「僕はクローバーのJみたいだね」

 

 

ヴィータ「…?QとJってなんのことだ?つーか何で社員証がトランプみたいになってんだよ?」

 

 

ミレイナ「うちの会社では社員のランクをトランプで表してるんですよ。最高ランクがA、最低ランクが2って感じになってるんですよ?」

 

 

ミレイナの説明を聞き零達は自分の首に下げている社員証のランクを確認する。零はスペードの2、スバルはダイヤのJ、ヴィータはダイヤのQとなっている。因みにミレイナのランクはスペードの8となっているようだ。

 

 

零「…よし待て。何故祐輔達はQやJなのに俺だけ2なんだ?!」

 

 

ミレイナ「……さぁ?」

 

 

口元に人差し指を当て可愛らしく小首を傾げるミレイナ。それを見た零は溜め息を吐いてまあいいと再び歩き出し、祐輔達もそんな零に苦笑いをしながら再び歩き出す。そうして社内ロビーにまで着くと、零達はロビーの中心部に置かれてある社員達の写真が張られた三角形の巨大なコーンを発見した。

 

 

零「…なんだこれ?」

 

 

ミレイナ「これは皆さんのランクが人目で分かる表みたいものですぅ。ランクが高ければ高い程、この表に張られてる写真も上に上がるんですよ」

 

 

スバル「へぇ~」

 

 

ミレイナの説明を聞きながら零達はコーンの周りを回ってそれを眺めていくが、其処であることに気づく。コーンにはスペード、ダイヤ、クローバーと表示された面があるのだが、何故かその中にハートの面だけがなかった。

 

 

零「?なんでハートがないんだ?」

 

 

ミレイナ「……さぁ?」

 

 

祐輔「…(まぁ、ないっていうか…なくて当然なんだけどねっ)」

 

 

ウェンディ(別)「…(けど、零達には話さない方が良いっスよね…)」

 

 

事情を知っている祐輔達は疑問そうにコーンを眺める零達を見て苦笑いを浮かべ、零達は府に落ちない顔をしながらもそこから離れて移動を開始し自分達の職場である社員食堂に向かったのであった。

 

 

 

 

◆◇◆

 

 

 

 

ミレイナに案内され、零達は社員食堂の前までやって来ていた。中の様子をガラス張りの壁から確かめることができ、食堂内の広さは機動六課の食堂程ではないがまあまあの広さとなっているようだ。

 

 

零「此処か?俺達の職場っていうのは」

 

 

ミレイナ「そうですぅ!それでは、中へどうぞ~」

 

 

ミレイナは景気良く言いながら零達を社員食堂の中に案内する。零達も案内されるまま食堂に足を踏み入れると、目の前に飛び込んできたテーブルの数々に圧倒されて思わず声を漏らし、食堂内を見渡す。食堂内の一番右側には高級感を漂わせるようなテーブルと座椅子が三つほど用意されており、食堂内の丁度中心部には喫茶店などでよく見るようなテーブルと椅子が十脚以上並び、一番左側の方には安っぽいテーブルと椅子が奥までズラーと並んでいた。

 

 

祐輔「へぇ~、思ったより広いんだね」

 

 

ミレイナ「そうでしょう!うちの会社はなんと言っても、食堂の広さが自慢なんですぅ!」

 

 

零「……なあ。この場合、普通味の方を自慢するもんじゃないか?食堂が広いからって何の自慢になる?」

 

 

スバル「しぃっー!それは本人の前では言わないほうがいいですって!」

 

 

慌てた様子でミレイナに聞こえないように零の疑問を指摘するスバルだが、零はそれに全く意味が分からないといった感じで首を傾げている。そんな時…

 

 

「ミレイナー!」

 

 

ウェンディ(別)「…?え?あの人って…」

 

 

ミレイナ「あ!フェルトさん!」

 

 

食堂の奥にあるキッチンからやって来た女性…フェルト・グレイスをミレイナが手を振って迎え、祐輔とウェンディ(別)はフェルトを見て何処か驚いたような顔をしていた。

 

 

ミレイナ「フェルトさん。おサボりしていたチーフを無事確保しました!」

 

 

フェルト「ご苦労様ミレイナ。もう、駄目ですよチーフ?勝手に仕事を抜け出したりしたら」

 

 

零「いや、別にサボっていたとかじゃ……ん?」

 

 

フェルトに向けて言い訳しようとする零だが、何故か祐輔に服の裾を引っ張られ、零は疑問詞を頭上に上げながらも祐輔達に顔を近づけスバルとヴィータもそれが気になり顔を近づける。

 

 

零(何だ祐輔?なんか問題でもあったか?)

 

 

祐輔(大有りですよ!前の龍騎の世界といいこの世界といい、一体どうなってるですか?!)

 

 

ヴィータ(…?なにって、だから此処はブレイドの世界―――)

 

 

ウェンディ(別) (だからそういう意味じゃないんスよ!なんでブレイドの世界がガンダム00とごちゃまぜになってるんスか?!)

 

 

スバル(…ガンダム00?何それ?)

 

 

ウェンディ(別)が口にした言葉にスバルが疑問そうに聞き返すと、祐輔がそれに代わりに答える。

 

 

祐輔(僕達の世界で放送されてるアニメですよ。それに零さん達が前にいたクウガの世界はらきすた、龍騎の世界はマクロスFRONTIERっていうアニメと混ざってたし…)

 

 

スバル(あ、そういえば前に祐輔さん達からそういう話を聞いたってなのはさんが言ってたっけ?)

 

 

零(…成る程。つまり今回も、お前達の世界にあるアニメとライダーの世界が混ざり合ってしまってるって事か…だが、そんな大したことでもないだろう?どんな世界であろうと、俺達は俺達の役目を果たせばいいってだけの話なんだからな)

 

 

ウェンディ(別) (…零って…結構なんでもすんなりと受け入れるんスね…)

 

 

ヴィータ(まぁ、コイツの場合それに関して異常なところもあるんだけどな……)

 

 

あまりにも簡単に納得した様子を見せる零にちょっとだけ唖然とする祐輔達。そんな零達を見てフェルトは訝しげに眉を寄せて語り掛ける。

 

 

フェルト「あの…チーフ?どうかしましたか?」

 

 

零「ん?ああいや…なんでもない。それよりアンタは?」

 

 

フェルト「あ、はい。私はフェルト・グレイス。此処のマネージャーを勤めています、よろしくお願いします」

 

 

フェルトはそう言って零達に向けて軽く頭を下げる。因みにフェルトの首にはスペードの9と表示された社員証が下げられている。

 

 

零「マネージャーだったのか…まあいい。それより、あそこに立てられてるあれってなんだ?」

 

 

零は先程からなんとなく気になっていた案内ボードを指差す。案内ボードは二つあり、一つのボードにはA専用と右に矢印が表示されており、もう一つのボードはKQJ専用と上に矢印が、その下にはそれ以下と左に矢印が表示されている。

 

 

フェルト「この社員食堂では社員のランクによってランチが違ってくるんです。Aの方々の場合はAランチを」

 

 

ミレイナ「KQJランクの社員さん達は、このKQJランチをという事になってるですぅ!これがそのメニュー表です!」

 

 

フェルトとミレイナは何処からかメニュー表を取り出し、零達に見せるようテーブルの上に広げる。メニュー覧にはAランチとKQJランチの写真が貼り付けられており、Aランチは高級料理のフルコース、KQJランチは普通の洋食店にあるようなオシャレな感じの定食となっているようだ。

 

 

スバル「うわぁ~美味しそう~♪」

 

 

祐輔「ちょ、スバル!よだれ!よだれが垂れてる…ってヴィータもかい!!」

 

 

ヴィータ「ハッ?!ば、馬鹿言うな!誰がそんなもん垂らすか!」

 

 

零「思いっ切り隠さず垂らしてただろうが……因みに、それ以下ランチってのはどんな感じなんだ?」

 

 

ミレイナ「あ~…私達みたいにランクが低い社員は、このそれ以下ランチになってるですぅ~…」

 

 

ミレイナはまた別のメニュー覧を取り出しそれを零達の前に出して見せる。写真に写っているのはめざしが三本と少なめのご飯、そして具が少なめの味噌汁という定食であった。それを見せるミレイナも説明を終えると深い溜め息を吐き、フェルトは苦笑していた。

 

 

ヴィータ「オイオイ…流石にこりゃーねぇだろう…」

 

 

ウェンディ(別)「テレビで見たのよりも酷いっスね…明らかに手抜きッスよこれっ」

 

 

零「…差別の激しい縦社会な会社…最低最悪の会社だな…というかいっそ潰れてしまえばいい…」

 

 

祐輔「そこまでいいますかっ」

 

 

会社の仕組みが気に入らず低めな声で物騒なことを口にする零に顔を引き攣らせる祐輔。ミレイナはメニューを全て片付けると先程よりも大きい溜め息を吐いた。

 

 

ミレイナ「そう言われても仕方ないですけど…前まではこの会社もこんなんじゃなかったんですよ…」

 

 

スバル「…前までは?それってどういうこと?」

 

 

ミレイナの呟きが気になったスバルはそのことを聞くと零達もそれが気になるのかミレイナ達に注目していく。

 

 

ミレイナ「はい…前までこの会社を経営していたのはティエリア・アーデ前社長だったんですけど、その前社長が突然行方不明になってしまい、それから暫くした後に前社長から後任を任されたっていうリボンズ・アルマーク社長が現れて、今のこの会社を経営してるんですけど……」

 

 

フェルト「…その社長が来てからというもの、社内での規則がだんだんと厳しくなり始めて、遂にはそれに耐え切れなくなって会社を辞める社員も増えてきてるんです…」

 

 

ヴィータ「…そんなことがあったのか…」

 

 

零「行方不明となった前社長と突然現れた社長か…何か匂うな…」

 

 

祐輔(ていうか、ティエリア前社長とリボンズ社長って…)

 

 

ウェンディ(別) (なんか、アニメとも原作とも状況が違って来てるッスねっ)

 

 

暗い表情で今の会社の現状を説明していくフェルトとミレイナ。零達は真剣な顔でそれを聞き、祐輔とウェンディ(別)は原作やアニメとの状況の違いに戸惑っていた。そんな時…

 

 

「フェルトさ~ん、ミレイナさ~ん。お茶が出来上がりましたよ~?」

 

 

フェルト「あ、ご苦労様です」

 

 

ヴィータ「?何だ?まだ奥に誰かいんのか?」

 

 

ミレイナ「はいですぅ!最近入ったコックさんで、料理も上手、性格も良し、ルックスもスタイルも良しの皆からも評判のいい美人コックさんなんですぅ!」

 

 

零「ほ~…それはまた凄いものだな……」

 

 

祐輔「とか言っておきながらどうでもいいみたいな顔しないっ」

 

 

余り興味ないといった感じで適当に答える零に思わず注意する祐輔。そんなやりとりをしていると、奥のキッチンからコック服を着た一人の少女がお茶を乗せたお盆を持って零達の座るテーブルに歩み寄ってきた。

 

 

「あっ、もしかして、そちらの方が今日新しく入ったチーフですか?」

 

 

スバル(…あれ?この声…何処かで聞いたことが…)

 

 

零「ん?あぁ、俺が此処のチーフを任された黒月 れ………」

 

 

ヴィータ「ん?どうし……たっ……」

 

 

零は自己紹介をしようと顔を上げて少女の顔を見た途端何故か固まってしまい、スバルとヴィータも同じように顔を上げて少女の顔を見ると固まり、祐輔とウェンディ(別)はそれが気になって顔を上げると、三人のように固まりはしないが驚愕した顔をし、少女も零達を見て目を見開き危うく手に持つお茶をテーブルの上にぶちまけるところだった。そうして、零達はやっとの事で口を開き、その少女の名を力の限り叫んだ。

 

 

 

 

『ギ、ギンガァッ!!?』

 

 

スバル「ギ、ギン姉ぇ!?こんなところで何やってんのぉ!?」

 

 

ギンガ「ス、スバルッ!?それに零さんにヴィータ副隊長!?なんで皆が此処に!?」

 

 

そう…コック服を身に纏った少女の正体は、零達が探している行方不明となった仲間の一人であり、スバルの姉である"ギンガ・ナカジマ"だったのだ。しかも、彼女の首にはこの会社の社員の証であるスペードのQと表示された社員証まで下げられていた。

 

 

 

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