仮面ライダーディケイド&リリカルなのは 九つの世界を歩む破壊神 Re:EDIT 作:風人Ⅱ
刹那「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…!」
あれから数十分後。BOARDを飛び出した刹那はとある荒れ地へと訪れ何処かへと向かおうとしていた。だがそんな刹那の前に祐輔によって無理矢理病院に連れて行かれた零、そしてスバルと祐輔が現れ、刹那はその場で立ち止まり鋭い視線で三人を睨みつけた。
刹那「はぁ…はぁ……何の用だっ…」
零「いやなに、病院帰りに社長から連絡があってな。部下の暴走を止めにきただけだ」
刹那「ッ…お前には関係のないことだろうっ…!」
零「そうはいかない、お前がクビになると俺にも色々と不都合がある。社長には一緒に謝ってやるから、今すぐBOARDに引き返せ」
刹那「ふざけるな!お前の話など聞けるものか!」
刹那はそう言って零達とは反対側の方へと歩き出し、零は溜め息を吐きながらも刹那を引き止めようとする。だが…
「そこまでだ、刹那・F・セイエイ…ブレイバックルを渡してもらおう」
『ッ?!』
不意に刹那と零達の背後から声が聞こえ、一同がそちらの方に振り返ると林の中から刹那を追い掛けてきた鎌田がこちらに歩み寄ってくる姿があった。
刹那「…何だお前は…?」
祐輔「(ッ…やっぱり出て来たか…)」
零「何だ…この前取り逃がした奴か」
近づいてくる鎌田を睨みながら零が呟くと、鎌田は不気味な笑みを浮かべながらその姿を異形の姿…バラドキサカマキリの祖先であるカテゴリーK、パラドキサアンデッドへと姿を変えて零達に歩み寄ってくる。
スバル「?!あれって…?!」
刹那「アンデッドッ…!」
鎌田が姿を変えたパラドキサアンデッドを見てスバルは驚き、刹那はパラドキサアンデッドに向かって走り出すとポケットからブレイバックルを取り出しラウズカードをセットして戦おうとする。だが、パラドキサアンデッドは右手から風のブーメランを放ち、刹那はそれを受けて吹き飛んでしまった。
刹那「ガハァッ!?クッ…ウッ…!」
スバル「刹那さんッ?!」
祐輔「ッ!取り敢えずあの人を止めた方がいいね!」
零「あぁ、今度こそ決着を付けてやる…行くぞ!」
零は懐からディケイドライバーを取り出して腰に装着するとライドブッカーからディケイドのカードを取り出し、スバルは左手にあるKウォッチを操作してエンブレムをタッチすると変身音又を出現させ、祐輔は腕時計のダイヤルを百八十度回転させる。
『変身ッ!』
『KAMENRIDE:DECADE!』
『RIDER SOUL UTURIKI!』
『GATE UP!CANCELER!』
三人はそれぞれの変身動作を行うと、零はディケイド、スバルは移鬼、祐輔はキャンセラーへと変身した。そしてディケイドは空手、移鬼は腰に下げている槍のような武器、音撃玄・真雷を取り出し、キャンセラーは腰にある刀を抜きパラドキサアンデッドへと向かって突っ込んでいく。
刹那「クッ…グッ…!」
一方でパラドキサアンデッドに吹き飛ばされた刹那は地面をはいずりながら近くに落ちているブレイバックルを手に取り、自身も変身してパラドキサアンデッドと戦おうとする。だがそこへ、刹那を追い掛けてきたロックオンとアレルヤが現れ刹那の下に駆け寄っていく。
ロックオン「刹那!何やってんだお前は?!早くブレイバックルをこっちに渡せ!」
アレルヤ「社長も今なら許してくれるって言ってる!手遅れになる前に、ブレイバックルを返すんだ!」
何処か必死な表情で刹那にブレイバックルを渡すように呼び掛ける二人。だが、刹那はその呼び掛けに答えず、二人を睨みつけながらゆっくりと立ち上がった。
刹那「ッ…ふざけるなっ…誰が渡すものかっ……俺は……俺がっ……!」
そう言いながら刹那はブレイバックルを腰に装着してバックル横のレバーに手を掛ける。そして…
刹那「俺がブレイドだッ!」
『TURN UP!』
電子音声が響くと、刹那は目の前に現れたオリハルコンエレメントを潜ってブレイドへと変身し、腰にあるブレイラウザーを取り出し二人に向けて身構えていった。
ロックオン「チッ!あの馬鹿…!アレルヤ、刹那を止めるぞ!」
アレルヤ「ッ…了解!」
ブレイドの暴走を止める為、二人も自身のバックルを取り出してラウズカードをセットし腰に装着していく。そして……
『変身ッ!』
『TURN UP!』
『OPEN UP!』
電子音声と共に二人は目の前に出現したオリハルコンエレメントを潜り、ロックオンはギャレン、アレルヤは『レンゲル』に変身し、自身の武器を構えてブレイドと戦闘を開始していったのだった。
移鬼『?!ふ、二人共!刹那さん達が…!』
キャンセラー『クゥッ!あっちは気の済むようにやらせればいいよ!それより…』
ディケイド『あぁ、先ずはコイツを倒すのが先だっ!ハアァッ!』
ブレイド達が戦闘を開始した中、三人は連携を取りながらパラドキサアンデッドへと攻撃を仕掛けていく。だがその時、突然その場に前の戦闘で取り逃がしたアンデッド達が現れ、三人に襲い掛かってきた。
ディケイド『グッ?!チィ!こんな時に!』
キャンセラー『クッ!二人共!あのアンデッドは僕が抑える!二人はその間にそのアンデッド達を倒して!』
移鬼『ッ!分かりました!』
キャンセラーがパラドキサアンデッドを抑えてる内にディケイドと移鬼は新たに現れたアンデッド達と戦闘を開始した。ディケイドはその戦闘の最中に青いガイアメモリを取り出し、メモリのスイッチを押す。
『GLACIER!』
『GLACIER DECADE!』
ディケイドは青いガイアメモリ、『グレイシアメモリ』をディケイドライバーにインサートすると凍てつくようなメロディーが流れ、それと共にディケイドの姿がマゼンタから青、瞳の色も水色へと変わり、ディケイドはもう一つのフォームである『グレイシアフォーム』へと変わった。
ディケイド『よし、スバル!一気に決めるぞ!』
移鬼『はい!セアァッ!』
―ズバアァッ!―
『ギギャアァッ!?』
移鬼はディケイドの呼び掛けに答えると真雷の先端をアンデッドに突き刺し腰にあるバックルを真雷にセットすると真雷は槍形態からギターへと変わり、そしてディケイドもディケイドライバーからグレイシアメモリを抜いてライドブッカーのスロットにセットする。
『GLACIER!MAXIMUM DRIVE!』
移鬼『音撃斬・雷轟一震!ハァッ!』
電子音声が響くとディケイドはライドブッカーをガンモードに変えてアンデッドに向けて撃つ。すると銃弾を受けたアンデッドは凍り付けになって動かなくなり、ディケイドは凍り付けになったアンデッドに向かって走り出し回し蹴りを放った。そして移鬼はアンデッドに真雷を突き刺したまま過激に演奏していく。
ディケイド『グレイシアブロウクンッ!デアァァァァァァァァァアッ!!!』
―ガシャアァァァァァァアンッ!!―
移鬼『フッ!ハッ!ハアァッ!!』
『ギャアァァァァァァァァァアッ!!?』
―ドゴオォォォォォォォォォォォォオンッ!!!―
ディケイドと移鬼の必殺技がアンデッド達に決まり、凍り付けになったアンデッドは悲鳴も上げられず粉々に砕け散り、音撃を受けたアンデッドは移鬼の演奏が終わると同時に断末魔を上げて消滅していった。
ディケイド『……さぁ、後はお前だけだ』
『ヌウゥゥゥゥ…!』
再び三対一となった状況にパラドキサアンデッドは少したじろぎ、ディケイドとキャンセラーと移鬼はパラドキサアンデッドを包囲し一気に勝負を付けようと攻撃を仕掛けた。しかし…
―ドゴオォンッ!!ドゴオォンッ!!ドゴオォンッ!!ドゴオォンッ!!ドゴオォンッ!!ドゴオォォォォォォオンッ!!!―
『ッ?!なッ?!』
突如ディケイド達とブレイド達の周りに複数の砲撃が放たれ、突然の攻撃にディケイド達とブレイド達は思わず動きを止めそれが放たれてきた方向へと振り返った。そこには…
『……ハアァァァァァァァァァァァッ!!』
ディケイド『ッ?!』
ブレイド『や、奴は…?!』
ディケイド達の視線の先。そこにはハートを摸した瞳をし刃を付けた弓のような武器を持って向かってくる一人の黒いライダーの姿があったのだ。ディケイド達がそれを見て呆然とする中、ギャレンとレンゲルが震える声で語り始める。
ギャレン『アイツが…伝説の仮面ライダー…』
レンゲル『…カリス?!』
キャンセラー『(ッ?!そうだ…あのライダーの存在を忘れてた…!)』
カリス『ハアァァァァァァアッ!ハァッ!』
新たに現れた黒いライダー…『カリス』の登場に一同が驚く中、カリスは弓のような武器、カリスアローでブレイド達に襲い掛かり、カリスはブレイドに何度か斬り掛かるとブレイドの腰に巻かれたブレイバックルを掴み、無理矢理バックルを引きはがしてブレイドを蹴り飛ばしていった。
ブレイド『グアァァァァァァァァァァッ?!!ウッ…アッ…』
カリスによってブレイバックルを奪われ、吹き飛んだブレイドは変身が解除され刹那に戻っていってしまい、カリスは倒れる刹那からギャレン達へと標的を変え再び走り出した。その時…
『ATTACKRIDE:BLAST!』
―ズガガガガガガガガガガガガッ!―
カリス『ウグッ?!』
不意に何処からか電子音声が響き、そのすぐ後に複数の銃弾がカリスに直撃して怯ませた。そしてその銃弾を放った本人…ディケイドはカリスに歩み寄りながら問い掛けていく。
ディケイド『お前、何者だ?一体何処から来た?』
カリス『…成る程、君か?この世界を破壊するライダーというのは――』
ディケイド『…やれやれ…こっちの問い掛けは無視か?…だったら力ずくで聞き出してやるよ、ハートのライダーさん!』
ディケイドはそう言ってその場から走り出し、カリスもその場から走り出すと互いに距離を縮めて拳を勢い良く放ち戦闘を開始したのであった。