いやぁ、難産でした。
今回は台詞を多くしてみました。
別にゲームにハマっていた訳ではございませんはい。
ところで、SIRENって難しすぎません?
提督の私室にて
(ううっ、こ、腰が痛い。寝返りもキツイな)
腰が痛いという台詞にアレな事やナニな事を考えてしまったそこの君!君は作者と同類だね。(失礼)
提督は寝付けず、ベッドの上で仰向けになり唸っていた。
いやぁ、舞風と踊るのはたのしいんだが...流石艦娘というべきか、恐るべし体力よ。半日ずっとダンスはキツイって...ま、明日から休暇だしな、付き合ってやらんとな。
ガチャ
ん?扉が開く音?誰だ...また山風が布団に潜り込みにでも来たのかな?...過激派ってことはないよな?その場合扉の前にいる護衛艦の時雨は何をやってるんだって話だが...ま、あいつらが扉を開けるわけないな。絶対部屋ごと吹き飛ばしてるわ。
そんな事を考えながら提督は仰向けのまま薄っすらと目を開ける。
そこには、月明かりに照らされた乳時...失礼。時雨がゆっくりと提督のベッドに歩を進めていた。
(なんだ時雨か...)
提督は安堵し、目を閉じた。
「提督、寝た?」
びっくりさせないでくれよ...なんだ、眠っているか確認しに来てくれたのか?いい子やん。でも、ここで反応してお喋りをしてしまうと確実に明日起きれない。休暇をエンジョイする為に、早く寝ねば...という事で提督さんは心を鬼にして狸寝入りをします!おやすみっ!
「提督、ごめんね?」
ん?ごめんね?...んお?
提督の頭に浮遊感。時雨が提督の頭を持ち上げたのだ。
?...ああ、枕を変えてくれるのか!確かに少し汗をかいて枕が気持ち悪かったんだ。いやぁー流石時雨、きがきくなーあこがれちゃうなー。
そんな事を考えているとゆっくりと提督の頭が下がる。
よし!これで快眠ができ...ん?枕が変わってない?
パチン カチャッ
パチン?カチャッ?なんの音なん...おお?な、なんか腹が重くなった気が...。
提督のお腹が重い。不思議に思った提督はそーっと目を開ける。
するとそこには...
仰向けの提督に馬乗りをしている時雨がいた。
「えっ?」
提督は驚き素っ頓狂な声をあげて目を見開いた。
(ヤベェ!俺の腹に排水量1,685トンの時雨がぁ!死ぬぅ!...これを、今叫んだら時雨に殺されるよな...)
「あ、提督、おはよう」
「ああ、おはよう...じゃなくて!」ジャラジャラ
!?
提督が少し身体を起こすとジャラジャラと音がした。提督はジャラジャラと音がした首辺りに手を伸ばす。
ジャラジャラ
!!!???????
提督は音の原因を掴み、顔の前に上げる。
(くさ...り?)
提督は鎖の端を無意識のうちに探した。片方は、時雨が右手に握っている。もう片方は...
(俺の首に巻きついている!?)
提督は焦った。
(やっべぇよ、前読んだ漫画にこうやって首に鎖を巻きつけて引っ張って人を処刑するシーンがあるんだがそれのせいで殺されるとしか考えられない!...やばい、漫画のワンシーンみたいでめっちゃテンション上がるわ。命の危機だけど)
失礼、提督は余裕があるようだ。
「提督」
「!!...な、なんだ時雨」
「提督...うそつき」
「.......???」
うそ...つき?なんで?俺時雨に嘘なんかついたっけ?
「嘘をつくのはやめてよ...胸が痛いじゃないか」
「ちょ、ちょっと待て。何のことだ!?」
わけがわからないよ。
「提督、約束...覚えてる?」
「約...束?」
時雨との約束?なんかあったっけ?一緒に遊ぶ約束とかしたか?やっべ、マジで覚えねぇ。
「...」
「提督」
「?」
「君には失望したよ」
「!?」
「ずっと一緒だって...言ってくれたよね?」
「?...当たり前だろう?提督と艦娘...運命共同体じゃないか」
鎮守府と海を守る艦娘が沈んだら、鎮守府にいる提督だって危ない。っていうか多分すぐ鎮守府に撃ち込まれて死ぬ。
「じゃあなんで...休暇を取ったんだい?」
いや、社畜になれと?いや、まぁ、十分今も社畜だけどさ。
「いや、なんでって「提督は!」!?」
「提督は...僕と離れたいんだよね?」
お前は何を言っているんだ。
「もう、うんざりしたんだよね提督。廊下で後をつけたり、服や下着を盗んだり、カメラで監視したり、ご飯に髪の毛とか入れたり、こっそりコーヒーに睡眠薬を入れたり...睡眠薬が効かないのは驚いたけどね」
マジでお前は何を言っているんだ。
「ずっと一緒だって言ってくれたから...努力したんだ。出来るだけ提督と一緒にいようって。でも...迷惑だったみたいだね」
努力が方向音痴すぎるだろ!
「だから提督。僕は提督の近くにいるのを控えようと思ったんだ。でもね、手遅れだったみたいなんだ」
最初から手遅れな気が...
「提督の近くにいない僕が...考えられなくなってしまった。僕はおかしくなっちゃったんだ」
最初から(ry
「だから僕は考えたよ。どうしたら提督と一緒にいられるのか...そして思い付いた」
ふむ、悪い予感。
「僕が提督のご主人様になればいいんだって」
「いや、その結論はおかしい」
「おかしくなんてないよ。提督は僕のペット。だから、提督は僕と一緒だよ?ずっと...ずっと」
意味不明なんだが...簡単にまとめると、時雨は俺と一緒に居たいだけなんだよな?なんでペットという発想になるのかはよくわからんが...ん?ペット?俺を殺そうとしてるんじゃないのか?
提督は自分の首を触る。
(うーむ?鎖ではないな)
「どうかな提督。その首輪、苦しくない?」
成る程、鎖ではなく首輪だったか。
では、一体どうしたものか。休暇を無しにするわけにはいかんし...というか、これは本当に時雨が望んでいることなのか?俺と一緒に居たいだけならもっと方法があるはず。いや、こんな事を考えるよりやる事がある。俺は時雨との約束を破ってしまったんだ。だからまず
「すまない、時雨」
謝らないとな。
「??」
「約束を、守ってやれなくて」
「何を言ってるんだい?提督は僕とずっと一緒だよ?」
「主人とペットの関係でか?」
「?」
「時雨、お前はこの関係でいいのか?」
「この関係?」
「確かに、ずっと一緒にいられるかもしれない。だがな、お前はこの関係に満足か?少なくとも俺は御免だ。俺は時雨と、こんな関係ではやっていきたくはない」
「!?...そう、だね。僕は提督をペットにしたかった訳じゃない。あ、ちょっとこれ持ってて」
おお!わかってくれたか。やけに物分かりがいいがやっぱり主人とペットなんて冗談だったんだな。全く、時雨はお茶目なだなぁ!
パチッ
時雨は提督に鎖を渡したのち、首輪を外し
「ありがとう、しぐ...
パチンッ
...れぇ?」
自分の首に付けた。
「そうだ。僕は提督をペットにしたかったんじゃないんだ。僕は、僕が提督のペットになりたかったんだ」
んん?んー?
「ありがとう提督、おかげで目が覚めたよ。僕は提督に命令されてあんな事やこんな事をされたかったんだ。僕は提督のペットとして、ずっと一緒にいたかったんだ」
そっかー。提督さんのペットになりたかったのかー。なら仕方ないなー。じゃあ、主人らしくしないとなー。よし、寝よう(諦め)
「じゃあ時雨、俺の腹から降りておすわり!」
ゾクゾクッ
「う、うん。いや、わんわん!ハッハッハッ」
時雨が提督の腹から降り、ベットの横で正座をした。舌を出し、手を犬のようにして。尻尾や耳を幻視してしまうほど見事な犬っぷりであった。
「よし、いい子だ。じゃ、休暇中鎮守府を頼むよ」
よし、やっと寝れる。あ、この鎖...
「わん!...ち、ちょっと待ってよ提督!」
あーもう!めんどくせぇ!
提督は寝転んだ状態で鎖を引っ張り時雨を引き寄せ静かにキレた。
「ヴッ」
「黙れよ。俺はお前の主人だ。俺の言う事を聞くだけでいい。口答えは許さん」
「〜〜〜〜〜〜〜ッ...わ、わふぅ〜」
「じゃ、おやすみ」
はぁ、やっと寝れる。
その後の時雨
提督はずるいよ。あんなに強引に言われたら、断れないよ...あっ、また垂れてきちゃった。ふふ、止まない雨はない...けど、これはしばらく止みそうにないや。
「こんな状態じゃ眠れないよ提督」
収めないと...
「提督っ!提督っ!てっ...主人!主人っ!主人っー!〜〜〜〜ッ!」
「ん''〜、朝だぁ」
「おはよう、主人っ!」
「は?」
台詞を増やしてもオチは変わらない模様。
ヤンデレにしようとしたらドMになっていたんだが...まぁいいや!
最近モチベが中々あがらないんすよねぇ。新作を出してみたいのですが、2個掛け持つと更新が亀ちゃんに...。
でも、SIREN書きてぇ。
次回、SIREN2クリア次第執筆します。