灰色提督と桃色の艦娘達   作:パッパ

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えー、どうもバインドです。
本当は未完のボタンを押すつもりでマイページのこれを開いた訳なんですが
お気に入りがあんなに!しおりや評価をまで!
これでは未完で終わらせるなんて申し訳ないと思い、ひっそりゆっくり投稿していく事にしました。
それでは、どうぞ


ゴーヤ+オリョクル=伊58

 

提督は、今日も執務室で書類を書いていた。

今日は防衛戦に関しての書類が多く、何時もの書類の倍はあるだろう。

お腹が空いているが食堂に行く余裕はない。

今日は会いたがっていた駆逐棲姫と遊ぶ約束があるのだ。

どんなおもちゃを持って行こうか...おっと、集中集中。

 

因みに提督は朝食も抜いている。

 

空腹を抑え、執務に取り組んでいると柱時計が鳴った。

ふと柱時計を見ると正午を指していた。

 

「ヒトフタマルマルでち。お昼食べてから、もっかい執務やるー」

 

今日の秘書艦は伊58。みんなからはゴーヤ、でっち、オリョクルなどというあだ名で親しまれている。

まぁ、オリョクルは敵艦隊が強化されてしまったのでもう出来ないが...

 

私はあだ名では無く普通に58と呼んでいる。

ゴーヤと呼んでも良いと初めて会った時に言ってくれたが、初対面であだ名は如何なものかと思い、まずは58と呼ぶ事にした。

いつかあだ名で呼んであげようとも思っていた。

 

しかし、私は見てしまった。

彼女がろーにでっちと呼ばれて怒っているのを。

もしや彼女はあだ名で呼ばれるのを嫌がっているのではないかと考えた。

出来るだけ早くここに馴染む為の術であだ名を使ったのではないかと思ったのだ。

自分の感情を押し殺して。

ろーの件ではその嫌がっている感情が出てしまったのではないかと。

彼女に問い詰めても嘘を言われる可能性が高い。

なので今は同じ潜水艦のイムヤに探って貰っている。

頼む時、イムヤに溜息を吐かれた。

気付くのが遅過ぎだということだろう。

提督としてまだまだ不甲斐ないな...

 

「てーとく、一緒に行こ?」

 

満面の笑みで提督に呼びかける伊58。

 

「すまない、今日は書類が多くて昼は抜くつもりなんだ。一人で行ってきてくれ」

 

そうだ、まずは書類だ。

本当に今日は絶食しないと約束に間に合わないかもしれない。

 

「わかったでち...」

 

伊58はガックリとして椅子から立ち上がり、とぼとぼと執務室から出て行った。

 

うっ、罪悪感が...

いやいや、罪悪感を感じる時間すら惜しい!

よし!やるぞぉぉぉぉぉ!!

 

カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ

 

 

数十分後

 

「てーとく!」バァン

 

執務室の扉を開け放ち伊58が飛び出してきた。両手に料理が乗った皿を乗せて。

 

「提督提督ー! これ食べるでち! ゴーヤ特製『ゴーヤチャンプル』でち!」

 

どうやら料理はゴーヤチャンプルの様だ。

 

「お昼食べないと力がでないでち!」

 

成る程、確かにそうだ。

ご飯を食べないと力が出ないし空腹で集中も出来ない。

そして今なら食堂に行く時間を短縮できる!

取り敢えず書類を机の隅に置いてっと。

 

「ああ、ありがとう58。いただくよ」

 

私を思って作ってくれたゴーヤチャンプル....あれ?

 

「58?ご飯は?」

 

「チャンプルはおかずじゃないでち!」

 

あ、58の中ではゴーヤチャンプルは主食なのか。

じゃあおかずは...いや、チャーハンみたいなものか。

それではいただくとしよう。

 

「いただきます」 「いただきますでち」

 

モグモグモグモグモg「てーとく」「ん?」

 

不意に伊58が提督に話しかけた。

 

「てーとくはどうしてゴーヤを58って呼ぶでち?」

 

これはあのあだ名の問題か...ここはさり気なく話をそら...いや、いいチャンスじゃないか!ここで話をきちんとしよう!

まぁ、いきなり聞いても駄目だからな。

最初は普通に。

 

「名前の通りじゃないか、別におかしい所は無いと思うが」

 

「いつ提督はゴーヤって呼んでくれるでちか?イムヤだってはっちゃんだってあだ名では呼んでるのに」

 

おっといきなり核心か。

うーん、正直に言うべきなのかなぁ?でも...いや、あだ名の説、あれは仮説だ。もしかしたら別の何かがあるのかもしれない。

ここは思い切って...

 

「最初は早くあだ名で呼んであげようと思ったんだかな、ろーにでっちってか呼ばれて怒っているのを見てな、もしかしたらあだ名で呼ばれるのが嫌なn「そんなわけないでち!」

 

ん?違うのか?

 

「じゃあなんで怒ってたんだ?」

 

「それは...その....で、でっちって提督に呼んでもらいたかったんでちっ!...あ、これは...そのぉ...でちぃ.....」

 

そういう事だったのか。

子供に良くある独占欲というやつだな。

こうじゃなきゃやだ!みたいな。

成る程、納得がいったぞ。

 

「でっち」 「あひぃ!」

 

「ごめんな、気づいてやれなくて。これからは沢山呼んであげるからな」

 

「あ、ありがとでちぃ...」

 

うん、一件落着だな。早速沢山呼んでやるとするか。

 

「でっち」「んほぉ!」

 

中々独特な返事だな。そして何故変顔をしているんだ?

 

伊58の今の顔は頬を染め、白目を剥き、舌を垂らしている状態である。

 

「今まで呼んでやれなかったからな、今日は沢山呼んでやるぞでっち」「イグゥ!」

 

「でっち!でっち?でっちでっちでっち?でっちー?でっちー!」

 

「ん''ぉ''ぉ''ぉ''ぉ''!も''う''や''へ''る''て''ち'ぃ''ぃ''ぃ''ぃ''ぃ''じゅ''っ''どいぎゅぅぅぅぅぅ!?...アヘェ」ガクッ

 

伊58は、唐突に意識を手放した。

それに気付いた提督は

 

叫び過ぎて疲れて寝てしまったのか?

などと思い椅子から立ち上がり伊58を仮眠室へ運ぼうとすると、床に何か液体が溢れている事に気が付いた。

そして提督は思った

 

これは...油か?ゴーヤチャンプルを作る時にゴーヤが溢して、その水着のままゴーヤチャンプルを持ってきたのか?

でも匂いが...いや、間宮が新しい油でも買ってきたんだろう。

自分の事ではなく私を優先して....ありがとう58....いや、でっち。

 

提督は執務机の引き出しからミニタオルを出して伊58を拭いた。

伊58は何故か拭かれるたびに身体を跳ねさせていた。

 

これでよし、後はこのソファーに寝かせてっと。

よーし、ゴーヤチャンプル食べたら続きやるぞ!

 

 

うめぇ...

 

 

 

 




うーん、いいゴーヤ。
58がでっちと呼ばれて怒る理由が実は....あ、勿論私の考えなんでそこんとこどうかは知りませんがね。
そしてこれは...R17.9タグをつけるべきなのでしょうか....
あ、次回は未定です。
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