更に。今回はエ□抜いてみるという新たな試み。いや、毎回下ネタだとマンネリになるなと思いましてなぁ。
あ、今回は予告通り利根ですので。
それでは、どぞ。
「ふんふんふ〜ん」
提督は鼻歌を歌いながら鎮守の庭を散歩していた。
え?護衛艦?一人で散歩したいって言ったらさせて貰えるよ。まぁ、何処かから視線を感じるから名前を呼んだり、俺が危なくなったら飛んで来てくれるさ。仕事熱心なのはとてもいい事だ。
「ん?あれは...利根か?」
提督は庭の塀にもたれかかって空を見上げている利根を見つけた。せっかくだから世間話でもしようと思い、少し足早に利根へと近づく。
利根、彼女は少しお調子者だ。だが、私は悪い事だとは思わない。自信があるのは良い事だ。自信があり過ぎるのはアレだが...そしてとても純粋だ。よく駆逐艦達と混ざって遊んでいるのを筑摩と一緒に和みながら見ている。あれ?利根が姉だよな?
「ッ...」
提督は突如、足を止めた。
なんだ...あの眼は...
提督は利根が空を見上げて黄昏れていると思っていた。でも違った。利根は空を睨んでいたのた。
鋭く、そして悲しく。
提督は声をかけるべきか迷った。このままそっとしておくべきか...提督が出した答えは否だった。
提督たる者!艦娘が悩んだり困っていたら助けてあげるのが仕事だ!え?執務?艦隊指揮?大淀や長門、香取とかに任せときゃいいんだよ!む?上司だから恐縮ちゃうかもって?考えても見てくれ、利根の様子がおかしかったら利根LOVEな筑摩が真っ先に気付いて対処する筈だ。なのに利根があの状態、つまり筑摩では解決そ出来ない事...という訳だ。
筑摩についてだろうか、それとも姉妹には話難い事なのだろうか...提督さんになら話してくれるかもしれない。駄目だったら大淀と相談しよう。筑摩を呼んでな。
「こんにちは、利根」
「!?」
提督が挨拶をすると、利根は驚き空から提督へ視線を落とした。
「て、提督か...」
「どうした?空なんか見て」
「い、いや空なんて見てなどおらぬぞ?えっと...こ、このカタツムリを見ておったのじゃ!」
利根が指を指した塀の壁にカタツムリがいた。
ん?カタツムリ?...あれ?なんとなく陸奥に似ている気が...おっと、誤魔化される所だった危ない危ない。
「カ、カタツムリはな?実は塀を食すのじゃぞ?驚きじゃろ?知っておったか?」
冷や汗ダラダラで目を泳がせながらカタムツ...失礼、カタツムリのウンチクを語る利根。
「ああ、知っている。というかそれを利根に教えたのは私だからな?」
どうやら相当焦っているな、そこまでして私に聞かれたくない事なのか...だがしかし!ここで諦めるような提督さんではなぁい!
「利根」
「な、なんじゃ?」
「何か、悩みはないか?」
「ッ....」
利根が身体をビクッとさせ歯をくいしばり俯く。数秒の間が空き、利根が提督に問う。
「何故...そう思うのじゃ?」
「なぁに、利根の眼を見たんだ」
「吾輩の...目?」
「ああ、とても鋭く、そして悲しそうな眼を...な」
「............のう、提督」
「吾輩な...」
「今日、艦の時の夢を見たのじゃ」
「そう...だったのか...」
艦の時の夢、それは艦娘がごく稀に見る悪夢だ。どんな悪夢かは艦娘によるが、軽いものは一切無い。艦娘によっては夜中に奇声をあげたり、ただただ謝り続ける事もあるそうだ。利根を含めてうちの鎮守府ではこれで丁度10人目だ。あれ?意外と多くない?
「空から沢山の爆弾が吾輩と、皆に落ちてくる夢じゃ」
ふむ、一番多く見られる艦の夢だな。
「過去の事に縛られ、提督に心配をかけてしまうとは吾輩らしくもないな」
「いやいや、こうやって話が出来るだけでも凄いぞ?筑摩の時を覚えてるか?ベッドの中で震えながら籠城していて話すら出来なかったんだが」
あん時の筑摩は凄かったなぁ...まさかただひたすらに布団にこもり続けるとは...それも3日。3日間ずっと筑摩を包んだベッドに話しかけてやっと出てくれた時の感動と言ったらほんと、こう...駄目だ。論ずるにすべがござらん。一週間は俺の袖を離してはくれなかったがな...とっても可愛いかった。
「覚えておるぞ、なに、吾輩は筑摩のやつより少しお姉さんなのだからな!心配はいらぬぞ!」
「ははは、そうか。ならばよし!だが、無理はするなよ?もしもまた同じような夢を見たのならすぐに私に相談するのだぞ?出来る事なら何でもするからな」
そう、この鎮守府にいるほぼ全ての艦娘の産みの親!艦娘を愛し!艦娘に愛されているといいなぁ...そんなみんなのお父さんである提督の父性で包み込んであげよう!
「では、一つ頼みがあるのじゃが...」
「おう!何だ?」
さぁ!何でもいいぞバッチコイ!
「その...わ、吾輩を抱きしめてはくれぬか?実は憧rぬおっ!」
なんだって?抱きしめるぅ?いいですとも!
提督は利根を強く抱きしめた。いや、包み込んだというべきか。そして優しく利根に語りかける。
「利根、あまり一人で抱え込むな。俺を頼れ」
「提督...あっぱれじゃ」ボソッ
「ん?なんか言ったか?」
「いや、なにも言っておらぬ」
「おう、そうか」
二人が抱き合っていると大淀が提督を呼ぶ声が聞こえた。
「む?すまん、大淀が呼んでいるので行かねば...利根もくるか?」
提督はまだ利根を心配し、声をかける。しかし、提督の心配は杞憂に終わった。
「いや、我輩はもう大丈夫じゃ!安心して執務に専念するがよい!そして明日の休暇も目一杯楽しむのじゃ!」
そう言って、利根は提督に背を向け去っていった。
とても、元気な笑顔で。
むむむ、シリアスは難しいなぁ。 どこか変じゃないだろうか...誰か!ボキに文才を下さぁぁぁぁぁぁい!!
あ、ちなみに最後の我輩は誤字じゃないよ。
次回は出来るだけ早くしたいです...あ、ヤンデレが最も似合うあの子です。