little Angel story〜1人の少女の物語〜 作:ムーンナイト
UA10000突破ッ!
ありがとうございます!!
3行で分かったりしなくもない前回のあらすじ
・ひなちゃんは自然属性魔法使い
・孤独を恐れてしまった
・今ならなんでもできる気がする夜空お姉ちゃん
⚠︎注意⚠︎
この小説の世界線において、アニメアイカツスターズ2年目に発生した
side:ひな
真昼ちゃんと夜空先輩の想いが繋がってから一夜明け、いよいよ今日は夏フェスの初日。
私とめぐるは早朝からレッスンをしているサツキちゃんを迎えに劇組のスタジオまで来ていた。約束していたスタジオ前に到着したけれど、サツキちゃんの姿は無し。
「まだみたい」
一応あたりを見回してからめぐるの方を向く。
「だね、電話電話っと」
そう言って私と同じく慣れたように取り出したモバイルを軽く操作して耳に当てるめぐる。
モバイルから漏れ聞こえる呼び出し音が途切れることなく続く。
「……あれ、出ない」
呼び出し音が10回近く鳴ったあたりで、めぐるがそう呟いた。
「電話に気付いていないとか…?」
今まではなかったけれど、サツキちゃんの集中力ならありえることだよね。私の言葉にめぐるも納得したような雰囲気と困った表情を浮かべていた。
「んー、どーしよっか」
そう言いながらめぐるは扉前の階段をひょいと上り、入り口の横にある大きな窓ガラスを覗き込む。もし見られたらそれはそれで変な人だと思われてしまいそうだけれど…めぐるなら大丈夫、なはず。
劇組のスタジオに勝手に入ることは出来ないし、サツキちゃんが電話に気付いてくれないとなると……うん?
「何をしてるの?」
ツバサ先輩がいつの間にか近くに来ていた。その顔に浮かんでいるのは
「ふぇっ」
私は直前に気が付いたからそこまで驚くことはなかったけれどめぐるは全く気付いていなくて、ビクッと体を震わせていた。
…そうだ、ツバサ先輩にサツキちゃんのことをお願いできないかな?
ギギギ…と油の切れたロボットのように振り向くめぐるを横目にツバサ先輩へ頭を下げる。
「おはようございますツバサ先輩、実はサツキちゃん…汝鳥さんと待ち合わせをしているのですが、まだ来ていなくて。電話にも気が付いていないようなので、どうしようかと話していました」
コクコクコクコクと高速でめぐるは頷いていた。
「そうか、それなら少し待ってなさい」
納得の表情と微笑みを浮かべてツバサ先輩がスタジオの扉へ足を向ける。
「はい」
私の返事に頷いてから、先輩はスタジオへ入っていった。
ツバサ先輩と入れ替わるようにこちらへ帰ってきためぐる。
「緊張した…」
肩の力をだらりと抜いて息を吐いていた。
「そうなの?」
「S4のメンバーで劇組トップで生徒会長で厳しすぎるアイドル…優しいってわかっててもこう、ピシッとなっちゃうんだよね」
ツバサ先輩の前だと背筋が伸びる感覚はわかる気がする…でもそこまで緊張はしないかな。
「ツバサ先輩は優しいもの、大丈夫。うしろめたいことをしていなければね」
くすりと笑いながら冗談めかしてそう言ってみたのだけど…。
「・・・」
めぐるはピクリと頬を動かした後、目を逸らして冷や汗を流していた。
え…?
「しているの…?」
恐る恐る聞いた瞬間、焦ったような表情を浮かべためぐる。
「今はしてないって!」
「今は…」
思わず口から出た言葉に今度はワタワタと慌てはじめた。
「いや、入学したばっかの頃はフリーダムに動きすぎてお世話になったというか、1年生のお仕置きタイム記念すべき第1号を飾ったというか、ははっ」
一体、何をしたんだろう…?
side:ツバサ
桃子先生に会いに来ると、窓ガラスからスタジオを覗き込む樹神と何か考えている様子のひながいた。ひなはともかく、樹神は何をしてるんだ?
何事かと聞いてみると汝鳥が約束の時間になっても来ていないということだった。2人には少し待っているように伝え、呼びに行くことにした。
汝鳥がいつも使っているレッスンルームに向かいながら、ふと樹神との初会話を思い出す。
あれは確か…まだ新年度が始まってほんの少しのことだったな。
☆☆☆★
新生徒会長となってから諸々の仕事をこなしつつ、新たな生活にも慣れようとしていた頃。四ツ星寮の見回りを行った私はエントランスで腕を組み小さな怒りを胸に抱えていた。寮内を見回った結果、1年生のうち1人だけ門限を過ぎても帰ってきてないことが分かったからだ。
入寮ガイダンスで時間厳守と伝えたはずだけど、まさかこんなに早く門限破りが起こるとはな。
「〜♪」
研ぎ澄ました耳に
「ずいぶん楽しそうね」
「ほぁっ⁈」
こちらの声に驚いたらしく跳ねるようにして振り返られた。反射神経が良いらしい。妙な所に感心しながら、硬直していた1年生を手招きする。恐る恐るといった様子で寄って来た。
予想通りの生徒だな。
「
そして樹神の母親は元四ツ星学園のアイドルであり、現役時代には初期の舞組S4としても活躍した
代々日本の歴史に名を刻む音楽家を
「あっはい。え?」
戸惑った様子の樹神に対してジトリとした目を向ける。
「生徒会長たるもの、生徒全員のプロフィールを把握していなくてどうする」
四ツ星学園に在籍している生徒の情報はホームページで見ることが可能、さらに生徒会へは名簿が来ている。皆それぞれ違う輝きを放つ星だ、生徒を指導しまとめる存在である生徒会長たるもの、プロフィールの把握は必須だろう。
「生徒会長ってそんなヤバいの…?」
「ん?」
「なんでもない!です!」
注意する前に言葉を敬語に直し、姿勢を正した。その点は良い心がけだ。
だがヤバいと言うほどか?
前生徒会長を務めていた
「で、門限に遅れた理由は?」
話の流れを戻しながら問う。樹神は途端に目を泳がせた。
「ちょっと探検して捜索というか、冒険というか…」
「ふーん」
理由にならないため軽く目を閉じながら聞く。
「門限を忘れてたわけじゃないです!アイカツモバイル…はポケットに入ってるけど」
「なるほど」
モバイルを忘れて時間が見れなかったというよくある言い訳を自ら潰していったな。特に身体検査をするつもりはないから持ってないと言い張っても通ったが、樹神はどうやらかなり正直者のようだ。
「う、すみません」
どれももっともらしい理由にならないと感じたのか頭を下げた。
「素直なのはいいことだ」
「ありがとうございます?」
だが素直であっても規則違反に変わりはない。さて、やるとしよう。
「それでは…お仕置きターイム!!」
「ひぇっ!?」
そしてここまでで、樹神はかなり表情豊かだと言うことも分かったのだった。
★★★★
少ししてから掃除を割り当てた場所へ向かう。1人だと思っていたが、そばに別の生徒の姿があった。
「終わったかな?」
汝鳥サツキ、血液型はA型。香澄真昼とは似て非なる整った顔立ちが目を惹く新入生だ。樹神に声をかけたことでこちらに気付いたのか、軽くではあるがしっかりとした所作で頭を下げられた。
「おー、わりました!」
くるりと周りを確認しながら言われた言葉に少し疑いを持つ。汝鳥とも何か話していたようだが、そこまで長い時間掃除をしてたわけではない。こんなに早い時期に門限を破ったことへの怒りという私情も混ぜてしまったためか、自分で言うのも何だけど1人で掃除するには少々広めの範囲を指定したからな。
キチンと掃除をしたのか考えていると、汝鳥と目が合った。
「…」
目が合ったことで動揺したのかガラスのような瞳が少し揺れる。なおも視線を合わせていると、目を伏せた後に数歩進み出てきた。
「サツキ?!」
樹神は驚いたような、そしてどこか焦ったような声を小さく発する。そんな樹神を振り返ることなく汝鳥は私の前まで来た。
「どうしたの?」
何か伝えたいことがあるのだろう。表情の動きは少なくともどこか必死にこちらまで来た汝鳥に対して、出来るだけ柔らかく問いかける。
「めぐるは、これを」
透き通るような声だった。小さくとも聞き漏らすことがないような声で、樹神と比べると控えめな動作と共に胸元に持っていたものを私へ差し出す。…見覚えがあるな。
「これは…教科書?」
1年生の頃に同じものを使ってたから間違いない。汝鳥も私の疑問に頷いた。
「サツキ、大丈夫だから、いいって」
「だめ」
焦った表情で汝鳥の服の裾を引っ張った樹神が短かくもはっきりとした拒絶を示され、今度は困り顔を浮かべる。
「サツキぃ…」
これは…どういうことだ?
頭を回転させる前に汝鳥が更に1歩踏み出した。
「教室に忘れて、さっき気付いて」
教科書を差し出した際には伏せられていた瞳とまっすぐ見つめあう。
門限を忘れてたわけではなく更には時間の確認が出来るモバイルも持っていたが、門限を破った樹神。最初に理由にならないと私が聞き流したのは探検と
「ごめんなさい」
汝鳥からの言葉が最後のピースとなり、思わずため息を吐いた。
「そういうことね。話は分かった」
つまり、樹神は規則違反を起こしたがそれにはそれ相応の理由があったということ。話せなかったのは私のせいではないか?
初めての寮の見回りという仕事を何事もなくこなしたかった気持ちがあったのは確かで、それにより怒りを抱いた結果、無意識ながら多少なりとも威圧していただろう。
…悪いことをしたな。
ここの掃除も終わったという樹神を私は最初に疑ってしまった。
生徒会長たるもの、客観的な視点を忘れずに状況判断を…先輩から受け継いだ言葉を胸の内で呟き、改めてあたりを見回す。そうすると予想していたよりもこのあたりが綺麗になってることに気付いた。
「この掃除、1人で?」
私の表情を
「あ、はい!あたし、店の掃除とかよくしてたから慣れてるんです。でも窓枠とかはサツキがやってくれました」
店の掃除というのは恐らく実家の花屋のことだろう。言われて窓枠を見てみれば、確かに
「そうか…それじゃあ次は・・」
言葉を溜めると汝鳥が明らかに焦った表情を浮かべた。
「まだあるんですか?!」
樹神から飛んできた言葉に笑顔を浮かべてみせる。
「ごほうびターイム!!」
★★★★
「はい、どうぞ」
エントランスにある椅子へと場所を移し、冷やしておいたラムネのビー玉を落としてから手渡す。
「わ、ラムネ!いただきます!」
プロフィールの好きなものにソーダとあげていた樹神は目を輝かせ早速飲み始めた。
「あの…」
対して汝鳥は、なぜ自分がラムネを手渡されたのか分からないという雰囲気を浮かべている。
「汝鳥もちゃんと話してくれただろう?掃除もしたそうだし、遠慮なく飲んで」
戸惑いがちに頷いた汝鳥も樹神から笑いかけられたことでラムネに口をつけた。
2人の正面に立ち視線を合わせる。
「お掃除よくやったね。けど、今日みたいに何か理由があって遅れる時は、アイカツモバイルで連絡を入れるように」
それから、私も客観的になれるようにしないとな。
「はーい!」
1人反省してると樹神からの返事が鼓膜を揺らす。
「返事は伸ばさない」
「はいっ!」
★★★☆
あの1件から樹神には若干警戒…いや、緊張されるようになったが、まぁそれはそれでいいだろう。少し寂しい気もするけどな。
そんなことを考えているうちにレッスンルームに着き、中に汝鳥の姿を認めて扉を開ける。
「汝鳥」
「…おはようございます」
名前を呼んだことで気付いたらしい汝鳥に頭を下げられた。相変わらずの集中力だな。扉を開けた程度ではこちらを認識することもなかった。
「あぁ、おはよう。公演の自主レッスン?」
レッスンルームに入りながらかけた問いに頷かれる。次の劇組の定期公演では私と汝鳥が中心となって物語が展開されていく。歌も織り込まれている演目だから劇組の中でも役に合った演技力と歌唱力を持つ汝鳥が私と並んでキャスティングされた。
「桃子先生から聞いたよ、役が掴めたそうじゃないか」
演じる役が掴めずに長時間レッスンをしてたのには心配していたが、先日桃子先生から面白いことになったと聞かされた。先週の金曜日の合わせ稽古で起こったことによって、汝鳥は変わったと。
「少し。でも、かなり」
1年生全員で自主レッスンをするなど、距離のあった同級生とも話すようになっているようだ。
「合わせるのを楽しみにしてるよ」
今度は嬉しそうに頷かれた。顔に出る表情も少し大きくなってるな。微笑ましく思いながら口を開く。
「それから汝鳥、スタジオの外で樹神と白鳥が待ってたけど、時間はいいのか?」
一瞬停止した後ふるふると首を横に振る。どうやら焦っているらしい。
「電話もしたと言っていたぞ」
腕を組みつつ汝鳥を見つめる。
「モバイル、寮に…」
レッスンそのものに集中しすぎて忘れたのか。思わず仕方ないなと笑みを浮かべてしまう。
「次からは気をつけること。モバイルはアイドルの必需品だからな」
劇組の超新星と呼ばれるほどの演技力、成績も生活態度も優秀良好…なのに
レッスンルームから出る
「汝鳥、歌の練習だけど…」
今回の演目ではいくつかの劇中歌も歌う。既存曲に歌詞をつけて歌うという形をとり、2曲が組み合わさって1つの曲となるものもある。
「?」
「白鳥や樹神とレッスンしてみるといい。きっと協力してくれるし、勉強になるはずだ」
頷く汝鳥の確かな成長を感じた。
樹神もそうだが、ひな。ひなは恐らく汝鳥が更に進化するきっかけになる。
頭を下げて少し急いだようにエントランスへ向かう汝鳥を今度こそ見送り、私は桃子先生の元へ向かった。
side:ひな
めぐるや合流したサツキちゃんと朝ご飯を食べて少しした後、私たちは夏フェスのステージを見るために学園のホールへ来ていた。
今日は9時30分から舞組のステージ、そして10時30分から美組のステージがある。
舞組のステージに立つのはゆず先輩とハルカ☆ルカさん。自由でポップなステージになりそうだよね。
そして美組は夜空先輩と真昼ちゃん。真昼ちゃんがステージを辞退した時はとても心配したけれど、きっと大丈夫。
「ひなちゃん!」
ホールに入ろうとした所で呼び止められた。振り向くと、そこにいたのは明るい笑顔を浮かべた小春ちゃん。
「小春ちゃん、おはよう」
めぐるとサツキちゃんには先に行ってもらう。
「おはよう!さっきね、真昼ちゃんに会ったんだ。昨日ひなちゃんに頼んで良かったって思えたよ」
本当に嬉しそうにそう話してくれた。真昼ちゃん、小春ちゃんにも謝りたいと昨日言っていたけれど、ちゃんとお話出来たみたい。
「小春ちゃんの言葉が真昼ちゃんに届いていたから、私の言葉も届いたと思うの。ありがとう、小春ちゃん」
昨日は小春ちゃんが最初に声を届けてくれたからこそ、真昼ちゃんが自分の思いに気付けたのだと思う。私は後押し…というよりも混乱させてしまったから。真昼ちゃんはそんなことないと言っていたけれど、きっと私の言葉だけでは真昼ちゃんに届かなかった。だから、小春ちゃんにはありがとうと伝えた。
「なんだか恥ずかしいな…でも嬉しい♪」
ポッとほんのり頬を染めた小春ちゃんと笑い合う。
「美組のステージ、きっとすごいよ」
瞳を輝かせながら小春ちゃんがそう言った。その表情から、その視線から、言外に負けないと伝わってくる。
確かに夜空先輩と真昼ちゃんのステージはすごいものになるはず。
でも・・
「うん。明日が楽しみだね」
歌組だって負けない。
小春ちゃんとはお互いにそれじゃあまたと言って、それぞれの座席へ向かった。
☆☆☆☆
夏フェス初日のステージが終了。
舞組の自由なステージに、美組の姉妹ステージ…どちらも輝いていたけど、特に美組。夜空先輩と真昼ちゃんだからこそ出せる光でホールを照らしていた。
今は授業後に歌組のみんなでアンナ先生からレッスンをしてもらっているところ。
「いつっ」
ッ!
「めぐるっ?!」
聞こえた声と視界の端で捉えていた姿から、考える前に言葉が出ていた。声が聞こえる直前、めぐるの足首が嫌な角度に曲がっていた気がする…それに、シューズと床がすれた時の音も変だった。
「めぐるちゃん!」
ゆめちゃんの声を聞きながら、床に手をついて放心するめぐるに駆け寄る。
「ちょっと、大丈夫?!」
ひめ先輩とのミーティングを終えてレッスンに合流していたローラちゃんも驚きながらめぐるの元に来ていた。
「めぐる、足は大丈夫?」
目を合わせながらそう聞くと、パチパチと瞬きをしてから自分の足に視線を向けためぐるがやっと状況を理解したように目を大きく見開いた。
「コケたぁ…!!」
そばに来ていたアンナ先生が目を細めつつ真剣な顔つきでめぐるの足を見る。
「…オーケー、樹神は保健室。白鳥、付き添いを頼むよ」
「わかりました」
やっぱりアンナ先生の目から見ても良くない転び方をしていたみたい。
「えっ」
よいしょといつの間にか片足で立ちかけていためぐるが声を上げる。ちょっと休めば大丈夫とか思っていたのかも。
このまま行くのは、危ないかな。それに時間がかかる。早く冷やさないといけないだろうし…よし。
「はい」
「ん?」
背を向けてしゃがみながら声をかけたのだけど、めぐるは首を傾げていた。
「背中、乗ってくれる?」
私の背中に乗ってもらって連れて行けば早いと思う。
「だいじょぶだって!歩ける歩ける!ほらっ…ぅいっっつぁぁ…!」
怪我をした右足を地面について、めぐるは痛みに
「いやダメじゃん」
多分レッスンルーム内の多くの人が思ったツッコミをローラちゃんが口にした。
「無理しない方がいいんじゃない?」
うぐぐ、と片足立ちに戻るめぐるにメイちゃんがそう言って、隣の花畑さんもうんうんと頷く。
「えー…」
「いいから保健室行きなって」
それでも保健室へ行くのを嫌がるめぐるに飴宮さんも声をかけていた。
「だって、この後もダンスのレッスンやりたいし」
「怪我してるのに?!」
ゆめちゃんがそう言ったことで、めぐるはうっと声を詰まらせる。ダンスが好きなのはわかるけれど、足を怪我しているのにレッスンはできないと思う。
保健室に連れて行くには、どうしようかな…
「あ」
声にひかれて隣を見るとローラちゃんが何か思い付いたような表情を浮かべていた。
「ローラちゃん?」
ちょいちょいと手招きされてローラちゃんの口元に耳を貸しに行く。
「ひなさ、めぐるのこと、お姫様抱っことか出来る?」
お姫様抱っこ?
「うん、出来ると思うけれど」
お姉ちゃんのことも抱き上げられるし、問題ないと思う。
…あっ!
「え、なに話してんの…?」
めぐるが警戒している中、ローラちゃんが私の肩に手を乗せて力強く頷く。それに対して私も頷き返した。
「めぐる」
「なに…?」
微笑みながらめぐるとの距離を縮める。至近距離で笑みを深くすると、めぐるは目をまんまるにさせた。
そうして油断した所を足に負担が行かないよう
「へっ?」
めぐるが驚いた時にはもう遅い。
「わぁ…!」
そばで見ていたゆめちゃんはなぜか目をキラキラさせていた。
とりあえず…。
「保健室、このまま行くね」
笑顔のままめぐるにそう伝える。
「ふぇ⁈いやいやいや重いって!」
「軽いよ?」
お姉ちゃんもそうだったけれど、めぐるも軽い方だと思う。少なくとも私がこのまま保健室まで歩いていけるくらいには軽い。
「いーじゃん、このまま行けば安全だし」
ローラちゃんはニコニコ…どちらかというとニヤニヤしていた。
「もしかしてこれローラが言った?!あたし何も…あっもしかして面白がってる?おもしろがってるよね⁈」
私の腕の中からローラちゃんにわーわーと声を上げるめぐる。でも暴れるようなことはしないから安心かな。
「めぐるがこのままだと行きそうにないし、その状態だったら大人しくなりそうじゃない?」
そう言ってペロっと舌を出しておどけるローラちゃんにめぐるは一瞬顔を覆った。
「ワザとだ!先生、アンナ先生はやめたほうがいーって思うでしょ?!じゃない思いますよね?!」
かなり必死になってアンナ先生に意見を求めためぐる。みんなが見つめる中、アンナ先生はビッと親指で扉を指した。
「そのまま行ってこい」
「はい♪」
「先生の裏切りものーッ!!」
めぐるの悲鳴を聞き流しながら動き始める。
「気をつけてね〜!」
ゆめちゃんのどこかのんびりとした声に応えてから、飴宮さんたちが開けてくれた扉を通って保健室に向かい始めた。
☆☆☆☆
「うぅ…ヤバ…ちっか…」
めぐるの言葉に思わず小さく笑ってしまう。
最初は降りると言っていたのだけど、保健室が見えた頃には赤い顔を両手で覆ってぶつぶつと単語を呟くのみになっていた。
足は…。めぐるの右足首を確認しようとしても見えない。
保健室の前に着くと、めぐるはようやく顔を覆っていた手を離した。
「あたし開けるよ」
私の腕の中からめぐるが手を伸ばして扉を開ける。あ、ノックを忘れていた気がする。
「失礼しまーす、ん?」
「失礼します」
めぐるに続いて失礼しますと言ってから、めぐるが疑問を浮かべた理由が分かった。
保健室の中には、八重先生と真昼ちゃんがいたから。
その真昼ちゃんはというと、めぐるがお姫様抱っこされている状況に驚いて言葉が出てこないようだった。
☆☆☆☆
触診をしてもらった結果、軽めの捻挫ということみたい。大きな怪我をしていなくて良かった…。
「それで、真昼はなんで保健室にいるの?」
カーテンに囲まれていない触診などで使うベッドに腰掛けて先生が出してくれた足台に右足を乗せながら、めぐるが真昼ちゃんへ聞いた。
私はなんとなく予想がつくけれど口を開かず黙っておく。
「…経過観察、みたいな」
どう言おうか少し迷った結果なのか、真昼ちゃんはゆっくりとそう言った。
確かに、過労で倒れてから数日も経っていないのに今日はあんなに素敵なステージを披露…経過観察が必要かも。
「あー、あれ?なんか真昼が倒れたーって」
私と真昼ちゃんは同時にめぐるを見た。さらりと思いついたように言ったけれど、もしかして真昼ちゃんが倒れたことも広まっているのかな。
「ひなが?」
真昼ちゃんからの問いかけに首を横に振る。確かに真昼ちゃんが大丈夫だったか話はしたけれど、過労で倒れたということや詳しいことは言っていない。
「ウワサになってた。他にも、クツも履かずに廊下ダッシュしてたとか、空気ヤバすぎてみんな声かけられなかったとか」
廊下をダッシュ…それは知らないけれど、みんなが声をかけていなかったのは本当だし多分どちらも事実なんだろうなぁ。
「まぁ、ちょっとね…」
真昼ちゃんもそれに関しては苦笑いしていた。
「でも今日のステージみて安心したよ、マジおつかれ!楽しかった?」
めぐるが目をキラキラとさせながら聞く。
「うん、すごく楽しかった!」
空気が明るくなるような真昼ちゃんの
「固定するわね」
「あいたっ!」
めぐるの足は、冷やして2日ほど安静にするようにとのことだった。
☆☆☆☆
「む、ムズイ…」
「開脚しながらかいてるんだから、そりゃ難しいよー」
メイちゃんたちと作っている応援看板に“歌組”の部分の輪郭を書くめぐる。足首を曲げてしゃがめない代わりに、開脚しながら作業をしているの。プルプルと震えているめぐるに飴宮さんが当たり前だよと返していた。
私は…うん、こんな感じかな。
「わぁ、ひめ先輩かわいい!」
花畑さんがそう言ってくれた。
私が描いていたのは、デフォルメされたお姉ちゃん。看板の右側には同じようなタッチでローラちゃんを描いた。
「ありがとう♪」
もう看板制作も終盤、それぞれ担当を決めて一気に作り上げていた。
「こっちも出来たよー」
ローラちゃんの名前を書いていたメイちゃんから声が上がる。
残るは・・
「よし!」
めぐるが最後の輪郭を書き終えて声を上げた。
「できた…」
「やったね!」
「うん!」
メイちゃんがホッとしたように呟き、ガッツポーズをしながら言った花畑さんに私も返す。
「「イェーイっ!」」
飴宮さんとめぐるはグーの形にした手を同時に上に挙げて喜んでいた。
あとはコレをスチレンボードに貼るだけ。
そうしたら完成…!
☆☆☆☆
模造紙を無事にボードに貼り付けてから、みんなで後片付け。
いらない紙の切れ端はゴミ袋、ペンは生徒会室、これは…使わなかった分の模造紙、もらおうかな。
「あまった模造紙、私がもらってもいい?」
「もちろんいいけど、どうするの?」
不思議そうに花畑さんから聞かれる。
「何かに使えるかと思って。なんとなくなのだけど」
何に使えるのかはまだ全然思いつかない。でも、このピンク色の模造紙は持っておきたいと思った。
☆☆☆☆
カフェテリアへお茶をしに行くみんなと別れてから、私はアンナ先生にとある相談をしに来ていた。
「ランニングの負荷を増やしたい?」
「はい」
私が日課にしているランニング。走るのは良いのだけど、最近走り終えてもあまり疲れなくて困っていたの。
朝と夜、それぞれ日記を書いたり勉強したりするからランニングに
負荷を増やしたい理由を話すと、アンナ先生はその服一式と何かゴムのような器具を出してきてくれた。
「先生、これは?」
「ルンルンボディメイカーだ」
るんるん…え?
ルンルンしながら体を鍛えることが出来るからルンルンボディメイカーというらしい。すごいなぁ。
どちらも借りられるか聞くと、アンナ先生は難しい顔をする。
重りの方は防寒具型をしているから、今の季節にもしものことがあったら…特にお昼は気温が高いから熱中症になってしまうと言われた。
「朝はいけませんか?」
「朝といっても気温が上がるじゃないか」
確かに太陽が出てきたらどんどん気温が上がる。
「3時頃は…」
でも、私が走る時間ならまだ日が出ていない。
「さっ⁈…あぁなるほど。オーケー、それなら許可する」
時間帯に驚いたアンナ先生は、その後に私の体質を思い出したのか納得して許可をくれた。
「ありがとうございます!」
ただし、と言いながら指をピンと上げるアンナ先生。
「いくら日が出てないと言っても秋冬と比べて気温は高い。水分をよく摂って、体調管理を怠らないこと。オーケー?」
「はい、オーケーです」
それから、手袋とマフラーは無しということ、日が出ていない朝と夜なら走ってもいいこと、少しでも体調に異変があったらすぐに返却することなどいくつかルールを決めてから貸し出し手続きをした。
☆☆☆☆
鉛筆を走らせる音が心地良く響く美術室。
重りジャケットやルンルンボディメイカーを寮に置いた後、私は美術の授業の期末課題を仕上げるために美術室に来ていた。
「うぅ〜ん…?」
スケッチブックを凝視しながら首を傾げるめぐるをチラリと見る。私が美術室に行ってくるねと連絡をするまで課題をすっかり忘れていたらしく、合流した時には大慌てだった。
「あっ、おけおけ、そこか」
ずっと首を傾げていためぐるが納得したような表情を浮かべて鉛筆を持ち直す。それぞれ短期集中で完成させようと提案されて離れた位置に座ったから良い意味でお互いを気にせずにいられて、すごく描きやすい。
手元のスケッチブックに視線を落として全体を確認。昨日の授業である程度は描けたから、今日は細かな線や影の仕上げをしていた。あとは…髪の描き込みをしようかな。お洋服の襟にされていた刺繍も忘れないようにしないと。
☆☆☆☆
これで…よし、描けた!
「ひな〜、できた〜?」
ケースにコトリと鉛筆を戻しながら、めぐるの方を向く。
「うんっ」
お姉ちゃんのキラキラとした瞳やサラサラの髪まで、思う存分に描き込めた。
「おー!見にいっていい?」
頷くと、スケッチブックを脇に挟んで器用に松葉杖を操りながら私の方に来ためぐる。
「失礼しまー・・」
見やすいようにスケッチブックの角度を変えたのだけど、めぐるは言葉の途中で固まってしまった。
「めぐる…?」
心配になって声をかける。
「やっばっ!!めっちゃいい!!ひなすごい!やばい!すごい!!」
ピコンと視線を合わせてくれたあと、金色の瞳を輝かせながら身を乗り出すようにして褒めてくれた。
「ふふっ、ありがとう」
ちゃんと描けていたみたい。まっすぐな言葉がすごく嬉しい。
「あれまって??」
「うん?」
ホッと安心していたら、めぐるがまたピタッと固まった。
えっと…なにか足りなかったのかな…。
「なんか見慣れないなって思ったんだけど、ひめ先輩私服じゃん」
…良かった、足りないわけではなかったみたい。
「オフの時のお姉ちゃんを描いてみたの」
そういえば…雑誌に載せたりテレビで披露したりする私服は
シックなワンピースや綺麗な指先が隠れるケーブルニットを着たお姉ちゃんを見られるのは家族の特権かな?
「ッ…!!良すぎる!」
今回のデッサンのテーマは『好き』。お姉ちゃんを描いているから、大好きという気持ちを自然とたくさん込められた。
「めぐるの絵、見てもいい?」
私が描いたお姉ちゃんの絵をジーッと見ていためぐるに声をかける。
「もち!ちょっとまって…」
松葉杖を机に立てかけてから、めぐるはスケッチブックを開いた。
「じゃーん!」
「わぁ…!」
爽やかな風がスケッチブックから飛び出して来たみたい!
思わず声を上げる。
「シャーベットが好きだから、まずシャーベットでしょ?で、あとお花はプルメリア描いて、ソーダみたいに弾ける空気も描いてみた!」
ひとつひとつを指で示しながらニカっと笑うめぐる。
「めぐるらしさがすごく伝わってくるね」
シャーベットもプルメリアも、鉛筆の黒だけで描かれているのに色まで見えてきそう…!
明日はプルメリアをガラスボールに浮かべておこうかな。
「ありがと!」
嬉しそうな笑顔を浮かべるめぐるに頷いて、提出用のボックスにスケッチブックを入れに行く。
足を少しでも休めるためにめぐるには座っていてもらった。
「サツキの絵はもっとすごいんだよねー」
ボックスにスケッチブックを入れて席を戻ると、机に両手で頬杖をついためぐるがそうつぶやく。
「サツキちゃんの絵?」
「そうそう。なんかガラスのお城描いててさ、めっちゃきれいなんだぁ」
サツキちゃんの絵を思い出しているのか、めぐるは上を見ながら微笑んでいた。
サツキちゃんが描く『好き』はガラスのお城…。見てみたいな。
先生が作品は貼り出される予定だと言っていたから、その時が楽しみ♪
☆☆☆☆
「アイ、カツ…!アイ、カツっ…!」
夜、少し涼しくなってから私は重りジャケットとブーツを身につけてランニングをしていた。
いつもより重い体に最初は歩くような速さだったけれど、今は普段と比べると遅い程度にまでスピードアップすることが出来た。
「はぁ、はぁ…終わり」
目印にしていた時計へ戻ってきて、しばらく息を整える。
「ふぅー、疲れたなぁ」
そう呟きながら空を見上げる。
本当に、すごく疲れた…足はプルプルと震えているし、息も中々整わない。
でも、楽しい…!
久々の感覚に笑顔を浮かべて、その後に装備を外したのだけど…体の軽さにびっくりした。
☆☆☆☆
「アイ、カツ!アイ、カツ!」
昨日入念にストレッチをして眠った結果、そこまで重い筋肉痛にはならなかった。
でもさすがに今日の早朝ランニングでは重りなし。いつもよりもスローペースで走って、軽めの運動に留める。
今の時間は…4時。そろそろ戻ろうかな。
目印の時計で時間を確認してから、大きく伸びをして寮へ歩き始める。いつも通り自然の音が多い中、ガチャリと扉が開く音が聞こえた。
「ローラちゃん」
「わっ」
出てきた見覚えのある姿に声をかけたのだけど、驚かせてしまったみたい。扉を閉めようと後ろを向いていた時だったからだよね…。でもかなり近くまで来ていたから、振り向いたら無言で私が立っているというのも怖いと思って…。
「ご、ごめんなさい」
振り返ったローラちゃんに謝る。ローラちゃんはホッと胸を撫で下ろしていた。
「ううん、大丈夫。おはようひな」
「おはよう♪これからお仕事?」
ローラちゃんが着ているのはウェアではなくて制服。それからスクールバックも肩にかけているから、外部のお仕事かな。
「うん!幸花堂のCM撮影」
「あぁ」
納得して、ポンと手を合わせる。有名な和菓子屋さんの幸花堂が毎年開催しているキャンペーンガールオーディション。今年は大激戦を制してローラちゃんが合格していた。
オーディションの様子はテレビで生中継されていたから、ゆう君やあいちゃん、それから梓さんと一緒に見ていたのだけど…ゆめちゃんとローラちゃんが起こしたミラクルな連続あいこに小さい2人は途中で寝てしまっていた。ゆう君とあいちゃん、寄り添って寝ていて可愛かったなぁ。
「ひなは?」
2人のそっくりな寝顔を思い出していたらそう聞かれた。
「私はランニング」
「はや…」
もう終わったところなのだけど、ローラちゃんは思わず口から漏れたといった様子で驚いていた。
その様子を見て少し笑ってから、そっと口を開く。
「いよいよ今日だね」
四ツ星学園で行われる四季それぞれの名前を冠したフェスの1つ、夏フェス。2日目の今日はローラちゃんが歌組の1年生代表としてステージを飾る。
同じく今日が本番の劇組1年生代表は変更がなければ早乙女さんのはず。
「歌組の代表として、最高のステージにしてみせるから」
私の言葉に頷いてから真剣な顔つきでそう返してくれたローラちゃん。
「ローラちゃんならきっとできるよ」
私ははじめて会った時からずっと今日のステージのためにレッスンや特訓を重ねるローラちゃんを見てきたから。
「…絶対負けらんない」
目を少し伏せながらそう呟いたローラちゃんに、今度は私が頷く。
学年の中でもトップクラスの実力…前に話したその言葉に
「ずっと準備してきたものね」
そのことがとっても嬉しくて、本当に楽しみ!
「特訓付き合ってくれたのも、ありがと。撮った動画でイメトレしてる」
月曜日…真昼ちゃんが倒れてしまった日の夜に、私はローラちゃんと2人で特訓をした。
一緒にステージをする相手が
私も全力で応えられるようにお姉ちゃんと同じ髪型にしてみたり、声や表情がお姉ちゃんに似るように意識してみたり…ふたりで一緒に歌って踊ったスタートライン!の動画が役に立っているみたいで嬉しい。
「うん!」
何度か歌やダンスを合わせているうちにローラちゃんも私もどんどん熱が入って、良いと思える動画を撮り終えた頃にはヘトヘトになっていた。それでも、撮れた動画を並んで見ながら笑い合えてすごく楽しかったな。
楽しかったといえば、こうして朝からお話できたこともそうなのだけど…
「時間は大丈夫?」
この時間に寮を出るということは、お仕事開始もかなり早いはず。
「もう行かなきゃ、それじゃ」
モバイルで時間を確認したローラちゃんが駆け出した。
「いってらっしゃいローラちゃん。気をつけて!」
あの朝日がのぼったら、夏フェスの2日目が始まる。
「行ってくる!ステージまでには帰ってくるから!」
駆けながら振り返って手を振ってくれたローラちゃんに大きく手を振り返して、私はその後ろ姿が見えなくなるまで見送った。
ステージまでには帰って、くる・・?(アニメ視聴済み)
今回かなり色々書いたせいか12000文字を少し超えていました。読みにくかった場合は申し訳ないです…。
そしてずいぶん前に言ったのに行方不明になっていた爆弾をさらりと混ぜ込みました(後出し)
元々髪色や口癖などでもしかしてと勘付いていた人もいるかもしれませんが、めぐるちゃんの容姿はアイカツ!に登場する夏樹みくるちゃんそっくりです。みくるちゃんがアニメで18歳なのに対してめぐるちゃんは13歳なので、顔立ちはまだ幼いですが。
そしてこの世界でのみくるちゃんは元S4で、めぐるちゃんのお母さん…アイカツ!のみくるちゃんとは世界線の違う別人と考えていただければと思います。
アイカツスターズを原作としている小説にアイカツのキャラクターが登場してしまいましたが、彼女以外に他のアイカツシリーズから誰かが登場する予定はありません。なのでお許しを…(土下座)
前書きでいちごちゃん達と邂逅することはないと書いたのもこれが原因の1つだったりします。この
今回ひなちゃんが重りジャケットとルンルンボディメイカーを手に入れました。
早速使っていた時にめっちゃ笑顔を浮かべていましたが、ひなちゃんは体をいじめるのが好きなのではなく疲れを実感できているのが楽しいので笑っています。決してヤバい子ではありません。断じて!
普段と同じような後書きでしたが、ここでみなさまにムーンナイトからの大切なお知らせが1つ2つ3つ・・
活動報告にまとめましたので、読んでもらえれば幸いです。
【ムーンナイトからのお知らせ】
そして活動報告を読んでくださった方に質問
初アンケートなのでちゃんと機能しているのか不安ががががが…投票よろしくお願いします(深々)
追記
投票ありがとうございました!
追記
2024年2月29日美術室での場面を追加
追記
2024年9月23日出発前ローラちゃんとひなちゃんの会話を追加
問、あらすじにあっても大丈夫そうです…?
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大丈夫そうです
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悪いことは言わない、やめとけ