問題児達に妖狐が混じっているそうですよ?   作:せーじゅん

3 / 7
今回はオリジナル展開!
正直この話を載せずに、すぐに一葉をノーネームに入れても良いんです。でも主人公のギフトを早く御披露目したいのと、筆者はちょっとしたすれ違いが好きなのでこの話を載せました。


しかし毎度毎度説明臭くなるなあ。難しい。



第3話

さて、ギフトゲームも終了し、いい雰囲気なっているところ悪いんだが

 

「言っておくが私は黒ウサギのコミュニティには入らないぞ」

その言葉に目を丸くして驚く黒ウサギ。

「ど、どうしてですか!?何か気に入らないことでも!?」

「いや、そう言う訳ではなくてな。実は既にあるコミュニティにツテが有るんだ。すまないな」

 

私がそう言うと、黒ウサギのウサミミが力なく垂れ下がった。

 

「そうですか。それならば仕方ありませんね。一葉さんは私が招待した訳ではありませんし」

 

明らかに落胆する様子を黒ウサギに見せられ、罪悪感が生まれる。

「そ、そんなに落ち込むな。この世界のことをあまり知らない私はしばらく黒ウサギにお世話になるだろうし、君のコミュニティに何かあったときは微力ながら私も力になるから」

 

慌てて弁解する私に、問題児三人がニヤリと笑う。

「黒ウサギのコミュニティに入ろうとしている私達はともかく、別のコミュニティにツテがある一葉さんをわざわざ手助けしなくてもいいのではないかしら。ねえ十六夜くん?春日部さん?」

「まあ確かにお嬢様が言うことには一理あるな」

「以下同文。働かざる者、食うべからず」

口々に私を攻め立てる三人。

 

「なっ、お前たち私の動揺につけこんで!」

マズイ、このままでは良いように流されてしまう。

 

「み、皆さん!一葉さんを困らせてはいけません!!」

 

必死に止めようとしてくれる黒ウサギだが、こうなってしまってはこの問題児達は止まらない。

思考を巡らして要ると妙案が思い付いた。

手を前に差し出し、ギアスロールを展開させる。

 

「それならばこの世界のルールに乗っ取り、ギフトゲームで決着を着けよう。このゲームに君達が勝てば、私は一回ずつ君達の言うことをなんでも聞こう。しかし、敗北した場合はこの世界の案内、きちんと行ってもらうぞ」

 

 

 

 

ギフトゲーム 【FELLOW OR GUIDE】

 

『ゲーム概要』

プレイヤー側は代表者一人を選考し、その代表者はテーブルの上に展開された53枚のトランプからカードを1枚選択せよ。なおギフトの使用に関する制限はない。

 

『プレイヤー一覧』

逆廻十六夜

九遠飛鳥

春日部耀

黒ウサギ

 

『クリア条件』

代表者が絵札以外のカードを引く。

ホスト側のイカサマを見抜く。

 

『敗北条件』

代表者が絵札を引く。

プレイヤー側の代表者以外が、何らかの形でカード選択に介入する。

 

宣誓:上記を尊重し、誇りと御旗、ホストマスターの名の下にギフトゲームを開催します。

 

サウザンドアイズ印

 

 

 

「アッハハハハハ。随分と舐められたもんだぜ、こりゃ」

十六夜の言葉ももっともだろう。なにせ彼らが勝利する確率は八割弱なのだから。

「しかしさっきのような事はさせない。カードのチェックもさせないし、完全に運任せだ。二割と言う確率は意外とあり得るのだぞ」

 

現実には、あり得ないと思ったことがあり得てしまう。そのような状況が多々あるのだ。それに…

 

「クリア条件の『ホスト側のイカサマを見抜く』、と言う文言が引っ掛かるわね。イカサマをする気満々に感じられるわ」

「さあ、どうだろうか?」

そう。向こうはカードの選択しかできないが、ギアスロールにのっとればこちらは色々と手を打てるのだ。

 

 

「ちょっといいかな?」

耀が手をあげ質問してきた。

 

 

「何かな?」

「そのトランプにはちゃんと絵札13枚が入っているの?」

「ああ、間違いなくJ、Q、Kが四枚ずつとジョーカーのカードが含まれている」

「ダウト」

 

なるほど。こちらのイカサマを防ぐために質問をし、揺さぶりをかけてきたということか。こちらが嘘を言えばダウトの言葉でイカサマを見抜き四人の勝利というわけだ。しかし、

 

「私は嘘などついていないぞ」

 

なにも反応はない。

 

「だけど、一葉はこちらの質問に本当のことを答えなければならなくなったわ。流石ね、耀さん」

「たいした事じゃ、ない」

 

飛鳥の賛辞に笑みを浮かべる耀。

 

「それでは、私からも質問させてもらうわ」

飛鳥が私の方を向いて質問してきた。

 

「テーブルやカードに何か仕掛けはないの?」

「いいや、なにもない」

「この53枚以外にカードを所持してない?」

「カードはこの53枚で全部だ」

「カードの位置を操作する事ができるかしら?」

「できなくもないが、そのようなことはしない」

「ダウトよ」

 

そういって黒ウサギの方を向く飛鳥。

 

「一葉さんは嘘をおっしゃっていません」

 

かぶりを振る黒ウサギ。その反応に、飛鳥も満足したようだ。

 

「十六夜、君は何も質問しないのか?」

 

私は先ほどから黙ってみている十六夜に聞いてみる。すると、

 

「まあ、お嬢様が言い出したことだしな。俺に直接的なメリットもないし、傍観を決めさせてもらうぜ」

 

どうやらあまり興味がないらしい。確かに黒ウサギと比べれば見劣りはするが、私だってなかなかスタイルはいいのだぞ。

私が少々女としてのプライドを傷つけられて落ち込んでいるのを尻目に、プレイヤー側は代表者を決めたようだ。

 

「耀さん、頑張ってください!」

「私もくじ運がいい方ではないし、異存はないわ」

 

二人の激励を受けているのは耀だ。十六夜が参加しないため、次点で運の良さそうな耀が選ばれたらしい。

まあ、私のイカサマが無いと考えれば妥当なところだろう。五感が優れているらしい耀の直感を信じる、と言ったところか。

私には好都合だ。

 

 

「まかせて」

 

そういってテーブルの前に歩いてくる耀。

 

 

「それじゃあ、頑張ってくれ」

「言われなくても」

 

耀を挑発し、傍の木に寄りかかって耀の決定を待つ。

 

 

少し思案し、カードの上で指を行き来させた耀は、真ん中のほうのカードを選択した。

 

「これで」

 

カードリバース。

そこに描かれていたものは…

 

 

 

 

スペードのクイーン。

 

「ゴメン、黒ウサギ。ダメだった」

「いえいえ、良いのですよ。だめで元々だったのですから、そんなに落ち込まないで下さい」

 

落ち込む耀を慰める黒ウサギ。少々気の毒だが仕方がない。

 

「そんなに気を落とさないで。今回は勝利の女神があちらに微笑んだ。それだけのことよ」

 

そういって飛鳥も慰める。

 

「カードに吸い付かれるように指が動いたから、直感でコレだと思ったんだけど」

 

ただ、耀はまだ納得できないようだ。自分の直感をよほど信用していたらしい。

 

「フフフ、残念だったな。そういうことで黒ウサギ、案内頼むぞ」

「分かりました。ほら皆さん、行きますよ」

 

こうして私は道先案内人を手に入れた。

 

 

 

 

 




ギフト御披露目と言いつつ、ギフトまだ出てこない(;・ω・)
作者の技量不足が露呈しまくりですね、ハァorz

次回、一葉がギフトゲームで何をしたか明らかに!
結構ごり押しです。もっと伏線張らなきゃだめかなあ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。