はい、というわけでギャグ一切なし(原作のネタを除く)で5話突入です。筆者にはギャグとネーミングのセンスが皆無ですよ。助けてください。
まあ、そんなダメ筆者は置いといて本編どーぞ。
十六夜に意識を刈り取られ川に横たわる蛇神。そいつを一瞥し私は口を開いた。
「黒ウサギ、実を言うと私達は試練なぞ受けていない。始まる前にこいつが奇襲をかけて、後は見たまんまリンチだったからな。この箱庭にも一応は法律のようなものがあるのだろう?どうやってこの状況を収集すればいい」
額から汗がひとすじ流れる。言ってみれば私達は通り魔となんら変わりない。
私がその後の身の振りについて考えていると
「大丈夫ですよ!」
と黒ウサギ。全く心配なんてしていない。むしろ嬉しそうに見える。
「蛇神様はギフトゲームの為にここにいらっしゃるのですから問題ないでしょう。それに十六夜さんは蛇神様本人を倒されましたからね。きっと凄いものが頂けますよー♪」
どうやら私の心配は杞憂だったようだ。
黒ウサギが小躍りしそうな足取りで蛇神に近づいていく。
それを十六夜が阻もうとするが、私が腕を掴み制止する。
「何だ」
十六夜が不機嫌そうな声で呟く。
「何をしたいのかは知らんが後にしてくれ。私は一刻も早く街に戻りたい。お前の我が儘にここまで付き合ってやったんだ。少しは私の言うことを聞いてくれてもいいだろう?」
「・・・。チッ、分かったよ」
私の言葉に渋々納得した十六夜が、木の苗を持って狂喜乱舞する黒ウサギに声を掛ける。
「おい、黒ウサギ。こちらの一葉姫がさっさと街に戻りたいんだと。早くしろ」
「は、はい!了解したのです!ってここまで来たのは十六夜さんが原因ですよね!?なんで黒ウサギが悪いみたいになっているのデスカ!?」
夫婦漫才はもういい。早く案内してくれ。
無事に街に着くとすぐに黒ウサギの説教が始まった。私と十六夜にではなく飛鳥と耀、そしてコミュニティのリーダーであるジンという少年に対してだ。
「な、なんであの短時間に他のコミュニティに喧嘩を売る状況になったのですか!?」「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」「準備している時間もお金もありません!「一体どういう
「「「ムシャクシャしてやった。反省はしてるが後悔はしていない」」」
「だまらっしゃい!!!」
誰が言い出したのか、まるで口裏を会わせていたかのような言い訳に激怒する黒ウサギ。いやはや本当に苦労人だ。私もこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
「黒ウサギ、箱庭の地図も貰ったし宿屋代も貰ったんだ。私は一人で大丈夫だから明日にしっかり備えると良い」
「何をいってるのですか一葉さん!ギフトゲームで負けたのですからしっかりと面倒を見させていただきます、といいたいのですが・・・。今はお言葉に甘えさせて頂くのですヨ」
今にも崩れ落ちそうな黒ウサギに苦笑しながら、取り敢えず地図を見て宿屋を目指す。
宿屋にチェックインした私は当面の宿屋代を稼ぐために幾つかの簡単なギフトゲームに参加した。ギャンブルの類いで生活費を稼ぐのは自分でもどうかと思ったが、これがこの世界のルールなのだからしょうがない。
それに街のギフトゲームはどちらかというとアルバイトといった感じが強かった。例えば収穫した小麦を何分以内にどこどこにまで運べ、と言ったものだ。
ギフトゲームに負けても利益は得る、そんな商売魂には恐れ入る。
ギフトゲームの合間に×××というコミュニティについて聞いて回ったが、街の人たちは皆同じように言葉を濁す。その質問をしたとき誰もが顔に困惑と陰りを浮かべるのだ。
どうにも要領を得ないので私はここらで最も勢力が強いと言われるフォレス・ガロというコミュニティに向かった。しかしそこのリーダーも忙しいと私の話に全く取り合わず、挙げ句×××という名を出したら問答無用で追い返された。
日も暮れてきたので仕方なく宿屋に戻ろうとする途中、赤茶色のローブを羽織った人物と擦れ違った。振り返って見ると、どうやらそいつもフォレス・ガロにようがあるらしい。
ーフォレス・ガロ本部。二階、執務室ー
「約束通り鬼種のギフトは与えた。どう使うかはオマエ次第だ」
燃えるような夕焼けにブロンドの髪を染めながら少女は呟く。彼女の目の前にはフォレス・ガロのリーダーが倒れている。
「なにを企んでいる」
私がそう声を掛けると少女はピクッと肩を震わせて振り向いた。
「何者だ貴様。どこから涌いた」
鋭い目で私を睨み付ける。
「おいおい、ウジ虫みたいな扱いはよしてくれ」
「何が目的だ」
おどける私に有無を言わせない口調で詰め寄る。しかしそんなことで恐縮するような私ではない。
「貴女こそどういうつもりだ?不法侵入に傷害。この箱庭でも許されることではないだろう。理由を聞かせてもらおうか。因みに嘘をついても無駄だぞ」
「前者については貴女も同罪だけれど。まあいいだろう。このまま逃がしてくれそうにはないしな」
そういうと少女は語りだした。
結論を言うと彼女と共に行動することになった。
聞くと彼女は私の探していたコミュニティの元メンバーらしい。
元、というのは、彼女のコミュニティは魔王という存在に壊滅させられ、その際に仲間を助けるため彼女は自分の所有権を魔王にさしだした。今は魔王のものではないが、やはり他人に所有されているらしい。
「しかし、ノーネームとなった今でも私はあのコミュニティを愛している。以前魔王だった私は彼らにギフトゲームを強制し、少なくない犠牲を出させた。そのギフトゲームに敗北した私はどんな目に合わせられてもおかしくなかった。だか、彼らはこんな私を受け入れたのだ。信じられるか?仲間を傷つけた奴を笑顔で迎え入れたんだ」
そう自嘲しつつも彼女の声は自慢気だった。嬉しそうだった。
「だから、ノーネームに入った新人を試さねばならない。彼らが中途半端な者たちだったら私の仲間たちが危険に晒されるからな」
そう語る彼女に私は彼女の感銘を受けた。勿論白狐の手がかりを見つけられるかもしれないという気持ちは有ったが、それ以上に彼女の人柄に惚れたのだ。自分の立場を悪くしてまで仲間を案じる彼女に。
「感動した」
「は?」
「元来プライドの高い吸血鬼がその矜持を捨ててまで仲間のために行動する、その心意気に感動した!私に出来ることがあったらなんでも言ってくれ。力の限り協力しよう!」
ブロンドの吸血鬼はポカンとした顔をしている。確かにこんな手のひらを反したように態度を帰れば驚くだろう。
いやしかし、私はこう言う仲間とかそういったモノに弱いのだ。現実でそんな友情は有り得ないと前の世界では友人を作らなかったが、三国志の桃園の誓いなどは心を震わせて読んだものだ。
「そ、そうか。それならば私の護衛を引き受けてくれないだろうか。今の私の所持者に途中で捕まる訳にはいかないから」
「任せてくれ。そう言えば名前を聞いていなかったな。私は早瀬一葉だ。よろしく」
「私の名はレティシア=ドラクレアだ。気軽にレティシアと読んでくれ」
こうして私はレティシアと行動を共にすることとなった。
レティシア姐さん登場です。原作のガルドとのやり取りはめんどくさいので全部端折りました。
それより口調が被っとる!!
こんなところでまさかの大誤算!ゴチだったら完璧にクビレース入りです。
え、なに?主人公狐だから金髪まで被ってるって?
バカをいっちゃ行けません。一葉の髪は白を基調とし、毛先に向かうにつれて段々と金髪になっているのです。長さも肩辺りまでです。
いや、ほんとに。後付けとかじゃないんです。ちょっ、石投げないでください。第三宇宙速度とか洒落にならない