ナザリックの六道鬼   作:沖田玉藻

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第20話

ナザリックを出て数日。面倒臭い人を見つけた。一昨日からスレイン法国の土の巫女の調子がおかしいと思っていたらビキニアーマーの女が土の巫女が額に付けていたアイテムを持ってるじゃないか。しかもばったり遭遇。片目が隠れていて写輪眼にしているからわかる。この女はガゼフより強い。

 

「そこの痴女。こんな所で何をやっている。」

 

「いやーん見つかっちゃった。・・・誰だテメェは。纏ってる雰囲気が半端ねえぞ。それにその腰に下げている確か刀だったか。そいつもやばい感じがぷんぷんするぞ。」

 

へぇー。こいつは中々だな。と思っていると土の巫女の記憶とあの時殺した男の記憶の中にこの女の名前と能力があった。

 

「クレマンティーヌだったか。」

 

「なんでてめえが知ってやがる。」

 

の言葉に対してナーベが不快感をあらわにしながらクレマンティーヌに問いただす。

 

「このガガンボが。リクさんに失礼だぞ。」

 

と言うとクレマンティーヌは

 

「そんなの知るかよ!」

 

と言ってスティレットを片手に突っ込んで来た。その速度は確かにガゼフに比べたら速いだろう。恐らくは人間では最速。カレンの方が速いがあいつはハーフエルフだからノーカンだ。まぁ俺から見たら

 

「遅いな。」

 

俺はそう言ってスティレットの先端を2本の指で掴む。とそこから電気が流れる。

 

「なんだ。この程度か。」

 

と言うとクレマンティーヌは口元をニヤリとして

 

「1本で終わらねえよ!」

 

そう言って腰からもう一本引き抜き俺の目玉を狙って刺そうとする。

 

「全く。危ねぇな。俺じゃなきゃ死んでるぞ。」

 

そう言って俺はクレマンティーヌに月詠をかける。今後の目的に自分の立場、この世界の情報を聞いているとなんとこいつは使えそうではないか。そう思うと俺は

 

「ナーベ。こいつを持ってろ。使えそうだから眷属にする。」

 

と言ってナーベに渡す。露出部分が多すぎてこいつは掴みづらいから肩に担ぐ形だが。手渡したら直ぐに人化の指輪を外して吸血鬼体になる。視線は少し低くなるが問題ない。取り敢えずナーベからクレマンティーヌを受け取り森の中へナーベと担いでるクレマンティーヌの3人で行き木に背を預け首筋を俺の牙で噛み血を注入する。やっぱり俺の血を口から吸うのと俺が首筋から注入するのとでは効果がだいぶ違うようだ。まぁいい。これで眷属化は成功。後は月詠を解く。

 

目を覚ましたクレマンティーヌは最初は反抗的な態度を取ろうとしたが直ぐに俺に忠実になり今まで通りに過ごさせて毎日伝言で情報を俺に流す様にする。

 

それにしても・・・あいつが吸血鬼・・・下位吸血鬼になって変わったことと言えば・・・胸が・・・ゲフンゲフン。

 

とりあえずこの思考は辞めよう。人化の指輪を嵌めて

 

「ナーベ。行くぞ。あの女は思わぬ収穫だった。」

 

と言いながら歩き出すとナーベが

 

「リクさん、質問してもよろしいですか。」

 

と聞いてきた。中々呼び方が様になってきたなぁ。

 

「いいぞ。どうした?」

 

「何故あの女をリクさんの眷属に・・・サスケ様の眷属にしたのですか?」

 

と聞いてきた。

 

「それは冒険者リクにでは無くナザリックのサスケへの質問だな。簡単に言うと情報網の拡大と構築。武技の習得に役に立つ者は種族なんて何でもいいんだ。気にするな。裏切る際は俺が存在ごと消滅させる。でいいか?」

 

と返すとナーベは理解したようで

 

「ありがとうございますサスケ様。勉強させて頂きました。」

 

と返してきた。

 

「なに。お前達は今まで盲目的に俺達の命令に従うだけだったんだ。これだけでも成長だ。」

 

「ありがとうございます。」

 

と答えてくれたので一言。

 

「ナーベ。もしナーベが見て使えるかもと少しでも思う奴がいたら種族は気にしないで俺に言ってみろ。全て試す。」

 

「畏まりました。」

 

こうして俺はナーベと王国へ向かうのだった。

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