第6階層に着いてから俺は呪印を入れた6人に競技場の周辺の警備を任せてから、競技場内に入るとアウラが来賓席から飛び降りて来た。
「サスケ様!お早いですね!どうかされましたか?」
と聞いてくる。
「その事なんだが、少し忍術と魔法の実験をしたい。的か何かを出してくれないか?」
と言うとアウラが来賓席から降りられないマーレを見る。なるほど。マーレの魔法で的を作ろうとしているのか。そう思った俺は瞬身の術でもマーレの下へと飛び
「大丈夫かマーレ?」
と聞くと顔を赤くしたマーレがサスケの腕の中で慌て出す。
「サ・サ・サ・サスケ様。」
と言いあわあわしていた。とりあえずいわゆるお姫様抱っこでマーレを抱いてアウラの元へと戻りマーレを降ろす。
「マーレ。飛び降りるのが苦手なら無理をしなくてもいい。」
と言ってマーレの頭を優しく撫でてからアウラの方を向き
「アウラもマーレのお姉ちゃんにこの周辺の森の魔獣達の世話をしてくれてありがとな」
と言ってアウラの頭も撫でる。そして俺は2人の頭を撫でながら言葉を続ける。
「俺はお前達2人を作る時に茶釜さんと必要な物を取りに行ったんだ。だから俺にとってはお前達2人もルプスレギナや黒歌、白音と負けないくらい大切な我が子だと思っている。お前達2人の親である事を俺は誇りに思う。」
と言って2人を抱きしめると2人はあわあわしていた。少しして離れると顔を赤くしながらも満足した顔になっていた。そして俺はマーレに向きなおる。
「マーレ。頼みがあるんだが。」
と言うとマーレは踵をただすとサスケに向きならる。
「頼みなんて、命令して下されば。」
と言っているためサスケは少し苦笑しながら話を続ける。
「違うんだ。これは俺からの頼みだ。俺の下級の忍術と魔法の実験をしたい。だから少し的になる物を出して欲しいんだ。」
と言うとマーレは嬉しそうにして返事を返す。
「わかりました!」
と言って魔法で地面から的の代わりのものを作り出す。それを確認してから印を結び攻撃を繰り出す。
「火遁豪火球の術」
そうして俺は口からある程度チャクラを抑えた術を発動した。・・・したはずだった・・・が的に当たった筈なのに的のあった周辺は黒く焼け焦げていた。それを見てアウラが驚いた表情をしながら感想を伝える。
「凄いですサスケ様!あれだけ威力を抑えて尚この威力。」
と言ってマーレも驚いた表情でアウラに続く。
「本当に凄いです!サスケ様!」
と言っていたので俺は素直を感謝をしてもう一度的の代わりのものを出してもらい下級の雷属性の魔法を発動する。
「ライトニング」
・・・これも威力を落としている筈なのに的を貫通して競技場の壁にも穴を開けてしまった。
「抑えたはずなんだがまだ威力が強いのか。でも魔法も忍術も違和感無く・・・想定より少ない量で高い質の物を使える様だ。」
と言って2人の頭を撫でながらサスケは感謝を2人に伝える、
「ありがとアウラ、マーレ。違和感無く使える事が確認出来た。感謝するよ。」
そう言って俺は王の財宝を開き、大きめのソファーとテーブルに無限に湧いてくるジュースのピッチャーにコップを取り出した。そしてマーレとアウラを横に座らせる。
「2人には世話になったからな。簡単な物で悪いが礼をさせてくれ。」
と言うとアウラが慌てながらサスケに声をかける。
「そんな!私は何もしていないですし。」
と言ってマーレはアウラよりも慌てながら返す。
「ぼ・・・僕も大したことをやっていないので。」
と言っている。それに対して俺はアウラとマーレの慌てように内心微笑みながら口を開く。
「何。俺がしたいからしているんだ。気にするな。」
と言って3人分のコップに飲み物を注ぎ2人に渡す。2人は
「「ありがとうございます!」」
と言ってジュースを飲むと2人で顔を見合わせて微笑みながら
「「美味しいー」」
と満足そうな顔をしていた。俺にとってはその顔を見れただけでも満足だった。いや・・・強いて言うなら茶釜さん。あんたにはこの2人のこの笑顔を見せてやりたかったよ。俺はそう思っていた。