ナザリックの六道鬼   作:沖田玉藻

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30話

シャルティアがかなり分厚い魔力障壁を展開したな。でもこのゲイ・ボルグに更に俺のMPを付けたんだ!更にチャクラで作った雷もいくら分厚いとはいえ魔力障壁で止められるわけが無い!そう思いながら俺は全力でゲイ・ボルグをシャルティアに向けて投げた。一直線にシャルティアの心臓部目掛けて飛んでいくゲイ・ボルグ。シャルティアの魔力障壁に衝突すると激しい衝撃がここまで飛んできた。

 

 

かなり長い間この衝撃を受けている気がする。

少しずつではあるがシャルティアの魔力障壁に罅が入りだしている。

 

 

魔力障壁を抜けてシャルティアに刺さると雷がシャルティアの身体を切り裂き真っ二つに・・・だがシャルティアの持つ蘇生スキルで1度蘇生される。

 

「サスケ様!痛いでありんす!これは本当に痛いでありんす!」

 

そりゃそうだろう。真祖の吸血鬼であるシャルティアとはいえゲイ・ボルグが貫通したんだ。それに加えてオレの雷遁で身体も真っ二つ。痛くないわけが無い。

 

「そうか。で・・・洗脳は解けたか?」

 

と聞くも反応を見る限り解けていないようだ。本当の事を言えばこんな事はしたくは無かったが仕方が無い。俺は求道玉を全て出して本気の戦闘態勢に入る。王の財宝から再び天叢雲剣を取り出して右手に持ち左手には小刀の・・・今はクナイとして使うが天照と月詠を指の間に挟んで持つ。ここからが本当のナザリック最強の戦いになる。俺は牽制として印を結ばずに火遁豪火球を放つもこの程度ではシャルティアにダメージは与えられないでもそれでいい。その火の玉がシャルティアを覆っている間に俺は再び接近して右手に持つ天叢雲剣でシャルティアを斬ろうとする。シャルティアは火遁豪火球の火の玉から飛び出てスポイトランスで俺の天叢雲剣を抑える。その隙に天照と月詠を投げようとするとシャルティアは後ろに飛び距離をとる。

 

好都合だ。

 

俺は神威の空間に入れていた巨大な手裏剣を神威からそのままシャルティアに向けて飛ばした。もちろん雷遁に瞳術の天照を付けてある。

シャルティアはさっきの雷遁によって真っ二つにされた事を気にしてなのかその手裏剣を大きく躱す。まぁ問題無い。その天照を掛けてある手裏剣についているチャクラ糸を使い俺とシャルティアの周囲200メートルを天照の黒炎で囲む。

 

「サスケ様。この小さな黒炎で囲む程度では私は足止めする事は出来んせんでありんす。」

 

「知っているさ。でも1つ言っておこう。この黒炎は触れた者を燃え尽きるまで燃やし続ける。少しでも触れると灰になる道以外無くなるぞ。」

 

と言うとシャルティアは理解して舌打ちをする。そのシャルティアの舌打ちを見た俺は印を結び広範囲に影響を与える

 

「流砂・爆流」

 

を使いまさに砂の津波と言ってもいい規模の術を使う。飛んでいようとも関係無い。この術を見て慌てたシャルティアは残り少ないMPで再び魔力障壁を張るもこの砂の爆流にとっては関係無い。魔力障壁を破ってからはシャルティアを抑え込むのみ。…と思っていた。なんとシャルティアはあの身体からは・・・いや、ステータス的には可能なのだがシャルティアを押さえ込んでいた砂を払い除けた。ならば!俺のすることは1つ!シャルティアを中心に砂のピラミッドを作ろうとする。これは少し時間がかかる為にシャルティアも抜け出そうと足掻く。最初に足を捕まえたのがよかった。とりあえず部分的ではあるが

 

「砂縛柩!」

 

を使い俺はシャルティアの足の骨を圧迫して粉微塵に砕く。

 

「がァー!」

 

とシャルティアは痛がっているが今ここで情を与えて殺さずに長引かせるのはシャルティアにとって1番辛いことだ。

もしこの術で殺しきれなかったらという事を考えて俺は上空にとびきりデカい隕石を用意する。がその間にシャルティアが残りのMPを全て使って俺の砂を弾き飛ばした。

 

「流石ナザリック階層守護者最強だな。」

 

俺は納得した。戦闘に関してはナザリックの誇る階層守護者で一番だと。ナザリックのでNPC達にとって至高の御方と呼ばれるメンバー最強と言われる俺でもなかなか苦労させる!と思っているとシャルティアはMPを使い尽くしフラフラとしていた。

 

「シャルティア。勝負あったな。」

 

「そ・・・そうでありんすね。サスケ・・・様。私の負けでありんす。足を砕かれて・・・何とか砂に覆われている部分を使わないと立てないでありんす。」

 

そう言って負けを認める。俺はそれを見てシャルティアの元へ歩く。

そして抱き締める。シャルティアの手に辛うじて残っていたスポイトランスを蹴飛ばしで無防備にしてからだが。

 

「シャルティア。すまんな。俺の出した命令のせいでお前には嫌な思いをさせた。お前達にとっての至高の御方である俺とアインズを敵に回すという事をさせてしまった。」

 

頭を撫でていると

 

「そんな事はないでありんす。命令をこなせずに失敗した自分がいけないでありんす。」

 

とシャルティアが話している間に俺はシャルティアの命令を出してから俺と戦うまでの記憶を読み取る。その記憶の中に映ったのはカレンの記憶の中にあった漆黒聖典とクレマンティーヌの記憶にいたカイレという婆さんだ。そしてその婆さんが来ているチャイナドレス。あれは・・・傾城傾国・・・洗脳のワールドアイテムだ。それを見て俺はシャルティアは俺の出した命令以上の事をしたと心の底から思った。

 

「シャルティア。よくやった。お前はワールドアイテムを1つその所有者まで見たんだ。俺の命令以上だ。だからと言ってはなんだがあの隕石はお前一人ではなく俺も一緒に受けよう。」

 

と言うとシャルティアは慌てたように

 

「そんな!そんな事はしないで欲しいでありんす!私が失敗してたまたま得た情報がよかった。それだけの理由であんなに危ない隕石を私と一緒に受けないで欲しいでありんす!お願いします。サスケ様には・・・私の最後を見て欲しいでありんす。」

 

と言って涙を流せないはずの俺とシャルティアは吸血鬼なのにシャルティアの頬には一筋の水滴が流れている。その涙を見て俺は指で涙を掬いより一層シャルティアを強く抱き締めた。そうしている間にも隕石は迫ってきている。シャルティアはそれを見たのか俺を引き剥がそうとする。でもシャルティアの今、残された力では俺を剥がすことは出来ずに諦めて隕石がぶつかる瞬間にシャルティアは俺に向かって

 

「サスケ様は甘いでありんす。バカでありんす。でも私が・・・私達が敬愛するサスケ様がこんな御方だからこそ本当はずっと貴方に仕えたかったでありんす。」

 

俺はシャルティアのその言葉を受けて心の底から嬉しかった。だからこそ1つ真実を伝える必要がある。

 

「シャルティア。お前はナザリックの・・・俺の宝だ。後でお前を蘇生させる。」

 

「ナザリック万歳!サスケ様万歳!」

 

と言って隕石と共に消えて亡くなった。俺もその隕石で大きなダメージを受けて暫く立てそうにない。そうして俺は気絶したのだった。

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