哿(エネイブル)のルームメイト   作:ゆぎ

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邪気乱遊戯

 

 

 

 

 

 

「やれ宇宙の創造だ最終戦争だって言っても、結局お前は父親に振り向いて欲しくて癇癪を起こしてるただのガキさ」

 

 振り切った足がルシファーの鳩尾を捉え、吹き飛んだルシファーの下敷きになったチャペルチェアが粉々にぶっ壊れる。

 

「現実を見てねえのはてめえのほうだ。夢なら、一人で見な」

 

 先制とばかりに大天使の剣でフル武装してかかって来たルシファーにミカエルを入れたディーンがカウンターを決めた。

 ただの蹴りが鳩に入っただけ。ただの蹴りだがあれがそこいらの獣人や生身の人間ならきっと今の攻防で終わってた。それこそバラエティー豊かな肉の残骸になってるはずだ。

 

 ミカエルの剣とは、天使の長である大天使ミカエルの強大な力をこの地上で全力で振るう為に用意された器のことを呼ぶ。

 

 天に行われるとおり、地にもおこなわれますように。

 父に従順な長男──くだらねえ脚本だ。

 

 

「‥‥‥妄想と現実の区別がつかないって?」

 

 一瞬で距離を戻し、瞬間移動みたいにさっきまで立っていた場所に詰めたルシファーとディーンの殴り合い、生身のドッグファイトが始まる。

 ただの肉弾戦が風を切り裂き、この世の終わりみたいな派手な音が拳や蹴りに合わせて鳴り始める。

 

 やってることはただの殴り合いだ。

 学校、裏路地、クラブにバーでだって見かける。だが大天使同士がやりあえば‥‥‥空気はひび割れた嫌な音を立て、おまけに拳がぶつかりあった空間も歪んで見えてくる。

 

「鏡を見てみろ、別れた女に今でもしがみついてる男の顔が映ってるぞ」

 

 誇張なしでこんなのはゴジラ対キングギドラ。人類が簡単に手を出せるレベルの戦いじゃない。

 

「お前もキリも私をとやかく罵るが言えた立場か? こうして私の前に立つまで何人犠牲にした? お前たち兄弟は、全員屍の山の上で息をしてる。筋立てが滅茶苦茶のコメディにもならない茶番を、私に見せるなあああァァ!!」

 

 ヒステリックな叫びと同時に、ルシファーの双眸がこれまで以上に色濃く、赤く染まり上がる。

 叫び一つでステンドグラスから悲鳴のような音が走り、空気が震えるような痛ましい音が耳を串刺しにしてくる。

 

 ‥‥‥は、はっ、笑えねぇ。

 この期に及んで、み、身震いしやがる‥‥‥理子を見習え、あいつは過去を忘れずにブラドに銃口を向けたんだ。俺がここまで来て、ルシファーにビビってどうする‥‥‥

 

 

「銃はシンプルだよな、ただ撃てばいい。引き金を引けば決着がつく。人間、怪物、複雑さはない。ところが家族の話はそう簡単にはいかない」

 

「‥‥‥ッ!?」

 

 短い悲鳴のあと、ディーンの体が浮く。

 いまの兄貴は、海兵隊仕込みの徒手格闘スキルにミカエルのエンジンが乗ってるって明らかな反則スペックだ。

 

 煉獄に閉ざされてる怪物が総掛かりになっても、おそらく一蹴されちまう。んな反則具合まで力を引き上げても‥‥‥ルシファーが優勢になってるってのは、冗談がキツい。

 

 まるで異世界での戦いと真逆だ。

 終始攻勢なミカエルと、たまに一撃を入れてやるのがやっとだったルシファー。それがこの修道院では構図がひっくり返ってる。

 

「くそッ!」

 

 魔王の首へ向けて払われた大天使の剣が一歩、ルシファーが後ろに退いたことで僅か前の虚空を切る。

 間近で放たれた、おそらくはお得意のPK──念力でディーンの手から離れた剣は、遥か前方壊れたチャペルチェアの前まで滑っていく。

 

 笑えねぇ、これで生身と一方は剣持ちだ。

 ディーンが押し切れなかったらそこで俺たちは全滅、ルシファーが何もかもぶっ壊す。もうさっきのゴジラだキングギドラの話はなしだ。

 

 変わらぬ調子でプラズマの光が薄暗闇に弾ける。

 掌サイズのプラズマ弾──ガブやミカエルも使ってた大天使お得意のウエポンがディーンの懐で弾ける。

 

 今回は飛び道具じゃなく、殺傷圏内で直接腹に叩き込みやがった‥‥‥ったく、距離を選ばずかよ。

 

 

「キャス、数秒でいい。足止め手伝って」

 

「‥‥‥手があるのか?」

 

「数秒くれたら、俺が数十秒足止めする。二人で合わせて一分。まあ、ちと盛ったがいつかの野蛮なライブみたいに魔王に嫌がらせしてやろう」

 

「そのあとは」

 

「二人に任せる」

 

 

 言葉はなく。

 キャスの瞳の色が、変わる。青白く、恩寵を稼働させた合図に今一度俺も服の懐に残った、残された『手札』に指をかける。

 自分からもう一度断頭台に登る気分、とかなんとか言ったらジャンヌはどう言うのかな。苦笑い、それとも応援の言葉の一つでもくれるのかな。

 

 ああ‥‥‥クラウリーがいないのが残念だ。

 変な話、シークレットライブで時間稼ぎしたときはあの悪魔のことが心底心強かった。おかしな話さ、ここでルシファーを止められなかったら、あいつが命をかけてくれたことも無駄になる。

 

 それが、許せない自分がいる。

 おかしな話さ、ロウィーナみたいに親心があるわけでもない。殺意を持ったことなんて一度や二度じゃなかったってのに、本当に──おかしな話だ。

 

 

「────ルシファー。天国を追い出された天使は、悪魔になるしかないのか?」

 

 相手が無視できない言葉を添える、まさにお手本のような横槍でキャスがトレンチコートの中に潜ませていた何かを投げた。

 綺麗に弧を描きながら虚空を進んでいくそれは、無色透明な丸いアンプルのようだった。

 

 もうずっと昔、敵か味方か今でもよく分からなかったバルサザールって天使が似たようなものを見せてくれた。

 そう、あれは──ヨルダン川で汲んだ聖水を詰めた特殊なアンプル。

 

 キャスが掌をかざすや天使お得意の可視できない力場が発生。アンプルが半透明な衝撃の波に飲みこまれるや、地獄の連中には猛毒でしかない中身がルシファーの眼前でぶちまけられた。

 

 

「‥‥‥‥」

 

 聖書に手を添えれば肌が焼け爛れる。

 かつてのルシファーはそうだった。神の言葉や神聖なるものでそれなりに、嫌がらせができた。

 

 予期せぬタイミングで降り注いだ猛毒でルシファーは髪とくたびれた服を濡らすと、赤い瞳を首だけ振り向かせて横槍を入れたキャスへ悍ましい視線を返す。

 肌が焼けた様子も苦しむ様子もなく、ただ嫌悪感だけが表面化したような表情。その顔も見た、例のシークレットライブで。

 

 けど、こいつは‥‥‥あの時にはなかった。

 どうせまた一発使ったらおしゃかで使い物にならなくなる。とはいえ、手札をケチってたら首を落とされて全部もっていかれるんだ。バラ撒けるものは全部ばら撒け‥‥‥!

 

 

「ルシファー‥‥‥っ!」

 

 魔王は抜け目ない、ルシファーは傲慢だが抜け目なく狡猾だ。だが天使にしてはやたら人間臭く、皮肉にも嫌ってる父親が作り出した人間社会や現代に、汚染されてる。

 

 怒りの矛先をキャスに絞れば、隙はできる。自分の身の上話を持ち出された一瞬、既に踏み出していた足はルシファーとの距離を詰め、XDもナイフも破棄した手でーー組み直したコルトの引き金に指をかけた。

 

 

(数十秒でいい、頭痛に倒れてろ──‥‥‥!)

 

 

 コンマ1秒。銃口から別れた弾丸は、ルシファーの意識が俺に移るよりも早く、ヤツの頭部を真横から貫いた。

 

 ルシファーの足が、騎士が復活したあの夜を再現するように力なく崩れていく。

 またもや使い物にならなくったであろうコルトを握ったまま、俺は暴れる心臓のまま倒れたルシファーに視線を縫い付けた。

 

「コルト‥‥‥!?」

 

「あとから話すよ‥‥‥!」

 

 矢継ぎ早にサムとの会話を切る。

 これで終わりじゃない。こんなのでクランクアップと言えたら苦労しない。

 ハイジャックでコルトを探していた理子にも話したはずだ。なんでも殺せるコルト、だが5つだけ殺せないものが存在する。

 

 

「‥‥‥っ、ふぅッ‥‥!?」

 

 刹那、腹の中が爆ぜた。

 蛇口が真っ二つに裂かれ、歯止めを失ったがごとく喉奥から派手に血が噴き出す。足から力が抜け、問答無用で顔から床に倒れる。

 ‥‥‥膝が崩れる程度なら良かったのに、どうにも頭に一発ぶち込んでそれは‥‥‥都合が良すぎるらしい。

 

 

「‥‥‥まぬけか。何度言ったら分かる、コルトには殺せないものが5つ。私がそのうちの一つだと」

 

 

 ったく、一分はやっぱり盛ったな‥‥‥

 キャスのうめき声と、コンクリートがぶっ壊れたみたいな嫌な音が遅れてくる。

 

 案の定というか、なんとか体を転がして仰向けになった視界で見つけたルシファーは傷なんてついてない。アンフェアなこって‥‥‥

 

 いつもながらどの臓器がやられたのか分からん、もしくは末期癌に体を弄られたか。

 その程度なら中間管理職の天使だってできる、ルシファーなら言わずもがな。片手間だ‥‥‥

 

 

「‥‥っ、‥‥!?」

 

 血が、喉からあふれてくる。

 手足に力が入らないおまけつきだ。

 

 こうやってまだ考える余裕があるってのは、それだけで幸運かもな。運がなかったら首が折れてるか、細かい肉片になって弾けてる可能性だってあった。

 だから俺は、運がいい。

 

 ロカが残してくれた運がまだあったのか。この際もうなんでもいい、手足に力入んねえし、あとはほっとかれてるだけでくたばっちまうが‥‥‥

 

 ‥‥‥くたばっちまうが仕事はもうやった。

 俺もトレンチコートの天使様もあとは戦力外だが手元のカードを1枚通すくらいの、数秒の猶予は稼いでやった。

 あとの仕事は、二人に任せるよ。

 

 役割分担。

 それが我が家のお家芸、最強の必殺技だ。

 

 

「ディーン‥‥‥!」

 

 俺と同じくほぼ死に体となった体で、サムが大天使の剣を蹴り飛ばす。

 

 ルシファーの視線が反応する。常にへらへら笑っているようでいて、本質はどこまでもめざとい。

 が、床を滑る剣はルシファーの妨害が入るよりも早く、ミカエルとディーン自身が走らせたPKによって加速、意思を与えられたら生き物のように手元に舞い戻った。

 

 

「ご近所迷惑だったな!」

 

「‥‥‥!」

 

 虚を突かれ、ルシファーの体がさらに浮く。

 

 PKで絶対的な殺傷圏内を確保。

 あらゆるものを一突きで葬れる大天使の剣で引き寄せた相手を確実に仕留める。

 ゾッとする手際で死地に導かれたルシファーの赤い瞳から笑みが消える。

 

 静まり返った修道院。

 確かな神の膝下で、魔王の腹に大天使の剣が突き立つ。

 

 

「数十年分の恨みだ、一緒に持っていけえッ!!」

 

 

「──────ahhhhhhhhhhhh!!!」

 

 

 目の前で太陽が弾けた。太陽が消えるわけないがそう錯覚しちまう熱量だ。ロクなたとえも浮かばないイカれた熱量と眩しさの白い光で視界が隠される。

 目を無理に開け続ければ網膜も虹彩も全部駄目になっちまいそうな熱源に、床に倒れ伏せたまま俺は目を閉じる。

 

 眩く神々しい光とは裏腹に、この世の終わりを感じさせる光景とこれが噛み砕いちまえばスケールのでかい兄弟喧嘩ってことに呆れと、背中が冷たくなる。

 

 ルシファーの獣じみた叫びと味わったことのない光と熱量が重なり、目も耳も使い物にならない。

 口から血をこぼし、五感がほぼ死に体の俺は──その先を見守ることしかできない。

 

 30秒、1分、2分‥‥‥いや、もっと経ってるかも。

 修道院を覆っていた光が晴れ、ようやく白一面だった視界が解放される。

 

 静かになった。神の近親がやりあってたとは思えないほど、怖いくらい静か。

 

 

「‥‥‥天使さま。お身体どう?」

 

「‥‥‥かろうじて」

 

「‥‥‥俺と同じか」

 

 ジャックを呼んで、また肩を貸してもらう。足に力が入らん、というか全身が痛い。

 

「でも生きてる。痛いのは、ちゃんと生きてる証拠だってサムが」

 

「ああ、それはそう。首が繋がってなかったら痛いかなんて分からないしな。いや、デュラハンでも痛みは感じるのかもしれないけど」

 

 

 ‥‥‥

 

 

「‥‥‥」

 

 ぶっ壊れたチャペルチェア。

 そして‥‥‥

 ‥‥‥ジャックに支えながら歩く俺は、今度こそ倒れたルシファーを目に捉えた。

 

 天使が最期に見せる、普段は視認することのできない両翼を床に焼き付けるお決まりの光景で。

 

 

「‥‥‥」

 

「‥‥‥」

 

「‥‥‥勝ったの?」

 

 相手が相手だ。

 『因縁』の一言じゃ足りない。

 この光景を見ても、ジャックが発したその言葉に俺もキャスも、サムもディーンもすぐには即答できなかった。

 

 ‥‥‥やったのか?

 本当に、本当に‥‥‥ルシファーを、やった?

 

 

「やった、のか‥‥‥?」

 

「ああ、ああやったんだ。やったな、ディーン‥‥‥」

 

「‥‥‥だね、やったんだ。これで、エレンとジョーの‥‥‥二人との約束も果たせた」

 

 兄二人に遅れて、ようやく実感が追いついてくる。

 背中から伸びた広大な翼は床表面を黒く焦がし、焼絵のように残されたそれは、さながら修道院という神の膝下に言葉通り堕とされたような光景だった。

 

 修道院で、それもミカエルの剣によって討たれる。

 どこまでも皮肉が効いてる、まるで狙って用意されたみたいに皮肉が振り切ってる。

 

 でもとりあえず、みんな息をしてる。

 まずは、それを喜ぼう。

 

 最初は安堵で満ちたみんなの顔も、徐々にくたびれたやつれた顔に変わっていく。あんなことがあったら無理もない、クレイジーな展開の連続だったしな。

 

 次は誰が真っ先に皮肉を言うか、そうなるはずだった。

 ルシファーというあまりに大きすぎる過去のしがらみが断ち切られたことで、僅かな時間であれ、目を向けていなかった。

 悲観論で備えるべきだったことから、目を逸らしてしまった。

 

 

「──おい‥‥ふざけんな‥‥‥っ! 一度だけって言っただろうがッ‥‥‥!」

 

 

 無視できないディーンの様子に、安堵も疲労感もすべてが台無しにされ、俺たち全員が出口に向けたはずの足を止める。

 

「っ、ぁ‥‥‥あ、ここは‥‥‥なんだ。教会? どうして、こんな‥‥‥なにがあったんだ‥‥‥?」

 

 

 待て、待て──ルシファーが、生きて‥‥‥起き上がってるぞ。虚無から戻ったってのか!? いや、待て、ちょっと待て‥‥‥様子が‥‥‥

 

「待て‥‥‥もしかして、に、ニックかッ‥‥‥!?」

 

 ルシファーが宿っていた器。主導権を握っていたルシファーの意識が虚無にぶち込まれたことで、目を覚ましたって?

 そもそもルシファーが彼を生かしていた驚きに意識が逸れるが、もう、いまはそれどころじゃない。

 首を落とし、修道院の中心で立ち止まったディーンが重たげに首を上げる──ああっちくしょうめ、言えるもんなら言ってやりたいよ‥‥‥

 

 さっきまで安堵してた愚かな自分に言ってやりたいさ。

 そら、見たことかって。

 

 

「やあ、諸君。いい夜だ、そう思わないか?」

 

 

 青白く染まった双眸に、口から出そうとした言葉を持っていかれる。

 緋緋神のときは神社、そして今度は修道院だ。髪を敬う場所に限って、こういう展開になるのはお約束ってやつなのか?

 

「‥‥‥お次はなんだ」

 

 

 言うまでもないいつもの言葉をようやく、返答に使ってやる。

 お次はなんだ、決まってる。──兄の意識を乗っ取った大天使ミカエルと、延長戦だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶり、聖女さま。早速なんだがいいニュースとよくないニュースが一つずつある、どっちから聞きたい?」

 

 

 久しく連絡をよこしたと思えば、忙しさこの上ないそれが第一声だった。

 呆れと、何も変わっていなさそうな僅かな安心感を込めて嘆息を一度だけ添えてやる。

 

「大きいのか?」

 

「どっちも新聞の一面を飾れる。でかいやつだよ」

 

「朗報は?」

 

「ルシファーを虚無に叩き落とした、今度こそ確実に」

 

 ‥‥‥

 ‥‥‥ルシファーを、討った?

 あの、大天使ルシファーを‥‥‥?

 

「‥‥‥新聞の一面どころではないと思うが」

 

「地獄じゃ大騒ぎかも」

 

 驚愕に、見えていないと分かりながらも瞳が大きく揺れる。派手にやってくれるのは遠山と同じか。

 しかし、同時に恐ろしくなる。用意されたニュースの双方が大きいと、そういう話だ。

 

 ルシファーを討ったことと肩を並べられるニュース。

 それも悪い方向だと、既に前置きがされている。

 

「それで、悪いニュースは?」

 

 決して笑みの作れない心境で、先を促す。

 

「ミカエルが、兄貴の体を乗っ取った。異世界産のあのミカエルだ。つまりその‥‥‥一番上の兄が器になって、いまはそっちを追いかけてる‥‥‥まだ、帰りそうにないんだけどキンジはどうしてる? 部屋のことが気になってーー」

 

「聞いていないのか?」

 

 無視するには大きすぎる言葉が連ねられた気がするが、先に私は返答を返した。遠山は、

 

 

「聞いてないって、何が?」

 

 

「遠山は留年だ」

 

 

「えっ‥‥‥?」

 

 携帯電話の向こうから、海を挟んでやってきた呆気な声は悔しいことに懐かしさに満ちていた。

 

 

 






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