哿(エネイブル)のルームメイト   作:ゆぎ

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霧の中の温泉宿―File.2

 

 

「知ってるわ。そういう幽霊話は全部作り話だって」

 

「分かってないなぁ。この話にはちゃんとした確証があるの。次の日新聞にも出たんだよ。だから──」

 

「1940年の新聞でしょ」

 

「そう」

 

「信頼できるわね」

 

「でしょ?」

 

 理子は早速というか、神崎を弄びに走る。温泉宿を舞台にした幽霊話。要は怪談を始めたが神崎も日が明るい間に怯むほどではなかった。

 

「ええ、魂胆は分かってる。乗らないわよ」

 

「魂胆って?」

 

「ここは温泉宿、あんたの言ってる話と同じ舞台。ってことで怪談で仕込んであたしのことをビビらせようって考えでしょ? 無理、あたしの心臓鋼だから」

 

 雷にビビる鋼の心臓だけどな。

 

「別に昔話をしただけで」

 

「あたしの心臓鋼だから」

 

 神崎、残念だが見栄を張ってるのが丸分かりだぞ。長い廊下を通して、襖を引くと奥には見事な和室が広がっていた。各々に反応を見せるがみんな好感触だな、俺も同感。埃っぽいモーテルよりずっと良いよ。各々で鞄を下ろし、インパラと別れてから歩きっぱなしの俺も畳に胡座をかいた。

 

 部屋の外ではハイマキがレキから貰ったご飯にありついている。武偵犬に転職してもハイマキは狼、畳に上がらせるわけにはいかないしな。そもそも狼が泊まれる旅館なんて他にあるのか?

 

「女将さんと綴先生って古くからの知り合いなんですよね?」

 

 綺麗な手つきでお茶を汲んでくれる女将さんは、手を止めずに理子に答える。

 

「昔、一緒に仕事をした仲でね。今でも連絡を取り合う仲なんですよ?」

 

 先生のメル友か。この宿を紹介してくれたのもその繋がりなのかな。

 

「先生と組めるなら、あの機敏な動きも納得です。普通は背後に立った途端、グロックに頭をやられる」

 

「貴方のお話も聞いてますよ。綴が教え子を愛弟子とまで言うのは珍しいですから」

 

「師には遠く及ばない愛弟子ですよ」

 

 誉められたことで先生も御満悦の様子だ。まあ、尋問の技術は先生に遠く及ばない。性格や人格はどうあれ、先生の尋問の腕前は日本で五指に入る。対して、俺が本当に専門とするのは──人間じゃない連中への尋問だ。

 

「女将はこう見えて腕利きの武偵だったんだ。しかし腕は鈍ってないみたいだな?」

 

「鉄火場はご無沙汰だけどね」

 

「どうして武偵を辞めたんですか?」

 

「あの実力なら第一線を退く必要もなさそうだが……」

 

 窓の景色を眺めていた神崎が振り返って、ジャンヌも追って質問を投げた。

 

「元々、先祖代々温泉が好きな家系だったんですよ。言うなれば家庭の問題かしら」

 

「ご先祖は、世直しするじいさんを影から支えるくノ一だっけか?」

 

「ええ、他にもお供がいたみたいだけど」

 

「家庭の事情で温泉宿ですか……」

 

「これはこれで楽しいんですよ?」

 

 後悔はない、女将さんはそんな顔を向けてくる。悪い癖だな、家庭の事情と言われると自分を重ねそうになる。

 

「自慢の温泉だからのんびり味わってくださいね」

 

「ちなみに女将は還暦だ。口説くなよ、愛弟子ぃ?」

 

 ……先生、注意するのは二回目だぞ。目を丸くして皆が驚愕に叫んだ。分かるよ、この女将さんは還暦には見えないよな。先生も若く見えるが女将さんはそれ以上だ。女性は本当に謎めいてるよな。

 

 

 

 

 

 

 温泉宿の楽しみは温泉だけにあらず。浴衣のまま楽しめるスポーツ、温泉と来れば卓球は外せない。金田一少年が唯一得意なスポーツ、その舞台に俺はキンジと武藤を誘った。研修が始まるのは明日からだ。今日は体を休めるのが仕事、ついでに気分転換もだな。

 

 まずは台から距離を取る。後衛で弾を拾うことに特化した防御の戦術で俺はキンジに先制をかけた。巷で言われるカット主戦型、野球で言えばアンダースローに例えるべきか。左手から宙へ水平に弾を投げ、右斜め下から玉の下を斬るようにラケットをスイングする。

 

 左回転のサイドスピンのかかった球はネットを越え、キンジのバック側でワンバウンド。解説するとセルロイド製の球は恐ろしく回転に過敏だ。腕と肩を使い、手首を効かせて投げれば簡単にスライダーやシュートが投げれる。武偵高の卓球部は練習そっちのけでピン球で野球やってるし……グローブなしで。

 

 アミューズメント施設や旅館にありがちなラケットは、最低限の数本のラケットを不特定多数で兼用するので、ラバーが剥がれていたり擦れているのがほとんど。だが驚くことに、かげろうの宿から借しだしているラケットは違う。回転をかけやすい裏ソフトラバーに恥じない横回転。

 

 バック側でバウンドした球がフォア側……キンジから 見て右方の台のエッジ近くまで抉るように刺さった。

 

「……上等だ。遊びでも本気になってやる」

 

 理由は分からないがキンジも乗り気になったな。おもしろくなってきた、遊びは全力でないとな。

 

「キンジ、いまお前が持てる全力でかかってきな。俺が真っ向から粉砕するぜ」

 

 キンジから投げられた球を受け取り、軽く台に左手でバウンドさせる。小気味良く跳ねるピン球の音が心地良い。

 

「さあ、闇のゲームの始まりだぜぇ!」

 

「子供かよ」

 

「黙れ、武藤!俺だってお前らと遊びたいんだよ。ムカつくぜテメェら!俺そっちのけで不知火と三人でカードゲームなんかしやがって!なんで俺も誘ってくれねぇんだ!俺もお前たちとゲームがしたかったんだよ!」

 

 いくぜ、俺のターン。再び、水平に上げた玉がゆっくりと落ちてくる。サーブの権利はポイントを得たプレイヤーに移動する。つまり、俺がポイントを先取しつづければキンジにサーブの権利は回ってこない。これが卓球という競技の恐ろしいところだ。サーブが上手いだけでも驚異なんだよ、この競技に限ってはな。下回転が返せなくてボロボロにやられるなんて茶飯事だ。

 

 球の左下を擦るようにラケットを斜め左にスイング。今度はキンジから見て左側、バック側の着地地点からさらに左へバウンドする逆の横回転。台上処理のお手並み拝見だな。キンジの浮いたレシーブをバックハンドでミドル気味に叩き込んで二点目。速い球足のサイドスピンで三点目を奪う。このまま目に見えるアドバンテージを稼ぎたいがさてさて……

 

「き、きんじ……ね、ねぇ、理子知らないかしら……?」

 

 神崎、その前に浴衣がはだけすぎだ。鎖骨のラインなんて丸見えで……

 

「見つからないなら俺と一緒に探そうか、お姫様?」

 

 刹那、玉足が一気に加速して俺の頬を擦過した。 な、何事だ……?

 

「ここからが本当の戦いだ。決闘(デュエル)再開と行こうじゃないか?」

 

 な、なんだなんだ、なんだってんだよ? こ、こいつ……本当にあのキンジなのか? この自信に溢れた好戦的な目、いやさっきとはまるで違う。これはブラドやハイジャックで理子と戦ったときの──

 

「もう一人のキンジ。名もなき天然たらし」

 

「……反応に困るんだが」

 

「どこまでも楽しませてくれる。キンジ、お前のターンだ。さっさとド──サーブを出せ」

 

「焦るなよ、まだ試合は始まったばかりだぜ?」

 

「おもしろい。どんな攻撃も返してあげよう!」

 

「キリもキンジもテンション高いわね!?」

 

 油断なく膝を曲げ、構えをとる。距離はやや中陣、ドライブでぶち抜くのは得意でもないが様子見の距離。カウントは【3ー1】のキンジのサーブからの再開。いやらしい下回転に台上処理を余儀なくされるが──ツッツキで下回転のまま返球。台にしがみつくような距離から後ろに後退すると、派手な上回転のループドライブが台を跳ねてきた。

 

(……少しの回転はぶち抜きやがるな。上等だ)

 

 真っ向からループドライブをフォアカット。球の真下を擦るようにして下回転をかけたまま相手へ返球。カットで粘り、キンジのミスを誘って点を稼ぐ。本来の戦術に支点を置くがキンジは関係なしに打ちこんできやがる。全力で回転をかけてるつもりだが、羨ましくなる打球感の良さだな。

 

「白熱してんなぁ」

 

「あんた審判なの?」

 

「形だけ」

 

 ギャラリーが一人増えたな。パイプ椅子に座って神崎も観戦ムードだ。下回転に混ぜて、横回転、ナックルカットでキンジを揺さぶる。台から離れて球を拾い、相手が自爆するまで粘る。時には球を打ち込むことも勿論だが大切なのは自分の卓球を貫くこと。自分の技術を信じる。

 

 結果的に三点のビハインドはキンジに取り返された。ドライブを囮に台上処理、時には台から離れた後衛からカットすら飛んでくる。俺が台から離れてプレイする戦型とすれば、キンジには前衛も後衛も関係ない──どの距離からも戦えるオールラウンダー。卓球まで器用なのかよ、お前は。

 

「ネット前から大きく跳ねるカット、いやらしい横回転にナックルカット。キリも陰湿な戦いを好むわね。3セット先取なら足に来そうだわ。泥沼の戦いよ」

 

「だが、こいつは1ゲーム先取の試合だぜ? 体力が切れて大の字に寝転ぶことはねえよ」

 

 武藤と神崎の場外からの解説をよそに打ち合いは激しさを増した。だが隠し持っていやがったのか、キンジが返球した球が台に触れると、斜め左にバウンドして俺のラケットから逃げていく。ちくしょうめ、飛び道具まで持ってやがった。苦笑いしそうなシュートドライブだな……

 

「カウントは【7ー7】で並んだわね」

 

 神崎がスコアを口で教えてくる。軽く息を吐き、俺は柄を指で回転させる。裏表でラバーが違えば便利な技術なのだが、生憎と俺が借りているのは両面とも裏ソフト。気持ちを落ち着かせてるだけ。カット用のラケットは普通のラケットに比べて、球を捉えやすいように一回り大きく出来ている。要は専用のラケットなのだが、こんなものが置いてあるのに負けるのは……悔しいな。

 

「もう一人のキンジ。いや、キンジに宿る天然たらしの魂」

 

「そのネタ、どこまで引っ張るんだ?」

 

「うるせえ。バカなこと言って遊ぶのが温泉卓球なんだよ。大門先生と城之内先生を見ろ、楽しそうだ」

 

「……医者は大変な仕事なんだよ。フリーランスだとしてもね」

 

 神経を削る接戦の高揚感は堪らないが、これだけじゃまだ物足りない。もう一人のキンジを倒して、勝利の余韻に浸らせてもらうぜ。狭い台で繰り広げられる決して派手とは言えない闘い、だが俺は負けたくない。そうだ俺は誤魔化していた。温泉卓球とは楽しむもの、楽しく遊べれば勝ち負けは関係ない……と。だが俺は飢えている、渇いている、勝利に……!キンジ、お前の懐にある勝利を奪い取ってでも俺は……!

 

「勝つのは俺だ! 消えろ、敗者は!」

 

「ねえ武藤、あれも映画の台詞?」

 

「似たようなもんだ、バカの一つ覚え」

 

 武藤と神崎の珍しいやりとりが契機になる。小賢しいラケットの振り上げと振り下ろしを混ぜたフェイント。終盤に来て別方向のサーブで攻めてきたか。キンジめ、姑息な手を……!なんつー回転だ。気を抜いたらネットも越えなくなる。

 

「キリ、このドベ! 雑なレシーブしない! 見てるのもつまんないのよ!」

 

「うるせえ。なんで俺に気持ちよく卓球させねぇんだ。むかつくぜ! 俺のレシーブをことごとく拒否りやがって!」

 

「勝負だからに決まってるじゃない。あんた、理子と同じくらいはしゃいでるわね……」

 

「遊びになるとはしゃぐんだよ、あいつ。なんかあるのかねえ」

 

「仲良いなぁ、おい!」

 

 審判武藤とギャラリー神崎と普段は見かけない妙な組み合わせに俺も饒舌になる。浴衣が着崩れようが些細なことだ。多少強引な二歩動を無視したフットワークで球を拾い、エッジ狙いで姑息に立ち回るが、キンジのバックハンドを捌けずにカウントは【10ー9】を迎える。互いにラケットはシェイクハンド、キンジがバックが苦手なんて憶測はとっくに消えてる。さて、デュースにどうやって持ち込んでやるか……

 

「切、俺も悪ノリしていいか?」

 

「無礼講だ。言ってみろ」

 

「──ファイナルターン!」

 

「ぜってえ許さねえ!」

 

「許可は取っただろ!!」

 

「黙れ、俺だって言いたかったんだよ! なにがTHEだかっこつけやがって!」

 

「言ってねえよ!」

 

「──永久に眠れ、フォーエバー!」

 

 バックカットでドライブを返し、キンジを逆方向に揺さぶる。だが、キンジも器用なフットワークでフォアハンドの返球も充分可能。悪魔のように曲がりやがるシュートドライブを飛び付いて拾うが、舞い上がった球はネットを越えると大きくバウンドした。その場は凌いだがチャンスボールをやるようなもんだ。キンジがラケットごと腕を真上にスマッシュの動作に入る。

 

 俺は飛び付いて球を拾ったことで片膝を突いた不安定な姿勢でいる。必死に姿勢をニュートラルに戻すがふざけた速度のスマッシュが台を跳ねる。二歩動をガン無視でジャンプしてラケットを差し出すレシーブ。一目で分かる悪い見本のような打ち返しは、運良くピンポン球を捉えた。

 

 ゆるやかに舞い上がる球はネットを越え、台の右端へと下降する。エッジに触れるか否か。そのまま外へ落ちるか。世界が恐ろしく静かに思えた。

 

 

 

 

 

 

「いい試合だったわね」

 

「2ポイント差でもキンジに勝てなかった。こんなんじゃ満足できねえぜ」

 

 あれから神崎を連れ、三人で理子を探してから部屋に戻ったのだが……

 

「ねえ、ジャンヌ知らない? 理子、ジャンヌを探して中を歩き回ってたんだよね」

 

「ジャンヌ? 見てないわよ?」

 

 浴衣姿の神崎が見渡すと、星枷とレキも首を振る。男性陣はさっきまで卓球に夢中だった。キンジは同じく首を横に振る。ジャンヌの行方など知るよしもない。だが、ジャンヌが一人でいなくなるのは珍しいな。ジャンヌは真面目な子だ。宿を離れるにしても同期の理子には一声ぐらいかけそうなものだが……

 

「雪平さん?」

 

「嫌な予感がしてきた。ジャンヌを探してくる」

 

 俺が立ち上がったのと同時に部屋の空気が凍てついた。庭先の方から武藤の絶叫が部屋まで届いたのだ。

 

「切!」

 

「ああ、今の悲鳴は普通じゃないよな」

 

「あんたの悪い予感が当たったわね!」

 

 いつもは勘が見事的中するといい気分なんだけど、今日はきつい。武藤がどんなバカでも理由もなしに出せる悲鳴じゃなかった。廊下を走り、先に飛び出したキンジが腰を抜かした武藤に駆け寄った。

 

「どうした、武藤!」

 

「あ……あ、あれ……!」

 

 先に追い付いていたキンジの目は、ありえない者を見たような目だった。頭の中で警笛が鳴りやまず、ようやくキンジに追い付いて──俺は鋭く息を飲んだ。

 

 晴れた日差しの下に二体の人形の影がぬっと直立しているのが見える。一体は人形、そしてもう一体はーー人形に偽装されたジャンヌそのものだった。アイスブルーの瞳は濁り、焦点を定めていない瞳が異様な状況をより恐ろしいものに変えている。

 

「……悪戯ってレベルじゃないな」

 

 幸い、ジャンヌは意識を失っていただけだった。俺たちが差し向けた視線で意識が戻り、事態が分からずにいるのか首を傾げている。一転、笑いを誘うジャンヌの格好に理子のみならず神崎まで笑いこけている。キンジも武藤の横に座って溜め息を吐いていた。先生と女将さんは危険がないことを見届け、さっさと屋敷の中に戻っていった。本当に危険がないのか……

 

 俺は顎に手をやる。悪戯にしても悪趣味、そして不意を突いたとしてもジャンヌにここまでのことをできる奴は限られる。ジャンヌは最下層に位置してはいたが元々は超人の集まりであるイ・ウーの構成員だ。意識を奪うことも一筋縄ではいかない。俺が感じていた疑心はジャンヌの意識が目覚めても拭えなかった。人里離れた場所に高級ホテルが突然現れたときのような違和感。

 

 だが──答えは予期せずやってくる。まだ冬は遠い季節、神崎が吐いた息が白く濁った。

 

「……寒っ、急に冷えてきたわね」

 

「ジャンヌも見つかったし、冷える前に戻ろっか。キーくん、理子は先に部屋に帰ってるね」

 

 ……冬にもなってないのに。息が急に白くなって、温度が下がった。

 

「レキ、少しいいか?」

 

「……嫌な風を感じます。すぐ近くに」

 

「ありがとう。質問の手間が省けたよ。この旅館に来てから妙なことはなかったか。例えば……今みたいに息が白くなったり、温度が急に下がる。電球や蛍光灯、機械の電源が勝手に点いたり消えたりしたことは?」

 

「はい、ジャンヌさんを見つけてから。体感ですが温度が急激に下がりました。後者の現象については知りませんがハイマキも何かを警戒している」

 

 動物が持ってる野生の勘は人間より鋭い。自然界で生き抜く為の必要不可欠な能力だからな。ああ、ハイマキが何を警戒しているのかは俺にも予想がついたよ。合宿にも持ってきていたハンターお決まりの機械の電源を入れると、赤いランプが点滅するのと同時に激しく唸りを上げた。

 

「ラジオですか?」

 

「ああ、壊れたラジオに見えるだろ。たまにWALKMANにも間違われるけどね。電波が悪いのかな。ああ、最悪だ……鳴りっぱなし」

 

「電波に問題があるのでしょうか」

 

「大問題だな。ああ、かなり……やばい……」

 

 俺はぽんっとハイマキの頭に手を置いた。お前の悪い予感は当たったな、宿には先客がいたらしい。

 

「マシュマロマンの逆襲かな」

 

「マシュマロマンですか?」

 

 ああ──ゴーストバスターズ。鳴りやまないEMF探知機を握り、俺はハイマキが見つめる一点を睨みつけた。

 

 

 

 

 




人工天才編が一つの区切りのつもりですが、年内までに追い付けるかなぁ……

Ps.卓球のサーブ権について間違った解釈で試合を進行しております。実際に卓球のサーブは二回行っての交代が正しいのですが……その場の雰囲気でルールが改編、もとい書き換えられました。申し訳ありません。作者が所属していた卓球部の謎ルールがモデルです。

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