SPACEBATTLEGAILヤマトⅡ(仮)   作:サイレント・レイ

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プロローグ 白色彗星

 ― 無限に広がる大宇宙… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 静寂な光に包まれた世界… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― そこには様々な生命が満ち溢れている… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 死んでゆく星も有れば… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 生まれてくる星も有る… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 命から命に受け継がれる大宇宙の息吹きは… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 永遠に終わる事はない… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― そうだ… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 宇宙は生きているのだ… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 生きて… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― ……生きて… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― ……だから… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― …愛が必要だ! ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大宇宙を巨大な白色彗星が“天上天下唯我独尊”を表すかの様に、ダイヤモンド型の小型惑星が彗星に引き寄せられて粉砕された様に、進路上の邪魔な星どもを吸い込み、ひしゃぎ、粉々に破壊しながら直進していた。

 強固な城壁に覆われた城下町を有する惑星が側を過ぎた彗星の影響で人や物問わずに此の星の全てが地の底に埋もれる大地震が起きた様に、彗星が近くを過ぎた惑星では神話級の天変地異が起こり、彗星の何倍も大きい恒星さえをもど真ん中を貫いて崩壊をもたらしていたが、当の彗星は表面の白いガス状物質が赤く燃えていたが、直ぐに元の状態に戻って前進を続けた。

 それを何度も何度も繰り返しながら進んでいたが、進路の脇に生物が存在する惑星が見付かると、彗星は徐々に失速していき……表面に太陽の黒点みたいなのが表れて……否、それは遠方からだと黒点と見間違える程の、ガミラスが“ガトランティス”と呼称していた者達が次々に表れて、大軍勢を編成すると直ぐに惑星を目指していった。

 ガトランティス軍が降下している惑星は、中世ヨーロッパを思わせる美しい街並みが広がっていたが、街を賑わせる人々の姿が誰1人おらず、街を構成する建物の悉くが痛々しい破壊の痕跡を残しており、そしてなにより街の至る所に街の住民達とガトランティスの前衛の死体が多数存在していた。

 日常が戦争によって奪われた破滅的な光景に、街中でこれまでも……そしてこれからも永遠に見守ろうとしていた筈の猫の石像が、胴体の至る所に穴を開け、朝露に濡れた顔から雫が涙の様に垂れていた。

 そして戦況はと言うと、街で最も目立つ……宇宙まで伸びていそうな巨木の根元に寄り添うかのように建てられている学園に住民達が籠城している事から見て取れる様に、圧倒的に不利であった。

 だが住民達は最後まで諦めていないらしく、正門の真正面のバリケード越しに、青年を中心に老人や幼さがまだ感じられる男子生徒達……彼等が纏っている尖り帽子やローブから見て取れる通り此の星は科学ではなく魔法が発達しており、魔導師達の男性陣が自らの(スタッフ)を身構えていた。

 

「…っ! 来たぞぉぉー!!!」

 

 望遠鏡で前方を監視していた者が叫びに全員が反応すると……前方から復横陣を引いて遥か地平線から続いている“黒く人間の女性が母体の容姿”と“単眼”と“2組4本の腕”が特徴のガトランティスの歩兵が大軍を成して前進してきていた。

 陣形自体は古すぎる代物であったが、敵を圧倒するには十分な効果があり、更に足並み処か体の揺れさえをも合わせているのだから益々効果的であった。

 

『…っ!!』

 

 迫り来るガトランティスの大軍に魔導師達は一斉に呪詠して各々に魔法を発動させ、それ等がガトランティスの歩兵達に襲い掛かって、先陣だけでなく、その後の何段かが壊滅的打撃を受けていた。

 だが当のガトランティスの歩兵達は被弾したら悲鳴こそ上げてはいるが、死ぬか倒れた仲間達を気にしない処か、後続する者達が殺られた仲間達を踏みつけながら前進を続けて、射程に入りしだい次々に攻撃を開始していた。

 更に魔導師達にとって不味い事に、ガトランティスの艦隊が到着、2組4本の腕以外の外形がほぼメ〇テルのシルカ級空母から甲殻攻撃機デスバテーターの編隊が次々に発艦して学園への爆撃を開始し、ブラート級とブラチーノ級の両ミサイル戦艦から大型ミサイルが発射されて正門に次々に命中し、爆風と共に正門の残骸が魔導師達に降り落ちてきた。

 此の間にガトランティスの陸上部隊では遥か後方から“上半身は人間で下半身は芋虫”の歩兵戦闘車が到着し、更に幌を頭から被ったD30級輸送艦から黒いゴシック風のロジーナと白い銃士風で単眼のリュカの中戦“車(と言うより戦者?)”群が下ろされて、バリケードへの砲撃を開始した。

 それでも魔導師達は陸上部隊への攻撃を続けていたが、瞬く間に殺られていき……最後の1人となった“ダンディー”の言葉が似合う男性が周囲の仲間達が殺られた事に気を取られた一瞬の隙を突かれて、飛び掛かってきた歩兵達の銃剣に次々に刺されて持ち上げられ、吐血しながらも銃の1つを握りながら何かの魔法を発動させようとしていたが、直ぐに歩兵達は男性の返り血が降り注ぐのを気にせず発砲して脇に投げ飛ばした。

 

「……う……うぁ……あ…」

 

 生の最後に男性は目の前に落ちて開いた、自分と共に並ぶ妻と2人の娘の写真が入ったロケットに手を伸ばそうとし……ロケットを握る直前に前進する歩兵達に手ごとロケットを次々に踏まれて、絶叫した後に生き絶えた。

 魔導師達は玉砕して正門はガトランティスに落ちて、陸上部隊は学園内へ進撃を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 虚しい… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生!!」

 

「…大丈夫よ……まだ大丈夫よ…」

 

 女性や老人に幼子等の非戦闘員達は、窓や大扉を封鎖した学園内の大食堂に寄り添っていたが、戦闘のモノである音が響きだした為、泣き出した女子生徒が教育実習生の教師に抱き付いたのに見て取れる様に各々に怯えていた。

 勿論、教師や老人達はそんな者達の不安を払拭しようとしていたが、戦況は絶望的である事を察しており、内心死の恐怖に押し潰されそうになっていた。

 

「……大丈夫?」

 

「ふ、不安じゃないし!

此れは、只の武者震いなんだから!」

 

「……相変わらずね…」

 

 先程の教師も思わず、母の傍にいて、学生の1人にして実の妹に声を掛けていたが、その妹は強がってはいたが、表情だけでなく体全体で不安を出していた。

 尤も此の妹はそれがいつもの事なので、逆にそれが教師を微笑させてある程度の安堵感を与えた。

 だがその直後に大扉から物凄い大音が聞こえて、全員が大扉に一斉に振り向いて硬直した。

 更にもう1度大扉が一瞬膨らんで大音を立て、これがガトランティスの攻撃であり、正門が突破された事を全員が悟った。

 勿論、今までのガトランティスの侵攻だけでなく、友好国のトランプ王国とホープキングダムを各々の敵対勢力処か惑星諸共滅ぼしていた事が侵攻前に伝えられていたから、ガトランティスがどんな性質なのかを知っていて、正門を守っていた者達が玉砕したのも察して、大食堂にいる者達の何割かが正門を守っていた父親や夫、兄弟、そして先輩や知人達の名を泣き叫んでいた。

 だがそれでもガトランティスの攻撃は続いていて、大扉に亀裂が出来始めたのを見た1人が大扉に取り付こうとし、更に何人かが続いた。

 

「下がれ!!

大扉に近付くな!」

 

 だがそんな彼等を校長が呼び止め、直ぐに大扉を氷付けにし、更に他の者達も校長に倣って大扉に氷魔法を掛けた。

 当然、ガトランティス側も此の魔法に気付いて攻勢を強めていたが、内部の者達も大扉だけでなく大扉に接する壁にも、更に埃が落ち続けて崩落を連想させる天井にも必死に魔法を掛け続けて、魔法が使えない者達の一部は補強材として長机を大扉に当て、少しでも氷結を促進させようと水を掛け続け、そして最悪の事態を想定して長机を次々に倒して即席のバリケードを作る者達もいた。

 だがそんな彼等の必死の抵抗も空しく、分厚い氷に覆われた大扉が赤くなったと思ったら、大扉と氷を粉砕した爆炎が大食堂にいた者達全員を悲鳴諸共飲み込むだけでなく、校舎その物の下半分を焼失させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 実に虚しい… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学園がガトランティスの陸上部隊の攻撃を受け始めた前から、学園に立て籠った者達とは別で、此の星が滅亡までの秒読み段階に入ったのを察した者達が、此の世界唯一の(宇宙)への出入口である、蝸牛(カタツムリ)型魔法動物で運用される魔法列車の駅に殺到していた。

 

「押さないで下さい!

まだ列車は有ります!」

 

 だが鉄道側も可能な限り追加車両を一様用意はしていたのだが、予想を遥かに超える大人数が押し寄せてきた為に発車にすら支障が出る程の大混乱が起き……押し合い圧し合い、そして殴り合いが至る所で起きていた。

 更にガトランティスの艦隊までが現れて、学園への攻撃を始めた為、なんとか秩序を戻そうとしていた駅員達を押し払って次々に列車へと殺到し、魔法生物にへばり付いたり、乗車を諦めた親が幼い我が子を乗客に託そうとしたり、客車に乗っていた者を振り落として乗り込もうとする者達、そんな者達を蹴落とそうとする乗客達が多々いて、列車に乗れる可能性が限りなく低い者達の中に金や宝石類を翳していたが、そんな物は此の極限状態ではなんの価値も無く、持ち主の手から降り落ちたそれ等は空しく人々に踏まれていた。

 

「…っ! ガトランティスだ!!!」

 

 そしてガトランティスが駅の存在に気付いたのか、はたまた“豚は肥やしてから食え”を狙って意図的に見逃していたかは分からないが、兎に角にもガトランティスのムスタ・ベー級の一部が駅に向かい……焼夷弾を次々に撃ち込んで人々や魔法列車を駅諸共焼き尽くそうとしていた。

 そんな煉獄と化した駅から魔法列車の何両かは脱出していたが、宇宙に出た直後から潜伏していたズヴィラ級潜宙艦群からの攻撃を次々に受け、更に某金闇の如く黒髪が巨口を構成しているブラード級と、何処かサイボーグっぽいウラール級、そして艦隊旗艦の何故かメイド服のペレーザ級の戦闘艦が念入りに魔法列車や客車の1両1両を砲撃して破壊し続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 彼等の命に何の意味があったのだ? ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガトランティスが来たぞぉぉー!!!」

 

 学園街の遥か沖合いの海でもガトランティスの艦隊が襲来し、その海の海底に存在する街に住まう人魚達はガトランティスの攻撃に備えていた。

 更に言うと、彼等は地上の惨状を何らかの手段で知っていて、戦う以外に手段が無い事を察していた。

 

「さぁ来い!!!」

 

 だが魔導師達と違って、人魚達は海中戦ならばガトランティスに勝機を見出だしていて、三又槍を天上に向けて身構えていた。

 だが当のガトランティスは海に全く入ろうとせず、右腕の殆ど一体化している銃が目にいくアカーツィア級とピオン級巡洋艦群が次々に銀色の金属球を投下していた。

 

「…何、此れ?」

 

「一杯、落ちてくる…」

 

 ガトランティスが攻めてこない事に首を傾げていたが、ガトランティスが投下した金属球群に気付いた人魚の子供達が見つけては拾い上げ、何人かはそれを親や教師等の大人達に見せていた。

 だがその金属球群が一斉に泡を大量に噴射し……その泡が街処か海の殆どを覆うと、水中の酸素が消された為に悲鳴を上げる人魚達や他の海洋生物達が一斉に苦しみだし、空気を求めて海上に浮上しだした。

 何割かが窒息して海底に落下していったが、なんとか海上に出た者達も、その頭上で待ち受けていたガトランティスの大軍に次々に撃ち殺されていった。

 更に海底に落下していく中で、死者達の肉体が次々に熔けていき……結果、海底には人魚達を初めとした生物達の骨や殻が散乱する地獄絵図が出来ようとしていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― その苦痛に酬いる… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 海とは別の方向で学園街から遥か遠方の上空に存在している浮遊大陸群にもガトランティスが侵攻してきたが、此の浮遊大陸群では知的原住民が存在しない為、ガトランティスの軍勢は無傷で占拠して、資源採掘用の工作機具が次々に設置されていた。

 だが此の浮遊大陸群には確かに知的原住民は存在しないが、ペガサスを初めとした有翼生物群がおり、ガトランティスが採掘作業を始めて、荒らし掘り起こしている花畑等は彼等が生きるのに必要不可欠な場所であった以上、ガトランティスの軍勢に攻めかかる理由は十分であった。

 此の為、雲蜂の如くいる有翼生物群はガトランティスの軍勢に一斉に襲い掛かっていたが、当のガトランティス側は直ぐに迎撃態勢を整えて砲撃を開始し……冷酷無比なガトランティスの砲撃に有翼生物群が次々に射殺されていき、有翼生物群の肉片と血の雨が降り注いでいた。

 有翼生物群の中には、墜落した母ペガサスが死屍累々の中で踞っている瀕死の我が子を見付け、血だらけの体をなんとか持ち上げてゆっくり我が子に近付いて寄り添うと、寝かし付ける様に優しく撫でて……我が子とほぼ同時に生き絶え、直後にガトランティスが放った焼夷弾が炸裂して全てが焼失した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― どんな意義が人の生涯にあるのだ? ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学園街からすれば、此の世界の果てに位置するとある洞窟でもガトランティスの軍勢が攻め込んでいた。

 

『…イヨイヨ来ルカ』

 

 だが此の洞窟の主はガトランティスの侵攻を予知していて、自らの魔力で生み出した使役獣達を至る所に配置してガトランティスの軍勢を迎え撃っていた。

 元々此の主はガトランティスが此の星に攻めてくる事を何年も前から予知していて、何度も防衛の備えを訴えていのだが、此の星が何百年も戦乱が無かった事から全ての人々が楽観して主の忠告を笑い飛ばしていた。

 だが主はそれでも此の星を見捨てようとせず、1人になっても戦う事を誓って、自らの肉体を犠牲にして禁断の闇魔法を手に入れてガトランティスを撃退しようとしていたが、ガトランティスの力は主の予想を遥かに超える強大なモノであり、逆に追い詰められてしまって、間も無く悪足掻きと言うべき最後の戦いの時を迎えようとしていた。

 

『……掛カレ!!!』

 

 そしてガトランティスの歩兵達が大挙して雪崩れ込むのを見た直後、主自身も巨大化して使役獣達と共に攻撃を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― やはり愛が必要だ… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学園街の遥か遠方、そして此の星最後の抵抗地である此所は氷のみが存在する極寒の地であった。

 当然ながら、魔導師達には炎魔法の鍛練で時折使われる此所でも知的原住民はいないのだが、遥かに厄介な存在である龍達が此所に生息していた。

 勘違いしてはならないのは、此所の龍達はに温和で大人しい性格で、現に魔導師達とも良好な関係であったが、“逆鱗”の言葉がある通りに外敵と認知された者達には情け容赦の無い攻撃を行う事があった。

 此の為に陸上部隊が壊滅して、その屍群が凍り付き始めているだけでなく、増援に現れた艦隊までもが返り討ちにあい、現に悲鳴を上げているペレーザ級の1人が龍の1頭に胴体を食い千切られた後に上半身を飲み込まれ、その光景を見た艦隊の一同が引いていた。

 龍達も勝利をほぼ確信している様だったが、ガトランティスがこのままな訳がなく、新たな増援として最新型である半人半馬(ケンタウロス)型のアルマータ級群が到着して、その馬型の下半身の下腹部から巨大な砲身が展開して砲撃を開始、龍の一頭が火葬された。

 仲間が一撃で殺られた光景に龍達が驚き戸惑うかの様な咆哮をしたが、直ぐにアルマータ級に飛び掛かろうとしたが、アルマータ級が巨砲を再度撃ち続けるだけでなく、他の艦隊要員達も牽制での砲撃に切り替えた為に近付く事が出来ず、次々に焼き殺されていっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 此の宇宙から根刮ぎ苦痛を取り除く… ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 斯くして極寒世界が落ちた事で、ガトランティスは制海権と制空権を確保、更に此の惑星の領土の殆どを確保。

 最後の総仕上げとして、更に彗星から増援が大多数が現れては惑星へと降下していき、掃討戦が行われようとしていた。

 尤もガトランティスには掃討戦と言うより殲滅戦と言う方があっていたかもしれない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― 大いなる愛が! ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 所を学園に戻して、ガトランティスに焼き払われた大食堂では住民達の屍が瓦礫と共に倒れ付していたが、とある箇所で屍群が何度か盛り上がっては戻ってはと繰り返した後、そこから女学生が這い出てきた。

 

「……助かった?」

 

 此の女学生は自分が何故助かったのかが分からず、少しの間だけ呆然としていたが、直ぐ目の前の2体の屍を見付けると、その答えを察して硬直した。

 

「…お、お姉ちゃん!! お母様!!」

 

 その2体が自分の姉と母であり、死の間際に自分に抱き付き、文字通りに命懸けで守った為であった。

 だが当の本人は1人だけ生き残った事への絶望感が強かったみたいだったが、直ぐ脇で屍群が盛り上がって三編みの髪型(直ぐ髪が解けたが)と眼鏡が目に行く学友が這い出て、気付くと直ぐに駆け寄った。

 

「大丈夫!?」

 

「ああ、良かった!」

 

 2人共、生の喜びよりも、生き残りがいた事に喜んで抱き合って泣いていた。

 

「そう言えば、ガトランティスの軍勢は何所に?」

 

「…っ! ああ!!!」

 

 此処で、ガトランティスの地上部隊全員が見当たらない事に気付いて、かの者達の行方が気になったが、学友が気付いて叫びながら指差した方に振り向くと、どうやらガトランティスの軍勢は学園脇の大樹を攻撃していて、大樹が炎上し出し、更に大樹に生息していた鳥や超大型の虫達が火達磨になって次々に落下してきていた。

 否、大樹だけでなく、視線に入る地上の全てが燃えていて、地平線の彼方だけでなく空全体が黒雲越しに赤く染まり出していて、此の世界の全てが炎上しているのを示している様だった。

 

「…っ!?」

 

「…ははは……ははは!!」

 

 そして地平線の彼方で巨大なキノコ雲が次々に上がり、空からガトランティスの大軍勢が次々に降下してきては四方八方に散っていく光景を見た学友が不意に女学生を振り切って立つと、絶望のあまりに狂笑して歩き出したが、背中から撃たれて倒れて動かなくなった。

 撃った犯人はいつの間にかに女学生の背後にいた3体の歩兵であったが、女学生は気配で知ったのか、絶望感からは分からないが、兎に角言えるのはヘタリ込んだまま振り向こうとしなかった。

 そして軋む音が響き出した大樹が大きな音を上げながら倒れた直後…

 

「…ガァトラン、ティスゥゥー!!!」

 

…あらゆる意味を込めて泣き叫んだ後、歩兵達が女学生に銃を突き付けた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― そうは思わんか? ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― …テレサ? ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1つの惑星の最後を見届けた彗星は動き出してし、また破壊を伴った前進を再開した。

 そして彗星が進む遥か彼方に地球が存在していた。

 

 地球はまだ此の事を知らない…




 感…

萩風&グラーフ・ツェッペリン
「「はあぁぁぁー!!?」」

陽炎&黒潮&雪風&時津風
「「「「希望の園がぁぁぁー!!?」」」」

伊401
「パルミエ王国がぁぁー!!?」

旗風&ルイージ・トレッリ
「「トランプ王国がぁぁぁー!!?」」

早霜&清霜&春風
「「「ホープキングダムがぁぁぁー!!?」」」

衣笠&三隈&初月&伊168&伊58
「「「「「魔法界がぁぁぁー!!?」」」」」

間宮&伊良湖
「「リコォォォー!!?」」

アイオワ&山風
「「エミリィィィー!!?」」

大淀&神風
「「ロレッタァァァー!!?」」

大鳳&あきつ丸&まるゆ
「「「人魚界での兵器ってヤバいヤツだぁぁぁー!!!」」」

龍鳳&伊26
「「何て事をガトランティスにやらせたのですか!!?」」

 ちょっ、話せば分k(ブツン)






























大和
「え~…気を取り直して、大騒動中の作者に代わって、感想か御意見をお待ちしています」

武蔵
「…此の“魔法使いプリキュア”の魔法界みたいなのが、テレザートじゃないよな?」

大和
「元々今回のプロローグは、没にしたハピネスチャージプリキュアまでのプリキュアオールスターズが白色彗星帝国っぽい敵と戦う“プリキュアファイナルオールスターズ 愛の少女たち”のプロローグを小修正して再利用したのでこうなったそうです。
テレサをマザーラパパに置き換えた此の没作品の最後は、未参戦のプリンセスプリンセスとプリキュアアラモード以降のを除いて、キュアメロディとキュアドリームの2人以外全滅しての辛勝で終わらせるつもりだったそうです」

武蔵
「2202はまだ分からんが、白色彗星帝国(っぽい)のと戦えば悲惨になると言う事だな…。
2202の機関部の連中に、慈悲は無いみたいだからな」

大和
「少なくとも、第22話で徳川機関長が山崎さんと死亡プラグを立てる会話をしてましたからね…
前々から航空隊も危惧されてますし…」

武蔵
「まぁそんなんでも、かの世界群の仇は大和(達)が取るって事かな?」

大和
「同行予定者の一部はかなりやる気満々ですよ」

赤城&天城&扶桑&山城&凉月&朝雲&山雲&不知火&磯風&天津風
「「「「「「「「「「許すマジき、ガトランティス!!!」」」」」」」」」」
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