バンドリ世界に響かせたい!   作:特異点
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初めに謝罪を。
もう少ししたら仕事が
始まるのでこれまでより投稿ペースが
落ちてしまうと思われる事と
友希那さんの両親の口調を作者が完全に
理解出来ないでいるのと
母親の見た目や名前の情報が無いために
その辺りは妄想、もといオリジナルに
なっております。そしてバンドリメンバーで
公開されていない両親達が出る場合
そちらもオリジナルになると思われます。
予め、ご了承ください。m(_ _)m


インテルメッツォ/語らい

【湊家前】

駅前から移動した俺達は道中

会話、といっても主に()()と話しながら

漸く湊の家の前に辿り着いたのであった。

あ、ちゃんとリサには名前呼びの

許可はもらったからな!

俺、誰に言っているんだ...。

 

「ここが私の家よ。」

 

「へえ〜。ここが湊の家か。

あれ?それじゃあリサの家は?」

 

「あぁ〜、アタシは友希那の

お隣さんに住んでいて

昔からの幼馴染なんだよ。」

 

「あぁ、なるほど。

だからお互いに距離感というか

一緒にいるとリラックスしている様に

()()()()いや、感じるんだな。」

 

(ん?聴こえる?何のことかしら。)

 

「あ〜、やっぱり分かっちゃう?

友希那はね、アタシの大切な親友なんだ...。」

 

「リサ......。」

 

「うんうん。やっぱり心を開ける

大切な友達がいるって凄く大事な事だよな。

っと、すまん2人ともちょっと確認したい

事があるから少しだけ待ってくれないか。」

 

「別に構わないけど。

何を確認するのかしら?」

 

「いや、ここに湊家の住所とは別に

住む場所のメモがあってだな

それによるとすぐ近くにあるらしいから

先に確認だけでもしようかな〜と。」

 

「う〜ん...。」

 

「どうかしたかリサ?」

 

「多分だけど...。向かいの家の

住所をみてもらって良いかな?」

 

「向かいの家?

え〜と、あ!ここだな。

表札も紅だし。」

 

「やっぱり!昔からおじさんとおばさんにね

友希那と一緒に偶にでいいから

掃除をしておいてほしいと

頼まれていたんだよねー。

まさか響さんが昔住んでいた家だったなんて。」

 

「そっか...。ここが父さんと母さんが

住んでいた家、か......。」

 

「え?ちょっと待って、父さんと母さん?

ごめん、響さんって何歳ですか?」

 

「え?俺は今年18歳だけど。

それがどうかしたか?

言っとくけど俺は1月30日*1生まれの

所謂早生まれってやつで学年は

高校2年生になるからな。」

 

「あーそういう事。

初めて会った時からずっと

おじさんがお世話になっていたという割には

結構若いなぁって不思議だったんですけど

やっと腑に落ちました。」

 

「えっ?俺の年齢とか聞いてなかったの?」

 

「はい。おじさんからは服装や特徴などは

聞いていたんですけど恩人が

来るとしか聞いていなかったんです。」

 

「成る程、だから俺に対して

年上に接するような態度だったのか。

だったらこれからはもっと

砕けた接し方で良いからな。」

 

「あはは、分かったよ。

言っとくけどアタシ達も2年生だから。

これからよろしくね、響。」

 

「それより、お父さ...父が

待っているから早く入るわよ。」

 

「あー、悪かったよ。

それじゃあ入るとしますか。」

 

「あ、ごめん2人とも

着替えてくるから先に行っといてくれる?

終わったらすぐにいくから。」

 

「分かったわ。」

 

「了解。」

 

そうして自分が住む事になる家を見た後

俺は湊に連れられて

家の中へと入ったのである。

__________________________________

 

「ただいま。」

 

「お邪魔します。」

 

「私も着替えてくるから

先にリビングへ行ってくれるかしら?

そこで父が待っているわ。」

 

「分かった。」

 

そうして俺は湊と別れ

リビングへ行くことになったのだが。

中に入った俺を迎えてくれたのは

黒髪のナイスミドルと

湊によく似た美女の2人だった。

 

「よく来たね、私は湊 友里(みなとゆうり)

隣にいるのが私の妻の湊 友香里(みなとゆかり)という

君が渡君の息子の..。.」

 

「はい!俺、いや自分は

父さん...紅渡(くれないわたる)の息子の

紅 響といいます。

あっ!それとこれを

父さん達から預かっています。」

 

そう言って俺は父さん達からの手紙を

湊の父さんへ渡したのだった。

 

「ありがとう。この手紙は後で

妻と見ることにするよ。

それにしても随分、大きくなったね...。」

 

「えっ?俺と会った事があるんですか!

あ!すみません、つい俺と言ってしまいました。」

 

「構わないよ。それと私達の事は

名字だと被るだろうから名前で

呼んでもらっても良いかな?」

 

「わ、分かりました。

ゆ、友里さん、友香里さん。

それで...。」

 

「そうそう。君と会った事があるか、だよね。

私達はね、君が産まれたばかりの頃に

一度だけ会っているんだよ。そうだろ?」

 

「えぇ、とても可愛らしかったわね。」

 

「それに渡君の奥さん

君のお母さんなんだけどね

私の昔の仲間の妹さんなんだ。

だから、君のお母さんである

紅 深央(くれないみお)さんの事も知っているよ。」

 

「そう、だったんだ...。」

 

「あぁ。それで君は()()()()()()()

渡君や、君のお爺さんの様に。」

 

「その事も知っているんですね。

結論を言えば、聴こえます。

それでも父さん達の様にハッキリと聴こえず

何となくのイメージしか分からないです。」

 

「そうか...。ということは

君も感じているんだね、心の音楽を。」

 

「はい。血の繋がりというのも

あると思いますが

人は、生命(いのち)あるものは

皆、心で音楽を奏でている。

というのが家の家訓ですから。」

 

「心が奏でる音、か...。

すまない。

つい感傷に浸ってしまった。

1つ、君に頼みたい事が

あるのだが構わないかい?」

 

「あ、はい。何でしょうか?」

 

「君がどんな音を奏でるのか興味が湧いてね。

是非、私達に一曲弾いてみてくれないかい?」

 

「分かりました。」

 

「ありがとう。宜しく頼むよ。」

 

そこで俺は今まで持っていた

楽器のケースを漸く開けたのであった。

そこに入っていたのは

女性のスクロールが印象的な

本体に薄っすらと赤みがかった

誰がみても名器だと分かる

ヴァイオリンであった。

 

「それは確か...君のお爺さんが作り上げたという

ヴァイオリンで合っているかね?」

 

「はい。合っていますよ。

これは俺のジイさんとおばあさんが

2人の手で作り上げたという至高の名器

()()()()()()()()です。」

 

「やはりそうか...。

1つ聞きたいのだが、それは確か渡君が

父親の形見として厳重に

保管していたのではなかったのかね?」

 

「そうだったんですけど。

俺がperformer(演奏者)になると伝えた時に

父さんが『僕の父さんなら

響、君に弾き続けても良いと言うだろうな』

と言ってこれを受け継ぐ事になったんです。」

 

「そういう事だったんだね......。」

 

「はい。それでも受け継ぐ際に

父さんと約束した事があるんです。」

 

『僕は演奏者ではなく職人になった。

だから弾く事は出来ても毎日は弾けない。

それにずっとケースの中に入れていては

音が錆びついてしまう。

だから音楽を愛し、心から弾きたいと

祈る人に受け継いで欲しいと願っていたんだ。

でもそんな人は現れなかった。

そして、これを受け継ぐのなら

約束をして欲しい。

それは音楽を愛し続ける事と

自分の音楽で誰かを

幸せにしたいと祈り続ける事。

だから、忘れないで...

このヴァイオリンは祈りを込める事で

初めて完成する事を。』

 

「音楽で誰かを幸せにしたいと祈り続ける...か。」

 

「はい。それでは、いきますよ。」

 

そうして俺は湊の両親へ

一曲弾く事になったのであった。

 

__________________________________

 

「おっじゃましまーす!」

 

そう言ってアタシ、今井リサは

何度も遊びに来た友希那の家へと

入ってきたんだけど......

何やらリビング前で友希那が

聞き耳をたてているみたい。

何があったんだろ?

 

「友っ希那ー!どうしたの?」

 

「しっ!リサ、少し静かにして。」

 

「わ、分かった...。」

 

大きい声で話し掛けたら

友希那に怒られちゃった。

そう思って見ていると友希那が

耳に手を当てる様にジェスチャーを

してきたから、アタシも耳を澄ましてみたんだけど

リビングから聴こえてきたのは

言葉で表現できないと

感じるほどの美しい旋律だった...。

 

___________________________________

 

紅のテーマ・響ver

 

♪〜〜〜♪♪〜〜〜〜〜〜♬〜〜♩

 

この曲は

父さんが言うには

代々、といっても父さんがジイさんから

受け継いだ曲であり、俺のおばあさん曰く

この音はジイさんが自己表現の為だけに作った曲で

一種の自己紹介の様な意味を持つ曲なんだと。

それで俺も音楽を習う際

まずこの曲を完成させなきゃならないという事で

俺はジイさんと父さんの曲を聴きながらも

完成させたのが今弾いているこの曲なんだ。

因みに父さん曰くジイさんの曲は

俺のばあさんがまだ生きていた頃に

教えてもらったそうだ。

 

♬〜〜〜〜〜♩〜〜〜♪〜〜〜〜♫

 

__________________________________

「どうでしたか?」

 

「あぁ...。

とても、とても良い音だったよ。

渡君ともまた違うメロディーで

すっかり聴き惚れてしまったよ。」

 

「えぇ。私も同じですわ。」

 

「ふぅ...。喜んで貰えた様で何よりです。

それで、いつまでEavesdrop(盗み聞き)してるんだ?」

 

俺がそう言った時

ガチャっと音をたててリビングの扉から

入ってきたのは湊と薄っすらと

涙を滲ませたリサの2人だった。

 

「あら、友希那。お帰りなさい。

それとリサちゃんもいらっしゃい。」

 

「は、はい...。おじゃま...してます...。」

 

「さっきから気配を感じていたんだけどさ。

聴きたいのならちゃんとリビングの中で

聴けば良かったのに、なんで態々

外で盗み聞きしていたんだ?」

 

「そ、それはその...。

集中している時に入るのは

失礼だと思ったからよ。」

 

「俺は気にしないけどな。

それで、リサはなんで泣いているんだ?」

 

「そ、それは...自分でも分からないよ。

さっきの曲を聴いていたらさ...なんか、こう

感動で胸の中がね...キューっと切なくなって

言葉で表せない気持ちがさ...溢れてきて

気付いたら...涙が、出てきたんだよ。」

 

「私は、聴いた感想としては

素晴らしい音としか言い様がないわ。

最初は軽い人としか認識していなかったけど

見直した...というのかしらね。」

 

「そいつはhonor(光栄)だ。」

 

「それと私の事は名前でいいわ。

湊、だと父と母に被るでしょ。」

 

「了解、宜しくな。友希那。」

 

「えぇ、よろしく、響。」

 

そう言うと彼女はよく見ないと

分からないぐらいに薄っすらと

微笑んだのであった。

それに少し見惚れていると

 

「どうかした?」

 

「いや、気にしないでくれ。

ちょっとばかし綺麗だなって

思っただけだから。」

 

「き、綺麗だなんて...。///

急にそんな事を言わないで......。」

 

「っと悪い。これも家系かね。

何ていうかさ、感じた事を

偶にそのまま口に出してしまうんだ。」

 

「そ、そう...。

それなら仕方ないわね。

それでお父さん、お母さん

何で笑っているの。」

 

「いや、気にしないでくれ。

若いなぁ、と感じただけさ。

そうだ!響君。今日の夕食は

どうするつもりだったんだね。」

 

「それは、今から夕食を作るのは疲れるから

コンビニかお店で出来合いのお弁当か何かを

買って帰るつもりでした。」

 

「それなら家で食べていかない?

もちろんリサちゃんも一緒にね。」

 

リサも涙が治まったみたいだな。

 

「ありがとうございます...。

それでしたらお言葉に

甘えさせて頂きます。」

 

「決まりね!そうと決まれば

友希那、リサちゃん。

しっかり手伝ってね。」

 

「分かりました!おばさん!」

 

「わ、分かったわ。」

 

そうして俺は湊家の夕食に

舌鼓をうった後

寝る場所の確保の為に

最低限の片付けをしようと

家に帰ろうとしていた。

といっても目の前なんだけどな。

 

「今日はありがとうな

夕食をご馳走になっちまって。

改めて友香里さんと友里さんに

お礼をしといてくれ。」

 

「あ!アタシもお礼を伝えといて!

 

「分かったわ。」

 

「それじゃ!友希那、響、お休み〜!」

 

「あぁ!お休み!」

 

「お休みなさい。」

 

そうしてリサは先に

家へと帰っていったのだが

友希那が何かを言いたそうにしている

 

「どうかしたか?友希那?

何か言いたそうだけど。」

 

「えぇ。響、あなたに

お願いしたい事があるの。」

 

「お願いしたい事?」

 

「えぇ、私とリサは

バンドを組んでいるのだけど

今日の様な素晴らしい演奏が

出来るなら何かアドバイスも出来るん

じゃないかと思ったのだけれど。」

 

「アドバイス、ねえ。」

 

「えぇ。だから明日か明後日でいいから

練習をみてもらってもいいかしら?」

 

「ま、時間があればな。」

 

「ありがとう。」

 

「それじゃあお休み、友希那。」

 

「えぇ、お休み、響。」

 

そうして俺は友希那と約束を交わし

家に入った後、寝室を優先的に

掃除して今日が終わるのであった。

 

あ!一応友希那とリサとは

連絡先を交換してるからな。

*1平成ライダー第1号仮面ライダークウガの放映日




この世界の友希那さんですが
原作の様に家事全般が出来ないのではく
家事ガチ勢には負けるけども
一応出来るという設定です
定期的に紅家を掃除をしていたのも
プラスに働いています。
考えてみてください
家に帰った時にですね
ポニテ姿の友希那さんがですね
苦手ながらも家事を頑張ってくれていて
ご飯にする?お風呂にする?って
聞いてくれる姿を!
控えめにいって最高じゃないですか?

そしてリサ姉は定期的に
家へと遊びに来る、そんな関係。
因みに友希那さんの両親の名前には
元ネタがあります。是非考えてみて下さい。



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