「海軍省の担当から書類を貰ってると思いますが、その金額とほぼ一緒位です。基本給に夜勤手当、危険手当、遠征手当、出張手当、などがありそれと年二回の賞与が付きます。お父様達の口座に振り込まれるのが給与の50%で30%が積立貯金、残りの20%が本人の口座へ振り込まれます。あと任期を終えて除隊になった場合は退職金もでます。あと福利厚生と言えば海軍省の持っている保養所の使用と、医療費、教育費、寮費は全てこちらで負担しております。あと資格や免許などもこちらで負担してます。あと何かあったか?」
「習い事も受けることが可能です。ピアノ・ダンス・水泳・日本舞踊・バレー・軽音楽の習い事などが多いですね。全てこちらが負担しております。私はピアノをやっておりましたが最近は仕事が忙しくて辞めてしまいましたけど(笑)」
「いやー凄い。至れり尽くせりですね。年収なん軽く私を抜いてます。お恥ずかしい限りだ、この年にして娘に年収をぬかれるなんて。」
「いやいや私も【提督】という偉そうな肩書きですが、私より給料の高い艦娘なんて山ほどいますよ(笑)まあお給料の高さと福利厚生の充実の裏返しが命の危険と言うわけですから。それほど高いわけではないとおもいますよ。お金の話は以上になりますが質問はありますか?」
夫婦は口を開かない
「では次にいきます。叢雲あれを」
叢雲がファイルに入っていた紙を二人に1枚づつと提督に1枚渡す。
「これは一年に一回の教育総評というものです。まあ通信簿みたいなものですね。みていただいて分かるようにちょっと数学と英語がちょっと悪いですがその他は問題無さそうですね。部活は華道部に所属しております。」
母親が嬉しそうに
「はい、知ってます。華道部の友達の写真をよく送ってくれますから。私が昔華道をやっていたので嬉しくて嬉しくて。でも勉強や仕事をしていて部活なんてやる時間はあるのですか?夜勤もあるんですよね?」
「基本的に当鎮守府の就業時間は8時~17時までです。午前中に勉強を行い、お昼を食べて17時まで職務に従事します。ほぼほぼ残業はありませんので17時からは部活をやったり習い事をしたりしてますね。また夜勤ですが18歳未満の艦娘には極力させない様にしてます。今は艦娘の人数も足りてますからなるべく生活リズムを崩さないよう心がけているつもりです。しかし夜間演習や作戦等で夜間出撃もありますので100%とは言えませんがね。ですから艦娘には学生艦娘と社会人艦娘がいるですよ。」
「なるぼど」
「では次に授業参観に行きますか。」
そう言うと提督が立ち上がり二人を連れていく、提督室を出て廊下を暫く歩いて行くと教鞭をとる鹿島の声が聞こえる。
「中には入れませんのでここから見学をお願いします。」
夫婦は直ぐに自分の娘を見つけるといとおしそうにじーっと見つめていた。そうしていると中の一人の艦娘が二人に手を振っている。母親は嬉しそうに手を振り替えしその目には少し涙が滲んでいた。
「午前中の授業が終わったらもう今日は予定を入れてありませんので、親子水入らずで出掛けてみてください。あの子も喜ぶはずです。では次に館内の見学に行きますか。」
食堂や工厰、演習場などをみてまわった。
「これからは別行動で行きましょう。お父様は私と一緒に、お母様は叢雲とお願いします。」