13時00分
お昼一番から軽巡クラスの戦略勉強会に講師として参加する。
二人ほど寝ていたので硬めのファイルで叩いてやった。
15時00分
提督室で打ち合わせ。
打ち合わせと言っても半分位は雑談で終わる。
紅茶を飲みながら提督、叢雲、今日の秘書艦の愛宕と私の四人だ。
16時00分
今日は残業出来ないことを思い出す。急いで残りの書類を片付けていく。
17時00分
秘書艦室のドア勢いよく開き提督が入ってくる
「お前らさっさと帰れ‼️」
と、まくし立てる。
パソコンの電源を切って家で仕事をしようとノートパソコンを鞄にいれようとすると
「神通。たまにはパソコンおいて帰れ。ゆっくり休めよ。」
「は、はい。」
ワーカホリック気味の神通は寂しそうに少し目線を下げる。
その表情を見た提督の口から
「神通今から暇か?良かったら叢雲と一緒に飯でもどうだ?」
神はいた……神はいた
こんなに嬉しい事は最近無かった。しかし叢雲と一緒とは少しひっかかるが、流し目で叢雲を見てみる。
「あたしパス。帰って昨日録画したドラマ観たいし。」
スマホをポチポチしながら返答する叢雲
「どうする神通?二人だとあれだろ?」
「行きます❗絶対にいきます‼️」
提督が引くくらいの勢いで返事をしてしまった。
「じゃあ車出すから裏口集合な?待ってるぞ」
そう言ったら提督は出ていった。
机の上のスマホが鳴る。叢雲からのメッセージだ。
「華の二水戦単機出撃」
無言で叢雲に近付き力一杯抱き締めるが力一杯抱き締め過ぎて叢雲に頭を叩かれる。
17時30分
裏口に到着すると提督と龍驤が煙草を吸っている。
「お、神通早かったな。」
「なんやお二人さん今からデートかいな。うちも付いて行こうかなー。」
龍驤の発した言葉を聴いて龍驤を眼を見開いて見つめる。
「冗談。冗談。今から瑞鳳の部屋で女子会だから二人で行ってきーや。」
「また飯でも誘うよ」
「焼肉頼むでー。きーつけてな。」
龍驤が手を振っているのを横目に車の助手席に乗り込む神通
「さー、何食べようかなー。神通は嫌いな物無かったか?」
「何でも食べれますよ。」
「そうか。辛いの平気?」
「はい。超激辛じゃなければ」
「商店街のパチンコ屋の裏にある韓国料理はどうだ?」
「良いですね。あそこはたまにランチで行きますよ。」
「決まりだな。」
そう言うと提督は車のシフトレバーをドライブに入れて車を走らせる。
国産大手の高級大型SUVの乗り心地は叢雲の車や鎮守府で使用している車より乗り心地は断然良かった。
車内では他愛のない会話をしているうちに到着し、バックで大型車を駐車する提督の横顔をキラキラした目で見つめた。
18時00分
「こんちわー」
奥から店の店主のおじさんと奥さんが出てくる。
「お、提督じゃねーか。そんなべっぴんさん連れてこんなしけた店でデートかよ。」
「あんた自分の店をしけた店何て言ってどーすんだい。」
「たまにはママさんの顔見ないと落ち着かなくてね。知っての通りこっちは俺の部下だよ。たまにランチ来てるだろ?」
「神通ちゃんね。久し振り。また川内ちゃんと一緒にきてね。そこの座敷空いてるから使ってね。」
「ありがとうごさいます。」
「ほら、神通奥座れよ。」
「そんな提督こそ奥に座って下さいよ。」
「俺はいいんだよ。いいから奥に座れ。」
こうやって女子を気遣ってくれる提督は輝いてみえた。
「はーい。おしぼりとお水ね。料理はどうしようか?」
「神通何が食べたい?」
「韓国料理はよくわからないので、提督にお任せします。」
「そうか。えーっと。サムギョプサルと、あとママのオススメを適当に持ってきてよ。好き嫌いないしこの店は何食べても美味しいしさ。」
「嬉しい事言ってくれるわねー。サービスしゃうわ。提督お酒は?」
「俺は車だからパス。烏龍茶。神通は俺に気を使わなくていいから飲めよ?」
「は、はい。じゃあレモンサワーお願いします。」
「はーい。じゃあちょっと待っててね。」
乾杯
烏龍茶とレモンサワーのグラスを少し当ててから、一口サワーを飲み込む。炭酸の刺激とレモンの爽やかな感じがとっても心地よい。
「神通は家で酒飲むのか?」
「家ではあまり飲まないですね。あんまり強くないんですよ私。」
「まあどっかの秘書艦みたいなうわばみよりはいいわな(笑)」
美味しい料理と提督と二人の楽しい時間が、お酒の量を増やしていく。
19時45分
「てーとく、聞いてますか?あの作戦本部次長ったら直ぐに手とか触ってくるしさいてーなんですよー」
グラスをテーブルに叩き付けながら呂律が回ってない言葉で提督に絡み続ける。
「ママさんお代わりくださーい!」
「おいそのくらいでやめとけよ。な。そろそろ帰ろう。」
「やだやだまだ帰らない!てーとくともっとお話するの!!」
そんな感じで提督が困っていると、正面から寝息が聞こえる。
胸を撫で下ろす提督
「神通ちゃんもストレス貯まってんだね。ちゃんと見てやらないと駄目だよ。」
「返す言葉もございません。車を取ってくるんで神通みてて貰えますか?」
20時15分
神通は車の後部座席に上着を掛けられて眠っている。
「ご迷惑お掛けしました。」
「なに言ってんのよ。またおいで。」
提督のポケットの財布からお札をママさんに手渡す。
「提督多いよ。今お釣り持ってくるから待ってて!」
「いいんですよ。迷惑料です。それにうちの鎮守府の子達が来たときにおかず増やしてくれたりしてますよね?そのお礼です。」
「そうかい。艦娘の子達がきたらまたサービスするわね!気を付けてね!」
車が走り出すまで見送ってくれる夫婦に感謝しながら家路についた。
20時45分
寮の中の一室。
部屋の中では一人の艦娘が部屋着でソファーに座りながらドラマをみている。
正面の机に置いてあるスマホが鳴ったので手にとって電話に出る。
「え?神通が?分かったわ下まで行くから待ってて。」
通話を終えると面倒臭そうに部屋を出て行った。
エントランスでは提督の背中にいる神通と横で神通の荷物を持った寮母さんが立っていた。
寮母さんから神通の荷物を受け取りエレベーターに乗り込む。
「あんた飲ませ過ぎよ。」
「悪かった。予想以上にペースが早かったから止めれなかった。」
エレベーターのドアが開き、意識が半分ある神通を歩かせてベッドに寝かせる。
部屋の冷蔵庫からペットボトルの水を取り出し飲ませる。
「叢雲ちゃんきいてー。今日提督とご飯食べて来たんだよー。いいでしょー。とっても楽しかったよー。」
「はいはい。明日聞いてあげるから今日は寝なさい。」
そう言い終え、部屋から出る頃には寝息が聴こえていた。
「叢雲悪かったな。じゃあ俺も帰るわ。」
「ちょっと寄ってけば?お茶位出すわよ。ちょっと話もあるし。」
「そっか。俺も話したいことがあったんだ。」