「俺が提督試験に合格してまだ所属は横須賀にあった頃の話だ。提督の研修で横須賀の提督に色々教えてもらっていて、その後の新しくできる四日市鎮守府に配属予定だったんだよ。新しく鎮守府を建てて防衛省と海自からの人員も確保してあとは初期艦の選択のみとなったときだ。初期艦ってのは基本他の鎮守府で新しく研修を受け終わった出来の良さそうな艦娘の中から選ぶ形式になってるんだ。十数人いたなかから電、漣、五月雨、吹雪、叢雲の中の五人まで絞った。能力値のリストや演習のビデオなんか視てな。最後に全員にあって決める予定になっていたんだ。いざその日はテーブルに俺と横須賀の提督が座っていて、その前の椅子に五人ならんで座っていたんだ。そしてアピールタイムみたいな感じで、一人づつ自己紹介とかを言ってくんだよ。ここでぶっちゃけるともう自分の中で初期艦は決まってたんだよ。」
「叢雲さんですか?」
妹ちゃんがきく
「いや、吹雪にしようと思ってたんだよ。この話は面談前に横須賀の提督にも言ってあった話で、俺はもう初期艦は決まっているから面談はやらなくていいって言ったんだよ。そしたら提督が実際に本人たちにあって考えた方がいい。みて、話て、感じるもので決めろって言ってくるんだよ。まあ上司だから嫌とも言えなくなったのは事実だよ。だから面談を早めに切り上げようとしてた。」
驚く北上姉妹
更に続ける提督
「いざ面談が始まって確か吹雪、電、五月雨、漣、叢雲の順だったかな。それぞれ自分の意気込みや訓練の評価をアピールしくるんだけど、俺はもう吹雪に決まっちゃってたからあんまり聞いててなかったわ。他の三人には悪いけど。いざ叢雲の番がまわってきてこいつどうしたと思う?」
「え?普通にアピールしたんじゃないんですか?」
妹ちゃんの意見に同意する北上
「違うんだなー。こいついきなり近づいてきて俺の胸ぐらを掴んだんだよ。」
ビールを吹き出す北上。その隣で顔を赤くして下を向いてる叢雲。
「そしてこう言ったんだ。私を初期艦にしなさい!そうすればあんたを日本一、いや世界一の提督にしてあげるわ!以上!って言ったんだよ。その時思ったね。こいつだって。その場で提督に言ったんだよ初期艦は叢雲にしますって。まあちょっと驚いてたけどね(笑)」
「あ、あのときはまだ私も若かったのよ!若気の至りだわ!!」
顔を真っ赤にしながら釈明する叢雲
北上が口を開く
「なんでそんなに提督の初期艦になりたかったの?」
叢雲が赤い顔のまま小さい声で答える
「一目見たときに感じたのよ。この提督なら世界を救えるような気がする。私の夢を叶えてくれるって。」
「でも本当に世界を代表する提督にしたんだから大したもんだよ叢雲さんは」
そう笑いながらビールを飲む北上に何も言い返せない叢雲だった