居酒屋で北上姉妹と飲んでいる叢雲と提督。
話はいまだに弾んでいる。
「鎮守府が動き始めた時はやっぱり叢雲さんと二人っきりのなんですよね?」
「そうだよ。懐かしいな~あの頃は。提督室には何にも無くてな、あるのは机代わりのミカン箱位だったな。なんで鎮守府の外面はこんなに立派なのに備品は何にも無かったんだよ。」
「でも大淀は最初から居たぞ」
それを聞いた北上が返す
「大淀さんは出向なんだっけ?」
「そうだよ。海軍省からの派遣艦娘だ。当時はまだ海軍省自体無かったから防衛省所属だったけどな。他所の鎮守府で金遣いがアホみたいな奴が当時は沢山いてその監査と、艦娘がちゃんと人として扱われているかの監視役。」
ビールを飲みながら話す提督
「戦闘には参加しないし、鎮守府立ち上げ当初から事務所でパソコンカチカチしてただけだよ。」
「へーそうなんだー。艦娘の着任順番って覚えてるの提督?」
「全員覚えてるぞ。北上は8番目だったな。高雄の後、川内の前。」
ビックリする北上に普通の表情ですらすら答える提督。現在鎮守府は200人近い艦娘がいるが全部順番通りに行って見せた。
「すごーい!」
妹ちゃんが拍手しながらテンション上がっている。
「今でこそ大人数だけど、最初は叢雲さんと二人っきりの鎮守府はどうだったんですか?」
「まあ他の鎮守府と変わんないんじゃないかなー。でも今後の鎮守府の予定表なるものを叢雲が持ってきてくれたんだよ。資材の確保の効率から遠征の予定、演習の予定とか鎮守府の運営の基礎的な事は全て叢雲がやっくれたんだよ。」
「へー。やっぱり叢雲さんは凄いねー。」
「当然でしょ。世界一の提督にしてあげるんだから私がやらなきゃ誰がやるのよ。」
カニ雑炊を作るために卵を溶いている艦娘
叢雲
そう答えた
「でも叢雲の頑張りが有ったけど、全てが全て予定通りでは無くてなー。よく二人で落ち込んでてな、叢雲なんてよく気晴らしにピアノ弾いてたんだよ。今でこそあんまり弾かなくなったが昔は結構俺は好きで弾いてもらってたんだよね。」
「ピアノ弾けるんですか?叢雲さん」
「趣味よ、趣味。嗜む程度にね。」
「じゃあその初期の頃が終わるくらいに例の南方海域作戦があったんですよね?」
妹ちゃんが言うと
「ちょっとその話は…」
「やめな叢雲さんの前では禁句だよ…」
二人がオドオドしてりる横で、叢雲は鍋を見つめたまま答える
「妹ちゃん私が話してあげる」
目で卵の具合を確認しながら答える叢雲だった。