「あの当時の世界は深海棲艦に怯えながら暮らしていたわ。人類の兵器があまりにも効果が薄かったからね。そこで登場したのが私達艦娘。艦娘の登場で陸地の沿岸部の奪還、防衛に成功していたわ。そこでやっぱり考えることはみんな一緒で深海棲艦の巣への攻撃だった。当時一番大きい巣だと目されていた南方海域での合同作戦は、日本のみならず東南アジアやオセアニア地方の国々の超大規模の合同作戦。私達の四日市鎮守府にも作戦書類がまわってきたわ。それがまた無謀な脳筋の数で押すアホみたいな作戦でね。こんなの作戦でも何でもない!って神通が作戦書をビリビリに破ってたわ」
「あの神通さんが?そんなイメージ全くないのに」
驚く北上
「あの子は昔からあんな感じよ。皆の前ではそんなことしないけど、いつも作戦立案するときは結構血の気が多いのよ。破るだけなら誰でもできるけどちゃんと代替え案を持ってくるのも神通の凄いとこね。その案を元に私達3人で昼夜問わず話し合って見つけたのよ。巣の穴をね。当時の四日市鎮守府はまだ設立から浅く後方支援が主な任務だったんだけど、意見具申したところで上は作戦を変えるとは全く思ってなかったわ。だったら勝手にやっちゃおうって(笑)」
「軽いなー(笑)普通バレたら首に解体だよ。あの作戦私も参加してたけど、非公式なんて初めてしったわー」
驚く北上
「まあこっちが南方棲姫を倒したのは上の作戦のお陰だったって言ったからね。まあ知っての通り上の考えた作戦はまあ酷い結果になってね。駆逐悽姫いるのに艦爆アホみたいに飛ばして制空権とれませんっ!とか潜水艦しかいない地域で戦艦艦隊組んじゃうとか、アホの塊でしょ。でも一つだけ評価出来るのは夜間に正面からごり押し作戦ね、あのお陰で南方悽姫の後ろががら空きだったのよ。多少の潜水艦は居たものの楽に南方悽姫までたどり着いたわ。」
「でも強かったんですよね?」
妹ちゃんが聞いてみる
「あー。確かに強かったわね。でも途中から記憶が無いのよね。気付いたら病院のベッドの上だったわ。全身痛いのにこのアホが手を握って泣いてんのよ煩いったらありゃしない。あばら3本と左手首骨折、右足首も脱臼くらいですんだのよ。」
「すんでない!すんでない!」
妹ちゃんが突っ込む
「あのときはずーっと提督叢雲に付きっきりだったからねー。まわりが無理矢理離そうとすると暴れてたし」
北上が提督を見ながらニヤニヤしてる
「まあ俺が許可した作戦で叢雲に何かあったらどうしようかと思ったよ。叢雲が死ぬようなら俺も後で追いかける気でもあったしな。」
「あんたも可愛いとこあるのね。初めて聞いたわ。その後作戦の報告書を書くんだけど途中から記憶がなくて自分の記憶のある部分だけかいたの。数日たって防衛省が公式に南方海域作戦の報告書がまわってきたときにビックリしたわ。私南方棲姫を殺してから首を切って髪の毛を鷲掴みにしながら笑ってたらしいの」
「へー。あの噂本当だったんだー。作り話だと思ってたわー」
北上が目を丸くしながらしゃべり
「まあ記憶ないしね(笑)うちの提督が密かに横須賀提督に支援要請した艦隊に私は運ばれて、その首は未だに海軍省の研究施設に残ってるらしいわよ。私は見たこと無いけど。今でもたまに横須賀鎮守府行くけど私をみる目がちょっとひきつってるっ言うか、避けられてるっていう感じがするわ(笑)」
叢雲がカニ雑炊を取り分けながら話続ける