やはり女神達との道を歩むことには間違いも正解もある 作:トマト嫌い8マン
なんて思いながら、歳を重ねちゃいました〜
あ、特に関係ないし、興味もないですね。はーい。
んじゃ、次に行ってみましょう〜!
屋上に出てみると、綺麗な景色が視界いっぱいに広がった。真上を見ると、どこまでも続く青空が広がり、遠くに視線をやると、雲が少しだけかかっている富士山が見える。
爽やかな風が吹き、少しばかり冷たい空気を運んでくる。それでも日当たりが良いからか、その冷たさは決して不快ではなく、むしろ何処か心地いい。
誰もいないことをいいことに、大きく伸びをしてみる。
「んんっ、はぁ〜……なんか……いいな、こういうの」
思わず笑みがこぼれる。なんだかんだ言ってそれなりに人の多かった千葉では感じられなかった心地よさ。陽の光、潮風の匂い、それに揺れる木々のざわめき。何もかもが心を落ち着かせてくれる。
適当な場所に腰掛け弁当を開く。近くにコンビニもなし、購買もなしなので、必然自分で弁当を用意する必要がある。学食?周りほぼ全員女子高生の空間で俺に死ねと?
大学生活の間に雪ノ下から由比ヶ浜共々指導を受けていたから、高校時代から飛躍的に料理スキルが向上したとはいえ、自分で用意することの大変さを実感する。
「よーし、この感じでやってみよう!」
「了解!」
と、何やら中庭の方から賑やかな声が聞こえてくる。というか凄く聞き覚えがある。何を始めるのやらと立ち上がり、中庭を覗いてみると、
「ワン・ツー・スリー・フォー、ワン・ツー・スリー・フォー」
「ワン・ツー・スリー・フォー、ワン・ツー・スリー・フォー」
カウントを取りながら、高海と渡辺がステップを踏んでいる。時折スマホで動きを確認しながら、何度も何度もリズムに合わせて体を動かす。
「あの振りは……本当に好きなんだな」
遠目からでもその動きだけですぐにわかった。何回練習で見てきたのかさえ忘れたけれども、それだけにその動きはこの目にしっかりと焼き付いている。見間違えようがないほどに。
「あいつも、始まりはあんな感じだったって言ってたっけな」
仲間もいなくて、部室もなくて、練習場所も決まっていない。そんな時もあった彼女は、校舎の裏とかで、一人で練習していたと言う。憧れたグループの動きを少しでも真似ようと、何度も動画を見て、何度も身体を動かして……
「……ったく……もう関係ないはずなんだけどなぁ」
ボリボリと髪をかく。別に何か頼まれたわけでもないのに、あんなのを見せられてしまうと、な。
「色々調べてみますかね」
弁当の最後の一口を口に入れ、屋上から出る準備をする。とりあえずは……
「部活の申請について、だな」
どうやら、あいつの言う通りの展開になってしまいそうだ……
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「まぁ、こんなもんか……」
まだ新年度が始まったばかりで特にやることが多いわけではなかったため、パパッと調べものをする。
以前貰っていた学則などの資料を読み漁り、新しい部活の申請に必要な条件、得られる待遇などについての情報を集める。
「この辺りは音ノ木坂と殆ど同じだな……」
部活動の申請は部員5人から。ただし部活被りは申請できない。正式な部活には部室が与えられ、学校の施設や機材を使用することができる。
今はああして中庭で練習しているが、もし本当にスクールアイドルの活動を続けたいと考えているのであれば、部室や練習場所の確保は重要になる。
ともあれ、現在確認できる限りでは、部員は高海と渡辺の2人だけ。となると少なくとも、あと3人勧誘しない限りは、部活としての申請はできない……か。
「あとは、実は同じような部活がありました〜、なんてことがないかの確認だな……この辺りは黒澤姉に聞いてみるか……」
席を立ち、生徒会室に向かう。聞いた話によると、現在の生徒会活動はほぼ黒澤一人で担当しているらしい。なんか何処かの金髪生徒会長を思い出させるが、果たして彼女はスクールアイドルをどう思っているのだろうか……
「ですから、まずは部員を5人ちゃんと揃えてから出すようにと、以前もお伝えしたはずですが?」
「でも、あのu'sだって、最初は3人だったって聞きますし……」
そう思いながら生徒会室の前に着くと、中から何やら話し声が聞こえる。取り込み中か?どうやら話しの相手は高海たちらしいが……この感じだと「スクールアイドル?認められないわぁ」、とかなんとかやってるのだろうか?
「知りませんか?スクールアイドルのu's?」
「……それはもしかして……μ’sのことを言っていますの?」
「へ?」
ん?
何やら黒澤の様子がおかしいような……
「あれってμ’sって読むの?」
「さぁ?」
「おだまらっしゃいっ!」
突然の怒声に思わず俺までビクッと肩を揺らしてしまった。なんだなんだ?
「μ’sはスクールアイドルにとっての聖地、聖典、宇宙にも等しい生命の源ですわよ!その名前を間違えるとは、片腹痛いですわ!」
「「「……えっ?」」」
扉の内側と外側、高海たちと俺の声と心が、見事にハモった瞬間である。
「第一回ラブライブでの挫折と、そこからの復活。学校を廃校の危機から救い、遂には海外進出!数多くのスクールアイドルとともに作り上げたライブは、もはや伝説!伝説ですわよ!その伝説のスクールアイドルの名前を間違えておいて、自分もそうなりたいだなんて、片腹痛い片腹痛い!」
……お、おう。なんかこう、一気にイメージ変わるわ。ガチガチに硬いダイヤモンドは実は脆いって話は聞いたことがあるが、どうやら彼女もその名に違わなく、お堅いイメージが一瞬で崩れ去ったわ。なんかクイズ始まってるし。
「第3問。ラブライブ第二回決勝、μ’sがアンコールで歌った曲は「あ、それならわかります!僕らは今のなかで!」…ですが、曲の冒頭でスキップしている4名は誰?」
「えぇ〜っ!?」
えらくマニアックな質問来たな……まぁその答え知ってる俺も俺だけどな……奉仕部、それに力を貸してくれたあいつらと一緒にかなりいい席で見てたわけだし、忘れようがない。
『ブッブッブーッ!ですわ!』
「のわっ!?」
今度は思い切り驚きの声を上げてしまったが、それも仕方のないことだろう。突然黒澤姉の怒声が、生徒会室内からだけでなく、校内のスピーカーからも、大音量で流れ出したのだから。
あれ?これもしかして放送事故ってやつじゃないですかね?しかしそんなことになっているとは、室内からはわからないのか、黒澤の怒声は続いている。
『絢瀬絵里、東條希、星空凛、西木野真姫!この程度の質問が答えられないようでは、到底μ’sを尊敬しているなどとは言えませんわ!』
いや、その質問はマニアックすぎると思うぞ。多分普通のファンどころか、ガチファンでも答えられないレベルで……
『もしかして生徒会長って……μ’sのファンなんですか?』
『当たり前……ではなく、これしき一般教養ですわ!』
そうかぁ……一般教養かぁ……一般教養のハードル高すぎやしませんかね?ただそんなことよりも、
『とにかく!私は貴方たちがスクールアイドルになることを、決して認めませんわ!』
……どうやらあの時と同じように、そう簡単にはスクールアイドル活動を始められなさそうではあるな……
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——放課後。
帰りのホームルームを終え、生徒達が帰宅や部活に向かう準備を進めている。が、
「う〜ん……どーしたらいいんだろう」
「部員も必要だし、曲も作らないといけないし。衣装のデザインはできたけど、まだ作ったわけじゃないし……」
「う〜、やることがいっぺんに多すぎるよ!」
うが〜っ、と頭をかきむしる高海と、その様子を苦笑しながら見守る渡辺。
やはりというべきか、中々にスタートが難航しているようだった。まぁ、俺たちが彼女達を手伝った時も、似たような状況だったしな。
小さく息を吐き、二人のもとに近づく。まさか自分からこんなふうに動くことになるとは、全く思わなかったが。
「高海、渡辺」
「あ、比企谷先生」
「どうしたんですか?」
「あー、そのだな……お前らが良かったらだが……」
?、と頭に疑問符を浮かべながら首をかしげる二人。少し緊張と自分に対する戸惑いを覚えながらも、意を決して口を開く。
「スクールアイドル、お前らが良ければ手伝うが……」
「「……へ?」」
はいはい、Siriusの宣伝しちゃうよ、第2弾!
二曲目は 「MIRAI TICKET」。
千歌パートの子が一瞬見せる笑顔が個人的推しポイント!
あと全員でのジャンプがすっごい綺麗に揃ってる。
ほんとに可愛いから見てみて!
YouTube
https://m.youtube.com/watch?v=UMIfvPpwu3M&t=35s
ニコニコ
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33369973?cp_in=wt_uservideo