やはり女神達との道を歩むことには間違いも正解もある   作:トマト嫌い8マン

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少し短めですけど載せますね。

ようやっとファーストライブに向けての準備が進められる……


新理事長、参上

衝撃的な海辺での出会いの翌日。

 

放課後、俺と高海たち3人は言われた通りに理事長室に向かうのだった。にしても、なぜわざわざ理事長室なのだろうか。転校生なら職員室とか、教室でもいいだろうに……

 

そういえば、まだ理事長に会ったことないな。

 

「なぁ、新理事長ってどんな人とかわかるか?」

「うーん、会ったことないからわかんない……あっ、わかりません」

 

おい、高海とかもう完全に素で敬語忘れかけてるし。しかしまぁ、やはりまだ誰も会ったことがないらしい。超セレブ、小原家の人なのだから、ダンディーなおじさま……いや、どっちかというと綺麗なマダムか?

 

考えながらも足を進めていれば、必然目的地にはたどり着くわけで、気が付けばすでに理事長室の前にいた。

 

とりあえずノックしてみる。

 

「どうぞ〜」

 

思っていたよりも数段若めの声が中から聞こえてくる。というか今のってあの少女の声だよな?もう来てたのか?というかなんであの子が返事してんだ?

 

色々と疑問を抱き、動きが止まった俺のことなどお構い無しに、高海が理事長室の扉を開ける。

 

「失礼しまーす」

「「失礼します」」

「……失礼します」

 

高海を先頭に中に入る俺たち。そこそこ広い部屋でまず目に入るのは、大きな窓を背にした机。その後ろにある椅子に腰掛けているのは、

 

「約束通り、来てくれましたネ」

 

パチリとウインクしながら俺たちを出迎えたのは、やはり三年生の制服を着た、あの時の少女だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「「「新理事長!?」」」」

 

4人分の驚きの声がハモる。だがそれも仕方がないことだろう。目の前の少女が告げたその言葉は、あまりにも衝撃的なものだったのだから。

 

「Yes!新理事長の小原鞠莉よ。でも、気軽にMarieって呼んで欲しいの!」

 

いや、マリーって……というか何がどうなってんの?この人が理事長ならなんで制服着てんの?というか理事長若すぎじゃね?

 

同じことを思ったのか、高海が戸惑いがちに口を開く。

 

「あの……理事長」

「Marieだってば」

「ま、マリー?えっと、その格好は?」

「どこかおかしいかな?ちゃんと三年生のリボンも用意したのに〜」

「えっと、理事長なんですよね?」

「しか〜し、同時にこの学校の三年生!生徒兼理事長、Curry牛丼みたいなものデース!」

「「例えがよくわからない……」」

「わからないの!?」

 

思わず溜息気味に漏れた俺と桜内の呟きを拾い、やたらと大きなリアクションをする小原、いや、理事長?……どっちだ?

 

「わかるはずありませんわ!」

 

と、突然の怒声。

いつの間に部屋に入っていたのか、腕を組んだ黒澤姉が立っている。

 

「Oh、ダイヤ〜♪久しぶり〜」

「触らないでくださいます?」

 

心底嬉しそうに黒澤に抱きつく理事c……もう小原でいいや。

 

やや鬱陶しげな表情の黒澤はともかく、どうやら小原が三年生というのは嘘ではないらしい。この感じだと、昔からの馴染みって感じか?

 

なんで2人を見てると、

 

「胸は相変わらずデース」

 

とニヤニヤしながら、小原が黒澤の胸を掴む……って、は?

 

みるみる黒澤の顔が赤くなる。怒りか照れか、はたまた両方か。勢いよく小原の方を振り返りながら彼女を振りほどく黒澤。

 

「っ!やっかましい!……ですわ」

 

大きな声を出したのが恥ずかしいのか、微妙な表情の黒澤。と、急にキッとこちらを向く。

 

いや、すぐに視線は逸らしたからね?一応これでもその手のハプニングには慣れてる……まぁ、久しぶりすぎて少し遅れたが。

 

「それにしても、なぜ比企谷先生、それに貴方達がこちらに?」

「呼ばれたんだよ、そこにいる小原にな」

「鞠莉さんに?全く私達を集めて、一体どういうつもりですの?」

 

と、小原に問いかけながら向き合う黒澤。だったが、

 

「シャイニー!」

 

当の小原は俺たちのことなぞどこ吹く風。なんかやたらとハイテンションで理事長室のカーテンを開けていた。

 

ガシッと黒澤が小原のネクタイを掴む。

 

「人の話を聞かないところは、相変わらずのようですわね」

「It's joke♪ ジョーダンよジョーダン!」

「全く。一年の頃にいなくなったかと思えば、突然戻ってきて理事長だなんて……冗談にもほどがありますわ」

「そっちはjokeじゃないの、よ!」

 

そう言いながら小原が一枚の紙を取り出す。黒澤を含め、5人で何が書いてあるのかを覗き込んでみる。浦の星女学院からの正式な書類であることを証明する用紙と印。そこに書かれていたのは、

 

『小原鞠莉殿、

 

本校への多大なる貢献により、

 

貴殿を浦の星女学院の理事長に任命いたします』

 

……は?

 

「私のhome、小原家のこの学校への寄付金は、相当な額なの。そのおかげで、私が理事長になった、というわけなのデース!」

 

「ってことは……ほんとに理事長なんですか?」

「YES♪」

「はえ〜」

「千歌ちゃん、凄い顔になっちゃってるよ……って、比企谷先生も!」

「っと、悪い」

 

いかんいかん、あまりの出来事に一瞬頭がショートしていたらしい……というか……

 

「ってことはまさか、」

「Of course!貴方の推測通り、あなたをこの学校に呼んだのも、このMarieデース!」

 

なんてこった……いや、というかマジなのか、それ?いや、こいつが理事長だってんなら、それは間違いなく俺を呼んだ本人ってことになるが、だがしかし、何故小原は俺を呼んだんだ?

 

「鞠莉さん……何故急に理事長として?」

「実は、浦の星にSchool Idolが誕生するって噂を聞いてね。応援してあげようと思って」

「えっ、ほんとですか?」

「Yes!それに、ダイヤに邪魔されちゃ、可哀想だもの。このMarieが来たからには、もう安心です」

 

一気に嬉しそうな表情になる高海。渡辺と桜内は驚きすぎてるのか、一言も発しない。黒澤はどこか険しい表情で小原を見つめている。

 

俺はというと、少し警戒していたと言わざるを得ない。果たしてなんのメリットがあって、小原が行動しているのかが、現段階では全く読めなかったからだ。

 

何故俺を呼んだのか、何故スクールアイドルをわざわざ応援しにきたのか。

 

ただの良い人と片付けることも出来るが、とてもそうは思えなかった。同時に、その結論が出たその瞬間に、警戒する必要がないことも悟った。

 

彼女の見せる戯けた雰囲気や、自由な言動、その裏に何かがある、そう確信できた。

 

なかなかうまいもんだと思う。ただ、それでも雪ノ下陽乃には遠く及ばない。自分の本心を隠すすべでは、彼女には届かない。故に、そこにある思いの一端を、垣間見てしまった、気がする。

 

心からの応援と、切実なまでの願いを。

 




いつもいつものことですが、
Sirius紹介のコーナー!

今回紹介するのは15日に出たばかりの動画!
これまで紹介してきた一年生3人が踊る曲!
Waku-Waku-Week!

心さん、ゆこっぴさん、御伽さんの3人がすごく生き生きしてて、もうね、観てるだけで元気貰えますよ!
新作なのでまだ再生回数は多くないですが、間違いなく楽しめる動画なのは保証します!なので見て!そして推して!

ニコ動
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm34781286?ss_id=8606f58c-cac8-4048-a3d4-1271b6464fa7&ss_pos=1&&cp_in=wt_srch

YouTube
https://m.youtube.com/watch?v=Y3dC8DN3lIw

SiriusのTwitterアカウント
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あ、それから諸事情あって来週の投稿はお休みします、申し訳ない。
なので次は2週間後に、お会いしましょ〜。Ciao
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